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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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イギリス旅の基本情報Q&A 知っておきたい滞在の常識

国が違えば文化も異なる。通貨は? ビザは? 時差は? チップは? など出発前に知っておきたいイギリスの情報を紹介。

でかける前に知っておきたい基本情報 Q&A

滞在は何日間必要?

5泊7日、できれば7泊9日
見どころいっぱいのロンドンは、ざっとまわるだけでも3日間は必要。それにコッツウォルズや湖水地方を組み合わせるなら7日間は確保しておきたい。さらに地方都市にも足を延ばすならさらにあと2日は欲しい。

フライトは何時間?

直行便で約12時間30分
東京〜ロンドンのノンストップ便なら所要時間は約12時間30分。お昼前後に日本を出発する便は同日夕方にはロンドンに到着する。

ベストシーズンは?

観光には5〜9月
イギリスは天候が不安定でにわか雨も多いが、5〜9月は比較的安定しており、日照時間も長いので観光にはおすすめ。イングリッシュガーデンは6月下旬から7月上旬が花の盛りだ。

Miscellaneous

キュー・ガーデンズ

時差は何時間?

9時間。夏は8時間
イギリスと日本の時差は9時間で、イギリスのほうが9時間遅い。ただし、3月の最終日曜午前1時から10月の最終日曜午前2時まではサマータイム制度が実施されており、時差は8時間になる。

ビザは必要?

6か月までの観光は不要
6か月までの観光や商用目的なら、ビザは不要だ。ただし帰国時まで有効なパスポートと出国用の航空券が必要。

イギリスの通貨は?

通貨はポンド(£)
イギリスで流通している通貨はポンド。1ポンド(£)=100ペンス(p)。紙幣はバンク・オブ・イングランド発行のもの。北アイルランド、スコットランドでは別の銀行が発行しているオリジナルデザインの紙幣があるが、ロンドンでは使えない場合もあるので注意しよう。

両替レート
£1 = 約160円
1万円は約£62.5 2016年4月現在

物価は高い? 安い?

ロンドンの物価は高い
ロンドンの物価は世界的に高く、日本とほぼ同様と考えていい。なかには東京以上に値段の高いものもあり、しばしば観光客を悩ませることがある。しかし他の都市では比較的物価は安く、ロンドンでも買物の工夫次第で低コストに抑えられることも。一方、カルチャーの国だけに観劇やコンサートなどは日本より安く観られるものが多い。

 

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紅茶・コーヒー £1.50〜4(約240〜640円)
街なかの一般的なカフェなら、だいたい£2くらいが相場。

タクシーの初乗り £2.60(約420円)
ブラックキャブを使うこと。ミニキャブ(白タク)はトラブルに巻き込まれやすい。

ミネラルウォーター £0.60(約100円)
炭酸(Sparkling)も通常の水(Still)も値段は同じくらい。

観劇チケット £20〜75(約3200〜1万2000円)
種類によって異なるが、開演直前の空きチケットは安く買えることも。

治安はいい?

比較的良好だが油断禁物
イギリスは欧州諸国のなかでも比較的治安が良いとされるが、旅行者を狙ったスリや置き引き、詐欺などの被害が多く報告されている。とくに地下鉄や観光地でのスリが多い。パスポートや現金などの貴重品の管理には十分に注意を。携帯電話やスマートフォンの引ったくり、盗難も多い。路上や電車内で利用するのはとくにひかえたい。

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トイレはどこで?

観光地や店舗で
美術館や博物館などの観光地、デパートやショッピングモールにはトイレがあるので行けるところでは必ず行っておきたい。20〜50pほどの料金が必要な場合もあるほか、トイレットレディが居る場合には50pほどのチップを。街なかには公衆トイレもあるが、有料で必ずしも清潔ではない。たいていの地下鉄駅にはトイレがないので注意。カフェにもトイレがないところがある。

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飲酒・喫煙のマナーは?

