【滋賀】どんなトコ?エリア&基本情報をチェック!
日本一大きな湖、琵琶湖を中心に、周囲に山が連なり田園風景が広がる滋賀県。自然豊かな景色を眺めたり、アクティビティで体感したりと楽しみ方はいろいろ。史跡や古くからの趣が残る町並みなど、歴史探訪にぴったり...
更新日:2021年10月25日
日本一大きな湖、琵琶湖を中心に雄大な自然が広がり、琵琶湖八景、近江八景と呼ばれる美しい水辺の景観に出会える滋賀県。
見どころは、史跡や古くからの趣が残る町並みなど歴史観光スポットや、アクティブ派も満足できる総合リゾートなど多彩です。
各エリアは、半日から一日でまわることができるので、週末など気軽にでかけるのにぴったり。
郷土料理の鮒ずしや近江牛、ご当地グルメを巡りながら琵琶湖一周してみてはいかがですか。
それでは滋賀旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい旅の観光プランを立てましょう!
県中央に位置する琵琶湖は、県土の約6分の1を占める日本最大の湖。
400万年もの歴史を持つといわれ、固有種を含む1000種以上の動植物が生息。冬には水鳥も集う。
近江大津京の建都、壬申の乱や賤ヶ岳の戦いなど、さまざまな歴史の舞台となった滋賀。
県内各地に由緒ある寺社や名立たる武将が築いた城、街道沿いの宿場町と、数多くの名所旧跡がある。
国内外で名高い近江牛、豊かな土壌に育まれる野菜や米、琵琶湖の湖魚といった豊富な食材に、それを活かすご当地グルメも豊富。
鮒寿しなど、この地ならではの発酵文化も注目されている。
ひとつのエリアにしぼるなら半日~1日くらいを目安に。
琵琶湖一周や気になるエリアをじっくりめぐりたいときは、1泊2日ほどで計画を立てるのがおすすめ。
大津や彦根、長浜などの主要観光スポットは、駅やバス停から徒歩圏内に見どころが集まっているので、車でも公共交通機関でも好アクセス。
湖西や湖北など郊外へは車が必須。
滋賀の基本情報をチェックしたら、次はエリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は必見です!
歴史とモダンが融合する町へ
北国街道沿いの古い商家を改装した店やギャラリーが並ぶ黒壁スクエアは、長浜随一の観光スポット。長浜港から船が出る竹生島にもぜひ訪れてみたい。
神亀元(724)年、天照皇大神のお告げを受けたという聖武天皇の勅願により僧行基が開基した真言宗の古寺。弁才天のほか、千手観音像を安置しており、西国三十三所霊場の第30番札所としても有名。
広大な敷地の中に、本格的なイングリッシュガーデンが広がる観光施設。野菜や果物の収穫体験、手ぶらでBBQ、美容と健康がテーマのバイキングレストラン、バラの庭園などで、自然を体感しながら過ごせる。
建設機械やプレジャーボートの操作・操縦シミュレーターをはじめ、迷路のようなアスレチック、ボルダリングなどのさまざまなコンテンツをゲーム感覚で体験できるミュージアム。館内には地産地消のレストランや足湯もあり、親子で1日楽しめる。
和食の修業を積んだ店主が余呉湖の畔に開いた店。滋賀の名産、鮒鮓をはじめ発酵食品の奥深さに魅了され、その味を追求する。自ら湖や山に入り余呉の自然に育まれた食材も調達。あらゆる素材を活かし、和食の枠にとらわれず仕上げる。「この土地だからこその味を」と供される一皿を地酒とともに味わおう。
肉厚の焼き鯖がのる焼鯖そうめんが名物で、県外から訪れる客も少なくない。こってり濃厚な味わいなのでご飯との相性も良く、おにぎりや焼鯖寿司とセットになったメニューもある。
黒壁スクエア内にある「叶匠壽庵」のカフェ。和菓子の素材と技法をミックスさせた創作ケーキがそろう。2階はダイニング。季節の菓子を購入できるスペースもある。黒壁20號館。
明治33(1900)年に建てられた重厚な建物を改装したガラスショップ。アクセサリーや食器など、ヨーロッパを中心とした国内外の製品が充実しておりクラシックな雰囲気が漂う。
国宝彦根城と活気ある城下町
国宝彦根城をはじめ、その城下町を再現した夢京橋キャッスルロード、井伊家にちなんだグルメなど見どころが多い。伊勢神宮の親神を祀る多賀大社も訪れたい。
見どころが多い彦根を楽しむなら1泊2日がオススメです。彦根観光の中心となる国宝・彦根城は見どころが多く、半日は予定に入れたい場所。城下町の夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアでは、おみやげ探しや食べ歩きが楽しめますよ。琵琶湖畔でくつろいだり、人気店でランチを楽しんだりと、週末の1泊2日旅にはぴったりの街です!
