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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

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【ロンボク島】青い空と海に抱かれた静かな島

バリ島の東50㎞の沖合に浮かぶロンボク島は、白砂のビーチが美しいもうひとつの楽園。訪れる旅行者は、バリ・ヒンドゥ文化とはまったく異なる独特の文化や自然に魅了されるはずだ。

ロンボクへのアクセス

①バリ島から空路
ングラ・ライ国際空港からロンボク国際空港まで国内線で約30分。ガルーダ・インドネシア航空をはじめ、ライオン航空、ウィングス・エア航空などが運航している
②バリ島からフェリー
パダンバイ港からロンボク島レンバル港までフェリーで約4時間
③バリ島からプラマ社を利用
バリ島各地からパダンバイ港までシャトルバスで行き、ロンボク島レンバル港やギリ三島までファーストボートまたはフェリーを利用する
④ジャカルタから
スカルノ・ハッタ国際空港からロンボク国際空港まで約2時間
⑤シンガポールから
ロンボク国際空港までシルク・エアーが直行便を週3便運

大自然が広がる島の観光化が徐々に進行中

「第2のバリ島」としてその美しいビーチと自然が注目されつつあるロンボク島。国際空港も開業し、今後リゾート地としての開発が進むことが予想されるが、今はまだ離島らしいのどかさに包まれている。島は南北100㎞、東西80㎞と、バリ島とほぼ同じ大きさで、北部には標高3726mのリンジャニ山を擁する。バリ島との間には深い海溝があり、動植物の生態系を分けるウォーレス線によって区切られているため、飛行機でわずか30分の近距離に位置しながら、その植生はバリ島とはまったく異なる。また島民のうち大多数を占めるササック族はイスラム教徒で、ヒンドゥとイスラムの寺院や儀礼が共存するロンボク独自の文化を形成している点も興味深い。
 ロンボク島の政治・経済の中心地は、州都マタラム。ただし旅行者にとってはその北にあるスンギギのほうがなじみ深い。バリ島と比べれば簡素ではあるが、島内きってのビーチリゾートとして高級ホテルやレストランなどが軒を連ねる。時間があれば自然が美しい南部のリゾート、クタまで足を延ばすのもいい。また、南部には伝統的な織物の産地スカララや、ササック族の住むサデ村があり、固有の風習や伝統文化に触れることができる。

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手つかずの自然が残るビーチ。物売りも少なく、ひなびた風情もロンボクの魅力だ

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2011年10月に開業したロンボク国際空港

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チドモと呼ばれるポニーが引く馬車。島内でいちばんメジャーな交通手段だ

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最高峰リンジャニ山の背後から昇る朝日は荘厳な雰囲気

マタラム周辺

巨大なモスクやショッピングモールもある島の中心
ロンボク島を含む西ヌサ・トゥンガラ州の州都で、島内最大の都市。東西に延びる目抜き通りのプジャンギク通りには行政機関や銀行が建ち並び、交通量も多い。街の東側にはメル寺院やタマン・マユラなどの観光スポットもある。街の西、海側にはオランダ統治時代の面影を残す古風な港町、アンペナンが広がっている。

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1720年建立のメル寺院。島で一番古く最も大きなヒンドゥ寺院。三大神を祀るメルがある

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街の中心にあるショッピングセンター、マタラム・モール

マタラム周辺

現地名:
Mataram
アクセス:
ロンボク国際空港から車で1時間

マタラム周辺の観光

リンサル寺院

聖なる泉や沐浴場跡など見どころ満載異宗教が融合するユニークな寺院
1714年建立。ヒンドゥ教とイスラム教の共有寺院として双方から信仰を集める珍しい寺院で年に2回、両方の信者が米を投げ合い、豊作を祈願する祭りが開催される。境内には巨大うなぎが生息する泉もある。

