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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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オーストラリアを楽しむための交通手段 飛行機、鉄道、バス

目的に合わせて最適な移動手段を選ぼう。

飛行機 AIR PLANE

国土が広いので、効率良くまわるなら空路がおすすめ

路線 ROUTE

オーストラリアの国内線
広大なオーストラリアの国土を移動するには、やはり飛行機が便利。カンタス航空やヴァージン・オーストラリア航空、ジェットスター航空などが、おもな路線を運航している。また、小規模な航空会社が各地域をカバーしている。チケットは日本国内で購入すれば、オーストラリアの税金(GST)がかからないので割安だ。

国内線の航空会社
・カンタス航空(QF)
03-6833-0700(日本)
131313(オーストラリア国内)
www.qantas.com.au

・ヴァージン・オーストラリア航空(DJ)
136789(オーストラリア国内)
www.virginaustralia.com

・ジェットスター航空(JQ)
0570-550-538(日本)
www.jetstar.com

・タイガー・エアウェイズ(TT)
07-3295-2104(日本)
1300-174-266(オーストラリア国内)
www.tigerairways.com

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QF7 on Final to 18R, by CaptBrando, CC BY

運賃 FARE

割引運賃
都市を数ヶ所訪れるなら、各航空会社から出ている割引運賃を利用したい。ジェットスター航空やタイガー・エアウェイズなどの格安航空会社も要チェックだ。

■ワンワールド・ビジット・オーストラリア&ニュージーランド・パス One World Visit Australia & New Zealand Pass
日本からの国際線にワンワールド・アライアンスの加盟航空会社を利用することで適用になる特別運賃。オーストラリアとニュージーランド内の飛行距離によって料金が設定されている。航空券購入時に最低2区間の旅程が決まっていることなどの条件がある。

ゾーンA 0~480マイル
料金(子供) A$245(A$134)
シドニー~ゴールド・コースト、シドニー~メルボルン

ゾーンB 481~750マイル
料金(子供) A$275(A$207)
ブリスベン~ハミルトン島

ゾーンC 751~1010マイル
料金(子供) A$345(A$259)
ケアンズ~ブリスベン、ゴールド・コースト~メルボルン

ゾーンD 1011~1650マイル
料金(子供) A$445(A$334)
ケアンズ~エアーズ・ロック、シドニー~ケアンズ

■ウォークアバウト・パス Walkabout Pass
日本発オーストラリア行きのカンタス航空の国際線を往復利用する人に限り適用される、オーストラリア国内線の特別運賃。国内20都市以上を結ぶカンタス航空のフライトを使い、割安で旅をすることができる。パスの有効期限は国際線に準じるので長期滞在にも便利だ。予約は日本出発前にオーストラリアへの航空券の予約と同時に行なう必要があるが、出発後の日時変更は可。また、子供料金の設定はなく2歳以上の子供も大人運賃と同額だ。
style.qantas.jp/fare/walkaboutpass/

■フレキシー・セーバー Flexi Saver
シーズンの混雑具合により設定される特別運賃。カンタス航空の英語のウェブサイトから購入することができるが、座席数には限りがある。フレキシー・セーバーは通常運賃の30%ほどの割引率だが、座席数の割り当てが多いので比較的手に入りやすい。特別運賃の設定には、より割引率の高いレッド・ディールやフルリー・フレキシブルもある。安いチケットにはキャンセル料が100%かかるなど、制限も多いので事前に確認しておきたい。

機内持ち込みの手荷物

手荷物のサイズには大きさ、重さともに制限がある。たとえばカンタス航空では縦・横・高さの合計が105㎝、重量は7kgまでのバッグが2つまで許可されている。また、国際線同様液体の持ち込み制限もある。持ち込むためにはジェル、エアゾール類を含むすべての液体類を100㎖以下の容器に入れ、4辺が80㎝未満のジッパー付ビニール袋に入れる必要がある。袋は1人1つまで。機内で必要になる医薬品やベビー用品などは該当しない。

国際線からの乗り継ぎ

日本から国際線で到着し国内線に乗り継ぐ場合は、乗り継ぐ空港でまず入国の手続きや審査を受けることになる。入国後、再び荷物を預けて国内線のチェックインを行なう。国際線と国内線のターミナルが数㎞離れている空港もあるので移動の時間には余裕をもっておきたい。また、格安航空会社を利用する場合、機内預け荷物にも追加料金がかかる場合がある。予約の際に確認しておくこと。

鉄道 TRAIN

交通手段というより、鉄道に乗ること自体を楽しむために

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路線╱運賃 ROUTE & FARE

オーストラリアの鉄道
豊かな自然を楽しみながらのんびり旅をしたい人におすすめなのが鉄道だ。それぞれ路線に名前がついているのでわかりやすい。どれも路線数はそう多くないので事前にしっかり予定を組んでおきたい。サービスや設備も一流で、ラウンジ・カーや食堂車が付いた豪華な列車もある。

座席の等級
名称や設備は各路線で異なるものの、基本的に特等、1等、2等に分かれており、寝台と座席の2種類がある。寝台には1人用のルーメットと2人用のツイネットがあり、ツイネットにはシャワーやトイレが付いている。ルーメットは車両に付いているものを共同で使用する。2等寝台は路線によっては3人用もある。座席はリクライニングも付いており、足元も広々だ。

