人気の粉ミルクを比較! 現役ママが検証 おすすめ9商品ご紹介!
いろいろな粉ミルクがあるけれど、どれがいいのかわからない...。
毎日使うものだから、赤ちゃんの体調や生活に合ったものを選びたいですよね。
現在、粉ミルクを使用中の現役ママである筆者も、いろいろな商品を使ってその違いを実感してきました。
今回はママの目的や悩みに合あったタイプ別に、おすすめの粉ミルクをご紹介!
国内で数多く販売されているメインとなる7商品を成分や実際の使用感、口コミから比較。
粉ミルクは溶けやすさが大事!ということで、全商品を購入し調べてみました。
特徴をより詳しく知るために、飲み比べもしています。
さらに海外のオーガニックの粉ミルクにも注目したので、食の安全が気になるママはこちらもチェック!
この記事の目次
- 執筆者のプロフィール
- 【粉ミルク比較】粉ミルクの基本情報・メリット・選ぶポイント
- タイプ①:使いやすさ重視派におすすめの粉ミルク
- 調乳・持ち運びしやすい粉ミルク「明治 ほほえみ」
- 粉ミルク唯一!詰め替えできる「森永乳業 はぐくみ」
- タイプ②コスパ重視派におすすめの粉ミルク
- コスパNo.1の粉ミルク「雪印メグミルク ぴゅあ」
- タイプ③:母乳に近い味重視派におすすめの粉ミルク
- 母乳に近い&栄養豊富な粉ミルク「江崎グリコ アイクレオ バランスミルク」
- やさしい甘さ&徹底した品質管理の粉ミルク「ビーンスターク すこやかM1」
- タイプ④:便秘・消化に良い!重視派におすすめの粉ミルク
- 便秘しがちな赤ちゃんにおすすめの粉ミルク「和光堂 はいはい」
- 消化を助ける粉ミルク「森永乳業 E赤ちゃん」
- 番外編:オーガニック粉ミルクおすすめ2選
- 国内でも人気!スイスの粉ミルク「HOLLE(ホレ)」
- アメリカで定番の粉ミルク「EARTH'S BEST(アースズ ベスト)」
- 【検証まとめ】赤ちゃんとママにベストな粉ミルクを!
執筆者のプロフィール
30年以上にわたって国内外を問わず取材をし続け、さまざまなメディアを通じて新鮮な旅の情報を発信している「ブラックフィッシュ」。今回の記事を担当したのは、2016年入社のアラサーママ。
妊娠・出産をきっかけに、幅広い育児本を愛読。文章を書く職業ながら理系出身で、科学的根拠に基づいた育児を実生活に取り入れています。
趣味はジャズダンス、週末は予定を詰め込みひたすら外出!と意外とアクティブ。
【粉ミルク比較】粉ミルクの基本情報・メリット・選ぶポイント
粉ミルクを選ぶ前に、基本情報などをざっくり確認をしましょう!
■知っておきたい粉ミルクの基本情報
●成分:主成分は主に牛のミルク。牛乳アレルギーの場合は、アレルギー対応の粉ミルクがあります。
●栄養:栄養成分や添加物の含有量は、厚生労働省の成分規格に基づき、国内製造・販売が許可されたものが販売。そのためどの商品でも、健康上に問題なく十分に栄養があります。
各メーカーで特徴的な栄養成分が配合されていますが、プラスアルファの成分と考えましょう。
●価格:安いもので1600円前後、高いもので3000円前後と倍近く違います。
●バリエーション:大缶約800g、小缶300g、スティックタイプ、キューブタイプ、液体タイプの5種類。
・大缶/完全ミルクや混合栄養の粉ミルクをたくさん使うママ向け。
・小缶/完全母乳のママが、ミルクを少し足したいときに使いきれるサイズ。
・スティック・キューブ・液体/お出かけなどの移動の際に持ち運ぶ用。海外では一般的な液体ミルクは、2019年に日本でも販売され始めた、比較的新しいタイプ。お湯が不要で、そのまま飲ませられるため災害時の備蓄にもおすすめ。
■粉ミルクを使うメリット
