更新日:2020年4月13日
【バリアート】神々の島々で描かれる世界をご紹介
島の自然や文化をモチーフに描かれるバリの絵画。西洋画の影響も受けた作品の数々が多くの美術館やギャラリーで鑑賞できる。
ネカ美術館 (Neka Art Museum)
近代~現代のバリ絵画が集結
バリ島を代表する美術収集家、ワヤン・ステジャ・ネカ氏が開設。伝統絵画から現代アートまで質の高い作品がそろう。建物は7棟からなり、国内外の作家の作品をわかりやすく展示。バリ絵画の変遷を追いながら鑑賞できる。【ウブド】
「ひかれ合う心」 アブドゥル・アジズ
別々に描かれた絵を、一対の作品として展示。騙し絵の手法でフレームに影を描き込んでいる
「アルジュナの結婚」 ルドルフ・ボネ
『マハーバーラタ』を題材とした舞踊の場面を表現。 1953年の作品
「休息」 アリー・スミット
若者のリラックスした姿に彫刻的要素を取り入れて力強く表現
自然光が明るい雰囲気の第6展示館2階にはルドルフ・ボネの作品が並ぶ
ネカ美術館
- 現地名:
- Neka Art Museum
- 住所:
- Jl. Raya Sanggingan, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から車で10分
- TEL:
- 0361-975074
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.museumneka.com
プリ・ルキサン美術館 (Museum Puri Lukisan)
バリ美術を守る歴史ある美術館
ウブドのスカワティ王家やルドルフ・ボネらによって1956年にオープン。ルドルフ・ボネが設計した展示場は4つの棟に分かれており、第二次世界大戦前の貴重な作品もある。【ウブド】
「バリの市場」 アナック・アグン・グデ・ソブラット
1955年に描かれた、作者の代表作。ボネの影響を受けた作品
「井戸から猿、蛇、虎を救った僧」 イダ・バグース・ゲルゲル
天然絵の具を使用したバトゥアン・スタイルの作品。動物の寓話の一場面
バリ様式の天井の開放的な館内に、バリ絵画の変遷やスタイルを体系的に展示している
プリ・ルキサン美術館
- 現地名:
- Museum Puri Lukisan
- 住所:
- Jl. Raya Ubud, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から徒歩5分
- TEL:
- 0361-971159
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://museumpurilukisan.com
アルマ(アグン・ライ美術館) (ARMA(Agung Rai Museum of Art))
絵画と芸能、教育が融合する
バリ屈指の絵画収集家のアグン・ライ氏による巨大アートコンプレックス。建築と彫像、絵画が融合したアート空間には、バリ伝統絵画、バリ絵画に影響を与えた外国人画家の作品が並ぶ。【ウブド】
「チャロナラン」 ヴァルター・シュピース
バリ島でただ1点だけのシュピースの原画。呪術劇『チャロナラン』をユーモラスに描いている
「ソロの貴族」 ラデン・サレ
1837年の作品。当時では珍しい写実的な肖像画
芸能や教育にも力を入れており、演劇や舞踊、音楽、絵画教室などの企画を行なっている
アルマ(アグン・ライ美術館)
- 現地名:
- ARMA(Agung Rai Museum of Art)
- 住所:
- Jl. Raya Pengosekan, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から車で20分
- TEL:
- 0361-976659
- 営業時間:
- 9:00~18:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.armabali.com/museum
ニョマン・グナルサ美術館 (Nyoman Gunarsa Museum)
バリ芸術の真髄と本質が宿る
画家としても著名なバリ州美術館協会会長、イ・ニョマン・グナルサ氏により1990年に開館。バリ島唯一の希少な古典アートを展示。若手アーティストや文化をつねに支援している。【バリ島東部】
17世紀頃利用されていたガムランやバロン、カマサンの巨匠によって描かれた貴重な作品も所蔵している
画家としても著名なグナルサ氏
卓越した作品群
敷地内に巨大シアターが併設されている
ニョマン・グナルサ美術館
- 現地名:
- Nyoman Gunarsa Museum
- 住所:
- Jl. Raya Banda No.1-Takmung, Br. Angkan, Klungkung
地図を見る » - アクセス:
- ウブド中心部から車で40分
- TEL:
- 0366-22255
- 営業時間:
- 9:00~16:00
- 定休日:
- 日曜
- Webサイト:
- http://nyomangunarsamuseum.com
ブランコ・ルネサンス美術館 (The Blanco Renaissance Museum)
バリの奇才による独特の世界観
「バリ島のダリ」と称された故アントニオ・ブランコの美術館。ユニークな建物はすべてブランコ氏のデザインによるもの。現在アトリエでは息子のマリオ・ブランコ氏が絵を制作している。【ウブド】
「ザ・ドリアン・ウィズ・ドリアン」 マリオ・ブラン
コマリオの作品は静物画がユニークなフレームに収められている
「バリニーズ・ダンサー」 アントニオ・ブランコ
美術館を入った正面に展示されているフレームもゴージャスな大型作品
館内デザインにもブランコ氏のこだわりを感じる
ブランコ・ルネサンス美術館
- 現地名:
- The Blanco Renaissance Museum
- 住所:
- Jl. Campuhan, Ubud
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- サレン・アグン宮殿から徒歩15分
- TEL:
- 0361-975502
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.blancomuseum.com
ギャラリー訪問
無料見学&その場で作品購入OK!
