【滋賀グルメ】近江野菜! 滋味あふれる旬の味を堪能!
古くから滋賀で栽培されてきた「近江の伝統野菜」をはじめ、地元産の新鮮な野菜を使う店をご紹介。食材の味をじっくり楽しむひとときを。...
更新日: 2021年5月22日
近江商人を数多く世に出した地、五個荘。商人たちは出世して全国に散ったあとも本宅はこの地に残したため、現在でも白壁土蔵や舟板塀などの趣ある商人屋敷が建ち並ぶ。一般公開されている屋敷を訪ねて、近江商人の生活文化にふれてみよう。
近江商人を詳しく学ぶ!
近江商人の商法、教育、精神、文化、芸術などを映像や模型、レプリカを使って紹介する。2階には日本画家、中路融人が描いた湖国の原風景などを展示。
豊富な資料から近江商人の姿が見えてくる
近江商人って?
江戸から明治期にかけて各地で活躍した滋賀県出身の商人のこと。商人たちは質素倹約を心がけ「売り手によし、買い手によし、世間によし」という「三方よし」の精神で天秤棒を担ぎ全国を渡り歩いた。
近江商人の知恵と工夫にふれる
五個荘の金堂地区は重要伝統的建造物群保存地区。外村繁邸、外村宇兵衛邸、中江準五郎邸と宮荘町の藤井彦四郎邸等が一般に公開されている。
明治時代、全国長者番付に名を連ねた豪商の本家
明治期の姿に修復した母屋や蔵などを公開。当時は書院や米蔵など十数棟の建物が建ち、家業の成功ぶりを表していた。五個荘商人本家の構えを見学できる。
白壁が美しい外村宇兵衛邸
帳場が再現されている外村宇兵衛邸の玄関
「百貨店王」の名にふさわしい見事な建物と庭園に注目を
中国大陸で二十余店舗を有した三中井百貨店の経営者中江準五郎の旧邸宅。二棟の蔵と池泉回遊式の庭がある。郷土民芸品の小幡人形や全国の土人形も展示。
広い庭園を持つ重厚なしつらえの邸宅
湖国を代表する作家が執筆活動を行なっていた屋敷
小説家外村繁の生家で、現在は文学館として公開。川戸と呼ばれる水屋や広い庭など見どころが多い。小説を書いた小座敷や勉強部屋などの間取りを紹介している。
外村繁氏が創刊した同人誌『青空』の資料を展示
客殿から眺める大庭園は野趣あふれる雄大な雰囲気
藤井糸店を創業し、一代で成功した藤井彦四郎の邸宅。琵琶湖を模した池を中心に設けた池泉回遊式の大庭園をはじめ、主屋、客殿、洋館、土蔵が建ち並ぶ。
市指定名勝の大庭園は彦四郎本人の構想
外村宇兵衛邸
切り妻や入母屋造りの主屋を中心に、数寄屋風の離れや土蔵、池や築山を配した庭で構成される。豪華な調度品や立派な構えの中にも、生活の知恵と工夫を見ることができる。質素倹約を重んじた暮らしぶりを見学しよう!
重厚な造りで、中の温度・湿度を保つことができる蔵。当時の什器や掛け軸などが保存されている
溝の部分だけ取り替えられる敷居など、近江商人らしい倹約ぶりが細部に。池や築山を配した庭の眺めも堪能したい
屋敷内に水路を引き込み、洗い場や防火用水として利用。洗い物で出た残飯は水路の鯉のエサとなる
書院は京都の仏光寺に移築されている
腐朽した船の板を壁として利用。白壁の下部に貼りつけて雨などによる腐蝕から守っている
※写真は中江準五郎邸のもの
土間には、昔ながらのおくどさん(かまど)をはじめ炊事に使われていた台所道具が展示されている
情報収集はココで
観光パンフレットがそろう東近江市観光案内所や、みやげに最適な地元特産品を販売する「ごきげん館」がある。
てんびんおかき かき餅(右)、焼きおかき(左)各300円
近江米を使った素朴でやさしい味のおかき。弧を描く天秤棒がモデル。近江商人宅のおやつだったとか。
商人屋敷を無料開放!
三中井百貨店の経営者である中江四兄弟の三男、富十郎の邸宅を、無料で一般開放している。季節に応じて企画展も実施。館内には休憩所があり、疲れた足を癒すのにもおすすめだ。
江戸後期に建てられ、2階は1873(明治6)年に増築された
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