更新日:2020年4月13日
ウィーン【シェーンブルン宮殿】ハプスブルグ家の「夏の離宮」
マリア・テレジア・イエローと呼ばれる黄色い外観と、色鮮やかな花々を配した庭園が美しく調和している
マリア・テレジアが愛した宮殿と庭園 シェーンブルン宮殿 Schloss Schönbrunn
シェーンブルンとは「美しい泉」という意味で、17世紀初頭に皇帝マティアスが近くの森で澄んだ泉を発見したことから名付けられた。設計はバロック建築の巨匠フィッシャー・フォン・エルラッハ。マリア・テレジアの時代に大改築が行なわれ、1749年にロココ様式を取り入れた壮大な宮殿が完成した。
敷地内には、幾何学的にデザインされた美しい庭園をはじめ、動物園、ネプチューンの泉、大温室などが点在し、宮殿とその広大な庭園群は世界遺産に登録されている。1814~15年には「会議は踊る」で有名なウィーン会議もここで開催された。
入場
宮殿と敷地内の迷路庭園、馬車博物館などとのコンビチケットもあるので、希望に合ったものを選びたい。
日本語オーディオガイド
各部屋の説明のほか、皇帝や皇妃の人物像などを詳しく解説。
園内の移動はミニ・トレインが便利 !
広大な敷地内の移動には、園内を巡回する列車が便利。30分間隔で運行し、時速10㎞で9つの停留所をめぐる。
料金 1日乗り放題€7、1回券€2
シェーンブルン宮殿
- 現地名:
- Schloss Schönbrunn
- 住所:
- Schönbrunner Schloßstraße 47
地図を見る » - アクセス:
- 地下鉄4号線Schönbrunnシェーンブルン駅/Hietzingヒーツィング駅から徒歩6分
- TEL:
- 01-811-1323-9
- 営業時間:
- 4~6・9・10月8:30~17:30(7・8月は~18:30、11~3月は~17:00)、チケット販売は8:15~
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.schoenbrunn.at
関連リンク
現存する世界最古の動物園 動物園 Tiergarten
マリア・テレジアの夫フランツ1世が1752年に創立。パンダをはじめ多くの珍しい動物が見られる。マリア・テレジアが朝食をとったといわれるパビリオンが人気。
皇帝が動物を眺めたパビリオンは現在カフェに
シェーンブルン動物園
- 現地名:
- Tiergarten Schönbrunn
- TEL:
- 01-877-9294-0
- 営業時間:
- 9:00~18:00(季節により異なる)、チケット販売は1時間30分前まで
- 定休日:
- 無休
世界各地の植物を栽培 大温室 Palmenhaus
1882年に建てられた総ガラス張りの温室。ヨーロッパ大陸最大規模の温室で、地中海、熱帯、亜熱帯の植物が数多く集まる。
時間 9:30〜18:00(10〜4月は〜17:00)
休み 無休
料金 €5
約4000種の植物が集められ、多彩な花や実を一年中楽しむことができる
宮殿と庭園を一望する グロリエッテ Gloriette
1775年、戦勝を祝って建てられた記念碑。小高い丘の上にあり、テラスから宮殿と庭園を一望できる。宮殿から徒歩約20分。
花壇越しに宮殿の全景を眺めることができる好スポット
グロリエッテ
- 現地名:
- Gloriette
- 営業時間:
- 3月下旬~6・9月9:00~18:00、7~8月は~19:00、10月1日~下旬は~17:00、10月下旬~11月初旬は~16:00
- 定休日:
- 11月初旬~3月下旬
1778年建造の遺構 ローマの廃墟 Römische Ruinen
人工的に造られた古代ローマ遺跡のレプリカ。廃墟のような趣がリアルに再現されている。
ローマへの憧れを示すもの
ローマの廃墟
- 現地名:
- Römische Ruinen
見事なフランス式庭園 皇太子庭園 Kronprinzengarten
宮殿正面に広がる庭園。左右に見事なシンメトリーを描く幾何学的なデザインが特徴だ。
庭園を一望できる高台が設けられている
皇太子庭園
- 現地名:
- Kronprinzengarten
- 住所:
- Schönbrunner Schloßstraße
地図を見る » - アクセス:
- 地下鉄4号線Schönbrunnシェーンブルン駅/Hietzingヒーツィング駅から徒歩6分
