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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2024年1月26日

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【韓国】三清洞(サムチョンドン)を観光しよう!韓国の今と昔の文化を楽しむおすすめモデルコース

ソウル北部、景福宮の東側に広がる「三清洞(サムチョンドン)」は、レストラン・カフェ通りで有名な観光地です。

レトロな街並みには洗練されたショップが立ち並び、多くの観光客で賑わう人気のエリア。現代アートのギャラリーも多く、芸術の街としても注目されています。

この記事では、そんな今と昔の文化が混ざる三清洞について、定番スポットの解説や街歩きのおすすめモデルコースを紹介していきます。

ショッピングやギャラリー、グルメスポットを巡って、三清洞エリアのレトロ&アートを満喫しましょう。

三清洞ってどんなところ?


ソウルでもっとも大きな規模を誇る古宮「景福宮(キョンボックン)」の東側に広がるエリア一帯が三清洞です。

北岳山(プガクサン)の麓にある自然が豊かな土地で、三清洞という地名は、山が清く、水が清く、この地に来た人の心が清くなれるということからつけられたそうです。

メインストリート「三清洞道(サムチョンドンギル)」は、景福宮の東から三清トンネルまで続き、昔ながらの趣が残る住宅街のあちこちに個性的でおしゃれなカフェ、レストランが立ち並びます。ギャラリー、骨董品屋、博物館も多く、芸術家や文化的な雰囲気を好む人々からも注目を集めています。

三清洞へのアクセス


三清洞の最寄駅は地下鉄3号線の「安国(アングッ)駅」で、安国駅の1番出口から向かうのがもっとも近いルート。

安国駅から景福宮へまっすぐ進むと、徒歩5分ほどでメインストリートの三清洞道に到着します。また、同じく地下鉄3号線「景福宮駅」からは徒歩12分ほどで行くことができ、景福宮を観光してから三清洞へ向かうルートもおすすめです。

三清洞を満喫できるモデルコース

ここからは三清洞を満喫できるおすすめのモデルコースをご紹介!定番のスポットから裏通りにあるユニークなお店まで、レトロな街並みを散歩しながらのんびり巡りましょう。

【三清洞モデルコース】
1.感古堂通り(カムゴダンキル)

2.花開通り(ファゲキル)

3.三清洞メインストリート

【三清洞モデルコース1】まずは感古堂通り(カムゴダンキル)を散策


三清洞の散策は「感古堂通り(カムゴダンキル)」からスタート。

安国駅1番出口を出て、右へ約100メートル進んだ交差点が通りの入り口。女子学校が数校並ぶ石畳の通りから正読(チョンドク)図書館までを感古堂通りと呼びます。

たくさんの花や木々など自然に囲まれた石垣道は静かで雰囲気が良く、多くの韓国ドラマのロケ地に選ばれています。夕方はアクセサリーやクラフトの露店が並び始め、時には楽器の演奏も見られ、週末を中心に賑わう場所。

そんな感古堂通りにある注目のショップやギャラリーを解説していきます。

伝統工芸品と現代アートを展示する「ソウル工芸博物館」


感古堂通りに入ってすぐ右側にある「ソウル工芸博物館」は、韓国の工芸品全般を展示する博物館です。

もともとは「豊文(プンムン)女子高校」があった場所ですが、学校がソウル江南(カンナム)へ移転するにあたり、ソウル市が校舎を博物館へとリフォームしました。

学校施設の面影が残る館内では、朝鮮時代の刺繍、ポジャギ(布)、陶磁器、李朝家具、木工芸品などの伝統工芸品から、現代的なアート作品までを無料で観覧可能。記念品ショップでオリジナルグッズを購入したり、博物館カフェでゆっくりと過ごせるのも魅力です。

ソウル工芸博物館
住所:4 Yulgok-ro 3-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:10:00~18:00(最終入場17:30)※一部展示は平日(火〜金)のみ
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩約1分

ハンドメイドのお店「ウンナム」


「ウンナム」は3人の女性が運営するハンドメイドのアクセサリー専門ショップ。素朴でナチュラルなデザインは、韓国の伝統文様や技法を応用して製作されています。

主材料としてスターリングシルバーと良質の原石だけを用いていて、美しいだけでなくハンドメイドならでは趣きある商品が並ぶ店内。見ているだけで楽しい気分になります。

こだわりの商品を探すなら、ウンナムへ足を運んでみましょう。

ウンナム
住所:72 Yulgok-ro 3-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:10:00~20:00
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 6番出口 徒歩3分

