ソウル旅行で行きたい、オススメ観光地12選
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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2020年4月13日

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ソウル旅行で行きたい、オススメ観光地12選

日本から手軽に行ける外国として人気の韓国・ソウル。LCC(ローコストキャリア)も日本各地から続々就航し、ますますアクセスも良好になっています。ソウルまでは飛行時間も2時間半程度と短く週末旅行でも十分韓国の魅力を満喫できます。その近さと魅力ゆえリピーターも多い韓国・ソウル旅行のおすすめ12スポットを挙げてみました。



景福宮

韓国にある王宮の中で最も大きな「景福宮(キョンボックン)」。14世紀末に建造されたこの王宮は朝鮮王朝時代から日本統治時代、そして現代まで時代によってその姿を変えながら現在に至っています。「チャングムの誓い」などの韓流宮廷ドラマによく登場するので、韓流映画やドラマ好きな人にはおなじみの王宮です。一日に数回、光化門前でカラフルな衣服をまとった門衛(守門将)の交代儀式が見学できます。

경복궁 (景福宮, Gyeongbokgung), Foursquare.com

敷地内はとても広く、すべてを見て回るのは一日では足りない程ですので、事前に見たいエリアを絞って行くのがおすすめです。夏場は日陰になるエリアも少ないので熱中症対策など暑さ対策を忘れずに。敷地内には韓国の歴史や文化を知る事ができる、国立民俗博物館や国立古宮博物館などもあります。また、このエリアには日本でもニュースでよく目にする青瓦台(韓国大統領府)もあります。アクセスは地下鉄3号線景福宮駅からすぐです。

Gyeongbokgung Palace, by Kimmo Räisänen, CC BY

明洞

韓国一の繁華街として有名な「明洞(ミョンドン)」。ソウルでのお買い物はこのエリアですべて済んでしまうといっても過言ではないほど、様々な店舗が集まったエリアです。定番の韓国コスメやファッション関係のお店が多いですが、エステや雑貨屋、レストランなど多彩な店舗があります。簡単な日本語が通じる店も多く、お値段の交渉ができる店もありますので、気に入った商品があったら遠店員さんと交渉してみるのも旅の思い出になるでしょう。いつもにぎわっている、ソウルのエネルギーを感じる街ですがゆっくり買い物をしたいのであれば平日の午前中が比較的空いていておすすめです。夕方からは露店も出るのでショッピングの途中に韓国B級グルメも楽しめます。アクセスは地下鉄4号線明洞駅を出てすぐです。

More crowds and shops, by jgmarcelino, CC BY

Nソウルタワー

南山公園の中にあるソウルのランドマーク「Nソウルタワー」。南山公園が小高い岡になっていてその上にタワーが立てられているので、タワーの高さは海抜480メートルほどになります。電波塔としての役割もありますが、展望台からの眺めるソウルの眺望が素晴らしい事で知られています。以前は南山タワーと言われていましたが、2005年のリニューアルを機にNソウルタワーと改名されました。

N서울타워 (N Seoul Tower), Foursquare.com

NソウルタワーのNは「南山」と「NEW」の頭文字「N」の意味と言われています。タワーまでのアクセスはバス、ケーブルカー、徒歩がありますが、タワーまでの道は急坂なので、バスかケーブルカーをおすすめします。どちらも降りてからタワーまで急な坂を登るので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。深夜まで営業しているので夜景も楽しめるおすすめスポットです。

N Seoul Tower, by EugeneLimPhotography.com, CC BY

北村韓屋村

ソウル北部にある、古い韓国様式の家屋「韓屋」が多く立ち並ぶエリアです。朝鮮王朝時代の伝統的韓屋から現代的な韓屋までが立ち並ぶこのエリアには、韓国織物など韓国の伝統工芸品の工房や博物館なども多くあります。登録文化財に指定された家屋も多く残っていますが、そのほとんどが個人私有の民家なので外側から見学する事になります。

북촌한옥마을 (Bukchon Hanok Village), Foursquare.com

街のたたずまいから、多くの映画・ドラマなどのロケ地になっており、「冬のソナタ」のロケもこの場所で行われています。伝統的家屋が並ぶ風景は、日本でいうと京都の様な雰囲気でしょうか。近くにはおしゃれなカフェやショップも出店し、古さと新しさが混在したソウルでも注目度上昇中のエリアです。この街も坂が多いのでスニーカーなど歩きやすい靴で行くことをおすすめします。アクセスは地下鉄3号線安国駅から徒歩10分程度です。