関ヶ原の戦後、徳川家康の命により井伊直継と直孝が20年の歳月をかけ元和8(1622)年ごろに完成させた。城内には国宝の天守をはじめ、太鼓門櫓、天秤櫓、西の丸三重櫓など重要文化財が数多く残る。とくに入母屋の屋根に唐破風を設けた三層三階の天守は必見。
彦根城の南西、外堀に架かる京橋から真っ直ぐ南へ延びる通り。江戸時代の町並みを再現した約350mの通り沿いには、みやげ物店、食事処、甘味処などが軒を連ねる。
天照大御神の親神を祀る近江国第一の大社。入口にある御神門をくぐると、正面に重厚感のある御本殿がたたずむ。延命長寿や縁結び、厄除けの祈願など参拝者は絶えない。
滋賀県内に30店舗以上を構える、近江ちゃんぽん発祥の店。究極の黄金だしとたっぷりの野菜が特徴。独自配合の小麦粉を使った特製自家製麺はもちもち食感のストレート麺で、あっさりスープによく絡む。野菜たっぷりでヘルシー。
世界遺産を擁する滋賀の中心エリア
比叡山延暦寺をはじめ、日吉大社、三井寺など国宝を有する古刹が多い地域。県庁所在地でもある大津には、話題のグルメスポットも多い。大津港から出航するミシガンで湖上遊覧を楽しむのもおすすめ。
滋賀と京都の県境にある標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。平安時代初期に伝教大師最澄が開いた天台宗の総本山であり、日本仏教の母山と呼ばれる。山内は東塔、西塔、横川の3エリアからなり、数百の堂宇や伽藍が立ち並ぶ。
全国にある3800余りの山王神社の総本宮。国宝である東西本宮の本殿をはじめ、神の使い「神猿さん」の彫刻がある西本宮楼門や、山に見立てた山王鳥居など重要文化財も多く、境内全体が国指定の史跡となっている。
昭和15(1940)年の創建。大津京を造営した天智天皇を祀る。檜造りの本殿は厳かな雰囲気。日本の時間制度の発祥地である歴史をもち、漏刻(水時計)・日時計などが設置されている。天智天皇が日本初の水時計を作ったことにちなみ、境内の一角には国内外の時計、近江神宮所蔵の宝物を展示する時計館宝物館がある。全国競技かるた大会・流鏑馬神事でも知られる。
天台寺門宗の総本山。天智、天武、持統各天皇の産湯を汲んだ「御井(三井)」にちなみ三井寺と呼ばれる。飛鳥時代の創建後衰退していた伽藍を、平安時代に円珍が再興。境内には鐘楼、国宝の金堂、三重塔など文化財が立ち並ぶ。西国三十三所第14番札所の観音堂がある。
瀬田川の清流を望む西国三十三所第13番札所。境内には国宝の本堂、多宝塔などが立ち並ぶ。紫式部が『源氏物語』を起筆したことでも知られ、梅、桜、紅葉、月の名所としても有名。
平安時代に恵心僧都が湖上交通の安全を願って建てた、臨済宗大徳寺派の満月寺。湖上に突き出た御堂は古くより人々に親しまれており、絵師や文人に愛された趣ある風景が見られる。
19世紀のアメリカをイメージしたレトロな外輪船で琵琶湖をクルーズ。80分、60分、ナイトクルーズの3コースを用意。船内では軽食やコース料理など食事も楽しめる。
「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の生い立ちや、人と琵琶湖の歴史、生き物との関係について学べる体験型博物館。関西ではここでしか見られないバイカルアザラシをはじめ、世界の「古代湖」の生き物たちを紹介している。
滋賀の特産品である近江牛をベースとした精肉店直営の肉料理店。自家製の黒毛和牛の熟成生ハムが人気でワインと合わせて食べたい一品。肉料理以外のメニューも豊富にそろっている。
ノスタルジックな町並みを歩く
豊臣秀吉が整備し、商いの町として栄えた城下町。多くの近江商人を輩出し、現在も白壁土蔵の承認屋敷が連なる。この地を愛し定住した建築家・ヴォーリズが手がけた建物が数多く残ることでも知られる。
天正4(1576)年、信長が天下布武の拠点とした安土城の城跡で、標高約199mの山にある国指定の特別史跡。本能寺の変後に焼失し、現在残る石垣や天主跡、本丸跡の礎石などが歴史の鼓動を伝える。二の丸跡には豊臣秀吉が建立した信長廟もある。
