ヨーロッパの美しい劇場・コンサートホール5選
Palau de la Música Catalana, by WikiMapa, CC BY

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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ヨーロッパの美しい劇場・コンサートホール5選

ヨーロッパはクラシック音楽の本場。クラシックが生活に根付いており、歴史ある劇場やホールがどこの都市にあります。どの劇場も各時代、それぞれの国が贅と粋をつくして建設したものであり、建物を鑑賞するだけでも見応え十分。もちろんそこで音楽鑑賞できれば一生の記念になります。今回はそんな劇場やホールの中から、美しさにこだわって5つ選んでみました。



パリ オペラ座 ガルニエ宮

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Palais Garnier, by elPadawan, CC BY-SA

世界各地にオペラ座がありますが、一言「オペラ座」で通じるのはここ、パリのオペラ座だけでしょう。パリにはガルニエ宮、バスティーユ2つの歌劇場があり、単にパリのオペラ座といった場合、歴史のあるガルニエ宮の方をさします。丸屋根の上にそびえたつ音楽の神様アポロン像と両脇にたつ黄金の芸術の女神像や、シャガールの手がけたカラフルな天井画など、誰もが一度は写真などで目にしたことがあるはず。

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operagarnier13f, by scarletgreen, CC BY

ミュージカル「オペラ座の怪人」で重要なテーマとなる建物内部のシャンデリアや大階段も必見! ガルニエ宮前の広場にはカフェが立ち並んでおり、オペラ座を眺めながら一休みし、パリ気分に浸ることもできますよ。

バイロイト 辺境伯歌劇場

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Markgräfliches Opernhaus Bayreuth, by khaksari, CC BY

この歌劇場は、18世紀、バイロイトに隆盛をもたらしたブランデンブルク・バイロイト辺境伯フリードリヒの妃、ヴィルヘルミーネによって建てられました。現存する欧州最古の壮麗なバロック様式の歌劇場といわれており、特に絵画や彫刻で飾られたきらびやかかつ重厚な内装、天井は圧巻。ヨーロッパは各都市に歌劇場がありますが、世界遺産として劇場単体で登録されているのはこのバイロイト辺境伯歌劇場だけです。

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Prachtvolle Saaldekoration, by lilli2de, CC BY-SA

なお2012年から当初2年程度と言われた改修工事に入っていますが、未だ終了しておらず、2016年1月現在演奏会などは開かれていません。世界遺産インフォメーションセンターを見学することは可能です。

カタルーニャ音楽堂

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Le plus beau bâtiment de Barcelone mais probablement le plus difficile à prendre en photo, aussi…, by L’amande, CC BY

バルセロナといえばガウディ作品をはじめとする独特な建築物群で知られていますが、このカタルーニャ音楽堂も建築家、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの作品で、同じムンタネーの作品サン・パウ病院とともに世界文化遺産登録されています。

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Palau de la Música, by p_v a l d i v i e s o, CC BY-SA

20世紀初頭モデルニスモ芸術様式の最高傑作と言われるこの音楽堂、何といっても見どころは水のしたたり落ちる様子を表した繊細なステンドグラスや花の彫刻などその色彩色豊かな内装。その細やかな美しさや建築家のこだわりをは他に類を見ないもので、内部に足を踏み入れた誰もが息をのんでしまうでしょう。音楽堂内部のモチーフを使った商品を集めたスーベニアショップもセンスが良くおすすめです。

ウイーン楽友協会

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Wiener Musikverein (Vienna, Austria), by t-mizo, CC BY

世界最高の音響を誇るホールと言われる、ウイーン楽友協会大ホール。毎年全世界に生中継されるウイーン・フィルのニューイヤーコンサートはこの大ホールで開かれています。通称黄金のホールとも呼ばれ、柱や梁、天井には金箔が張られております。

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The New Year’s Eve Concert 2013 at The Wiener Musikverein, by Anna & Michal, CC BY

ウイーン・フィル定期演奏会のチケットは完全会員販売制で入手困難ですが、他の団体もこのホールでコンサートを行っておりそのチケットはウェブサイトなどで入手可能。毎年夏に開かれるモーツァルト・オーケストラ・コンサートでは、18世紀末当時の衣装とかつらに身を包んだオーケストラの演奏を気軽に楽しめます。

オスロ・オペラハウス

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L’opéra d’Oslo (Norvège), by dalbera, CC BY

最後に現代北欧建築の傑作、ノルウェー・オスロのオペラハウスをご紹介しましょう。2007年に建てられ瞬く間にオスロのランドマークとなったこのオペラハウスは、海面にそそり立つ氷山をイメージして作られました。大理石、ガラス、木などの天然素材を使いつつ、ソーラーパネルなども取り入れた極めて現代的な建物です。

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Oslo Opera House, by PhotoHenning, CC BY

シャンデリアは8000個ものダイオード照明が使われた斬新なもので直線的な外観と、内部のオーク材でできた曲線の壁とのコントラストが印象的です。水面から続くスロープとして設計されており誰でも自由に歩ける屋根からは市内が一望でき、写真撮影スポットや憩いの場として市民や観光客の人気を博しています。

これらの劇場はいずれも内部見学ツアーを開催しているほか、カフェや売店などもあり気軽に訪れることができます。お目当てのコンサートがある方も無い方も、一度ヨーロッパの素敵な劇場に足を運んでみませんか。きっとその次はそこで演奏会やバレエを鑑賞してみてみたくなってしまうことでしょう。


筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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