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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2024年5月13日

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タイの水かけ祭(ソンクラン)参加レポート!実際のお祭りの様子を詳しくご紹介!

タイを代表するイベントとして世界的にも有名な水かけ祭(ソンクラン)。街じゅうの人たちが水鉄砲やバケツを片手に、一心不乱に水をかけあうお祭りです。

2023年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、ますます注目されているこの水かけ祭。一度は参加してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、タイの水かけ祭「ソンクラン 2024」の参加レポートと、注意点や準備するものをご紹介!来年の水かけ祭(ソンクラン)に参加予定の方は参考にしてみてくださいね。

水かけ祭(ソンクラン)とは?


ソンクランは、毎年タイの旧正月に行われます。

古来より、この期間は「仏像や年長者の手に水をかけて敬い、清める」という風習がありました。その伝統は、長い時を経て進化を重ねていくことで、徐々にその形を変えていったのです。

そして現在。
「水かけ祭(ソンクラン)」は、毎年4月13日から15日までの3日間、街じゅうの人たちが、水鉄砲やバケツを手にお互いバシャバシャと水をかけあう一大イベントに!

この時期は一年の中で最も暑く、気温35~40℃になることもしばしば。タイの国民にとって、ソンクランは大切な伝統であると同時に、暑さしのぎの場であり、国全体がひとつになって盛り上がる楽しいお祭りでもあるのです。

水かけ祭(ソンクラン)参加レポート!

ここからは、実際にタイの水かけ祭(ソンクラン)に参加した様子を動画と写真で詳しくご紹介していきます!

ホテルから出発


今回はスクンビットというエリアにあるホテルから出発。ソンクランの期間中は、外に出ると水のかけ合いの始まりです!

著者

13時ごろから本格的にソンクランが盛り上がる感じ!


まずはタイのタクシーのような乗り物、トゥクトゥクをつかまえて、ソンクランが活発なシーロム通りへ向かいます。トゥクトゥクは観光客を乗せるのがメインなので、10分で1,200円ほどとお値段は少し高め。


窓がないため、乗っているとすぐに外から水をかけられます!


トゥクトゥクから降りて追加の水鉄砲を購入しました。水鉄砲は小さいものから大きいものまで様々あり、それぞれ値段が異なります。大きいものだと日本円で2,400円くらい!


小さな子が参加していることもあるので、子ども向けに水圧のやさしいミニサイズのハンドガンもゲットしてポケットに忍ばせておきました。

著者

大きい水鉄砲を持っていると目立って狙われやすく、たくさん水をかけてもらえるからおすすめ!

シーロム通り

シーロム通りに到着!


シーロム通りは歩行者天国になっていて、広い車道をたくさんの人が水鉄砲片手に練り歩いています。


よく見ると奥の方にステージが設置されていて、アーティスト達がパフォーマンスしているようです。お祭りの参加者がみんなで大盛り上がり!


歩いていると対向車線にいる人たちからも容赦なく水鉄砲の水が飛んできます。こちらも負けじと狙い撃ち!


シーロム通りは片道一方通行になっていて、人が密集しています。


こちらの車線にも小さいステージがありました!ステージ上の人に向けて水をかけてもOK!


少し道が開けてきたところでは水鉄砲の撃ち合いが行われています!

著者

国籍も年齢も違う人たちと水をかけ合うコミュニケーションが楽しい!


今度は、トゥクトゥクでカオサン通りへ移動します。普段はタクシーで6・7分ほどの道のりですが、水かけ祭(ソンクラン)開催の影響で道路が渋滞中。この日は移動に20分ほどかかりました。

カオサン通り

カオサン通りに到着!


ここは「バックパッカーの聖地」として世界的な知名度を持つ通り。外国人が多く、特にヨーロッパ系の人が多い印象です。


道が広く、あちこちぐるぐる周りながらソンクランを存分に楽しむことができるのがカオサン通りのいいところ。


カオサン通りは道の両端にたくさんの露店や屋台が出ていました。店員さんが水鉄砲を撃ってくることも!!