ときには画家に会えたり、アトリエ見学ができたりするのも魅力だ。
コマネカ・ファイン・アート・ギャラリー (Komaneka Fine Art Gallery)
新進気鋭の若手作家の力作がそろう
コマネカ・リゾートに併設されているギャラリー。自然光が差し込む広いスペースに、若手作家のコンテンポラリーアート作品を展示。年2回、ハイシーズンに抽象画の個展も開催する。
ウブドニョマン・スジャナ氏の『プンジャガ・アラム』
コマネカ・ファイン・アート・ギャラリー
- 現地名:
- Komaneka Fine Art Gallery
- 住所:
- Jl. Monkey Forest, Ubud
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- サレン・アグン宮殿から徒歩10分
- TEL:
- 0361-4792518
- 営業時間:
- 8:00~21:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.komaneka.com/gallery
ニョマン・スメルタ・ファイン・アート・ギャラリー (Nyoman Sumertha Fine Arts Gallery)
古典からモダンまで幅広く収集
伝統絵画からコンテンポラリーアートまで、各世代のアーティストを網羅しており、コレクションの幅広さには定評がある。ライステラスが美しいヴィラも併設している。【ウブド】
イ・ニョマン・グナルサ氏の 『ダンサー』
ニョマン・スメルタ・ファイン・アート・ギャラリー
- 現地名:
- Nyoman Sumertha Fine Arts Gallery
- 住所:
- Br. Teges, Peliatan, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から車で15分
- TEL:
- 0361-975267
- 営業時間:
- 10:00~17:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://www.sumerta-gallery.com
オウル・ハウス (Owl House)
やさしいタッチの絵に癒される
古典絵画の技法でフクロウを描くシーラ氏のアトリエ兼ギャラリー。日本でも毎年個展を開催しており、リラクセーションアートとして人気だ。絵本も出版。【ウブド】
2010年に描かれた 『ミモザ』
オウル・ハウス
- 現地名:
- Owl House
- 住所:
- Jl. Bisma, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から徒歩15分
- TEL:
- 0361-977649
- 営業時間:
- 10:00~17:00
- 定休日:
- 無休
- Webサイト:
- http://owl622.la.coocan.jp
バルワ・ギャラリー (Barwa Gallery)
バリ古典絵画の老舗ギャラリー
ネカ美術館やアルマ美術館に作品が展示されている、ワヤン・バルワ氏のギャラリー。独特のタッチとやさしい色使いが特徴だ。【ウブド】
バルワ氏の代表作『バリス・ダンス』
バルワ・ギャラリー
- 現地名:
- Barwa Gallery
- 住所:
- Jl. Peliatan, Ubud
地図を見る » - アクセス:
- サレン・アグン宮殿から車で15分
- TEL:
- 0361-975139
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
バリアートのスタイルを知る
日常のなかにモチーフを見いだし、西洋人たちの影響も受けて、技法は発展を遂げてきた。
18世紀頃 カマサン・スタイル
ヒンドゥの古典神話を題材に、おもに5色の天然顔料を使った平面画法。現在もバリ東部クルンクンのカマサン村で受け継がれる。
作者不明『アビマニュの死』
1930年代〜 ウブド・スタイル
ヴァルター・シュピースら外国人画家の影響を受けて、「装飾」から「表現」へと意識を高め、日常生活や田園風景などを描くスタイルが生まれた。墨と絵の具を使い、遠近法を用いてキャンバスに色彩豊かな作品を描き上げる。
デワ・プトゥ・ブディル『ジョゲッ・ピンギタン』
1930年代〜 バトゥアン・スタイル
暗い色彩で多点遠近法を使用し、画面全体を人や動物などさまざまなモチーフで埋める独自の技法。
イダ・バグース・マデ 『バロンとランダの踊り』
1960年代〜 ヤングアーティスト・スタイル
アリー・スミットたちが設立したアートスクールから始まった画法。輪郭線をはっきりと描いた、カラフルかつコミカルなものが多い。
イ・クトゥッ・タゲン『寺院の儀式』
1970年代〜 プンゴセカン・スタイル
バリ絵画の基本である細密画法を使用せず、遠近法で描く優雅なスタイル。落ち着いた色調で日本画の花鳥風月のような趣がある。鳥や植物が静かにたたずむ情景は、独特の雰囲気を醸し出している。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「まっぷるバリ島」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年7~11月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。