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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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台湾随一の景勝地 大理石の峡谷「太魯閣峡谷」

そそり立つ岩肌を削ってできた道。迫り来る断崖の迫力を肌で感じることができる。

太魯閣峡谷で、屹立する峡谷の景観美を堪能したい!

切り立った大理石の峡谷が続く台湾随一の景勝地。人を寄せつけない秘境だったが、東西横貫公路の開通で、バスや車で気軽に訪れることができる観光地になった。

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高台から見る山並も絶景

ツアーやタクシーの利用で効率良くまわれる

大理石の地層が立霧渓の水によって削られてできた太魯閣峡谷は、台湾でも人気の高い観光地だ。もとはタロコ(トゥルク)族が住んでいたが、日本統治時代に強制移住が行なわれ、現在は住んでいる人はあまりいない。

急峻な地形のため、訪れることも難しかったが、1960年に東西横貫公路が開通し、花蓮からバスやタクシーなどで簡単に行けるようになった。太魯閣渓谷の観光は車の中から景色を眺めるのが一般的。

ところどころに遊歩道があるので、時間が許せば歩いてみたい。花蓮から峡谷の入口である太魯閣国家公園遊客中心(旅行センター)までは車で約30分。ここから観光の終点である天祥までは約20㎞で、所によって200mもの高さがある大理石の断崖絶壁が連なり、右へ左へとカーブに揺られながらの道が続く。

路線バスも運行するが、本数が少ないので、途中下車をしながらまわるのはやや時間がかかる。効率的にまわりたいなら、ツアーを利用するか、タクシーをチャーターするのがおすすめだ。

インフォメーション

太魯閣国立公園管理処
03-862-1100
花蓮県秀林郷富世村富世291号
8:30〜16:45
第2月曜(祝日の場合は振替)
www.taroko.gov.tw

天祥に1泊してじっくり観光するのもあり!

峡谷沿いの観光スポットは、長春祠布洛湾遊憩区燕子口九曲洞緑水歩道天祥など。なかでも見どころは幾重ものカーブが連なり、岩肌が迫力をもって迫ってくる九曲洞だ。また、かつてのタロコ族の集落であった天祥にはレストランやホテルなどもある。タロコ族の料理である竹筒飯や小米酒香腸などを味わってみるといい。ここから遊歩道がいくつか整備されているので、ハイキングも楽しめる。日帰り観光が多いが、天祥に1泊すれば太魯閣峡谷の自然を身近に感じる旅ができる。

 

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渓流のなかでも水が澄んで穏やかなところでは、水遊びもできる

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自然地形に寄り添うように建つ寺院も見事

燕子口(イエンツーコウ)

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峡谷が最も狭まったところで、岩肌には燕の巣に見える無数の穴があいている。

錐麓大断崖(ツェイリータートゥワンヤー)

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高さ200mもの一枚岩が峡谷の両側にそびえ立ち、迫力ある景観が楽しめる。

緑水歩道(リュウシュエイプウタオ)

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戦前に設けられた古道の一部で、現在は全長約2㎞の遊歩道となっている。

慈母橋(ツームーチャオ)

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蒋介石が母をしのんで建てた慈母亭があり、その前に慈母橋が架かっている。

太魯閣峡谷への交通

● タクシー
ビジターセンターから天祥まで距離にして約19㎞、車で30~40分。
途中の燕子口や九曲洞など数カ所に下車するのであれば、本数が少ない路線バスより、タクシーは融通が利くのでおすすめだ。

● 徒歩
スケジュールに余裕があれば、ハイキングで太魯閣峡谷の雄大な自然を満喫したい。ただし天祥までの往復となると、4〜5時間かかるため、休憩場所やトイレの有無、天候で状況が変わる道など、出発前に旅行センターで情報収集を忘れずに。

美しくも厳しい峡谷随一の景勝地
『九曲洞(チウチュートン)』

切り立った大理石の岩にいくつものトンネルが連なっている。曲がりくねった道のため“九曲”の名が付いた。
大理石の断層や壁に残る手掘りのノミの跡などを間近に見られる。

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遊歩道は約30分の道のり。岩肌の断層も興味深い

タロコ族の歴史や文化、生活を知る!
『布洛湾遊憩区(プウルオワンヨウシーチュウ)』

 

タロコ族がかつて暮らしていた集落。伝統的な家屋を模した建物が建ち並び、内部では歴史や文化を紹介するスライドを上映したり、生活用品や伝統工芸品などを展示する。

 

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タロコ族の工芸品の展示販売も。おみやげにいい

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緑豊かな敷地内には、ロッジ風の宿泊施設もある

03-861-2528
花蓮県秀林郷富世232号
9:00~16:30(管理処)
第1・3月曜

太魯閣晶英酒店(タイルウクーチンインチウティエン) SILKS PLACE TAROKO

渓谷美が楽しめるリゾートホテル各国要人も宿泊。館内からの景色も見事

前身は第6・7代総統、蒋経国の肝入りで開業された天祥招待所。国内外の要人も宿泊する由緒正しい高級ホテルだ。太魯閣の雄大な景観が楽しめる峡谷客室がおすすめ。高級感あるスパも併設する。

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品のある内装で彩られたスイート

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太魯閣峡谷の自然のなかにたたずむ

太魯閣晶英酒店

現地名:
太魯閣晶英酒店
住所:
花蓮県秀林郷富世村天祥路18号
地図を見る »
アクセス:
花蓮駅から天祥行きバスで終点下車、徒歩10分(花蓮駅から有料送迎バスあり)
TEL:
03-869-1155
Webサイト:
http://taroko.silksplace.com.tw

天祥(ティエンシャン)

観光の拠点。遊歩道のハイキングも

かつてタロコ族が住んでいた集落で、太魯閣峡谷観光の拠点。バスターミナルやレストラン、宿泊施設などがあるほか、付近には仏教寺院も点在し、ハイキングも楽しめる。

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山のなかに立つ天峰塔

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集落を見下ろす場所に位置する文天祥記念公園

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河岸段丘の上にある祥徳寺には黄金の地蔵菩薩像も

03-869-1162
太魯閣国家公園天祥遊憩区
ビジターセンター9:00〜16:30
第2・4月曜

長春祠(チャンチュンツー)

工事で命を落とした人々の霊を祀る

岩肌の中腹にある赤い小さな廟に、東西横貫公路の建設時に命を落とした212人の工員の霊を祀る。廟の下からは湧き水がほとばしる美しい景観だ。山頂までは遊歩道もある。

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祠から山頂までは全長1.4㎞、約1時間の遊歩道も

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奥付:
「トラベルデイズ 台湾」が出展元となる記事に掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。