工芸品を製造&販売するお店「阿園(アウォン)工房」


「阿園(アウォン)工房」は、燭台、花瓶、モビール、ネックレスなど金属を素材とした工芸品を直接製作、販売しているお店。金属工芸家である2人の姉妹が1983年に仁寺洞(インサドン)路地でオープンし、現在は三清洞とスンラギルに店舗とギャラリーを運営しています。

金属以外にもガラス、陶磁器、繊維、木工など様々な分野の工芸品を見ることができ、地下では各分野の作家作品が常設展示されています。

3階にはカフェもあるので、ひと休憩しながらお店を楽しみましょう。

阿園工房
住所:3 Bukchon-ro 5ga-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:10:00~19:00
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩10分

【三清洞モデルコース2】オシャレな花開通り(ファゲキル)で一休み


感古堂キルから横断歩道を渡り、古い路地に入ると「花開キル(ファゲキル)」があります。元々は朝鮮王朝時代に植物や作物を管理していた地域で、花開通りの右側にある「正読(チョンドク)図書館」にある自然豊かな庭園では、当時の面影を感じることができますよ。

花開通りには小規模なファッションショップや軽食店が立ち並び、気軽に立ち寄れるお店が多数あり。奥にすすむとお洒落なカフェが見えてくるので、歩き疲れた時の休憩に訪れてみてください。

そんな花開通りでゆったりと過ごせる3つのスポットをご紹介します。

ティラミスが人気のカフェ「珈琲島(カベド)」


花開通りの入口に位置する「珈琲島(カベド)」は、都会の喧騒を離れ、コーヒーのオアシスへという想いを込めて名付けられた人気の大型カフェ。松坡、新論峴、明洞、江南のスターフィールドにも支店を運営中で、三清洞の花開通りのお店は3号店として2019年2月にオープンしました。

自慢はアールグレイティラミスをはじめとした「ティラミス」。チーズの味や香りが漂い、もちもちした食感が日本からの観光客にも人気のスイーツです。日本の抹茶を使った抹茶デザート・ドリンクの数々、スペインのコルタードなどのメニューも注目。

店内は自然と木製のインテリアで落ち着いた雰囲気。歩き疲れたらぜひ立ち寄ってみましょう。

珈琲島
住所:1F,2F, 56-8 Bukchon-ro 5-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:10:00~21:00
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 2番出口 徒歩8分

NB(ニューバランス)が手がける「GREY HOUSE」


「GREY HOUSE」は、人気のシューズブランド「NB(ニューバランス)」好きのために作られた、オシャレなグレーの外観が特徴の店舗。一般のニューバランス取扱店とは異なり、NBスニーカーの歴史と多様なコレクションを見ることができます。


レトロな韓屋を活用した店内は、新しさと古さが共存する素敵な空間。

韓国では販売されなかった全世界の商品も展示されていて、実際に試着や購入もOK。NBマニアでなくても必見のお店です。

GREY HOUSE
住所:8-3 Bukchon-ro 5ga-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:11:00~20:00
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩約8分

ソウル市の公共図書館「正読(チョンドク)図書館」


1977年に開館した「正読(チョンドク)図書館」は、ソウル市民に最新の情報を提供し、教養と学習を支援している公共図書館。市民向けに書籍の貸し出しや、資料室、閲覧室の利用ができるようになっているだけでなく、体験学習や生涯教育の場でもあります。

展示館には三国時代の教育機関から現代に至る教育関連資料が分かれて展示されていて、当時の教科書やオルガン、日本統治時代の通知表と卒業アルバムなど、韓国のソウル市教育庁の歴史を学べます。

周囲は自然豊かで、春にはお花見散歩をする人で賑わいます。ショッピングに疲れたら、静かな図書館でゆったりと休憩してみてください。

正読図書館
住所:48 Bukchon-ro 5-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:平日7:00~23:00(11~2月は8:00~)、土・日7:00~22:00(11~2月は8:00~)
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩約8分

