これを読めば安心！韓国のタクシー攻略完全ガイド

韓国のタクシーの種類

韓国ではどのタクシーに乗れば良いのか、まずは韓国のタクシーの種類を見ていきましょう！

韓国のタクシーの種類１．（中型）タクシー

最も多く走っているのがこのタイプ。車体の色に決まりはないのですが、白・シルバー・オレンジなどの色が多いようです。日本と同じく法人タクシーと個人タクシーが入り混じっているため、サービスには当たり外れがあるのが実情。基本的に、日本語や英語は通じないと考えた方が良いでしょう。

韓国のタクシーの種類２．模範タクシー

韓国のガイドブックでかおすすめされているのがこちらの模範タクシー。黒塗りの高級車であることが特徴です。模範タクシーの資格が与えられるのは、法人タクシーを無事故で5年以上務めたのち、さらに個人タクシーを10年以上無事故で勤め上げたまさに最優秀な運転手のみ。

さらに英語や日本語を話せるなど外国語ができる運転手も多いため、外国人旅行者には安心安全のタクシーと言えるでしょう。

韓国のタクシーの種類３．インターナショナルタクシー（国際タクシー）

オレンジ色の車体に「International Taxi」と書かれているタクシー。後述しているソウル市ブランドコールタクシーの一つですが、こちらは利用の24時間前までに電話、またはウェブサイトからの予約が必要です*。

運転手が英語や日本語が話せるのはもちろん、専用案内デスクのオペレーターも英語と日本語で対応してくれるなど、外国人旅行者が安心して利用できるシステムになっているのが特徴です。予約の際は、女性運転手を指名することもできるので、女性の一人旅でも安心ですね。

*空港にある専用デスクで手配を頼む場合は予約不要ですぐに手配してもらえます。
**模範タクシー兼インターナショナルタクシーの料金は、模範タクシーの料金となります。

模範タクシーのインターナショナルタクシーもあり、その場合は黒色の車体にオレンジで「International Taxi」と書いてあります**。

韓国のタクシーの種類４．ソウル市ブランドコールタクシー

ソウル市が管理する、配車タクシーサービス。指定のコールセンターに電話をすると、現在地から最も近くにいる空車に要請が行き、5分〜15分ほどで駆けつけてくれます。

インターナショナルタクシー以外の加盟タクシーは日本語ができるオペレーターはいないため、配車を頼む際はホテルのフロントや、タクシーを呼びたいお店のスタッフに電話をお願いすると確実です。料金は一般タクシーと同じですが、9,000ウォン未満の場合はコール料金として1,000ウォンがかかります。

料金が9,000ウォン以上の場合はコール料金込みで10,000ウォン、料金が10,000ウォン以上の場合はコール料金が無料になります。

韓国のタクシーの種類５．ソウル障がい者コールタクシー

受付電話のオペレーターは韓国語のみですが、障害者用のタクシーは外国人旅行者でも利用が可能です。ただし、配車連絡のために携帯電話と、乗車時の身分証明のためにパスポートが必要となります。

タクシーの数が少ないため、利用したい時間の1時間前からの予約が必要。利用者が多い時間帯は希望時間に配車してもらうことができないこともあるので（配車に4時間以上かかることも！）、余裕を持って予約しておくと良いでしょう。

韓国でのタクシーの乗り方

次は韓国タクシーの乗り方をご説明します。基本的には日本と同じですが、日本と違うところや注意点もあるので、初めての方は事前に確認しておくと安心ですよ！

韓国でのタクシーの乗り方１．拾う

インターナショナルタクシーやソウル市ブランドコールタクシーで配車をお願いしない場合は、道で流しているタクシーを拾いましょう。タクシーの拾い方は日本と同じく、手を上げたり伸ばしたりして乗車の意思を表明するだけでOK。空車のタクシーが止まってくれます。

空車の目印は、運転席の窓越しに見える「빈차(ピンチャ)」と表示された赤いランプ。このランプが点灯しているのが空車のサインです。夜は表示灯がつくため、よりわかりやすいですね。

ちなみに「예약(イェヤッ)」という青いランプが点灯している場合は、送迎車なので人が乗っていなくても拾えません

韓国でのタクシーの乗り方２．乗る

空車タクシーを拾えたら、乗り込みます。ここで注意したいのは、タクシーのドアが日本のように自動で開かないということ！ドアが開くのをぼーっと待っていても運転手は開けてくれません。自分でドアを開けて乗り込みましょう。

ちなみに、トランクに荷物を入れる際も自分で行います。運転手に
「트렁크 열어 주세요(トゥロンク　ヨロジュセヨ)」（トランクを開けてください）
と声をかけて、トランクを開けてもらいましょう。