ミルク育ちだと発育が心配!と思うママもいるかもしれませんが、最近のミルクはとてもよく研究されていて、ミルクだけでも赤ちゃんはすくすくと育ちます。母乳育児は親子のスキンシップになり経済的にも魅力ですが、哺乳瓶やミルクに慣れさせることも大切です。例えば……、
・ママが体調不良のときに代わってもらえる
・保育園や家族に預けられる
・外出時に気軽に授乳しやすい
・飲んだ量が分かりやすい
・赤ちゃんの体重を増やしたいときにミルクを足せる
・ミルクに混ぜて薬を飲ませられる
・災害時に液体ミルクが使える
などなど。完全母乳の赤ちゃんだと、哺乳瓶に慣れていなくて授乳を嫌がることもあるので、月齢が早いうちから慣れさせておくと、何かあったときに安心です。
ちなみに筆者の場合、はじめは完全母乳でしたが、授乳の痛みに耐えきれず混合栄養、母乳がでなくなり5カ月で完全ミルクになりました。母乳は栄養があるとわかりつつも、睡眠不足になったり、母乳が良く出る食事を心がけたり、痛かったり、実際は大変なことだらけですよね。
ミルクを活用することで気持ちや体力的にも楽になり、育児に余裕ができたのが個人的には最大のメリットだったかもしれません。
■粉ミルクを選ぶポイント
日本でメインの粉ミルクは7種類あり、栄養成分や特徴など細かく見ていくと、「どれも良さそうけど、結局どれがいいのだろう?」と悩んでしまいます。
粉ミルクを選ぶママには、今使っているものから違うものに変えたいという「完全ミルク・混合栄養」派と、基本的に完全母乳だけど少し粉ミルクを足したいという「完全母乳」派がいると思います。
例えば、完全ミルクなら消費量が多いので安いものがいい、完全母乳なら違和感なく飲める母乳に近い味のものがいい、というようにそれぞれ選ぶ際のこだわりが違ってきます。
今回は日本で代表的な粉ミルク7種類を「使いやすさ」「コスパ」「母乳に近い」「便秘・消化に良い」という4タイプに分けてご紹介。該当するこだわりの商品をチェックしてみましょう!
■粉ミルクだけでなく水にもこだわりたい
編集部では赤ちゃんがいるご家庭の方におすすめのウォーターサーバーを徹底比較。編集部では次の2つの比較ポイントを重視し、赤ちゃんがいる方におすすめのウォーターサーバーをランキング付けしました。
- 赤ちゃんが飲める安全な水
- 毎日のミルク作りにかかる労力を軽減
口コミも参考にして、ご家庭にぴったりのウォーターサーバーを見つけてくださいね。
>>毎日のミルク作りも楽々で、赤ちゃんのことも考えたウォーターサーバーを順位付け!ランキング記事が気になる方は、こちらの記事をチェック!
>>さまざまな条件でウォーターサーバーを順位付け!まずはいろいろなウォーターサーバーについて情報がほしいという方は、こちらの記事をチェック!
タイプ①:使いやすさ重視派におすすめの粉ミルク
赤ちゃんが飲むといっても、一日に何回もミルクを作るのはママの役目。できるだけ簡単に、そしてノンストレスで調乳したいのが本音ですよね。
7商品を比較すると、「ほほえみ」と「はぐくみ」がとくに使いやすい商品として人気です。
「ほほえみ」はキューブタイプがあり、粉末がこぼれてしまった!ということもなく、ポンと哺乳瓶に入れるだけなので調乳も楽々。
「はぐくみ」は缶を使わずに詰め替えタイプがある商品で、空き缶が出ないと好評です。
それでは、こちらの2商品を詳しくみていきましょう!
調乳・持ち運びしやすい粉ミルク「明治 ほほえみ」
粉・キューブ・液体と豊富なバリエーションで人気の粉ミルク。
ミルクの飲む量が増えると、何杯入れたのか分からなくなったり、粉がこぼれたりストレスに感じることもしばしば。
粉ミルクは大缶と使うことが多いですが、「ほほえみ」では大缶に並んで人気なのが「らくらくキューブ」。キューブ状の粉ミルクで、1個で40mlのミルクが作ることができます。5個で200ml調乳できるので、飲む量が増えたときにとっても楽!1キューブを半分にカットすることもできます。
■どんな粉ミルク?
