Scenic bridge over the mouth of the Singapore River by fotolia - © efired

まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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シンガポールへ出発前に知っておきたい物価等の国事情

具体的なスケジュール作りの前に、解決しておきたい疑問や心配事。習慣やマナーの違いもきちんと理解して、失敗することのないようにしておこう。

トラベルQ&A

時差は何時間あるの?

日本時間からマイナス1時間
日本との時差はマイナス1時間。日本が正午のときはシンガポールは午前11時。年間を通して日の出は7時前後、日没は19時前後。

ベストシーズンは?

年間を通して楽しめる
平均気温は27℃前後と変わらず、年間を通してベストシーズン。買い物が目的ならグレート・シンガポール・セールが行なわれている6〜7月、クリスマスやチャイニーズ・ニューイヤーのライトアップなど、イベントで時期を決めるのもおすすめ。7月中心の乾季と、1月中心の雨季に分かれているが、乾季でも突発的なスコールは降る。雨季は雲が多いが、直射日光がなく、かえって過ごしやすいことも。

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どんな服装が適切?

暑さ+冷房対策を万全に
基本的にはいつでも夏の服装でOK。雨が降ったあとは気温が下がり、室内は冷房が強く効いているので、半袖の上に羽織れるストールや上着を準備しておくとよい。モスクなど肌の露出がNGの場所も多い。雨季は雨具の準備を忘れずに。

入国にビザは必要?

短期の滞在なら不要
日本国籍で観光目的なら、シンガポールに入国の際、30日までの滞在期間がビザなしで認められる。パスポートの有効期間は6か月以上必要。飛行機内などで渡される出入国カードも忘れずに記入しておこう。

治安は良い? 良くない?

比較的安全だが気を抜かずに
シンガポールは世界的に見ても犯罪の少ない国だが、目立ちやすい旅行者はどうしてもスリや置き引きの対象になりがち。厳しい法規制や罰金もあり、外国にいることを忘れると思わぬトラブルに巻き込まれかねないので気をつけたい。

現地で気をつけたい習慣は?

宗教の違いに注意!
多民族多宗教の国シンガポールでは、街ごとに異なるタブーがあるといっても過言ではない。とくにヒンドゥ教やイスラム教は日本人にとってなじみが薄いので、あらかじめ把握しておきたい。
イスラム教のタブー 女性は肌を露出してはいけない。豚肉を食べてはいけない。
ヒンドゥ教のタブー 左手は不浄。やりとりは右手で。牛を食べてはいけない。
共通のタブー モスクやヒンドゥ寺院は土足禁止。子供の頭をなでてはいけない。

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通貨単位とレートは?

S$1(シンガポール・ドル)=約81円
シンガポールの通貨はシンガポール・ドル(S$)。1万円を両替すると、S$123程度になる(2017年3月現在。手数料などを除く)。

物価はどのくらい?

日本とそれほど変わらない
ホーカーズなど大衆的な店の食事や、タクシー代などは日本よりは安いが、そのほかはそれほど変わらない。アルコールたばこなどは高額の税金がかけられているため、日本よりも高いものもままある。

MRTの料金 S$1.40〜(約113円〜)
ミネラルウォーター S$1程度(約81円)
屋台の料理 S$2〜5程度(約162〜405円)
ビール(320㎖) S$3程度(約243円)
タクシー初乗り S$3(約243円)
バスの料金 S$1.40〜(約113円〜)

両替はどこでするのがオトク?

現地の空港やショッピングセンター
銀行や両替所、ホテルで日本円からの両替が可能。両替所は空港の到着ロビーやショッピングセンターのほか、カジノにもある。いちばんレートが良いのはショッピングセンターの両替所といわれるが、多額でなければ空港で両替してもそれほど違いはない。ホーカーズの屋台など小規模な店でなければ、たいていクレジットカードも利用できる。ATMで現地通貨を引き出すのもおすすめだ。日本国内より現地のほうがレートが良いので、事前に準備するとしても最小限に。

チップの習慣は?

