パリのマルシェの楽しみ方 – お勧めマルシェ3選つき
© yayoicho - Fotolia.com

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2020年4月13日

パリのマルシェの楽しみ方 – お勧めマルシェ3選つき

フランスでは日常生活に市場(マルシェ)が深く浸透し、パリだけで80ものマルシェが存在します。どの地区・町にもマルシェが立つので、日用品はスーパーで買い、野菜、肉、魚、チーズはマルシェのお気に入りの店で買うというのが一般的です。これは日本をはじめイギリスやアメリカでは中々ない、フランスならではの「文化」と言えます。



3979156197_f36e6bd160_z



by imgdive, CC BY



マルシェ自体も文化ですが、マルシェで売られている商品やその売り方・買い方も、また文化と言えます。マルシェに並んだ食品を眺めたりやお客さんとの会話を聞くだけでフランスの文化がひしひしと伝わってくるものです。



8029275956_bf6dccf73d_z



by timj.b, CC BY



例えばチーズのお店。ところ狭しと並んだチーズは、その地方の名産をはじめ、フランス国内あらゆる地方のブランドを揃え、売り子はそれぞれのチーズの産地、熟成具合、食べ時、その他ウンチクを説明してくれ、チーズ一かけらにどれだけの情熱が込められているかが分かることでしょう。また、野菜売り場には定番の人参やナスの他、日本では見たこともないような珍しい野菜も並びます。例えば春だと極太の白アスパラガスやタンポポの葉。マルシェに並んだ野菜で季節を実感することができるのです。



8232012396_ca9f9013ec_z



by marko8904, CC BY



長くマルシェに通い、特定のお店のお得意様になると、色々とうれしい特典があるものです。特別なおまけや値引きであったり、その日のお勧め食材の紹介だったり、味見のためエビ1匹だけ買うというワガママが通ったり、秘密の調理法の伝授であったり…。通えば通うほど、コミュニケーションを取れば取るほど、良いことが起こります。そういえばフランス人自体、初対面ではわりと不愛想でガードが固いと感じるものの、何度も会って話すうちに驚くほど親身になってくれることが多いと思います。



3035879144_f9008646be_z



by SSBO, CC BY



また、マルシェに通えない観光客でも気持ち良く楽しめる方法があります。それは「挨拶」です。こちらから元気よく「ボンジュール、ムッシュー(またはマダム)」と話しかけると、それだけで相手から気持ち良い対応が返ってくることでしょう。時には片言の英語や日本語で丁寧に歓迎してくれると思います。言葉が分からなくても、マルシェの活気はひしひしと伝わってくるものです。



1373589373_bb0a2958f4_z



by James Byrum, CC BY-ND



さて、以下、パリでも特色のあるお勧めマルシェをご紹介します。あまり大規模なマルシェは人ごみで疲れたり、スリに狙われることもあるため、落ち着いて楽しめる安全なマルシェを厳選しました。



1.ラスパイユ (Marche Raspail)

モンパルナス界隈~7区のラスパイユ大通りにあるマルシェ。何と言っても全て有機栽培「BIO」の商品が特徴です。高品質の食材が買える他、チーズやパンなど、その場で食べられるものも多いため、観光客も十分に楽しめます。日本へのお土産には自然の香りが高い蜂蜜などはいかがでしょうか。

2404941721_dbabd6940a_z

by yisris, CC BY

2404940491_43cbec3324_z

by yisris, CC BY

2405770592_7c3eb6b0b7_z

by yisris, CC BY

住所:
Boulevard Raspail 750006 Paris
メトロ:
Rennes
営業時間:
毎週日曜8am~1pm

2.アンファンルージュ (Marché des Enfants-Rouges)

流行の発信地マレ地区にある、パリで最も古い市場。通常の食材もありますが、この市場の目玉は各国料理が楽しめるフードスタンド。ワイン、ピザ、中東料理、インド料理、そして和食など、お惣菜のお持ち帰りやイートインができます。屋根がついているので雨の日でも安心です!

6178252401_e9ee91a639_z

by Guirec Lefort, CC BY-ND

8151765622_7c550bb6a5_z

by austinevan, CC BY

14778096633_97c173354f_z

by ironypoisoning, CC BY-SA

住所:
39 rue de Bretagne 75003 Paris
メトロ:
Fills du Calvaire、St-Sébastien Froissart
営業時間:
火曜~木曜日 9am~2pm、4pm~8pm、金曜・土曜日 9am~8pm、日曜日 9am~2pm

3. ヴァンヴ蚤の市(Marché aux puces de Vanves)

パリ南部にある、アンティーク食器、絵画、手芸品、骨董品などを扱う専門マルシェ。北部にあるクリニャンクール蚤の市より規模が小さいものの、実は世界各国からバイヤーが訪れる質の高いマルシェなのです。ガラクタにしか見えないようなものから貴族の装飾品まで、あらゆる物が並んでいて、まるで宝探しのようなワクワクとした気分になります。

14200401174_a871fa601f_z

Paris 2014, by lin padgham, CC BY

7764350434_699df9e906_z

by istolethetv, CC BY

3510957554_a016b1f40b_z

by Very Quiet, CC BY-SA

住所:
Avenue Sangnier 75014 Paris
メトロ:
Porte des Vanves
営業時間:
土曜と日曜日 7am~2pm
サイト:
pucesdevanves.typepad.com

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。

皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!