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更新日: 2020年4月13日
ドイツ鉄道に乗ってみよう!
ドイツは大きな都市でも少し列車が走ればのどかな風景が広がり、車窓の旅を楽しめる国です。ドイツ国内の主要都市を結ぶドイツ鉄道(DB)は、ドイツでの旅には欠かせない存在です。
切符
ドイツの鉄道は、日本のように改札がなく、誰でもホームを行き来することができます。高速列車では必ず車内で検札にまわってきます。検札は一度とは限らないので、目的地に着くまで乗車券はちゃんと持っていましょう。ローカル列車では、検札が来る場合と来ない場合がありますが、検札時に乗車券を持っていないと、無賃乗車と見なされ罰金を支払わなければならないので、乗車前に必ず切符を購入しましょう。
by kaffeeeinstein, CC BY-SA
ドイツ鉄道の公式サイトで、列車の時刻や値段を調べたり、切符を購入することができます。時期や区間によっては、高速列車でもかなり安い値段で提供されていることもありますが、割引料金の中には購入後の変更や払い戻しができないなどの規定があります。
bahn.de
近距離の場合、サイト上では料金が表示されないことがあります。このような区間は、駅の自動券売機で調べたり買ったりすることができます。
もちろん、窓口で切符を買うこともできます。ドイツ鉄道の駅にはDBのロゴとともに “Reisezentrum” と書かれた窓口があるので行ってみましょう。また、どこからどこまで行きたいかを伝えると、列車番号・発車時刻・到着時刻・ホームなど、乗継に必要な情報が書かれたものをプリントアウトしてくれます。
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自動券売機や窓口は、長蛇の列の時もあります。並んでいる人数が少なくても、すぐに順番が進むとは限りません。時間には余裕を持って行動しましょう。

駅
駅には、これから発車する列車の一覧が表示された電子掲示板(パタパタと音を立てて内容が変わるアナログな掲示板の駅もあります)があります。
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この掲示板で、乗る列車のホームを確認することができます。また、遅延がわかっている場合は遅延情報も表示されます。しかしこの掲示板の情報も必ずしも正確とは限りません。というのも、ドイツの列車はよく遅延が発生し、その影響でホームが変わることもしばしばあります。
by Pixelteufel, CC BY
時刻表に載っているホームと掲示板に表示されているホームが異なることはもちろん、直前にホームが変更されることもあります。ホームで列車を待っている間に、別のホームに変わることもあるので、アナウンスにも注意しておきましょう。
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また、駅によっては、ひとつのホームに行き先の違う2つの列車(前方に停車中の列車は○○行、後方に停車中の列車は△△行、という具合)が停車していることがあります。このふたつの列車はまったく別の列車なので気をつけましょう。心配な人は近くにいる乗務員さんに確認したほうが安心できるでしょう。

乗降車
ドイツでは多くの列車が自動ドアではありません。ドアの近くに赤と緑の開閉ボタンがあるボタン式と、ドアノブを操作して開閉するタイプ(操作に意外と力が必要な時もある)のものがあります。乗車・下車する際は自分で操作します。
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ドイツの列車は比較的快適に利用できますが、とにかく遅延が多いので、乗り換えがある場合などは時間にゆとりを持った方がいいでしょう。
予定外に長時間待たされたり、と日本のような感覚ではいかないこともありますが、どこか北海道を思わせるようなのどかな風景を楽しめる列車の旅をぜひ味わってみてください。

【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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