韓国でのタクシーの乗り方３．目的地を伝える

乗車したら、運転手に
「〇〇까지 태워 주세요（〇〇カジ テウォ ジュセヨ）」（〇〇まで乗せてください）
と目的地を伝えましょう。

韓国語に不安がある場合や通じなかった場合は、スマホで目的地の地図や名称を表示させ、運転手に直接見せてお願いするのが確実です。

ここで降りたい！という場合は、
「여기서 세워 주세요（ヨギソ セウォ ジュセヨ）」（ここで降ろしてください）
と伝えると、その場で停車してくれます。

韓国でのタクシーの乗り方４．メーターを確認する

目的地を伝えたら、運転手がメーターを作動させたのを確認しましょう。これは、ぼったくりに遭わないため。近年は、外国人旅行者を狙ったぼったくりが増えているため、旅行者側も被害に遭わないための意識が必要です。

メーターを動かさずに口頭で料金を交渉してくるのはぼったくりタクシーと思って良いでしょう。走行中も、メーターが急に跳ね上がったりしていないか、まめに確認することをおすすめします。

韓国でのタクシーの乗り方５．支払う

無事に目的地に到着したら、メーターに表示された金額を確認して料金を支払います。

ソウル市内ならば、ほとんどのタクシーがクレジットカードや韓国の交通系ICカードのT-moneyカードでの支払いが可能ですが、稀に機械が故障している場合もあるため、乗車時に
「티머니카드／신용카드로 계산할게요（ティモニカドゥ／シニョンカドゥロ ケサナルケヨ）」（T-moneyカード／クレジットカードで支払います）
と伝えて確認すると安心です。

ちなみに現金で支払う場合は、運転手が小銭を持ち合わせていないこともあるため、端数を切り捨てたお釣りを渡してくることがあります。10ウォン単位のお釣りはチップと考えて気にしないことにしましょう！

領収書を発行してもらいたい場合は、
「영수증 주세요(ヨンスジュン チュセヨ)」（領収証下さい）
と伝えましょう。ぼったくり防止にもなりますし、タクシー内に忘れ物をした際にも役立ちます。

韓国でのタクシーの乗り方６．降りる

降りる際も、乗車時と同じく自分でドアを開ける必要があります。大通りなど交通量が多い場所では、後方からバイクや自転車が来ていないかしっかりと確認してからドアを開けるようにしましょう。

以上が韓国でのタクシーの乗り方となります。韓国に行った際には、是非上記の手順でタクシーを利用してみてくださいね。

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと

ここからは韓国でタクシーに乗る際の注意点を５つご紹介します。

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと１．夜の東大門、南大門、ソウルタワー周辺は要注意

これらの場所は、外国人旅行者狙いのぼったくりタクシー率が高いと言われています。特に夜になると遭遇率が上がるので、ここからタクシーに乗る場合はソウル市ブランドコールタクシーを利用するとよいでしょう

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと２．黒い大型バンのタクシーには偽物の場合がある

大型タクシーの中にはなんと偽物がいることも。特に東大門市場前の道で待機していることが多いようです。大型タクシーが必要な際も、ソウル市ブランドコールタクシーを利用しましょう。

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと３．料金を交渉してくるタクシーには乗らない

韓国のタクシー料金は交渉制ではありません。料金を口頭で交渉してくるタクシーに乗ってしまったら、発車前に降りましょう。

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと４．車体に「日本語でどうぞ」などと書いてあるタクシーには要注意

日本人旅行者狙いのぼったくりタクシーである可能性があります。日本語が可能なタクシーは、基本的に模範タクシーかインターナショナルタクシーの2択だと思っておいた方が賢明です。

韓国でタクシーに乗る際に注意したいこと５．深夜は乗車拒否率が高い

深夜は遠距離客を優先するため、近距離の場合は乗車を拒否される場合があります。タクシー争奪戦となっている状況を狙い、ぼったくりタクシーの出没率も上がるため注意が必要です。

深夜の時間帯にタクシーを利用したい場合は、ホテルなどからタクシーを呼んでもらうのが良いでしょう。

韓国のタクシーでトラブルに遭ってしまったら？

注意していても慣れない土地でトラブルはあるもの。万が一韓国のタクシーとトラブルが起きてしまった場合は、以下の対処法で乗り切りましょう。

韓国のタクシーでのトラブル対処法１．逼迫した状況の場合は警察に電話をする

身の危険を感じた場合は、すぐに警察（112）に電話しましょう。

韓国のタクシーでのトラブル対処法２．タサンコールセンターに電話をする

タサンコールセンターは、ソウル市が運営する総合電話案内・相談センター。相談員は日本語対応が可能なので、運転手とのコミュニケーションにトラブルが生じた際は利用してみると良いでしょう。