子どもたちからもたくさん水鉄砲を撃たれます。


中には小さい器で水をすくってバシャバシャかけてくる人も!

著者

これが冷たくてびっくり!氷水を使っているところもあります!


水を販売している場所は至る所にあります。水鉄砲の中の水がなくなったら給水してもらいましょう。10バーツ(40円)ほどで給水できるところがほとんど。

著者

給水は場所によって値段が違ったり、無料のところもあるので探してみるといいかも!


ここでは、お店の前で音楽が流れており、大勢の人がノリノリで手を振りながら、水鉄砲を天に向けて撃ち上げています。


小腹が空いたら、屋台で売っているちょっとしたフードを食べるのもありですよ!

チットロム

再びトゥクトゥクで移動し、今度はチットロムへやってきました。


チットロムと言えば、バンコク最大級のショッピングタウン。セントラルワールドなどが有名ですよね!


とにかく人がたくさん!地上も橋の上も人でごった返しており、チットロムの人気ぶりがうかがえます。


チットロムではアロハシャツが人気のようです。街じゅうのみんながカラフルで、ソンクランがより華やかになりますね。


かっこいい水鉄砲を使っている人を見かけました。水鉄砲の見た目や性能にこだわって参加するのも楽しそう。


このエリアはインドの人がたくさん密集している様子でした。高い位置から、超強力なホースで放水されています!


ステージではタイの有名な歌手がライブ中。アーティストも観客も、みんなびしょ濡れになりながら大盛り上がりです!


水鉄砲の屋台がたくさん出ているのはもちろん、ペプシやTikTokの企業ブースも設置されています。ブース内では試供品の配布も行われていました。

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ここでペプシコーラを貰いました!暑い中歩き回ってたのでコーラの味が染みわたる〜!

ナナ

その後は、飲み屋街の「ナナ」というエリアへ!


道をはさんで水をかけあっている人がたくさんいました。


ナナではお酒を飲みながらソンクランを楽しんでいる人がたくさん!ビールを持っている人にも容赦なく水が飛び交います。


ひときわ賑わっていたのは、バー「BUNNY」がある通り。BUNNYの前では無数のシャボン玉が浮かんでおり、日常では見られないソンクランならではの光景に胸が躍りました。


この辺りは車の通りが多く、車もびしょ濡れで走っていました。ソンテウという乗り合いバスに乗っている人からも狙われます!


アソーク駅の方へ向かって歩いていきます。夕方からだんだんとライトアップがはじまり、雰囲気が出てきました。


時刻は18時。夜ご飯は路面店でグリーンカレーや空心菜炒めなどのタイ料理にしました。

著者

タイ料理はスパイシーなものが多いので、苦手な場合は店員さんにお願いして辛さを調整してもらうといいですよ!


鮮やかなネオン街のナナ。日が暮れるとソンクランはひと段落で、食事を楽しむ雰囲気になっていきます。

ナナではシーロム通りやカオサン通りとは違った歓楽街の賑わいが楽しめますよ。

著者

夜の繁華街ではスリや携帯電話の盗難に注意!私が参加した時は、カバンをカッターで切られて財布を盗まれた外国人が警察に助けを求めていました…

S2O

19時からはソンクランの一番の目玉にして最大規模のフェス、「S2O」が開幕します!


「S2O」は水の元素記号であるH2Oとソンクランを掛け合わせた造語で、その名の通りまさに水の祭典。タイだけでなく様々な国で開催されており、世界で最もずぶ濡れになるフェスとして知られています。


S2Oに参加するには事前に予約が必要。会場に着いたらQRコードとパスポートを提示し、リストバンドをもらってから入場します。


超巨大な会場に、強力放水銃の水が降り注ぐ光景は圧巻!会場はタイ人を中心に世界各国の人で埋め尽くされています。

トップDJや世界的なビッグアーティストによるパフォーマンスを、観客みんなでずぶ濡れになりながら楽しみます。


広い会場内にはお酒や食べ物の販売もあるので、食事を楽しみながらの観覧も可能。ステージから離れたところにフードエリアとテーブルがあるので、ここでゆっくり夕食を楽しむのもいいですね!

