東京下町のあんみつ
庶民に愛され続けた下町スイーツ
どの店もアズキや寒天などの素材にとことんこだわった歴史ある味で、昔から庶民に愛されていた江戸の伝統を感じさせる。老舗から新しい店まで、東京にはあんみつを供する店が数多くある。
甘味処 初音(カンミドコロハツネ)
ていねいな仕事が光る極上の甘味
天保8(1837)年創業。保存料を使わずに素材にこだわり、毎朝餅を石臼でついたり、十勝産小豆を手で選り分けたり、白玉を1日に何回かに分けて茹でたりと、徹底した仕事ぶりだ。
甘味処 初音
- 住所
- 東京都中央区日本橋人形町1丁目15-6
- 交通
- 地下鉄水天宮前駅からすぐ
- 料金
- あんみつ=700円/白玉クリームあんみつ=1100円/小倉しるこ=750円/玉子ぞうに=900円/
甘味処 いり江(カンミドコロイリエ)
伝統の製法を守る寒天のおいしさ
もともとは寒天の製造卸を営んでいたため、神津島と大島産のテングサを使用して作る寒天のうまさが光る。たっぷりかけた海苔の風味と寒天の喉ごしを楽しみたい。
甘味処 いり江
- 住所
- 東京都江東区門前仲町2丁目6-6
- 交通
- 地下鉄門前仲町駅からすぐ
- 料金
- ところ天=430円/あんみつ=730円/豆かん=670円/温かいごまきしめん=700円/田舎しるこ=730円/御膳しるこ=730円/
甘味処 由はら(カンミドコロユハラ)
厳選素材の甘味と深川飯
モットーは良質の素材を時間をかけて仕込む、妥協のない味。長時間蒸したアワをこし餡で包んだあわぜんざい(10~5月限定)やかき氷、みつ豆、深川飯やけんちん汁などが評判だ。
甘味処 由はら
- 住所
- 東京都江東区富岡1丁目10-8湯原ビル 1階
- 交通
- 地下鉄門前仲町駅からすぐ
- 料金
- 白玉あんずあんみつ=840円/みつ豆=630円/あわぜんざい(10~翌5月限定)=840円/かき氷各種=530円~/深川飯セット=1100円/
新鶯亭(シンウグイステイ)
上野の森の隠れ家で甘味を
美しい日本庭園内にある甘味処。なめらかにこされた抹茶餡、小豆餡、白餡の3種類の団子がセットになった「鶯団子」が人気だ。上野のおみやげとしてもおすすめ。
浅草梅園(アサクサウメゾノ)
創業から続く伝統のあわぜんざい
安政元(1854)年、浅草寺の別院・梅園院の片隅で開店。看板メニューは、創業から変わらぬ味わいのあわぜんざい。豆大福など、おみやげ用も充実していて評判だ。
浅草梅園
- 住所
- 東京都台東区浅草1丁目31-12
- 交通
- 地下鉄浅草駅から徒歩5分
- 料金
- あんみつ=691円/白玉あんみつ=756円/クリームあんみつ=756円/抹茶あんみつ=756円/あわぜんざい=777円/梅園ぞうに=864円/
梅むら(ウメムラ)
素材の良さが光る元祖豆かんてん
ふっくらとして美しいえんどう豆は北海道産を使用。その豊かな風味がプリッとした寒天と相性抜群だ。ちなみに寒天は伊豆諸島のテングサで作る。自家製黒みつをかけてどうぞ。
船橋屋 亀戸天神前本店(フナバシヤカメイドテンジンマエホンテン)
お参りの後にひと休み
創業文化2(1805)年のくず餅の老舗。厳選した小麦のでんぷん部分を450日かけてじっくりと発酵精製し、丁寧に蒸し上げたくず餅はもっちりとした食感が特徴。秘伝の黒蜜と香ばしいきな粉との相性は抜群。ほかに、あんみつやみつ豆も人気だ。
銀座 若松(ギンザワカマツ)
あんみつの元祖をいただけるのはここだけ