国内の鉄道運行会社
・クイーンズランド・レイル Queensland Rail(クイーンズランド)
131617
www.queenslandrail.com.au

・NSWトレインリンク Transport NSW Train Link(ニュー・サウス・ウェールズ)
132232
www.nswtrainlink.info

・Vライン V/Line(ヴィクトリア)
1800-800-007
www.vline.com.au

・トランスWA Transwa(西オーストラリア)
1300-662-205
www.transwa.wa.gov.au

・グレート・サザン・レイルウェイ Great Southern Railway
08-8213-4401
www.greatsouthernrail.com.au

日本語での問い合わせ先
オーストラリアン・ツアー・スペシャリスト ATS(Australian Tour Specialist)
07-4031-2600
www.australia-train.com

 

発着駅に注意
長距離列車の発着駅は街の中心にあるとは限らず、中心から離れていることが多いので注意が必要だ。とくに乗車時には、荷物を預ける、車両を探すなど時間がかかることがあるので早めの行動を。出発時刻の30分前には駅に到着しておきたい。

シドニー セントラル駅
メルボルン サザン・クロス駅
ブリスベン ローマ・ストリート駅
アデレード ケズウィック駅
パース イースト・パース駅

 

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シドニーのセントラル駅

チケット TICKET

予約╱購入
空席がある場合は当日のチケット購入はできるものの、事前に予約しておくほうが安心だ。インターネットを利用するほか、鉄道駅にある窓口で出発の12カ月前から予約をすることができる。オーストラリアを縦断する豪華列車ザ・ガンなど人気の列車は早いうちに満席になることもあるので予約は早めに。窓口で料金を支払うとバウチャー(予約確認証)を渡されるので、乗車当日はそれを乗車券に換える。

長期旅行者向けの周遊パス
長期旅行で鉄道をメインで利用するなら、周遊パスを購入するのがおすすめだ。利用できるのはエコノミーの座席だが、追加料金を支払えば寝台個室にアップグレードできる場合もある。インターネットで予約できるので前もって購入しておこう。

列車に乗る GETTING ON A TRAIN

ラゲージ・チェック・カウンター
座席クラスによって異なるが、大きい荷物は専用車両へ預けることができる。出発の1〜2時間前までにラゲージ・チェック・カウンターへ持っていこう。降車後に荷物と引き換えるためのクレーム・タグを渡されるので、なくさないように。

列車内の設備
鉄道はそれぞれの路線・クラスごとに設備が異なってくるが、食堂車やラウンジ・カー、ドリンクや軽食を販売するビュッフェ・カーが付いている。個室の寝台は、座席の背もたれを前に倒すとベッドになる。1~3人用の寝台があり、同性同士の相部屋は一般的だ。1等の寝台にはシャワーやトイレが付いている。2等座席のシートはリクライニングするが、枕や毛布は有料ということが多い。車内ではクレジットカードは利用できるものの、もしものときのために、現金も用意しておきたい。

長距離バス COACH

安くて小回りの利く、バックパッカーの味方

路線 ROUTE

長距離バスに乗る
主要都市だけでなく、小さな街や観光地を網羅しているのが長距離バスの魅力。目的地によっては運行便数が少なかったり、乗り継ぎが必要になる場合もあるが、快適な環境でお手軽に移動できるのも大きな強みだ。最大手のグレイハウンドなら一般的な観光地はほぼカバーしている。

発着場所
主要都市ではトランジット・センターというターミナルに発着する。トイレやシャワーが備え付けられていることが多いので休憩時にも利用できる。チェックインは出発時刻の30分前には済ませておきたい。

乗車時の注意
チェックイン時に預けた荷物は降車まで開けることができない。車内で必要になりそうなものは手元に置いておこう。移動中は15分程度のレスト・ストップや食事のためのミール・ストップが設けられているが、バスを降りる前に出発時刻を確認しておくこと。貴重品の管理も忘れずに。

車内の設備
座席はリクライニング付で快適に過ごせる。トイレや洗面所も設置されている。全席禁煙、飲酒は禁止。アルコールは持ち込みも禁止だ。冷房が利きすぎていることが多いので、羽織るものや長袖を用意しておきたい。映画上映も行なわれる。

運行会社
グレイハウンド・オーストラリア Greyhound Australia
1300-473-946
www.greyhound.com.au

チケット TICKET

予約╱購入
長距離バスに乗るには事前予約が必須。各都市のトランジット・センターやインターネット、電話で予約できる。予約の際、パスを持っている場合はパスの番号も忘れずに。予約は基本的に出発の24時間前までだが、ホリデーシーズンなどは混み合うので早めに予約しておきたい。

長期旅行者向けの周遊パス
グレイハウンドではさまざまな種類の周遊パスを販売している。自分の旅に合うものを選びたい。現地で購入する際はユースホステルの会員証(YHAカード)か国際学生証を提示すると1割ほど安くなるので忘れずに持参しよう。

