南フランス旅行に行こう! 〜 コート・ダジュール編
パリ、モン・サン・ミッシェルと共にフランス旅行の目的地として人気の南フランス。一口に「南フランス」と言っても、西は大西洋、東はイタリアに接しており、各地方によってその特色はかなり異なります。けれども日...
更新日:2020年4月13日
南仏一の香りの街、グラースへ行くなら、カンヌ駅からのバスがおススメです。カンヌを経由してバスに乗るのが実は早くて、交通費の節約にもなります。ニースからグラースへの電車もあるのですが、グラース駅と市街地が離れているため、結局はそこからもバスに乗ることになります。美術館にも日本語のガイドがあるなど親日的なので、ツアーで行っても、個人旅行でも安心して過ごせるのもグラースのおすすめポイントです。
グラース市街に目を転じると、そこは小さな南仏の街。南仏らしく歴史地区は小高い坂になっていて、車の入れない石畳の細い道が続きます。日曜を除いてそこをカワイらしいミニSLが走るので、子どもも大人も楽しめる雰囲気。ちょっと疲れたら気軽にのってみましょう。
Grasse, by Metro Centric, CC BY
France-002833 – Side Street, by archer10 (Dennis) (52M Views), CC BY-SA
休憩するなら、Café des muses(カフェ・デ・ミュゼ)カジュアルな雰囲気のなかにも洗練されたところがあり、お勧めです。美味しいタルトでカフェタイムを取ればまた元気に歩き出せますよ。
Cafe Des Musees, Foursquare.com
Cafe Des Musees, Foursquare.com
小さい街ながらに現在でも香水の産地として世界中に名を知られているグラース。その誇りを知るためには、国際香水博物館は欠かせません。歩いているだけでウキウキするような香水好きには殿堂のような美術館。マリー・アントワネットの時代の香水など、展示も興味深いのですが、注目は美術館から少し離れた庭園です。
Musée international de la parfumerie, Foursquare.com
France-002799 – Old Perfume Stills, by archer10 (Dennis) (52M Views), CC BY-SA
自然な雰囲気の中に香水の原料となるローズやジャスミンといった薫り高い花々が観察できます。また、珍しい品種のバラを見ることもできて、散策をしながら香水の産地と花の深いつながりを感じられるでしょう。チケットが別になっているので美術館と庭園のセットで購入しておきたいですね。
Les jardins du mip, Foursquare.com
香水、花のつながりをもっと感じたい人は、毎年5月に開催されるバラ祭は圧巻です。ジャン・オノレ・フラゴナール美術館を会場に行われるこのお祭では、数万本ものバラが集められます。バラの香りに包まれた会場は、いるだけで、香りが移ってきそうなほど。見たこともないバラに囲まれて、普段から美しい私邸の美術館もさらに雰囲気が変わって見えるでしょう。
Villa Musée Jean-Honoré Fragonard, Foursquare.com
Villa Musée Jean-Honoré Fragonard, Foursquare.com
香水の産地として世界的に有名な南仏グラースで、大人の工場見学をしてみませんか。フラゴナールやガリマールといった香水メーカーの体験ができる工房があり、自分だけの香りを作れます。街中には直営店もあり、日本では手に入りにくいフラゴナールの香水や石鹸なども買うこともできます。
Fragonard Perfume Factory, by House of Hall, CC BY-SA
工場では香水について学ぶところから始まり、自分好みの調香をするコースが日本語でも受けられます。ガリマール社では日本語で申し込みから体験までできるのが魅力です。自分で名づけた香水を入りの小瓶を持ちかえれば、南仏の思い出を香りとともにいつでも花開かせてくれるでしょう。
France-002800 – Perfume Factory, by archer10 (Dennis) (52M Views), CC BY-SA
Fragonard Perfume Factory, by House of Hall, CC BY-SA
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