基本的に不要
チップの習慣はないので、特別にサービスを受けたときなどに少額渡す程度でよい。タクシーの支払い時などならやや多めに支払い、おつりを受け取らない。支払い時でなければ感謝の言葉とともに渡そう。

シンガポールのおもしろ雑学

世界No.1の高額紙幣S$10000札がある

1973年に発行されたS$10000(約80万円)紙幣は、世界最高額の紙幣としてギネスブックにも認定されている。一般の流通で見ることは難しく、2014年からは新規の発行もなくなった。

「美しさ」と「罰金」を意味するファイン・カントリー

「美しい国」と「罰金の国」の両方の意味をもつ「ファイン・カントリー(FINE COUNTRY)」と呼ばれるシンガポール。ポイ捨てや喫煙など、細かく罰金刑の制度が定められている。

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中国語やマレー語起源の表現が混ざるシングリッシュ

独特のなまりをもつ英語がシングリッシュ。政府はなまりをなくそうと取り組んでいるが、話す人は多い。

代表的なシングリッシュ
●同じ言葉を2度続けて強調する
できますよ!➡can can!(キャン キャン)
●語尾に中国語起源のlahやmehが付く
大丈夫だよ!➡OK lah!(オッケー ラ)
大丈夫?➡OK meh?(オッケー マ)

持ち運びに注意したい果物の王様ドリアン

ドリアンはよく売られているが匂いが強いためMRTには持ち込み禁止、ホテルなどでも持ち込み禁止になっていることが多い。罰金刑まではないが、マナーとして心得ておこう。

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「うっかり」に注意!こんな罰金があります!

MRT内の飲食 最高S$500

地下鉄内では飲み物でも禁止
電車やバスなど公共交通機関内での飲食は禁止されている。テイクアウトする場合は、手提げ袋をもらい忘れないように。暑いなかを歩いたあとで気が抜けがちなので要注意。

鳥のエサやり 最高S$1000

公園でうっかりエサを与えないように
街の衛生を保つため、鳥のエサやりは迷惑行為となるので注意しよう。

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喫煙 最高S$1000

禁煙場所での喫煙はもちろんNG
屋内はほぼ禁煙と認識しておこう。屋外では建物から5m以上離れていれば喫煙可能。

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横断歩道 最高S$100

決められた場所以外での横断は罰金
横断歩道や歩道橋などの横断場所から50m以内での横断は違反となる。横断歩道などが近くにない場合であっても、信号機がある場所まで歩こう。

たばこの持ち込み 最高S$10000

税関申告していないたばこは要注意
たばこは1本から税金がかかるため、税関で支払わないと高額の追徴金を請求されてしまう。関税を支払った場合は証明に必要なので、レシートをなくさないように。

トイレ 最高S$1000

トイレ使用後の水の流し忘れに注意
公共のトイレを使用したあとに水を流さないと、なんと罰金が課せられてしまう。流さない人なんていないとも思うが、確認はしっかりしておこう。

ガムの持ち込み 最高S$10万

ガムの持ち込み&かむ行為はNG
ガムの不始末が絶えないことから制定された。持ち込み自体禁止されているので要注意。

ポイ捨ては厳禁 最高S$1000

街の景観を損ねる行為は罰金対象
道路にゴミを捨てるとS$1000、つばやタンの吐き捨てS$1000など、さまざまな罰金が設定されており、外国人だからといって免除されない。

持っていく物! チェックリスト

忘れ物はありませんか ?

パスポート 有効期間が残っているかも要チェック
航空券 「eチケットお客様控」でもOK
現金(日本円) 両替は現地の空港などの両替所で
クレジットカード ホテルのチェックインで必要なことがある。暗証番号や利用限度額、保険の内容も確認を
ホテルの予約確認書 チェックイン時にあるとスムーズ
海外旅行保険証書 万が一に備えて必ず加入しておきたい
着替え ドレスコードも気にしておこう
上着・ストール 冷房対策などに1枚欲しい
雨具 年間を通して雨は多い。雨宿りも一手
ガイドブック 旅の強い味方。別冊付録も忘れずに。まっぷるリンクは日本で予めダウンロードしておけば、通話料なしで利用可能
携帯電話・スマホ 海外での料金や設定は事前に確認しておこう
ボールペン 出入国カードの記入や筆談用に
メモ帳 筆談や日々の記録に
コンセント変換プラグ BFタイプが一般的。まれにB3タイプも
変圧器 電圧は230V。対応しているか要チェック
日焼け対策グッズ 南国の日差しは強力。要注意
コンタクト・めがね コンタクトは使い捨てのタイプが便利
ウェットティッシュ 屋台グルメを楽しむための必需品
ジッパー付プラスチック袋 飛行機内に液体物を持ち込むのに必要
カメラ 旅の思い出に。充電器も忘れずに
スリッパ 飛行機内やホテルで大活躍

観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるシンガポール’18」です。掲載されている営業時間や表記などのデータは、2017年1月〜3月の調査・資料に基づくものです。諸事情により変更になる可能性がありますので、ご利用の際にはご確認ください。
その他:
●掲載の商品は取材時のもので、売り切れなどで取り扱っていない可能性があります。 ●料金、価格の単位は原則としてシンガポール・ドル(S$)で表示しています。2017年3月現在、S$1=約81円です。なお、一部はアメリカ・ドル(US$)で表示しています。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。