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【上海の歴史】世界を魅了する魔都

上海を訪れた日本人たち

日中戦争が始まる前も、日本人は上海に居住する外国人のなかで最も多く、最終的には10万人を超えた。パスポートなしで行くことができる外国、上海に多くの日本人が夢を求めて訪れ、虹口には大きな日本人街が成立した。租界成立直後に訪れたのが高杉晋作で、外国文化との出会いは大きな影響を与えた。ほかには、魯迅との親交で知られる内山完造が有名だが、村松梢風、芥川龍之介、谷崎潤一郎も上海を訪れ、この地を舞台とした作品を残している。

大戦と輝かしい時代の終わり

日中戦争と続く第二次世界大戦の混乱のなか、各国のさまざまな思惑のもと、上海租界は中国へと返還され、終戦によって上海は中国人の手に100年ぶりに戻された。 

だが、蔣介石を援助するアメリカから運び込まれた大量の物資は強烈なインフレを招いた。上海が落ち着きを取り戻したのは国共内戦が終わり、1949年に毛沢東率いる中華人民共和国が成立してからだった。アヘン窟や娼館は閉鎖され、10年のうちに上海は国際的な魔都の姿を失った。アヘン戦争以前と同じ中国の一都市へ戻った。

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1992年に区となって以来、大きな開発が進む浦東。建ち並ぶ超高層ビルは、急成長する中国を象徴する風景だ

毛沢東(マオズードン)1893〜1976

上海で開かれた中国共産党第一次全国代表大会に出席していた。農村出身で、農村からの革命を唱えた彼には、大商業都市上海の持つ機能はほとんど重要視されなかった。

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Tiananmen, or Gate of Heavenly Peace, by Mal B, CC BY-ND
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再び経済の中心をめざして

毛沢東政権下では、文化大革命で寺院が工場に建て替えられるなど一部で混乱があったものの、街並の多くは保存され、上海に大きな変化は起きなかった。再び注目を浴びるのは、1992年、鄧小平により改革開放路線を牽引する都市として指名されてからだ。その後、上海は急激な発展をみせ、急成長する中国を象徴する都市として、東アジア有数の経済拠点となっている。

老房子に隠されたストーリー

老房子とは、上海に現存する租界時代に建てられた古い住宅建築のことを指す。中国と西洋のテイストがうまく混ざり合ったデザインが多く見られ、美しいたたずまい。かつて著名人が住んだ建物も多数残っており、歴史ファンにはたまらない場所。

杜月笙住宅(ドゥウユエションヂュウヂャイ)

裏社会のボスが住んだ緑豊かな邸宅
中華民国時代にアヘン運送などで名を轟かせた裏社会のドン・杜月笙の旧家。裏社会の人物であるため肖像画やプロフィールなどはまったく展示されておらず、レトロな建築スタイルが当時の面影をしのばせるのみ。現在は上海料理のレストラン「老洋房」の客室として使われており、食事をすれば自由に店内を見学できる。

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緑の芝生と真っ白い外壁のコントラストが美しい。今や裏社会の気配は微塵もない

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杜月笙の寝室として使われていた部屋。改装されているものの、間取りは当時のまま

杜月笙住宅

現地名:
杜月笙住宅
住所:
紹興路27号
アクセス:
地下鉄九号線打浦橋駅から徒歩12分
営業時間:
11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:
無休 

周公館(ジョウゴングワン)

周恩来が要人たちを多数招いた邸宅
1946年に中国共産党の上海での公館となり、建国後に総理、外交部長として活躍した周恩来が住宅として使ったほか、海外からの要人との会見も行なった。松の木が植えられた美しい庭と3階建ての欧風建築が特徴。家具がそのまま残されている室内は見学もできる。

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庭と木々に囲まれてひっそりとたたずむ。もともと1930年代にフランス人の商人が所有していた洋館だという

周公館

現地名:
周公馆
住所:
思南路73号
アクセス:
地下鉄十号線新天地駅から徒歩10分
TEL:
021-6473-0420
営業時間:
9:00~16:00
定休日:
無休 

蔡元培故居(ツァイユエンペイグージュウ)

近代の教育家・蔡元培が暮らした洋館
1920年代に教育家、革命家、政治家として活躍した蔡元培の住居。生前に使われていた家具や、教育で国を救った蔡元培の功績を紹介するパネルなどが学生向けに展示されている。車の入らない閑静なエリアにあり、周辺にはまだ住宅として使われている古い洋館も多い。庶民の生活が見られる散策スポット。

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庶民的な住宅街の一角に位置。当時使われていたタイプライターやスーツケースも展示されている

蔡元培故居

現地名:
蔡元培故居
住所:
華山路303弄16号
アクセス:
地下鉄二、七号線静安寺駅から徒歩10分
TEL:
021-6248-4996
営業時間:
9:00~11:30 13:00~16:30
定休日:
月曜 
筆者:

奥付:
この記事の出展元は「まっぷる上海 蘇州」です。掲載されている電話番号、営業時間、料金などのデータは2017年6〜8月の取材・調査によるものです。いずれも諸事情により変更されることがありますので、ご利用の際には事前にご確認ください。また、掲載の商品は取材時のもので、現在取り扱っていない可能性があります。