■キロメーター・パス Kilometer Pass
グレイハウンド・オーストラリアの全路線とツアーに適用される。有効期間は1年。ルートや乗り降りは自由で、利用ごとに乗車距離が差し引かれるシステム。1000㎞から2万5000㎞まで、必要な距離を計算して見合ったパスを購入する。1000㎞A$189、2500㎞A$415。

■ホップオン・ポップオフ Hop On Hop Off
指定された2カ所の目的地の区間内で、一定方向であれば好きなだけ乗り降りができるパス。有効期間は使用開始日からで90日間。指定区間もケアンズとシドニー、ケアンズとメルボルンやアリス・スプリングなどのようにポピュラーな指定区間が揃っている。ケアンズとブリスベンならA$335。

■ショート・ホップ Short Hop
2カ所の指定された目的地の区間を一定方向であれば自由に途中下車できるパス。有効期間は30日。人気の都市間をつないでおり、便利だ。シドニーとメルボルンならA$99。

レンタカー RENT-A-CAR

時間を気にせず、思うままの場所へ自由に移動

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by fotolia - ©aylerein

レンタカーを借りる RENT-A-CAR

レンタカーを利用する
オーストラリアでは25歳以上でないとレンタルの手続きはできない。日本国内で予約をすると21歳以上で借りられる場合もあるが、別途料金がかかることもあるので事前に確認を。

予約
希望どおりの車種に乗りたいならば、事前に予約しておこう。ハーツやダラーなど日本にも支店がある会社なら日本語対応もしてもらえるので安心だ。インターネットや電話で直接予約することもできる。予約確認書や予約番号は忘れずに持っていこう。

チェックアウト(借り出し)
市内や空港のレンタカーオフィスで契約書を作成する。途中で同乗者に運転を交代する予定がある場合はAdditional Driverとして申請を。事故を起こした場合、保険が適用されなくなることがある。

■必要書類
国際運転免許証、日本の運転免許証、運転手名義のクレジットカード、パスポート、予約確認証かクーポンが必要になる。予約確認証がない場合は予約番号を伝える。

料金
日本で購入できるレンタカー会社の円建てクーポンの場合は、走行距離が無制限で車のレンタル料に保険料や税金が含まれているのが一般的。現地でレンタルの場合は1日の走行距離を指定するプランもある。

チェックイン(返却)
ガソリンは満タンにして返却する。乗り捨ても可能だが、場所によっては費用がかかるので事前に確認を。

保険
自動車損害賠償保険(LP)は料金に含まれているが、万が一に備えて、下記のような任意保険にも加入しておきたい。

■自車輌損害補償制度 C.D.W.(L.D.W.)
レンタルした車が破損、盗難などに遭った場合、費用の支払いを免除する制度

■搭乗者傷害・身の回り品補償・緊急援助制度 C.P.P./PERSPRO.
ドライバーや同乗者が、レンタカーの事故でけがをしたときの保険と、レンタカー乗車中の荷物の盗難などの保険

■追加自動車損害賠償保険/対人・対物任意保険 EP
レンタル料金に含まれる対人・対物の補償内容をさらにアップする保険

日本でのおもな予約先
・エイビス・レンタカー AVIS Rent a Car
0120-31-1911
www.avis-japan.com

・ハーツ・レンタカー Hertz Rent a Car
0120-489-882
japan.hertz.com

・ダラー・レンタカー Dollar Rent a Car
0120-117-801
www.dollar.co.jp

・バジェット・レンタカー Budget Rent a Car
0120-150-801
www.budgetrentacar.jp

運転する DRIVE A CAR

気をつけたい交通ルール
日本同様、左側通行、右ハンドルなので運転はしやすい。基本的な交通ルールも日本と同じで、飲酒運転は厳禁、シートベルトやチャイルドシート(7歳以下)も必須だ。なじみがないのはラウンドアバウト。信号のないロータリー式の交差点内では右側からの進入車が優先で、時計回りに進む。また、通常の交差点で直進をしたい場合でも、右側から来る車には譲るのがマナー。日本のように直進優先ではないので注意。駐車違反も厳しく取り締まられるので、パーキングメーターのある場所か、有料駐車場を利用したい。郊外に出ると、動物飛び出し注意の標識がある。衝突事故も頻繁に起きているので、標識を見かけたら徐行すること。アウトバックを走る際は予備のガソリンタンクや水、スペアタイヤを準備しておきたい。こまめに給油しておくことも大切だ。

おもな標識

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ラウンドアバウト

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右折禁止

237588

左側通行を維持

237527

制限速度50km/h

237551

ハンプ(速度抑え)

237539

横断歩道あり

Misc; Road Signs; Signs; Animals;

カンガルーに注意

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ウォンバットに注意

ガソリンはセルフサービス
ペトロール・ステーションと呼ぶガソリンスタンドはセルフが基本。給油スタンドのノズルを給油口に入れ、スイッチをオンにしたあと、ノズルのグリップを握って給油を開始。満タンになったらメーターを確認し精算をすればよい。レンタカーには無鉛ガソリン(unleaded)を入れる。

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ オーストラリア」です。掲載している情報は、2015年7〜9月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。