水かけ祭(ソンクラン)が賑わう場所3選!


タイ全土が大いに沸き返るソンクラン。その中でも特に大きな賑わいを見せる場所を3つご紹介します。地域ごとに特色があり、様々な楽しみ方ができるのも注目ポイントのひとつです。

水かけ祭(ソンクラン)のおすすめスポット:バンコク中心地


水かけ祭(ソンクラン)の期間中、首都バンコクでは王宮を中心として様々なイベントが盛大に行われます。主要なスポットは「シーロム通り」と「カオサン通り」。

「シーロム通り」はタイの中心とも言われるビジネス街で、夜は繁華街として賑わう大通り。ソンクランの時期には、歩行者天国となった道路に人がごった返し、この付近一帯が全体が熱狂の渦に包まれます。

「カオサン通り」は「バックパッカーの聖地」として知られており、旅行好きの間では非常に知名度の高い地域。海外からの旅行者が多いため、多国籍なソンクランを楽しむにはうってつけの場所です。

シーロム通りやカオサン通り以外にも、大型ショッピングモール「セントラル・ワールド」での水かけイベントをはじめとして、有名アーティストやDJによる夜通しの音楽フェスも開催されるのがバンコクのソンクランの特徴です!

水かけ祭(ソンクラン)のおすすめスポット:アユタヤ


古都アユタヤのソンクランは、なんとゾウと一緒に水かけを楽しむことができます!間近のゾウに水をかけたり、長い鼻から水をかけてもらったり、他ではできない経験ができるのが特徴。また、古い寺院では仏像への水かけなど本来のソンクランの形も体験できます。

民族衣装を身にまとった人たちの煌びやかなパレードや、美しさを競い合う「ミス・ソンクラン」コンテストなど、イベントも目白押しで大盛り上がり!

水かけ祭(ソンクラン)のおすすめスポット:プーケット


有数のリゾート地として世界的に有名なプーケット。多くの観光客が訪れる「パトン・ビーチ」や「プーケット・タウン」は、水かけ祭(ソンクラン)にうってつけの会場です。水かけの他にも、伝統的なタイの踊りや生演奏、大型のショーなどを体験できるのが特徴。

ビーチで美しい海を眺めながら、水着で水をかけあったり伝統音楽を楽しんだり、リゾートとタイの文化を同時に楽しむことができますよ。

水かけ祭(ソンクラン)の注意点


ここからは、水かけ祭(ソンクラン)に参加してみたくなった方への注意点をご紹介。以下の4つを参考にして、より楽しいソンクランにしましょう!

水かけ祭(ソンクラン)の注意点1. 濡らしたくないものは持って行かない


街全体が「水かけ祭」モードになるため、どんな格好であろうと関係なく水をかけられます。絶対に濡らしたくないものはホテルに置いておき、必要最低限のものだけを持ち出すようにしましょう。

水かけ祭(ソンクラン)の注意点2. 貴重品の管理は徹底する


街が大勢の人でごった返すため、スリにも注意。財布やスマホなどの貴重品は、盗まれないよう常に意識しておくことが重要です。持ち歩く必要のないものはホテルで保管しておきましょう。

水かけ祭(ソンクラン)の注意点3. 放水する場所に注意


無礼講の水かけ祭(ソンクラン)ですが、基本的に屋外のイベントなので、室内での放水はできません*。電車や駅、お店の中などでは放水しないようにしましょう。

*例外的に店内での水かけを許可しているお店もあります。

水かけ祭(ソンクラン)の注意点4. 移動の際は渋滞と外からの放水に注意


現地の人はもちろん、世界各国の人が集まる時期ですので、道路の渋滞は避けられません。渋滞することを前提にしてスケジュールを立てる必要があります。

主要な移動手段としてトゥクトゥクやソンテウがありますが、いずれも窓がないため外から車内に向かって放水されます。絶対に濡れたくない場合はタクシーを呼ぶのがおすすめ。ただし濡れた服では乗車させてもらえない可能性が高いので、タクシーを呼ぶ際は事前に着替えておくと良いでしょう。

水かけ祭(ソンクラン)で準備するもの


ここからは水かけ祭(ソンクラン)に参加するにあたって、準備しておきたいものを紹介します。来年参加予定の方はしっかりチェックしておいてくださいね!