Bukchon_Hanok_Village_20150119_02, by KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea, CC BY-SA

昌徳宮

15世紀初頭、李氏朝鮮が景福宮の離宮として建設した王宮が「昌徳宮(チャンドックン)」です。世界遺産にも登録されており、建立当時の姿をもっとも残している王宮として人気があります。多くの建築物や門が敷地内に点在していますが、見どころは、韓国で現存する王宮の門としては最も古い「敦化門(トンファムン)」や、朝鮮王の庭園で韓国庭園技術の粋を集めて造られた「秘苑」などが挙げられます。

王宮は広大で、すべて見ながら歩くと数時間かかります。また、見学ルート中には坂道や足場が悪い場所もあるので自分の体調や体力と相談して見学ルートを決める事をおすすめします。また、靴は歩きやすいスニーカーなどが最適です。アクセスは地下鉄3号線安国駅から徒歩5分程度です。

Changdeokgung_Palace_Snow_05, by KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea, CC BY-SA

清渓川

ソウル中心部を西から東に流れる「清渓川(チョンゲチョン)」。都市部を流れる川のため古くから生活排水で水質汚染がひどく、川の上をコンクリートで覆いその上に高架道路を通していました。そのため人の目に触れることが無い川でした。2000年代に入り、清渓川復活の市民運動が盛り上がり、その声に押され道路が撤去され復元工事が始まり、2005年に工事が完了し現在の姿になりました。現在は地下水の放流などで清流を取り戻し、遊歩道なども整備され見違えるほど綺麗な川になっています。

청계천 (Cheonggyecheon), Foursquare.com

夜間はライトアップされている場所もあり、昼とは違った雰囲気が味わえます。清渓川の復元工事は韓国の奇跡として日本のテレビ番組などでもたびたび取り上げられました。日本でいうと、東京・日本橋の上に架かる高速道路を撤去したような感じでしょうか。見学される時は過去の清渓川の写真を見てから行くとその変わりようがよく分かります。
見どころとしては、川の始点にある清渓広場の「スプリング」の巨大モニュメントや夜間にライトアップされる「キャンドル噴水」、「2段の滝」などがあります。

Cheonggyecheon stream, by Francisco Anzola, CC BY

宗廟

歴代の朝鮮王朝の王と王妃を祀った霊廟です。そのため、豪華さより荘厳な雰囲気が感じられる場所です。その歴史駅価値が認められ世界文化遺産にも登録されています。本堂にあたる「正殿」は、朱色の柱に支えられた黒い瓦屋根が直線的に横に広がるシルエットが特徴的で、その幅は100メートル以上になります。その長さは単一の木造建築物では世界最長と言われています。韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」のロケ地にもなっており、韓流ファンなら見覚えがある人も多いのではないでしょうか。正殿の前庭も広大な空間が広がっており周辺とは別世界です。

종묘 (宗廟, Jongmyo Shrine), Foursquare.com

その他の見どころは年に一回5月の第1日曜日に行われる「宗廟祭礼」があります。数百人の朝鮮王族の末裔が伝統衣装を着て先祖のために祭礼音楽や舞踊を奏でる行事です。500年以上続いており、その伝統的価値から世界無形遺産にも登録されています。アクセスは地下鉄鍾路3街駅から徒歩5分程度です。

Chongmyo repository, by Francisco Anzola, CC BY

NANTA (ナンタ) 明洞劇場

包丁やナベを使ったコミカルな動きで、キッチンで起きたドラマを魅せる韓国で人気のパフォーマンス「NANTA」。NANTAとは韓国語で「乱打する」という意味ですが、包丁などを激しく振るパフォーマンスの様子をよく表しています。ブロードウェーでも上演され成功を収めています。「NANTA明洞劇場」はNANTA上演のための専用劇場です。

난타극장 (Nanta Theater), Foursquare.com

海外での観劇は言葉の問題がありますが、NANTAは基本的にダンスパフォーマンスだけで十分楽しめます。運がよければお客さんもパフォーマンスに参加できる場合もあります。チケットはオンラインで日本からも予約可能です。上演時間は一時間半程度ですが、まったく飽きることなく楽しめるおすすめのパフォーマンスです。アクセスは地下鉄2号線乙支路入口駅から徒歩5分程度です。

난타 극장 (Nanta Theater), Foursquare.com

南大門 (崇礼門)