昭和5(1930)年にあんみつを考案した老舗の甘味処。あんみつは、北海道産小豆で作る自家製あんと、伊豆七島産てんぐさから作るコシのある寒天が特徴。みつは黒と白の2種類から選べる。
あんみつ みはし(アンミツミハシ)
季節の果物をたっぷりと使用
昭和23(1948)年創業。北海道産小豆や沖縄産黒糖を使用するなど素材にこだわる。新鮮さを求めて伊豆諸島のテングサで作る寒天や旬のフルーツなど、素材が織りなすシンフォニーを楽しもう。
あんみつ みはし
- 住所
- 東京都台東区上野4丁目9-7
- 交通
- JR上野駅から徒歩3分
- 料金
- フルーツクリームあんみつ=910円/あんみつ=570円/苺クリームあんみつ(期間限定)=910円/田舎しるこ=670円/氷宇治(期間限定)=780円/
ゑちごや(エチゴヤ)
菊坂散歩の休憩スポット
明治10(1877)年に創業し、100年以上の歴史を持つ甘味処。自家製のあんを使ったフルーツたっぷりのクリームあんみつや、小倉アイス、おしるこなどが人気だ。団子や各種定食メニューもある。
ゑちごや
- 住所
- 東京都文京区本郷4丁目28-9
- 交通
- 地下鉄春日駅から徒歩4分
- 料金
- クリームあんみつ=600円/アイスクリーム(バニラ・小倉・コーヒー各種)=280円/おしるこ=550円/定食各種=750円/テイクアウトアイスクリーム(小倉アイス)=130円(小)・170円(大)/
北斎茶房(ホクサイサボウ)
旬素材の和スイーツが好評の和めるカフェ
和の雰囲気が漂い、ゆるりとくつろげるカフェ。最高級丹波大納言アズキを使ったあんみつ、ぜんざいは絶品。本ワラビを使ったとろりわらびは、午前中に売り切れることもある。
江戸甘味處 水天宮つくし(エドカンミドコロスイテングウツクシ)
初代が考案したプリンを再現
初代が残した西洋風茶碗蒸菓子のレシピを再現した人形町風鈴プリンが評判。季節によって卵を使い分け、ていねいにこして蒸し上げるプリンは、コクがあってまろやか。
江戸甘味處 水天宮つくし
- 住所
- 東京都中央区日本橋人形町2丁目1-12水天宮つくしビル 1階
- 交通
- 地下鉄水天宮前駅からすぐ
- 料金
- ゴールド人形町風鈴プリンみつ豆=1026円/人形町風鈴プリン(持ち帰り、6個)=1620円/
船橋屋 柴又帝釈天参道店(フナバシヤシバマタタイシャクテンサンドウテン)
柴又帝釈天の参道にある老舗の甘味処
独特のもっちりとした食感が特徴のくず餅のほか、伊豆七島産のテングサを使用した寒天がたっぷり入ったあんみつなどが味わえる。
浅草浪花家(アサクサナニワヤ)
およげたいやきくんのモデル店。茶房では様々な甘味が楽しめる
「およげ!たいやきくん」のモデル店としても有名な元祖たいやき麻布十番浪花家総本店からの暖簾分け店。甘味とともに飲み物にも素材と味にこだわり、店内の茶房でくつろぎながら味わえる。
お食事処 歌舞伎茶屋(オショクジドコロカブキチャヤ)
江戸時代の茶屋をイメージした食事処、甘味処
お茶屋さんを楽しむように気軽に食事、甘味が味わえる。茶屋ソフトクリームなどテイクアウトできる商品も充実している。
お食事処 歌舞伎茶屋
- 住所
- 東京都中央区銀座4丁目12-15木挽町広場
- 交通
- 地下鉄東銀座駅からすぐ
- 料金
- 歌舞伎うどん=780円/とろろうどん=780円/カレーうどん=780円/歌舞伎ぜんざい=680円/
SALON GINZA SABOU(サロンギンザサボウ)
こだわりの和食を堪能
東急プラザ銀座内にある和レストラン。奈良の茶農園から仕入れた茶やこだわりの国産米などを使い、日本の食文化を感じるメニューをそろえる。