国内6000人以上のママの「母乳調査」を行い、20万人におよぶ子どもの成長を調査、商品改良され作られている粉ミルク。
脂質の成分である「アラキドン酸」が、母乳と同じ量含まれているのが最大の特徴。「アラキドン酸」は脳や神経の発達に重要な成分で、母乳と同量に配合されているのは、国内の粉ミルクで「ほほえみ」だけです。
■こんな人におすすめ
✓完全ミルク ✓混合栄養 ✓調乳が面倒 ✓お出かけが多い ✓災害に備えたい
■商品DATA
◎溶けやすさ:溶けやすい。お湯に入れて回すと、すぐに溶ける
◎泡:しっかり5回振ったときの写真。泡立ちにくい
◎粉:きめ細かく、さらさらしている
◎味:甘く、後あじはあっさりしている。甘みの強さは全7商品中「3位」
◎調乳のしやすさ:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「4位」
(らくらくキューブ:6/10位*森永乳業「エコらくパック」、ほほえみ「らくらくキューブ」を含めた場合)
◎タイプ:大缶・キューブ・液体
粉ミルク唯一!詰め替えできる「森永乳業 はぐくみ」
粉ミルクを使ってみて意外と気になるのが、缶がスペースをとること。そして、大きな空き缶の処理が面倒!
こちらの粉ミルクは、そんなママの声に応えた詰め替えタイプがあり、専用のプラスチックケースに袋ごと詰め替えが可能。ケースが四角く、収納しやすいのもうれしいポイントです。ケースの口が広く底が浅い作りになっているため、計量しやすく最後まで使い切ることができますよ。
また1パック半量の400gなので、混合栄養のママからとくに人気です。
■どんな粉ミルク?
育児用ミルクの発売から、100年以上の歴史がある森永乳業。
ロングセラー商品の「はぐくみ」は、母乳育ちのような腸内環境を目指した粉ミルクです。初乳に多く含まれ腸内菌のバランスを整える「ラクトフェリン」を国内で初めて粉ミルクに配合。
ビフィズス菌を増やす3種の「オリゴ糖」が含まれていて、赤ちゃんの便通が良くなったという声も。
■こんな人にオススメ
✓空き缶のごみ捨てが大変 ✓完全ミルク ✓混合栄養 ✓便秘
■商品DATA
◎溶けやすさ:溶けやすい。お湯に入れて回すとやや残ったが、その後すぐに溶けた。実際に普段使って溶けやすいと感じた商品
◎泡:さらっとした泡で、量は少なめ。濃厚な白色
◎粉:さらっとしているが、ややしっとりしている
◎味:甘い。ホットミルクのような甘さで、7商品の中で一番大人が親しみやすい味。甘みの強さは全7商品中「2位」
◎容器の保管・処理のしやすさ:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「3位」
(エコらくパック詰め替え用:3/10位*森永乳業「エコらくパック」、ほほえみ「らくらくキューブ」を含めた場合)
◎タイプ:大缶・小缶・エコらくパック・スティック
タイプ②コスパ重視派におすすめの粉ミルク
赤ちゃんが成長するにつれ粉ミルクの消費量は増えていき、あっという間に缶が空っぽに!
たっぷり飲む赤ちゃんや双子の赤ちゃんなら、少しでも安く粉ミルクが買えたら助かりますよね。
安いと栄養は大丈夫?と気になるかもしれませんが、厚生労働省で成分や添加物についての規格があり、どの粉ミルクもそれをクリアしたものです。
赤ちゃんの味の好みが合えば、値段で決めるのもアリ!
全商品を価格で比較すると、「ぴゅあ」「はいはい」「はぐくみ(エコらくパック詰め替え用)」の順でコスパが良いという結果に。もっともお得な「ぴゅあ」を見ていきましょう!
コスパNo.1の粉ミルク「雪印メグミルク ぴゅあ」
全商品の中で、もっとも価格がリーズナブルな粉ミルク。
低価格の理由は、広告宣伝費を使っていないため。粉はさらっとしていてお湯に溶けやすく、赤ちゃんの飲みっぷりが良くなった!という口コミも多い商品です。
筆者は保育園で使うことになりましたが、嫌がることなくスムーズに移行ができました。産院で使っていたものから、安いものにしたいと思ったときにおすすめです。
■どんなミルク?