韓国のタクシーでのトラブル対処法３．証拠となるものを撮影する

料金やサービスなどに疑問を感じた場合（ぼったくられた？等）は、運転席の横にある運転手の証明書や、そのタクシーのナンバーを撮影するなどして控えておくと、後々「韓国観光公社観光苦情申告センター」などに連絡をした際に便利です。

韓国でタクシーに乗る際にあったら便利なもの

韓国でタクシーに乗る際にあると便利なものを２つご紹介します。

韓国でタクシーに乗る際にあると便利なもの１．T-moneyカード

T-moneyカードとは、日本のSuicaやPASMOのようなプリペイド式の韓国の交通系ICカードのこと。タクシーをはじめとした交通機関を利用した際の支払いに使えるほか、コンビニなどの加盟店、コインロッカーや自販機での支払いに使うこともできます。現金のやり取りがないため、韓国を旅行する際は一枚購入しておくと便利です！

日本のSuicaやPASMOのようなプラスチックのカード型のシンプルなデザインのものが基本ですが、失くしにくい携帯ストラップ型のものも。K-POPアイドルとコラボしたカードもあるため、ファンは要チェックですね♪

料金は、基本のカード型のものが3,000ウォン、キャラクターやK-POPアイドルがデザインされたカード型のものは5,000ウォン〜。携帯ストラップ型のものは10,000〜20,000ウォンほど。地下鉄の駅の他に、加盟コンビニ、該当販売店で購入することができます。（※ストラップ型は地下鉄駅での販売は行っていません）

T-moneyカードを購入したら、その場で入金（チャージ）してしまいましょう。1回1,000ウォンから9,000ウォンまでのチャージができ、上限は500,000ウォン。旅行者の場合は、払い戻しの手続きが簡単にできる上限である20,000ウォンを目安にチャージするのがおすすめです。

※子供料金を適用させる場合は、購入後その場での登録手続きが必要となるため、身分証となるパスポートの提示が必要となります。

韓国でタクシーに乗る際にあると便利なもの２．「カカオタクシー」アプリ

カカオタクシーは、韓国のタクシー会社の9割がサービスに加盟しているタクシーの配車アプリ。韓国語で電話をせずともアプリから簡単にタクシーを呼ぶことができるので、外国人旅行者にはとても便利です。

目的地までの距離や料金の目安なども事前に知ることができるので、事前にダウンロードと登録（日本の携帯番号でも登録可）をしておくと安心ですね！

ただ、深夜などのタクシーの利用者が多くなる時間帯はカカオタクシーを使ってもなかなか呼び出せないことが多いので気をつけましょう。

その他韓国地方都市のタクシー料金の目安

京畿道

一般(中型)タクシー
基本料金：4,800ウォン(1.6㎞まで)
追加料金(距離料金)：131mごとに100ウォン
追加料金(時間料金)：30秒ごとに100ウォン
割増料金：
・午後11時～午前４時は30％増し
・事業区域外への運行は20％増し
・光明(クァンミョン)から各空港など一部の共同事業区域は市外割増無し

模範／大型タクシー基本料金：7,000ウォン(３㎞まで)
追加料金(距離料金)：144mごとに200ウォン
追加料金(時間料金)：35秒ごとに200ウォン

仁川

一般(中型)タクシー
基本料金：3,800ウォン
追加料金(距離料金)：135mごとに100ウォン
追加料金(時間料金)：33秒ごとに100ウォン
割増料金：
・午前０時～４時は20％増し
・事業区域外への運行は30％増し

模範／大型タクシー
基本料金：6,500ウォン(３㎞まで)
追加料金(距離料金)：151mごとに200ウォン
追加料金(時間料金)：36秒ごとに200ウォン

釜山

一般(中型)タクシー
基本料金：4,800ウォン(２㎞まで)
追加料金(距離料金)：132mごとに100ウォン
追加料金(時間料金)：33秒ごとに100ウォン
割増料金：
・午後23時～午前0時と午前2時〜4時は20％増し
・午前０時～２時は30％増し
・事業区域外への運行は30％増し
・深夜＋事業区域外の重複は40％増し

模範／大型タクシー
基本料金：7,500ウォン(３㎞まで)
追加料金(距離料金)：140mごとに200ウォン
追加料金(時間料金)：33秒ごとに200ウォン

済州

一般(中型)タクシー
基本料金：3,300ウォン(２㎞まで)
追加料金(距離料金)：144mごとに100ウォン
追加料金(時間料金)：35秒ごとに100ウォン
割増料金：
・午前０時～４時は20％増し
・事業区域外への運行でも割増料金なし

韓国のタクシーを活用しましょう！

韓国のタクシーについて解説しましたが、役に立ちましたでしょうか？韓国のタクシーは日本とはだいぶ事情が違いますが、その違いを知っておくことで安心して観光を楽しむことができますよね！

韓国旅行へ行く際は、是非こちらの記事を参考にしてみてください。

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