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ヒンドゥ教寺院の割れ門が見られる

リンサル寺院

現地名:
Pura Lingsar
住所:
Desa Lingsar, Kecamatan Narmada
地図を見る »
アクセス:
マタラム中心部から車で15分
営業時間:
8:00~18:00
定休日:
無休 

ナルマダ離宮

聖水も湧き出る「水の離宮」で栄華を誇った王の暮らしを垣間見る
1727年、アナ・アグン・グデ・ンゴラ王によって建てられた離宮跡。霊峰リンジャニ山と火口湖を模して造られ、王は高台から女性たちの泳ぐ様子を眺めたという。敷地内の湧き水は若返りの水と信じられている。

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現在はプールのある公園として地元の人々で賑わう

ナルマダ離宮

現地名:
Taman Narmada
住所:
Kota Malaram/Desa Lembuak, Narmada
地図を見る »
アクセス:
マタラム中心部から車で15分
営業時間:
7:30~18:00
定休日:
無休 

スンギギ

ロンボクのリゾートといえばやはりスンギギ・ビーチ
島内では最も観光開発が進んだビーチリゾートで、目抜き通りの約2㎞の間にホテルやレストランなどが建ち並ぶ。環礁に守られた穏やかなビーチには物売りや地元の子供たちが遊ぶ姿も見られ、離島ならではのゆったりした時間が過ぎてゆく。

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海に沈む夕日の美しさは格別。彼方にはバリ島・アグン山の姿が見えることもある

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遠浅のビーチにはシュノーケリング用の船がいくつも係留されている

スンギギ

現地名:
Sengigi
アクセス:
ロンボク国際空港から車で1時間30分

スンギギの観光

バトゥ・ボロン寺院

夕暮れどきになると人々が集まる海に突き出した岩の上にそびえる寺院
スンギギ・ビーチの南端に位置する。建立は16世紀。岩場の上に建つヒンドゥ教寺院で、その下には浸食でできたトンネル状の穴が開いている。夕日に映えるバリ島の霊峰アグン山が一望できる絶景ポイントでもある。

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バトゥは「岩」、ボロンは「穴」を意味するという

バトゥ・ボロン寺院

現地名:
Pura Batu Bolong
住所:
Jl. Raya Sengigi
地図を見る »
アクセス:
マタラム中心部から車で30分
営業時間:
日の出~日没
定休日:
無休 

ドネーション、ガイド料の目安

ココにも注目
寺などを訪れるとドネーション(寄付)を求められたり、頼んでもいないガイドがついて来て、ガイド料を請求されることがある。その際のトラブルを避けるために相場を知っておこう。寺への寄付ならRp.3000程度、ガイドに渡すチップは観光客の人数に関係なく、Rp.2万程度が妥当だ。

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クタ

静かな白砂のビーチで一日中のんびり海を眺めて過ごす
約1㎞の砂浜が続くクタ・ビーチはロンボク島の南端、州都マタラムから52㎞の距離にある。バリ島のクタとはまったく違い、ロンボク島のクタは観光客もまばらで、素朴な自然がそのまま残る海岸だ。とはいえサーフポイントとして知られる港町グルプックが近いため、サーファーには以前から有名で、内陸に500mほど入ったところにある集落には、道沿いにレストランやカフェがたくさん並んでいる。ホテルも経済的ホテルから高級リゾートまで揃っており、ビーチの東端には島内屈指の高級ホテル、ノボテル・ロンボクもある。

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広々とした砂浜が続く。まだ観光地化が進んでいない穴場のビーチだ

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珍しい丸ビーズ状の白砂の浜がある

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クタ・ビーチの東4㎞にあるタンジュン・アンは、ロンボク随一の美しいビーチ

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グルプック沖には絶好の波が立つ

クタ

現地名:
Kuta
アクセス:
ロンボク国際空港から車で30分
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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「トラベルデイズ バリ島」です。掲載している情報は、2017年11〜2018年1月にかけての取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。