長年にわたる「母乳研究」から生まれた粉ミルク。「雪印ビーンスターク すこやか」と合同で母乳調査を行い、最新の研究結果を生かし商品開発しています。
たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、母乳に含まれる栄養成分をバランスよく配合。
品質管理を徹底していて、国際的な食品安全マネジメントシステムの規格「FSSC22000」の認証を取得しています。
■こんな人にオススメ
✓コスパ ✓完全ミルク ✓食欲増進 ✓品質管理
■商品DATA
◎溶けやすさ:お湯に入れて回すとやや溶け残ったが、その後すぐに溶けた。筆者が使用中だが、よく溶けると感じている商品。良い口コミも多い
◎泡:やや泡立ちやすく、大きめの泡もでる
◎粉:さらっとしていて、ややしっとりしている
◎味:甘い。独特のにおいがある。甘みの強さは全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「1位」
◎タイプ:大缶・スティック
タイプ③:母乳に近い味重視派におすすめの粉ミルク
赤ちゃんが成長するにつれ、母乳だけでは量が足りなくなることも。どの粉ミルクも母乳に近い成分で、どれを選んでも問題はありませんが、いつもと違う味でちゃんと飲むかな…と粉ミルク選びに慎重になりますよね。
全7商品のうち、味に繊細な赤ちゃんが「このミルクなら飲んだ!」と口コミが多かったのが「バランスミルク」と「すこやかM1」。
甘さが控えめなものにすると、ミルクばかり飲むようになってしまった…ということを防げますよ。また小缶タイプがあるブランドは、使い切れて便利です。
それでは、おすすめの2商品を詳しく見ていきましょう!
母乳に近い&栄養豊富な粉ミルク「江崎グリコ アイクレオ バランスミルク」
栄養バランスはもちろん、味・香り・色にまで母乳に近づけた粉ミルク。
味はあっさりとした甘さで、完母でも嫌がらずに飲んでくれた!という声が多い商品。母乳に近い少し黄色味がかった色は、とくに初乳に多く含まれるβ-カロテンによるもの。
プラスアルファの栄養が多いものの価格が高く、完全母乳のママが、少しミルクを足したいときによく使われています。
■どんな粉ミルク?
1913年に小児科グループが開発した粉ミルクを原点とする商品。200人を超える栄養士が開発やサポートに携わっていて、栄養面でも注目されています。
日本で初めて、母乳のたんぱく質である「乳清たんぱく質」と「カゼイン」の比率を母乳に近づけたほか、塩分が母乳とほぼ同量のため、体重が気になる赤ちゃんにもおすすめです。
開封後1カ月と賞味期限が短いのは、保存料不使用で比較的有害な添加物が少ないため。
■こんな人におすすめ
✓完全母乳 ✓混合栄養 ✓母乳に近い ✓減量 ✓添加物が気になる
■商品DATA
◎溶けやすさ:溶けにくい。回すと玉になって残り、振ってやっと溶ける
◎泡:少なめ。色はやや黄色味がかっている
◎粉:粒が大きくしっとりとしていて、まとまりがある
◎味:甘さ控えめで、後味もあっさりしている。「すこやか」と似た粉っぽい風味がある。甘みの強さは全7商品中「7位」
◎母乳に近い味:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「6位」
◎展開:大缶・小缶・スティック・液体
やさしい甘さ&徹底した品質管理の粉ミルク「ビーンスターク すこやかM1」
甘さ控えめのやさしい味わいの粉ミルク。粉ミルクへの移行がスムーズだった、という口コミが多い商品。
とくに免疫研究に力を入れていて、免疫機能を高める「シアル酸」や「母乳オリゴ糖」のほか、最新の研究から感染症やウイルスから赤ちゃんを守る「オステオポンチン」という成分を日本で初めて配合。そのため、産後すぐから完全ミルクのママからも人気の粉ミルクです。
■どんな粉ミルク?
