南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
更新日:2020年4月13日
フランス第二の商業都市、リヨン。フランスの観光地というとパリやモン・サン・ミッシェル、南フランスが有名ですが、リヨンにはそれらに匹敵する程の魅力があります。世界遺産にも登録されているソーヌ川沿いの美しい街並み、古代ローマ時代の遺跡、由緒ある教会・・・等々。今回は、その中から特にお勧めの場所を5つご紹介します。
ローヌ河とソーヌ河に挟まれたリヨンの街の中心に位置する、東西300メートル、南北200メートルという広大な広場です。広場の中心には、ルイ14世の騎馬像が、南西の角にはリヨン生まれの作家、サン=テグジュペリと彼の作品に出てくる星の王子さまの像が立っています。また、街のシンボルともいえるノートルダム大聖堂がフルヴィエールの丘から街を見守っている様子もこの広場から良く見えます。地下鉄A線とD線が通り交通のアクセスが良く、観光案内所もこの広場にありますので、リヨン散策はここを起点にすると便利です。
Guillaume Baviere, CC BY
ベルクール広場から西へ徒歩約10分。ソーヌ河を渡ると広がる、石畳の小道と中世、ルネッサンス時代の建物が残る風情ある一角です。メインストリートであるサン・ジャン通りの入口にあるサン・ジャン教会は、1600年にアンリ4世とイタリアから輿入れしたマリー・ド・メディシスが結婚式を挙げたとされる由緒ある教会です。
この辺りは、石畳の細い道が並行に走っており、それらを横切るにはトラブールという、秘密の抜け道のような建物内通路を通ります。この抜け道はリヨン特有の建築物で、旧市街を筆頭に市内に数多く存在しています。その由来は諸説あり、リヨンは絹織物産業で栄えた街ですので、商品出荷時の雨除けの為、デザインの盗用防止の為等と言われています。トラブールのある建物は現在も住居として使われており、抜け道の途中で郵便受けや自転車等が置いてあり人々の生活が垣間見られます。また、美しい塔やバルコニーを有する中庭へと続くトラブールもいくつかあります。
旧市街から徒歩でも行けますが、勾配が急な坂道なので、地下鉄リヨン旧市街駅からケーブルカーに乗る事をお勧めします。ローマ時代に基地が置かれて以来、リヨンの街はここから発展していきました。今もこの地に残るローマ時代の円形劇場は当時の情景を想像させます。
フルヴィエールの丘でもう一つ忘れてはならないのが、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂です。まるで丘の上からリヨンの街を見守っているかのようなこの教会は、19世紀に建てられたもので、教会内部のモザイクやステンドグラスは圧巻です。
ソーヌ川を挟んで旧市街の北東に位置する、リヨンが絹織物産業で栄えた面影を残す地区です。15世紀にイタリアから絹がもたらされて以来、リヨンでは絹織物産業が発達します。19世紀初頭、リヨン生まれの発明家ジャカールにより発明されたジャカード織機の出現で、リヨンの絹織物産業は最盛期を迎えました。今でも、この地区には絹織物を生産する工房が残っています。また、旧市街の項でも紹介したトラブールがこの地区にも数多く現存しています。
更に、リヨン名物の一つとして壁画のだまし絵が有名ですが、市内にいくつもある壁画の中でも有名なものがクロワ・ルースに存在しますので是非探してみて下さい。
他の観光地とは離れた場所になりますが、市内北部にある広大な公園です。観光客のみならず、リヨン市民の憩いの場になっています。公園内は豊かな自然が広がっているだけでなく、無料の動物園、植物園、バラ園があります。休日ともなれば、リヨン市民が散歩をしたり、ピクニックをしたりする光景が見られます。典型的な観光地巡りではなく、現地の人のようにゆったりと散歩を楽しみたい時にお勧めです。
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