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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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台湾最南端のビーチリゾート 「墾丁」 サーフィンも楽しめる!

青い海と白いビーチがまぶしい人気のマリンリゾート。サンゴ礁岩の隆起や浸食が生んだ奇観とワイドな海の眺望。海の魅力にあふれた見どころ豊富な景勝地。

のびやかな海の景色と独特な自然地形

台湾の最南端に位置する墾丁は、一年中温暖な気候に恵まれた台湾随一のビーチリゾート。三方を海に囲まれ奇岩が点在する景勝地で、内陸には熱帯植物の生い茂る墾丁国家公園が広がる。 墾丁の市街地は墾丁海岸沿い。墾丁路にはテラス席を設けた開放的なレストランやパブ、海鮮料理店、ホテルが並び、リゾートタウンらしい賑わいに満ちている。タイ料理やイタリアンなど外国人観光客好みのおしゃれな異国料理店も多い。繁華街の西にある南湾は、水上バイクやダイビングなどのマリンスポーツのメッカ。小湾は近くに青蛙石を望み、白砂が美しい、サーファーに人気のビーチだ。付近の大海原を望む高台に、最高級リゾートホテルが並んでいる。海岸各地に点在する、雄大でユニークな景勝地の数々も墾丁の魅力。猫鼻頭は、浸食した岩礁が異世界のような奇観を生み、対岸には墾丁の街を望む。大海原の雄大な絶景を楽しむなら、関山の展望所や台湾最南端の鵝鑾鼻公園がおすすめ。断崖上の関山から望むサンセットは魅惑的な美しさだ。

【インフォメーション】
墾丁国家公園管理処
08-886-1321
屏東県恒春鎮墾丁路596号
8:00〜17:00 無休
www.ktnp.gov.tw/jpn

【アクセス】
高雄から 高雄駅から中南客運などの民間バスが共同運行する9117番のバスで約3時間、運賃は364元。または高鉄 左營駅から「墾丁快線」で約2時間、運賃は413元。途中、恒春にも停車し、5〜30分間隔で運行している。

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サンゴ礁岩が堆積する墾丁周辺では、青蛙石や猫鼻頭のような、波の浸食や隆起が生んだ独特な景観が随所で見られる

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墾丁の各観光スポットを結ぶバス「墾丁街車」

古城の面影が残る街・恒春に立ち寄る

墾丁市街地の北にある恒春には、清代末期に城郭都市が築かれた。街には往時の城壁や城門が修復保存され、城郭都市の面影を台湾で最も色濃く残している。城内には懐かしさ漂う商店街もあって散策が楽しい。墾丁市街から足を延ばせば、熱帯樹林でハイキングができる墾丁森林遊楽区や、巨大水族館の国立海洋生物館もあって楽しみ方は多様だ。墾丁周辺の観光スポットは広範囲に点在している。一日でたくさんまわりたいなら、タクシーのチャーターが効率的だ。観光地を結ぶ循環バスの墾丁街車も利用できる。

【墾丁の交通】
●タクシー
流しのタクシーがないので、ホテルのフロントなどに頼んでチャーターするのがおすすめ。

●墾丁街車(循環バス)
平日は橘線が墾丁〜恒春〜保力〜海生館を結び、藍線が恒春〜墾丁を結ぶ。週末は恒春〜佳楽水をつなぐ緑線が加わるほか、橘線は区間が変わり、鵝鼻釜まで運行。便利な1日乗車券(150元)は、恒春営業所や車内で購入可能。

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大尖石山 (ターチエンシーシャン) サンゴ礁岩の地殻運動で隆起して生まれた墾丁のシンボル。街の随所で姿を見せる。

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船帆石 (チュワンファンシー) 帆船に似ていることから名付けられたが、陸から見るとゴリラの横顔のよう。

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繁華街の墾丁路は夜遅くまで観光客で賑わう

南湾 (ナンワン) 墾丁のマリンスポーツのメッカ

透明度が高く、砂浜もきれいな墾丁の人気ビーチ。シャワーなど施設が整い、バナナボートやジェットスキーなどを楽しめる。

【アクセス】
墾丁街車 南湾下車すぐ

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夏以外にもサーファーたちが集まってくる

猫鼻頭 (マオピートウ) 浸食された岩がうずくまる猫のよう

台湾海峡とバシー海峡の接する恒春半島の南端。波や強風に浸食されたサンゴ礁が特異な景観をつくる。突端には猫の形をした岩「猫鼻頭」がある。

【アクセス】
墾丁街車 藍線 猫鼻頭下車、徒歩1分

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周辺にも奇岩が点在する

関山 (クワンシャン) 台湾の最南端に沈む夕日を眺める

台湾海峡を見晴らす断崖上に位置し、夕日の美しいスポットとして有名。日没近くになると、多くの観光客が展望台を訪れる。長い水平線に沈む夕日はうっとりする美しさだ。

【アクセス】
墾丁街車 藍線・橘線墾丁下車、徒歩3分

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日没時間を確かめて訪れたい。蚊よけ対策も忘れずに

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台湾最南端の絶景を一望

青蛙石 (チンワーシー) 奇観を楽しめる散策路がある

小湾付近の岬の突端にある岩山。岩の周囲に遊歩道があり、岩礁周辺を散策できる。カエルのような岩の形の全容を眺めるには、少し離れた小湾ビーチあたりからがおすすめ。

【アクセス】
墾丁街車 藍線・橘線 墾丁活動中心下車、徒歩7分

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一周約30分の散策路は樹木に奇岩、岩礁と変化に富んだ風景

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カエルの形にはあまり見えない

台湾最南端の街・恒春 (Hengchun ホンチュン) 今も残る城門や城壁に古城の面影をたどる

墾丁の北約10kmの地にある恒春は、台湾最後の城郭都市として知られる。城郭都市が築かれたのは清朝末期の1879年。街は城壁で囲まれ、東西南北に4つの城門が設けられた。城を治めた清朝の官人・沈葆楨は、この地が「恒に春の如く暖かい」ことから、ここを「恒春」と名付けたという。現在も4つの城門と、東門から北門周辺に城壁が残り、台湾各地に築かれた城郭都市のなかで最もよく往時の姿をとどめている。西門周辺の中山路には下町風情の商店街が連なり、屋台の味も楽しめる。東郊外では、地下の天然ガスが炎となって噴出する出火奇観が見られる。

【アクセス】
墾丁街車 恒春下車すぐ

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上部に城楼を備えた南門。4つの城門で最も保存状態が良く街のシンボル的存在

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恒春は台湾映画『海角七号』の舞台地としても人気の観光地だ

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中山路(老街)には素朴な商店街が続く

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城壁の上を歩くこともできる

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奥付:
「トラベルデイズ 台湾」が出展元となる記事に掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。