半世紀以上にわたり母乳研究を続け、プラスアルファの栄養素が多い粉ミルク。
良質な原材料はもちろん、生産・品質管理を大切にしていて、国際的な食品安全マネジメント規格「FSSC22000」の認証を取得。製品は、原材料・充填前の中間製品・最終製品の3回にわたって検査をし、缶や包装、ダンボールに至るまで、厳格なチェックをするという徹底ぶり。
助産院で使われることも多い商品です。
■こんな人におすすめ
✓混合栄養 ✓完全ミルク ✓免疫力アップ ✓品質管理
■商品DATA
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れて回すとやや溶け残ったが、その後すぐ溶けた。実際使った感じではよく溶ける
◎泡:泡立つ。すべての商品のなかで一番白い
◎粉:比較的さらさらしている
◎味:甘さ控えめ。後味もあっさりしている。「バランスミルク」と似たような粉っぽい風味がある。甘みの強さは7商品中「6位」
◎母乳に近い味:7商品中「2位」
◎コスパ:全7商品中「5位」
◎タイプ:大缶・小缶・スティック・液体
タイプ④:便秘・消化に良い!重視派におすすめの粉ミルク
月齢の早い赤ちゃんはお腹の筋力が弱く、便秘がちになってしまう子も。離乳食を始めたときに便秘になったりもします。
そんなときは、粉ミルクを変えるのも一つの手。
とくに注目したい成分は、母乳にも含まれる「ガラクトオリゴ糖」。整腸作用のあるたんぱく質で、腸内のビフィズス菌を増やしてくれます。糖は便秘解消に効果があるので、「オリゴ糖」や「乳糖」が多く含まれている粉ミルクを選んでみましょう。
7商品のなかで、便秘が改善したダントツで口コミが多かったのが「はいはい」。「E赤ちゃん」は便秘改善のほかに、粉ミルクを消化しやすい特徴があります。まずは人気の「はいはい」からご紹介します!
便秘しがちな赤ちゃんにおすすめの粉ミルク「和光堂 はいはい」
便秘が改善された!便秘知らず!という口コミが、もっとも多い粉ミルク。
整腸作用のある「ガラクトオリゴ糖」は、ほかのメーカーの商品に含まれているものもありますが、こちらは含有量が多く母乳を参考にした量が含まれています。甘めの味わいで、ミルクをあまり飲まない赤ちゃんの食欲が上がることも。低価格のため完全ミルクのママからも人気です。
■どんなミルク?
100年以上前に、日本で初めて粉ミルクを製造・販売した「和光堂」の粉ミルク。
「赤ちゃんを栄養不足から救いたい」というコンセプトで、広告宣伝費を使わず良心的な価格もうれしい商品。
原料となる牛乳に含まれ、母乳にはない「β-ラクトグロブリン」を低減し赤ちゃんへの負担を軽減。遺伝子組み換えの原料が少ないのも特徴です。
■こんな人におすすめ
✓便秘 ✓コスパ ✓完全ミルク ✓混合栄養 ✓完全母乳 ✓食欲増進
■商品DATA
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れて回すと、わずかに溶け残ったが、その後すぐに溶けた。実際に使った感じでは、さっと溶ける
◎泡:泡は少なく、細やか
◎粉:さらさらしている
◎味:はじめは甘く、後味はあっさり。においが少ない。甘みの強さは全7商品中「4位」
◎便秘改善:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「2位」
◎タイプ:大缶・小缶・スティック
消化を助ける粉ミルク「森永乳業 E赤ちゃん」
消化の良さが特徴の粉ミルク。原料である牛乳のたんぱく質を細かく分解して「ペプチド」にしているため、消化・吸収を助けてくれます。
新生児など消化機能が未熟な赤ちゃんでも負担がなく飲めるため、産院で使われていることも。
また腸内環境を整える「ラクトフェリン」や3種類の「オリゴ糖」が含まれており、便秘が治ったという口コミも多い商品です。
■どんなミルク?
同じ森永乳業の「はぐくみ」をベースに作られた粉ミルク。
消化に良いだけでなく、第97回日本小児科学会でミルクアレルギーの予防になると認められていて、家族がアレルギーを持っていたり、アレルギーが心配だったりする赤ちゃんにもよく飲まれています。全商品の中でもっとも価格が高いのも特徴です。
大缶やスティックのほか、詰め替えできるエコらくパックがあり、使いやすいのも魅力です。
■こんな人におすすめ
✓便秘 ✓体が弱い ✓アレルギー予防
■商品DATA
◎溶けやすさ:検証ではお湯に入れてまわすとわずかに溶け残った。その後、数回回して溶けるがさっと溶ける感じではない
◎泡:ほぼ立たない・全商品中、一番泡立ちが少ない。やや黄色味がかっている
◎粉:ややしっとりしている
◎味:大豆のような独特のにおいがある。大豆のような甘さで、後味も甘みがある。甘みの強さは全7商品中「5位」
◎消化に良い:全7商品中「1位」
◎コスパ:全7商品中「7位」
(エコらくパック詰め替え用:9/10位*森永乳業「エコらくパック」、ほほえみ「らくらくキューブ」を含めた場合)
◎タイプ:大缶・小缶・エコらくパック・スティック
番外編:オーガニック粉ミルクおすすめ2選
日本ではまだ馴染みのないオーガニックの粉ミルク。妊娠や出産を機に、添加物に興味を持ち始めたママも多いのでは?
