更新日:2020年4月13日
気になるドイツのミュンスターってどんなところ?
皆さま、ドイツに旅行すると言われたら、どこに行くことを指しているでしょうか。おおよそ、ミュンヘン、ベルリン、ケルンあたりが出てくるのではと思います。某旅行本を見てもわかるように、南ドイツの割合が非常に高いのです。一方、筆者はミュンスターという場所に住んでいます。私も、住み始めるまでミュンスター??ノルトラインヴェストファーレン州?という状態でした。そして、いざ調べてみると情報の少なさに唖然としました。南ドイツのかわいらしい建物が数ページに渡って紹介されている傍ら、ミュンスターは1ページに留まっていました。住んでいる町の情報がこれだけでは寂しすぎる!ということで、一念発起し、筆を執っています。
初めに、ミュンスターの場所を確認したいと思います。ミュンスターはドイツの北西部に位置しており、南にはデュッセルドルフ、北にはブレーメン、ハンブルクが位置しており、地方都市と言えば地方都市ですが、歴史的には非常に重要な都市になっています。世界史の教科書にも記されているように、ヨーロッパ中を巻き込む宗教戦争が1618年に勃発し、30年続いたことから三十年戦争と言われています。その終結の場所としてミュンスターは知られており、その際に締結されたヴェストファーレン条約は広く知られています。
市街地にあるRathausはその歴史資料館も兼ねており、必見です。駅から市街地へ移動すると、一際大きな教会が眼前に広がります。ミュンスターのシンボルとも言えるLamberti-Kircheで、教会の上の方を見てみるとカゴが3つ見られるのですが、古くは罪人達を閉じ込め、刑を執行していたと言われています。Lamberti教会のそばを通るMarkt-platzはミュンスター随一のショッピング地域で、土曜日は観光客や買い物客で賑わいます。
大通りとLamberti-Kirche - 筆者提供
特に、クリスマスシーズンは近郊の都市からミュンスターのクリスマスマーケットを目当てに訪れる観光客が多いです。今回は詳細は割愛しますが、広場のいたるところでクリスマスマーケットが開かれており、極寒の中、グリューワインやココアなどを片手におしゃべりをしたり、食べ歩きをしたりすることができます。クリスマスマーケットの小屋も非常に凝った造りをしていて、ドイツらしさを100パーセント引き出しています。
クリスマスマーケットの風景 - 筆者提供
一方、ミュンスターは学生街としても有名で、若さと活気にあふれる街です。街中にヴェストファーレンヴィルヘルム大学の校舎があり、分野によって分かれています。その中枢をなす大学本部が設置されている建物(Schloss)も中世のヨーロッパの雰囲気を醸しており、一つの観光スポットになっています。市街地から徒歩でおよそ15分歩くと、大きな広場と共にSchlossが見えてきますので、観光ルートとして非常にお薦めです。
大学本部のSchloss - 筆者提供
Schlossの前の広場はその季節に応じて多彩な催し物が行われます。例えば、ドイツは日本と比べて非常に乗馬が盛んな国で、趣味で乗馬!なんてことが気軽に言えてしまう位なのですが、乗馬の競技大会が去年(2016年)の秋ごろ行われていました(写真4)。そこでは乗馬に関連する数々のアイテムが売られていて、ビール片手にウィンドウショッピングを楽しむことができます。それだけでなく、定期的に移動遊園地が来たり、フリーマーケットが行われたりと、行事が目白押しになっています。
Schloss前広場での乗馬競技大会 - 筆者提供
今回、ミュンスターの二大観光地ともいえるLamberti教会周辺とSchlossについてまとめましたが、もちろんこれだけではありません。市内にあるブルワリーや伝統的なレストランなど、紙面をいくら割いても足りないくらいです。周辺情報や観光に関するお得な情報など、どしどし載せていく予定ですので皆さん、ドイツにお立ち寄りの際はミュンスターにも来てみてくださいね!
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