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TomYam

更新日:2023年11月27日

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「ソンクラーン」をはじめとするタイのお祭りに参加して、地域の人たちとも触れ合おう~女子一人旅のススメ~

思い立ったらすぐ行けるのが、アジア旅行。

日本から近く、時差も比較的短いアジアは、着いたその日から行動できるのが魅力。LCC が就航したことでフライト時間や価格の選択肢が増え、より身近な場所になりました。

ひと昔前は情報も少なく、女子ひとり旅にはややハードルが高いと感じることもありましたが、今や国内旅行の延長で、スマホ片手にサクッと行けちゃう時代です。だからもっと気軽に、どんどん楽しんでほしい。

アジアひとり旅に興味を持つ女子が、実際に旅をするきっかけになったり、行き先を決めるお手伝いができればと思っています。

「ソンクラーン」はタイのお祭りのなかでも一番人気!

 

ここでは私が参加したお祭りを振り返ってみようと思います。日本人に有名
なタイのお祭りといえば、タイの旧正月(4月13~15日ごろ。年によって変わる)を中心に開催される「ソンクラーン」です。
もとは雨季明けを祝うために寺院に集まって仏像や仏塔に水を掛けてお清めしたり、家族の年配者に水を掛けて敬意を表したりする風習から始まったもの。
今ではみんなで水を掛け合って楽しむ盛大な「水掛け祭り」として発展。タイ全土で行われますが、私が参加した地域ではチェンマイの水掛け合戦が一番激しかったです。お堀に投げ込まれている人もいて、大変そうでした…。


バンコクで特に大規模な水掛け合戦が繰り広げられるのがシーロムとカオサン周辺、そして王宮広場です。お祭りの日はみんな濡れるために出かけているようなものなので、水着を着用する、スマホや貴重品は防水バッグに入れるなど、しっかり準備して挑みましょう。時には水に氷が混ざっていたりするので、注意が必要。水鉄砲や防水バッグなどは現地で購入可能です。

 

 

タイのお祭り~幻想的な世界に包まれる フォトジェニックなお祭り~

タイの祭りとして「ソンクラーン」と人気を二分するのが、旧暦12月の満月の夜に開催される「ロイクラトン」です。
13世紀にスコータイ王朝の王妃が川の女神「プラ・メー・コンカー」へ感謝の気持ちを捧げるために、バナナの葉で蓮の花をかたどった灯籠を流したのが始まりと言われています。地域によって灯籠を流したり、コムローイと呼ばれる熱気球を空に飛ばしたりと、お祭りの形式はさまざまですが、特に壮大な規模で開催されるのがチェンマイとスコータイです。

チェンマイの「ロイクラトン」は「イーペン」と呼ばれ、市内ではターペー門を中心にさまざまな形のランタンが灯され、街中がとても華やかな雰囲気に包まれます。SNSなどで見かける空へ一斉に飛ばすコムローイの写真は、「イーペン・ランナー・インターナショナル」という有料のフェスティバルなので、事前にチケット購入が必要です。私は参加したことがないのですが、友人によると、「開催場所に行くまでが激混みで大変で、間に合わないかと思った」とのことなので、時間に余裕をもって出かけてください。お祭りの時期は、世界中の旅行者がこの日を目指してチェンマイに集結しているという雰囲気なので、街なかにいるだけでも十分楽しめます。

バンコクでの「ロイクラトン」は、チャオプラヤー川やベンチャシリ公園の池などに灯籠を流すスタイルで、コムローイは飛ばしません。当日はさまざまな灯籠が売られ、食べ物の屋台もたくさん並んでとても賑やか。水辺に集まってみんなで灯籠を流すので、一体感が生まれます。
スコータイのロイクラトンはまだ行ったことがないのですが、ロイクラトン発祥の地と言われているだけあり、遺跡を舞台に圧巻のステージが用意されるそう。いつか行ってみたいです。

タイのお祭り~ゆる~い空気感がいい! オバケと一緒にレッツ・ダンス~

思い出深いお祭りといえば、タイの東北部、ダーンサーイ郡で毎年6~ 7月ごろに開催される「ピーターコーン・フェスティバル」です。「ピー」はタイ語で幽霊、「ター」は目、「コーン」は仮面劇という意味。独特な形のお面は、タイのお米を蒸す籠で作られています。有名な仏教説話がもとになったお祭りで、3日間にわたって開催されます。

私が参加したのはお祭りが一番盛り上がるという2日目。村に到着したら、たくさんのオバケたちがぞろぞろと田舎道を練り歩いていました。特に決まったダンスやステップはなく、時々人を脅かしたり、時にはリズミカルに踊ったり、かなりフリースタイル。見物客もオバケと一緒に歩いたり写真撮影をしたりして自由に楽しんでいました。

私は現地に住んでいた友達と参加したのですが、ひとりで参加している外国人の姿もちらほら。すでに祭りが始まっているのに、まだお面の色塗りをしていたり、お面を脱いで休んでいる人たちがそこら中にいるのどかな空気感と、人が集まっていることで感じる熱気にもワクワクしました。地元の人たちに愛されている元気なお祭りを体験したい人におすすめです!

 

タイのお祭り~ここだけの話~

お祭りは楽しいです。お祭りの日程から旅のスケジュールを決めるのもあり。間違いなく旅のハイライトになります。ひとり旅の旅程の中にお祭りが入っていると、メリハリが効きそうな気がしますね。
お祭り中は、現地の人たちもテンションが高いからすぐ仲良くなれるし、その土地ならではの文化が見られるのも魅力です。
お祭りに参加するなら、交通手段と宿は早めに予約したほうが良いし、ツアー会社を利用するのも便利です。
バンコクの「ソンクラーン」は、盛り上がっている周辺に行けば、みんなが水をかけてくれます。防水対策を忘れずに!
タイでほかに行ってみたいお祭りは、毎年11月にスリン県で開催される、「スリンゾウ祭り」。昔からゾウを飼っているクイ族の人たちと、200頭以上のゾウがいろいろなショーを繰り広げるお祭りです。
それから、ヤソートン県で5月に開催される「ブン・バンファイ(ロケット・フェスティバル)。花火ではなく、50~60機の手作りロケットを打ち上げるお祭りです。

筆者
TomYam

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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