【三清洞モデルコース3】三清洞メインストリートでグルメ巡り


花開通りを抜けて、いよいよ三清洞メインストリートへ。

メインストリートの北側では、ランチタイムやディナーを楽しむのがおすすめ。ここからは、三清洞で訪れたい注目のグルメスポットをご紹介します。

即席トッポギが大人気「モッシドンナ」


1996年の創業時から行列ができる名店「モッシドンナ」は、韓国グルメの定番メニューでもある即席トッポギが大人気。2023年に三清洞のメインストリートへ移転しました。

「即席トッポッキ鍋」は、屋台で食べられるトッポギを鍋にして、揚げ物や麺類と一緒にコクのあるスープでぐつぐつ煮込んだ鍋料理。モッシドンナの行列の秘密は、トッピング数の多さと手頃な値段にあります。

人気のメニューはイェンナルトッポッキにチーズを追加したもので、海鮮味とまろやかな乳製品との相性はバツグン!辛さも控えめなので、シメのご飯までじっくり堪能してみてください。

モッシドンナ
住所:90-1 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間:10:30~20:00
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩10分

老舗の甘味処「ソウルで2番目においしい店」


「ソウルで2番目に美味しい店」は1970年代にオープンした老舗で、小豆をふんだんにつかったおしるこが有名なお店です。こちらのメニューは、「パッチュッ」、「伝統茶(3種類)」、甘酒のような飲み物「シッケ」のみ。

パッチュッとは、いわゆる小豆粥のこと。韓国の小豆粥は甘みがなく独特の味わいなのですが、「ソウルで2番目に美味しい店」のパッチュッは日本のおしるこに近い味。韓国では珍しい甘い小豆粥が楽しめます。

看板メニューの伝統韓方茶「双和湯(サンファタン)」は10種類の韓方をブレンドしていて、体調回復の効果が期待できます。ランチやディナー後のデザートとして、韓国の伝統茶とおしるこを一緒に味わいましょう。

ソウルで2番目に美味しい店
住所:122-1 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間:11:00~20:30
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 5番出口 徒歩20分

体に優しいスンドゥブのお店「オンマウル」


三清洞メインストリートでスンドゥブチゲを食べるなら「オンマウル」へ。辛みが少なくあっさりとした上品な味の自家製豆腐(スンドゥブ)を使ったチゲで、胃腸にやさしいのが嬉しいポイントです。

人気メニューはおからを使った「ビジチゲ」で、大豆の旨味をダイレクトに堪能できるおすすめの一品。ダイエット中の人でもスンドゥブを楽しめるお店、ぜひ訪れてみてください。

オンマウル
住所:127 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー20:30 ※早期閉店あり
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 1番出口 徒歩20分

【もっと楽しむ!三清洞モデルコース】伝統家屋が残る北村エリアを散歩しよう


三清洞で定番の観光スポット「北村(プッチョン)」は、歴史ある韓屋が多く残る街。細い路地が入り組んでいて、落ち着いた雰囲気はゆっくりと散歩するのにぴったりの場所です。

三清洞の観光をもっと深めたい人に向けて、北村エリアの注目スポットも解説していきます!

三清洞・北村エリア観光1.北村韓屋村で韓国の歴史を体感


朝鮮王朝時代に高級住宅街だった北村エリアには、約600年の歴史を持つ韓屋が残されていて、現在も多くの人々が住んでいます。

王朝時代の雰囲気と下町情緒があふれる街並みで、伝統衣装をレンタルして歩けばタイムスリップしたような体験ができます!散策と一緒に写真撮影も楽しみましょう。

三清洞・北村エリア観光2.北村展望台カフェ


「北村展望台(プッチョンチョンマンデ)カフェ」は、民家に住むおばあちゃんが自宅の3階を観光客向けに改装した展望台カフェ。展望スペースからは、韓屋が眼下に広がり、天気の良い日には南側にある南山(ナムサン)の「Nソウルタワー」まで見渡すことができます。

韓国の昔ながらの建築・韓屋を上から見下ろせる貴重なスポットなので、近くに立ち寄った際はぜひ訪れたい場所です。

北村展望台カフェ
住所:22-3 Bukchon-ro 11da-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間:11:30~19:00
利用料金:入場料を払うとドリンク1点(ジュース、緑茶、コーヒーなど)付きで観覧可能
アクセス:地下鉄3号線 安国駅 2番出口 徒歩11分
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