ウィーン・プラハ・ブダペスト出発前の準備 パスポート、ビザは?
誰でも気軽に海外旅行に出かけられる時代だが、段取りや知っておくべき最低限の知識が存在することは変わらない。出発間際に慌てないように、必要な準備は手際よくスマートに進めたい。
パスポート(旅券) PASSPORT
パスポートは海外で自分の身分を証明する大切な書類。これがなければ外国の出入国も日本の出入国もできない。旅行の予定が決まったら、まずはパスポートを取得しよう。すでに取得している場合は、有効期限をチェック。入国に必要な残存期間を満たしていない場合は、パスポートを更新しなければならない。原則的に有効期限まで1年を切っていれば、いつでも更新手続きができる。
パスポートを作る
パスポートには、発行日から5年間有効な5年旅券と、10年間有効な10年旅券があり、どちらかを選ぶ。ただし20歳未満の場合は申請できるのは5年旅券のみ。申請から受領まで通常8~10日かかる。申請する場所によっては、もっとかかることがある。写真や身分証明書の規定は申請前に外務省のサイトなどで確認したい。
外務省 パスポート A to Z www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport
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申請のために用意するもの
・一般旅券発給申請書(申請窓口にある)
・戸籍謄(抄)本1通
・写真(縦45mm×横35mm)1枚
・申請者本人を証明する書類
※住基ネットワークで確認ができない人は住民票が必要
申請する場所
住民登録をしている都道府県または市町村のパスポート申請窓口
受領のために必要なもの
①申請時に渡された受理票
②手数料
パスポートの交付(受取)手数料
10年旅券 1万6000円 (満20歳以上のみ)
5年旅券 1万1000円、6000円 (満12歳未満)
必要なパスポートの残存有効期間 TERM OF VALIDITY OF PASSPORT
オーストリア・チェコ・ハンガリー 出国時に3カ月以上
各国への渡航に必要なパスポートの残存有効期間は、3カ国とも上記のとおり。なお、チェコは査証欄の余白が2ページ以上あることや、海外旅行保険の加入も条件。また、シェンゲン協定の加盟国を経由する場合は、加盟国での合計滞在日数+3か月以上の有効期間が必要になるので、有効期間が1年を切ったら切り替え申請をしておくと安心。
関連リンク
ビザ VISA
オーストリア 6カ月以内の観光目的の滞在ビザ不要
※シェンゲン協定加盟国経由で出入国する場合は、加盟国での合計滞在日数が90日以内
チェコ 90日以内の観光目的の滞在ビザ不要
※パスポート査証欄の余白が2ページ以上必要
ハンガリー 90日以内の観光目的の滞在ビザ不要
ビザ(査証)は入国に必要な書類のひとつ。日本人の場合、観光や商用目的の滞在で、オーストリア6カ月以内、チェコとハンガリー90日以内ならばビザは不要。ただし、EUのシェンゲン協定に加盟しているため制限がある。そのほか、長期滞在などの場合は各国の大使館で手続きが必要なので確認を。
・在京オーストリア大使館 領事部
www.bmeia.gv.at/jp/botschaft/tokio
03-3451-8281
・駐日チェコ大使館 領事部
www.mzv.cz/tokyo/ja
03-3400-8122
・駐日ハンガリー大使館 領事部
www.mfa.gov.hu/kulkepviselet/JP/jp
03-5730-7120
航空券 AIR TICKET
航空券には種類があり、旅行者がよく使うのは、PEX航空券か格安航空券の2種類だ。PEX航空券は航空会社、格安航空券は旅行会社で買う。季節により料金が異なり、料金には運賃のほかに、空港使用料や燃油サーチャージなどが加算される。時期やマイレージのことを考えるとPEXのほうが割安なことも。
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PEX航空券
PEX運賃とは正規割引料金のこと。PEX航空券には、IATA(国際航空運送協会)に参加している航空会社で共通に使えるIATA PEX航空券、各航空会社が独自に料金を決めるZONE PEX航空券、事前に購入する時期が限定されているAPEX航空券などがある。予約時に便名を確定できるほか、各種サービスも良いが、格安航空券に比べると料金は高め。
格安航空券
旅行会社が団体ツアー用に仕入れているチケットを個人に販売するため、低料金。そのため期間が短いものや帰りの便を変更できない航空券が多い。価格競争により、非常に安い航空券も出回っているが、便名が確定しない、申し込みが殺到しオーバーブッキングになる、複数の旅行会社間でダブルブッキングになるなどのトラブルも起きやすい。
格安航空会社(LCC)について
運航コストの軽減や機内サービスの簡略化・有償化などにより、低料金での運航を可能にした航空会社。ローコスト・キャリア(LCC)とも呼ばれる。航空券の購入時期を問わずキャンセル料は100%かかることが多いので注意。
服装 CLOTHES
冬の気温は東京よりも低く、石畳の道は底冷えするので、防寒対策はしっかりとしたい。夏も日中こそ暑くなるが夜には冷えることもあるので、上に羽織れるものを携帯するとよい。昼間の観光は歩きやすさも考えて、軽装に。あまり上等な身なりはスリにも狙われやすい。高級レストランでの食事やオペラ鑑賞のときは普段よりもおしゃれに。
荷物 BAGGAGE
帰国時の荷物は確実に増える。飛行機の重量制限を超えないよう荷物はなるべく少なめに。携帯電話などを現地で使うつもりなら、充電器の対応電圧を確認しておきたい。
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まっぷるマガジン
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるウィーン プラハ・ブダペスト」です。掲載されているデータは、2016年5〜8月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。