飲酒、喫煙ともに18歳から
アルコールやたばこの購入ができるのは、基本的には18歳から。条件付で16歳から飲酒できる。年齢よりも若く見られがちな日本人は、購入時にIDの提示を求められることもある。また、18歳以上であっても駅、レストラン、パブなど屋内の公共の場所での喫煙は禁止されている。

階数の数え方は?

日本の2階は1階
日本とは違い、イギリスでは地上階をGF(ground floor)と表す。1階上のフロアが1F(first floor)で、日本での2階のことなので注意。地下については日本と同じ。

チップは?

レストランでは10〜15%
イギリスでチップを渡すのは、テーブルサービスのレストラン、タクシー、ホテルのポーターなど個人的なサービスを受けた場合。食事をする場合でも、カウンターで注文と精算をするパブやセルフサービスのカフェはチップ不要。最初から請求額にサービス料が含まれているレストランでも必要ない。チップを払う場合の目安は代金の10〜15%。端数を切り上げて10%加えると計算しやすい。タクシーも荷物の個数に関係なく10%ほど。ポーターには荷物1つにつき£1が目安だ。

並び方は?

フォーク形式&順番に
イギリスでは行列をキュー(QUEUE)と呼ぶ。一列に並び、空いたところへ順番に入るフォーク形式が一般的だ。もちろん割り込むのは厳禁。パブとバス停は例外で、並ばずにカウンターやバス停のまわりで待てばいい。先に待っている人から順番に注文、乗車していく。

ドレスコードは?

場面により使い分けを
高級ホテルや高級レストラン、劇場鑑賞の際にはスマートカジュアル以上の服装を心がけたい。あまりカジュアルすぎると入店を断られることも。男性は襟付シャツに長ズボン、女性はワンピースなど。Tシャツやジーンズ、スニーカーなどは避ける。また、動物愛護の風潮が強いので、本毛皮も避けたい。

その他のマナーは?

レディファーストに注意
男性と女性がドアを挟んで向かい合ったときには、男性がドアを開けて先に女性を通すのが一般的だ。エレベーターを降りるときなどにも「After you.(お先にどうぞ)」と女性を優先するのがマナー。女性も「Thank you.」とひと言伝えるようにしたい。

イギリス・トラベル・カレンダー

島国で南北に長いイギリスは、ロンドンとエディンバラでは気候も風土も異なるので気をつけよう。また、日本の四季と似ているため、服装は大方同じでよい。ただし、一日のうちに何度も天気が変わるので、折りたたみ傘を忘れずに携帯したい。

気候

3~5月
比較的過ごしやすいものの、まだ寒い日も多く、ロンドンでもセーターは必需品。スコットランドは4月頃から寒さがゆるみ始める。

6~8月
ロンドンでは盛夏でも最高気温が25℃を超えることはほとんどなく、朝晩は涼しい。エディンバラは爽やかな気候のベストシーズンだ。

9~11月
日本よりひと足早く秋風が吹く。温度調整ができるような服装が基本。エディンバラは9月中旬から真冬のような天気になることも。

12~2月
曇天の寒い日が続くが、気温は10℃前後で、雪が降ることはない。エディンバラはしんしんと冷える季節だが、部屋の暖房は効いている。

祝日・記念日・イベント

3月
9~12日 クラフツ・ドッグショー
世界最大のドッグショー(バーミンガム)
17日 セント・パトリックス・デー
アイルランドの守護聖人パトリックを祝う日(北アイルランド)

4月
14日 ※グッド・フライデー
イースターの直前の金曜日
16日 ※イースター
17日 ※イースター・マンデー
イースターの翌日の月曜日(イングランド、ウェールズ、北アイルランド)

5月
1日 五月祭 メーデー
1日(第1月曜) アーリー・メイ・バンク・ホリデー
中旬 チェルシー・フラワーショー(ロンドン)
29日(最終月曜) スプリング・バンク・ホリデー