平安時代、三修上人が仁明天皇の勅願により開創した天台宗の寺。鎌倉期に建てられた国宝の本堂や極彩色に描かれた壁画が残る三重塔、名勝庭園「蓬莱庭」など見どころが多く、秋には1000本にも及ぶもみじが境内を真っ赤に染める。
琵琶湖を往来する荷船を寄港させるために、安土桃山時代に豊臣秀次が整えた八幡堀。全長6kmの堀の周囲には白壁土蔵が並び、緑が茂る中を遊覧することができる。
建築家・伝道者のヴォーリズが夫人と共に暮らした住居を資料館として公開。愛読書や遺品などが展示されており、建物は滋賀県の有形文化財に指定されている。
中世ドイツの農村を再現した農業公園。ソーセージやパンなどの手作り体験ができる。四季折々の花が楽しめ、家族でのんびり過ごすことができる。動物ふれあい広場もあり子供に人気だ。巨大アスレチック施設『アルプスジム』も楽しめる。
近江牛の老舗精肉店「カネ吉山本」の直営店で、ステーキやしゃぶしゃぶなどさまざまな近江牛料理が味わえる。牛トロずしあぶりや、牛フィレ肉の洗いなど創作料理も人気だ。
水ヶ浜ビーチの湖畔に立つログハウス風のカフェ。四季おりおりの琵琶湖の景色を楽しみながら自家製ケーキや地下水でいれたコーヒーが味わえる。軽食メニューもそろっている。
信楽焼の里でアートな町歩き
自然豊かな山間に位置するエリア。たぬきの焼き物で有名な信楽は、日本六古窯のひとつ。また、忍者の里として知られる甲賀では、忍者屋敷の見学や忍者体験が楽しめる。
からくり屋敷や水ぐも池、手裏剣道場などがある忍者のテーマパーク。忍者屋敷を移築したからくり屋敷は、隠し階段や抜け穴などの仕掛けがおもしろい。忍者衣装のレンタルや野外バーベキュー施設があり、実際に忍者の気分で体験できる。毎年10月に全日本忍者選手権大会を開催。
200年以上の歴史を誇る窯元。日本最大規模の登り窯や穴窯があり、見学ができる。工房では作陶や絵付けを体験することもでき、別料金で登り窯での焼成も。信楽焼がリーズナブルに購入できるのも魅力だ。
ルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られる建築家I.M.ペイ氏が、自然との同化をテーマに設計した美術館。エジプトやアジア、中国にわたる数々の古代美術の名宝を常時展示している。春・夏・秋の季節ごとに年3回の特別展も開催。
創業400年以上の明山窯が営むギャラリー&カフェ。古民家を改装したモダンな空間に、食器やオブジェなどのアイテムが並ぶ。カフェでは明山窯の器で珈琲やスイーツが楽しめる。
雄大な自然を肌で感じる
比良山系などの山々に囲まれる自然豊かなエリア。白鬚神社や海津大崎といった名所のほか、キャンプやウォータースポーツ、スキーなどのアウトドアスポットが点在する。鮒寿しなどの湖魚料理が味わえる名店も多い。
創建は垂仁天皇の御代と伝わる古社。祭神は猿田彦命で、延命長寿、縁結びの神様として親しまれる。「近江の厳島」と呼ばれる神秘的な光景が人気である。
約500本のメタセコイアが約2.4kmにわたって植えられた並木道。円錐形のメタセコイア並木とまっすぐに伸びる道路が造り出す景観は四季折々に美しい表情が楽しめる。
話題のびわ湖テラスではゆったり贅沢に絶景を楽しめる。アクティブ派は、ジップラインやスカイウオーカー、30種類を超える無料遊具を楽しめる。
びわ湖バレイにある、標高1100mからの景色を遮るものなく一望できるテラスカフェ。琵琶湖を見降ろす絶景で、条件がそろえば眼下に雲海が広がることも。絶景とともに、地元食材を活かしたメニューなどが楽しめる。春~秋期には屋外テラスが利用でき心地がいい。テラスの先には恋人の聖地に認定されたスポットもある。
湖国の名物として名高い鮒ずしの老舗。ニゴロブナを伝統的な製法で漬け込んだ鮒寿しは、独特のコクとほのかな酸味がありファンが多い。マキノ駅前にも店がある。
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