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更新日: 2020年4月13日
電車で巡るドイツ
今回はドイツ国内の鉄道旅行についてご紹介します。ヨーロッパは鉄道での移動が非常に便利で、国をまたぐ移動の際でさえ鉄道での移動がとても有効です。電車の車体そのものの快適性もありますが、車窓からの景色もまた美しいので移動が苦にならないような気がします。日本とはまた違う車窓からの景色を眺めつつ、ドイツでの電車の旅を楽しんでみませんか。
Velaro D + DB 101 042-0 Eco Phant, by Curimedia | PHOTOGRAPHY, CC BY
ジャーマンレイルパス
ドイツ国内を鉄道で旅する場合、ジャーマンレイルパスというタイプのチケットを購入することをおすすめします。これは、何日間・どんな等級の席を利用するかによって料金は異なりますが、少なくとも一ヶ月以内の観光でドイツ国内の都市を訪ねたい人には適していると思います。

遅延と運休
旅を始める前にまず記憶の片隅に留めて頂きたいのが、日本ほど正確に往来する鉄道は世界中のどこを探してもないということです。
Departure Board at Dresden Station, by Adam Sporka, CC BY
ドイツも例に漏れず日本と比べると正確なダイヤとは言い難いのですが、それでも駅の掲示板の表示はわかりやすくアナウンスもありますので、遅延の情報に関しては注意を払ってリアルタイムでチェックするようにしましょう。また、日本と同じで土日はダイヤが変更になっていることがありますので要注意です。

旅の始まりはフランクフルトから
ドイツ最大級の空港であるフランクフルトから鉄道の旅をスタートさせたとしましょう。
ドイツのほぼ中央に位置しますので、北上するもよし、南下するもよし、興味のある都市を結んで鉄道旅行の計画を練ります。
電車の種類としては最高時速320kmで走るICE(Inter City Express)やIC(Inter City)をはじめ様々な種類がありますが、例えばフランクフルトを起点にすればICEを利用すればミュンヘンまで3時間強、ケルンまで1時間ほどで到着できます。

- 名称:
- Frankfurt (Main) Hauptbahnhof
- 住所:
- Am Hauptbahnhof, 60329 フランクフルト・アム・マイン, ドイツ連邦共和国
- ホームページ:
- 公式サイト Foursquare.com
北部ドイツ
例えば思いきり北上して、ハノーファー、ブレーメン、ハンブルグ等を巡る旅も素敵です。
ハンブルグ, by LuxTonnerre, CC BY
ブレーメンではあの有名な『ブレーメンの音楽隊』の銅像が街の片隅に実際にたたずんでいます。銅像の足を握ると幸せになるという言い伝えがあるので音楽隊の銅像を見つけたらロバの足に祈りをささげてみてはいかがでしょうか。
ブレーメン, by Edu Martínez, CC BY

中部ドイツ
ケルン中央駅に電車が滑り込むと仰ぎ見る高さの大聖堂が視界に入ります。ケルンの大聖堂は荘厳な佇まいで鉄道でケルンに近づくと旅行者を真っ先に出迎えてくれるシンボルです。
ケルン, by © Axel Naud, CC BY
また、近隣のデュッセルドルフへも鉄道が便利です。日本人のビジネスマンが多く日系企業の進出が盛んな都市です。街を長れるライン川沿いをドイツビール片手に散歩するのも優雅ですね。
デュッセルドルフ, by photobeppus, CC BY-SA
デュッセルドルフ, by Retinafunk, CC BY-SA

南部ドイツ
南部最大の街ミュンヘンを訪れドイツビールに舌鼓を打つのも旅の楽しみの一つですね。毎年秋には世界最大のビール祭り『オクトーバーフェスト』も開催されますのでその時期を狙って訪れるのも良いでしょう。ミュンヘン中央駅は巨大なターミナルですので、こちらを起点に様々な場所へのアクセスが良好です。
オクトーバーフェスト, by flickr.annieandrew, CC BY

まとめ
一つの国ではありますが、ドイツは北と南・西と東では違った表情を持っています。変わりゆく景観を鉄道の車窓から眺めるのもまた楽しみの一つかもしれません。鉄道チケットは日本でも事前に購入する事が出来ますので、是非事前にチェックしてみてくださいね。


【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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