イタリア北西部の世界遺産 ”チンクエテッレ”を賢く旅する

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

この記事をシェアしよう!

”チンクエテッレ”をご存知ですか?

チンクエテッレ(Cinque Terre)は、イタリア北西部のリグーリア海岸にある5つの村を指し、絶壁に色とりどりの家が並ぶ世界遺産です。イタリアには、ローマやフィレンツェ、ヴェネチアといった多くの世界的な観光地がありますが、ここチンクエテッレはまだまだ日本人に知られていない穴場スポット。

4747725560_07c1d6d4af_z

by Jason OX4, used under CC BY

しかし世界遺産に登録されているその景観は本当にすばらしく、カラフルでかわいい家屋が絶壁に並ぶ姿はおもわず息を呑むほどの感動体験ができます。織田裕二主演の映画で有名になったアマルフィーのような景観で、さらに肩肘をはらず楽しめるアットフォーム雰囲気を想像していただくとイメージが近いです。

Jason's HDR adventure on the streets of Vernazza, Cinque Terre, Italy

by Jason OX4, used under CC BY

この記事では、観光地化しすぎておらずのんびりイタリアを楽しみたい…そんな人におすすめしたい”チンクエテッレ”の賢い旅行の仕方を紹介します。

【宿泊について】

チンクエテッレに訪問の際には、ラスペツィア(La Spezia)での宿泊をおすすめします。というのもチンクエテッレは5つの村だけではなく、ポルトヴェーネレという村を含めて世界遺産に登録されており、ポルトヴェーネレにいくにはラスペツィアから出ているバスに乗ることになります。そのため、ラスペツィアに昼ごろ到着後、ポルトヴェーネレを散策。その日はラスペツィアのホテルで1泊して、次の日にチンクエテッレを散策といったコースでたっぷり世界遺産を満喫できます。チンクエテッレに宿泊して余裕を持って散策するという方法もありますが、5つの村にあるホテルは人気で値段も高いのでラスペツィアを起点に旅を計画することをオススメします。

7132424669_717b482e48_z

La Spezia, by roger kolly, used under CC BY-ND

ラスペツィアからチンクエテッレには電車で10分以内。チンクエテッレは1日あれば十分散策できますのでご安心を。

【どこから回る?】

オススメは一番東側のリオマッジョーレから。朝早くラスペツィアを出発し体力のある午前中に『リオマッジョーレ⇒マナローラ⇒コルニーリア』の順で各村の景観を楽しみます。ランチは、チンクエテッレの中でも比較的栄えているヴェルナッツァかモンテロッソでとるといいでしょう。

6873312620_5b765c554f_z

リオマッジョーレ, by Artur Staszewski, used under CC BY-SA

14014515225_94477394be_z

マナローラ, by Laiwan Ng, used under CC BY-SA

4690369266_3780b4e12e_z

コルニーリア, by Tavallai, used under CC BY-SA

【グルメ】

チンクエテッレで試してみたいグルメといえばリグーリア州の名物のジェノベーゼ。ワインの産地としても有名ですので、パスタとワインを海沿いのレストランで食べるのは絶対鉄板ですよ。
さらにB級グルメとしてオススメしたいのはフォカッチャです。村の散策中の小腹がすいたとき是非お試しください。

7494287366_cf6e897631_z

ジェノベーゼ, by Matteo Paciotti, used under CC BY

【愛の小道】

チンクエテッレで一番有名な観光地といえば、愛の小道。リオマッジョーレとマナローラをつなぐ海岸沿いの遊歩道で、崖沿いの道を30分ほど歩く本当に気持ちいい散歩コースです。道の中間辺りには、恋人同士がキスをしているオブジェがあり、その後ろの手すりには南京錠が大量にぶら下がっていて、恋人同士が愛を誓い合い南京錠をかけるスポットとして有名です。日本もイタリアも若者は同じですね 笑

488106226_53587220ab_z

by PinballRobin, used under CC BY-ND

3617681906_a9996698a2_z

by Bruno Melnic Incáo, used under CC BY

またチンクエテッレの村の間は愛の小道以外にもハイキングコースがあるので体力と時間に余裕がある方は、電車での移動だけではなく歩いて5つの街を散策するのもいいのではないでしょうか。

※注意
ハイキングコースはすべてきれいに整備されているわけではありません。
他の村から村の移動でハイキングコースを選ばれる方は是非スニーカーのご用意を

筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。

皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!