ソウルのランドマークとして、ソウルからのテレビ中継のバックなどにたびたび登場する南大門。正式名称は「崇礼門」ですが、通称の南大門の方が一般的に使われています。14世紀末に建設された、ソウルが城壁で守られていた時代に建設された門のうちの一つです。韓国の国宝第一号に指定されています。朝鮮王朝時代にはこの門で重要な政策の発表や、罪人の処刑なども行われていました。過去に戦争などでたびたび破壊されてきましが、その都度再建されてきました。

숭례문 (崇禮門, Sungnyemun), Foursquare.com

最近では2008年の2月に放火により大部分が消失しましたが、現在は元通り復元されています。ビル群の中にそびえるその雄大な姿は国宝に指定されるのも納得できるものです。南大門への観光客の入場は現在限定的に可能ですが、門の状態によって変更される場合があるので、入場希望の人は公式サイトで確認してから訪問されることをおすすめします。アクセスは地下鉄4号線会賢駅から徒歩5分ほどです。

Namdaemun, by LWYang, CC BY

板門店

韓国映画「JSA」など多くの映画の舞台となっている北朝鮮との国境(軍事境界線)の上にあるエリア「板門店」。停戦協定が調印された「軍事停戦委員会本会議場」は両国の兵士が警備し、ピリピリとした雰囲気が漂います。日本人であれば観光ツアーに事前に申し込みをすれば見学する事ができます。ツアーへの参加にあたってはパスポートの携帯・提示や撮影・服装の制限、誓約書へのサインなどの制約があります。付近のエリアには戦争博物観や北朝鮮が掘った侵攻用のトンネルなどの観光スポットがあり、一緒に回れるツアーも企画されています。

판문점 공동경비구역 (Panmunjeom/Joint Security Area), Foursquare.com

「軍事停戦委員会本会議場」の中では境界線も越える事ができ、写真撮影もできます。板門店を警備している兵士は目が隠れる大きめのサングラスをしているため威圧感がありますが、これは相手側の兵士と目が合って不測の事態が起こるのを防止するためと言われています。ソウルからも意外と近いこのエリア、両国の戦争が終わった訳ではなく休戦状態というのを肌で感じることができるエリアです。

CIMG9200, by Comrade Anatolii, CC BY-ND

東大門市場

ソウル最大級のファッションの街「東大門」エリア。女性向けの服や革製品、ファッション小物などが所狭しと並べられています。近くには服用材料を販売する「東大門総合市場」や東大門市場の起源である「広蔵市場」があり、一大ショッピングエリアを形成しています。東大門市場は一般客向けに小売りをするエリアと、卸売りエリアに分かれています。深夜まで営業している店舗も多く、観光客や一般客、仕入れを行う業者などで遅くまでにぎわっています。

동대문종합시장 (Dongdaemun Market), Foursquare.com

質のよい商品がリーズナブルに手に入るエリアとして有名ですので、じっくり品定めをしてお買い物を楽しんではいかがでしょうか。卸売りエリアの中には小売りをしている店もあるので、気に入った商品が見つかったら店と交渉してみるのも旅の思い出になるでしょう。近年は大型のショッピングモールも誕生しており、ますます目の離せないエリアとなっています。アクセスは地下鉄東大門駅降りて2~3分です。

동대문종합시장 (Dongdaemun Market), Foursquare.com

ロッテワールド

韓国最大級のテーマパークであり、韓流ドラマ「天国の階段」のロケ地としても有名な「ロッテワールド」。日本でもおなじみのロッテグループが運営するアミューズメントパークです。園内は各種アトラクションが楽しめるアドベンチャーエリア、スパやプールが楽しめるウォーターパークエリア、水族館エリアからなりその広さは全体で東京ドーム13個分にもなります。

롯데월드 어드벤처 (LOTTE WORLD Adventure), Foursquare.com

また園内には多くのレストランやショップ、免税店、ロッテ百貨店もあり屋内施設も多いので天気が悪くても一日中パーク内で過ごす事ができます。祝祭日は地元の人も多くアトラクションに待ち時間が必要な事もあるので、ゆっくり楽しみたいなら平日の訪問がおすすめです。アクセスは地下鉄2・8号線蚕室駅から地下道で直結しています。

롯데월드 어드벤처 (LOTTE WORLD Adventure), Foursquare.com
筆者:まっぷるトラベルガイド編集部

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