水着や濡れてもいい服


頭からつま先まで全身ずぶ濡れになるので、濡れてもいい服装で外に出るようにしましょう。服は速乾性のあるものがよいでしょう。

足元はサンダルがおすすめ。普通のスニーカーで行くと、水で靴が重くなってしまうので注意してくださいね!

フリーザーバッグ・防水バッグ


スマホやお金などの濡らしたくないものや貴重品類は、防水のフリーザーバッグや防水バッグに入れて管理するのがおすすめです。バッグは濡れても大丈夫な材質でしっかり口が閉まるものを選びましょう。

小銭


失くしたり盗まれたりする心配もあるので、お金は必要最低限だけ持ち歩くようにしましょう。

水鉄砲の補充用の水は10バーツ(40円)ほどで販売されていることが多いので、小銭をたくさん用意しておくとスムーズにソンクランを楽しむことができますよ。

水鉄砲


白熱した水かけ合戦に参加するためには、水鉄砲は必需品のひとつ!多種多様な水鉄砲が屋台で大量に販売されているので、現地で好きな物を自由に購入できます。

ゴーグル


水の衛生面や、強力な水鉄砲の水圧などを考えて、保護メガネやゴーグルといった目を守るものを用意しておきましょう。特にコンタクトレンズを付けている人にとっては必須アイテムです。

お祭りの間中ずっと着けて歩くことになるので、使い慣れたものがある場合は持参するのが良いですね。

防水カメラ・アクションカメラ


写真や映像に残しておきたい方は、防水機能のあるカメラやGoProなどのアクションカメラが必需品となります。濡れることを気にせずに撮影を楽しみましょう!

防水スマホケース


ソンクランは全身びしょびしょになることが多いので、スマホに生活防水機能があっても心配です。スマホを持ち歩く場合は、首から下げることができるタイプの防水ケースに入れるのがおすすめ。

防水のスマホケースをしっかり首から下げて、盗難防止もしておいてくださいね。

ウォータープルーフの日焼け止め


ソンクランの時期(4月13~15日)はタイでいちばん暑い時期。水をかけられた体は涼しいのですが、一日中外にいるため紫外線を浴び続けることになります。水に強い日焼け止めを用意して、紫外線対策も徹底しましょう!

タオル


常に濡れている状態で過ごすソンクランですが、顔や体を拭くためのタオルを準備しておくと安心です。使う前に濡らしてしまわないように、ビニール袋などに入れて持ち運びましょう。

着替え


基本的にどこにいても濡れてしまう水かけ祭(ソンクラン)。そのままの状態で冷房の効いた建物内や乗り物の中に入ると、かなり寒さを感じることでしょう。お祭りの途中で室内へ入る予定がある場合は、着替えを用意しておくことをおすすめします。

ただし、着替えた後も外へ出ればすぐに濡れてしまい、服を変えた意味がなくなってしまうことも!街に出る際は濡れてしまう覚悟が必要です。

タイの交通系ICカード


トゥクトゥクやタクシーで移動する方は必要ないかもしれませんが、タイの地下鉄などを利用する場合は交通系ICカードを持っておくと便利です。

ソンクランの期間中は特に利用者が多くなり、カードを発行するのに行列ができることもあります。スムーズに移動するため事前に作っておくのがおすすめ。

しっかり準備して水かけ祭(ソンクラン)を楽しもう!


街じゅうの人々が笑顔で水を駆け合う、世界最大の水かけ祭(ソンクラン)。現地の人を中心に、世界各国から集まった老若男女がひとつになって楽しむ、タイを代表する祭典です。

必要な物はほとんど現地で用意できますが、防水カメラケースやジップロックなどの重要なものは日本で事前に用意しておくのがおすすめ。

全力の水かけ合戦はもちろん、夜通し行われる大型フェスやパレードなど、3日間楽しいイベントが盛りだくさんのソンクラン。ぜひ参加してみてください!

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