華やかな宮廷文化にふれる 宮殿 Schloss
宮殿内には1441室の部屋があり、そのうち一般公開されているのは40室。ロココ様式で装飾され、ボヘミアン・ガラスのシャンデリアは見逃せない。女帝マリア・テレジアや皇妃エリザベート、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が暮らした部屋をはじめ、モーツァルトが御前演奏を披露した部屋など、歴史的意味を持つ部屋も多い。
1 近衛兵の間
2 ビリヤードの間
3 胡桃の間
4 フランツ・ヨーゼフ1世の執務室
皇帝は派手な装飾を好まなかったため、内装は地味。彼は朝5時から仕事机に向かい、食事もこの部屋に運ばせた。
壁の肖像画は皇帝と皇妃エリザベート
5 フランツ・ヨーゼフ1世の寝室
鉄製ベッドや祈禱台が置かれた簡素な部屋。皇帝の生活は規則正しく、朝4時に起床した。
皇帝は86歳でこの部屋で息を引き取った
6 テラスの小部屋
7 階段の小部屋
8 化粧室
9 フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの寝室
10 皇后のサロン
黄金と白で豪華に彩られた内装と、ネオ・ロココ調の優雅な家具が調和した空間。鏡の前には文字盤が逆になった時計がある。
逆回りの文字盤が付いた時計
11 マリー・アントワネットの部屋
12 子供部屋
13 朝食用の小部屋
14 黄色の間
15 バルコーンの間
16 鏡の間
17 18 19 ローザの間
大きなローザの間
20 ランタンの間
21 大ギャラリー
皇帝主催の舞踏会、レセプション、晩餐会などが催された部屋。クリスタル製の大鏡や金箔を施した漆喰装飾が目を奪う。
大ギャラリーの天井に描かれた荘厳なフレスコ画
Austria-00182 - Great Gallery, by archer10 (Dennis) 106M Views, CC BY-SA
豪華絢爛な大ギャラリー。長さ40m、幅約10mの大空間
22 小ギャラリー
23 丸い中国風の部屋
24 楕円の中国風の部屋
25 カルッセルの間
26 式典の間
27 乗馬の間
28 青の中国の間
29 漆の間
最愛の夫の死を悼んだマリア・テレジアが、壁一面に黒漆のプレートを配して改装。夫の死後、生涯を喪服で過ごした。
Austria-00214 - Vieux-Laque Room, by archer10 (Dennis) 106M Views, CC BY-SA
壁の中央にマリア・テレジアが描かせた夫フランツ1世の肖像画がある
30 ナポレオンの間
もとはマリア・テレジアの寝室だったが、ナポレオンが1805年と1809年にウィーンを占領した際、この部屋に滞在した。
のちにナポレオン2世が住んだ
31 陶磁器の間
32 百万の間
33 ゴブランの間
34 ゾフィ大公妃の間
35 赤の間
36 東側テラスの小部屋
37 寝室
38 フランツ・カールの書斎
39 フランツ・カールのサロン
40 狩猟の間
こちらもチェック! アプフェルシュトゥルーデル実演見学&試食 !
宮殿内にあるカフェでは、熟練パティシエがウィーン名物の焼き菓子作りを実演。焼きたてを試食できるほか、レシピももらえる。
レジデンツ Café Restaurant Residenz
レジデンツ
- 現地名:
- Café Restaurant Residenz
- 営業時間:
- 11:00~16:00(毎時)
- 定休日:
- 期間中は無休
- Webサイト:
- http://www.cafe-residenz.at
シェーンブルン宮殿
- 現地名:
- Schloss Schönbrunn
- 住所:
- Schönbrunner Schloßstraße 47
地図を見る » - アクセス:
- 地下鉄4号線Schönbrunnシェーンブルン駅/Hietzingヒーツィング駅から徒歩6分
- TEL:
- 01-811-1323-9
- 営業時間:
- 4~6・9・10月8:30~17:30(7・8月は~18:30、11~3月は~17:00)、チケット販売は8:15~
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.schoenbrunn.at
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