6月
10〜26日 オールドバラ音楽祭(オールドバラ)
14〜18日 ロイヤルアスコット(ウィンザー)
22〜26日 グラストンベリーフェステイバル(グラストンベリー)
6月27日〜7月10日 ウィンブルドン
テニスの四大国際大会のひとつ(ロンドン)

7月
8〜10日 Tイン・ザ・パーク(スコットランド)
10〜17日 全英オープンゴルフ(イングランド)
12日 ボイン川の戦い記念日(北アイルランド)
7月15日〜9月10日 BBCプロムス(ロンドン)

8月
1日(第1月曜) サマー・バンク・ホリデー(スコットランド)
5〜27日 エディンバラ・ミリタリー・タトゥー
世界最大の芸術祭(エディンバラ)
5〜29日 エディンバラ国際フェスティバル(エディンバラ)
29日(最終月曜) サマー・バンク・ホリデー(イングランド、ウェールズ、北アイルランド)

10月
11〜30日 ベルファスト・国際芸術祭(ベルファスト)
10月15日〜11月5日 カンタベリー・フェスティバル(カンタベリー)

11月
6日 ベテラン・カー・ラン
クラシックカーのレース大会(ロンドン〜ブライトン)
30日 セント・アンドリューズ・デー
スコットランドの守護聖人を祝う日(スコットランド)

12月
25日 クリスマス・デー
26日 ボクシング・デー
31日 ホグマニー
大晦日の祭り(スコットランド)

1月
1日 元日 ニューイヤーズデー・パレード&フェスティバル(ロンドン)
2日 ファーストマンデー(スコットランド)

2月
中旬〜下旬 ヨービック・バイキング・フェスティバル(ヨーク)

祝日・イベントは2016年(1〜5月は2017年)の予定
※印は移動祝日のため毎年日付が変わります祝日が土・日曜と重なる場合は、その翌月曜が振替休日となります

イギリス・あるある

国が違えば文化も異なるのが面白い。よく聞くイギリスの噂や事前に知っておくと滞在時に役に立つ豆知識を含めて紹介。

イギリスのごはんはおいしいか?

夏目漱石が渡英後に「英国の料理はまずい」と吹聴したといわれているが、そんな話は過去のこと。おいしい料理が食べられる。また、食べる人によって味が変えられるよう、テーブルに調味料が置かれていることもあるので、遠慮せずにかけよう。

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イギリスの著名人

世界の覇権を掌握した国だけあって、今も語り継がれる著名人は非常に多い。ほんの一例だが、劇作家のウィリアム・シェイクスピア、物理学者のアイザック・ニュートン、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィン、『国富論』を著した経済学者のアダム・スミス、探検家のジェームズ・クックなど。

イギリス人は傘をささないって本当?

イギリスの天気はかわりやすく、突然の雨は茶飯事。しかし傘を毎日持ち歩くことはしないよう。1日中雨が降り続くことはないし、雨宿りもできる、少々の雨ならおかまいなしで歩く。一説には傘をささないことが男らしく見えるとか。また北イングランドの人はどんなに寒くてもコートを着ないという話も。

アドレスのアルファベットが指す意味は?

ポストコード。アルファベットと数字の組み合わせで2つに区切られている。前半のアルファベットと数字が国内でのエリアを表し、後半がそのエリア内の詳細な場所を示す。全建物に割り振られているので、これさえわかれば住所検索ができる。

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ブラウジング・タイムって何?

店の開店時間前に入店し、ブラウジング(商品を探す)できる時間のこと。ただし、この時間は精算ができない。百貨店やスーパーで導入しており、多くは11時30分〜12時がブラウジング・タイムにあたる。これは国によって日曜の営業時間に規制があるため。同様にパブでは正午までお酒を飲むことができない。

日曜に開いてる店は多くない?

日曜は役所関係だけでなく、ショップやレストランも休業したり、営業時間を短縮するところが多い。クリスマスは定休日にしている店も多いので、営業時間は事前にチェックしたい。

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