国内の粉ミルクは安心・安全なものですが、体に害のない規定の範囲内で添加物が含まれています。
ヨーロッパや北米など、オーガニック製品の展開が多い海外では、オーガニックの粉ミルクがスーパーで売られていて種類も豊富。牛ではなく、米やヒツジ、ヤギのミルクを作られた粉ミルクも。
食の安全にこだわるなら、海外製品を候補に入れるのもおすすめですよ。
国内でも人気!スイスの粉ミルク「HOLLE(ホレ)」
1933年創業のオーガニック専門の乳児食品メーカーの粉ミルク。
品質の良さから、オーガニック先進国であるドイツやヨーロッパ全域、アメリカで使われている信頼性のあるブランドです。
自然のサイクルに沿った伝統的な農法である「バイオダイナミック農法」で栽培された原料を使っているのが特徴。ドイツのアルプス地域で放牧されている牛のミルクを原料としていて、乳牛の角を切らないなど動物にもやさしい粉ミルクです。
日本で人気があって手に入りやすいことから、初めてオーガニックの粉ミルクを試すのにおすすめですよ。
アメリカで定番の粉ミルク「EARTH'S BEST(アースズ ベスト)」
アメリカで有名なオーガニックベビーフードメーカーの粉ミルク。Holle(ホレ)に次いで、日本で人気のある商品です。
アメリカの農務省の厳しい審査プロクラムである「USDAオーガニック」を認証された粉ミルクで、成長ホルモンや抗生物質を投与していない牛のミルクを使っています。また0歳後半になると、不足しがちな鉄分が多く含まれているのが特徴。
牛のミルク以外にもソイミルクや低ラクトースを主成分にした粉ミルクもあり、ミルクを飲んでくれない赤ちゃんに試してみるのもおすすめです。
【検証まとめ】赤ちゃんとママにベストな粉ミルクを!
今回は用途に合わせて4つのタイプの粉ミルクと、オーガニック商品を紹介していきました。
検証でわかったことは2つ!まず味については、はっきりとした特徴がありました。
・「ぴゅあ」「はぐくみ」「ほほえみ」「はいはい」(左から甘さの強い順)は、しっかりと甘さがあるので、赤ちゃんが好みやすい味。そのため食欲がない赤ちゃんが飲んでくれる場合も。
・「E赤ちゃん」は、大豆のような風味で、ほかの6商品と比較が難しいほどの味の違いがある。強いて言うなら、「はいはい」と同じくらいの甘さ。
・「すこやか」「バランスミルク」(左から甘い順)は、味が似ていて粉っぽい味が特徴的。(実際に粉っぽい口当たりではなく、これが母乳に近い味なのかも?と考察)甘さ控えめで、あっさりとした味わい。
今回、生後12カ月の我が子に協力してもらい1日1種類、7日間かけて朝の授乳のみすべての粉ミルクを飲んでもらいました。「E赤ちゃん」は口に合わなかったようですが、ほかの商品は全量飲みました。
また検証でもっとも注目していた「溶けやすさ」ですが、検証と実際に普段使っているときの使用感が、異なっている印象でした。
「バランスミルク」は振らないと溶け切ることが難しいのは共通していますが、ほかの商品は普段と同じ要領で調乳したところ、問題なくさらっと溶けます。どの商品も溶けやすいため順位をつけるのは難しいほどでした。そのため、ミルクを選ぶ際に「溶けやすさ」は気にしなくて良いと感じました。
ミルク選びのこだわりは人それぞれですが、価格と使いやすさで選んでいるママが多いようです。我が子はなんでも飲むタイプですが、赤ちゃんに味の好みがある場合は、まずは600円ほどで購入できる少量のスティックタイプで、まずは試してみるのがおすすめですよ。
粉ミルクを上手に活用して、楽しい育児生活を送ってくださいね!
国内、海外を問わず、旅行系のメディアを制作するチーム。30年近くにわたって、旅行ガイドブックや旅雑誌などを制作し続けています。とくに箱根や千葉、新潟は、現地での広いネットワークを生かして多彩な情報を発信。各地をじっくりとめぐったからこそ見つけられた、知られざる穴場スポットも続々と発掘していきます。 さらに、それぞれ異なる趣味趣向を持ったメンバーが集まっていますので、多彩なジャンルの記事も手がけていく予定です!