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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2023年12月26日

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韓国の治安は?【2024年版】注意したい被害や危険なエリアの最新情報をチェック

海外旅行先として人気の韓国は、アジアの中でも旅行客に優しく比較的安全な地域と言われています。

しかし、日韓問題をはじめ政治的な不安も多く、治安が気になる国というのも事実。

今回はそんな韓国の治安状況や、気をつけたい犯罪・トラブルについて解説していきます。

韓国を訪れる前に最新の治安情報を把握して、安全に韓国旅行を楽しみましょう!

現在の韓国の治安


世界各地から観光客が訪れる韓国の首都ソウル。観光警察なども各地に常駐しており、治安も総じて良好です。一般犯罪の発生率は日本と比べてやや高い程度。ヨーロッパ各国と比較すると「犯罪の危険度は最も低いレベル」とされています。

現在、日本政府は韓国全土に特段の危険情報を発しておらず、韓国では犯罪発生件数は減少傾向にあるため、過度な心配をする必要はありません。

韓国警察庁の統計によると、事件発生件数は詐欺などの知能犯罪が最も多く、次に交通犯罪、暴力犯罪、窃盗犯罪の順で多くなっています。比較的安全な韓国とはいえ、トラブルに巻き込まれないための防犯対策はしっかりと考えていきましょう!

【韓国の治安】韓国旅行で気をつけたい3つのエリア


治安が良いといわれる韓国ですが、人が多く集まる観光地や繁華街では注意が必要です。ここでは、韓国旅行で訪れる際に気をつけたい3つのエリアをご紹介します。

【韓国】治安に要注意エリア①:観光客が集まる繁華街「明洞」


韓国の首都・ソウルの繁華街である明洞(ミョンドン)では、主に観光客を狙った犯罪に気をつけてください。

街中では日本語での客引きも多く、やんわり断るとしつこく迫ってくる傾向に。はっきりとした態度で意思表示をすることが大切です。怪しそうなお店や人物には近づかないでおきましょう。

また、人の多い場所ではスリの被害報告もあがっています。カバンはしっかりとチャックを閉め、体の前側に持って歩くと安心。

【韓国】治安に要注意エリア②:ナイトクラブや飲み屋街「梨泰院」


大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のロケ地でもある梨泰院(イテウォン)は、観光客が多く集まる人気スポット。昼間は安全ですが、ナイトクラブや飲み屋が立ち並んでいるため、夜間は酔っ払いなどに注意が必要です。

韓国では「ソジュ」という焼酎を一気飲みする文化があり、酔った人同士のトラブルが発生することも少なくありません。大声で話している人、足取りがおぼつかない人には近づかないようにしてください。

また、梨泰院は不法滞在している外国人がたくさん住んでいるエリアでもあります。トラブルを避けるために、人通りの少ない場所には立ち寄らないでおきましょう。

【韓国】治安に要注意エリア③:市場やショッピング街「南大門市場・東大門市場」


南大門市場(ナンデムンシジャン)と東大門市場(トンデムンシジャン)はソウルの二大ショッピングスポットとして多くの観光客で賑わうエリア。

いずれもスリやぼったくりなどの金銭トラブルが多く、日本人が狙われやすいため注意が必要です。コピーブランド品も出回っていることがあるため、買い物の際は十分に気をつけましょう。

また、夜でも明るく賑わう東大門エリアですが、大通りを少し外れると、人けが少なく暗闇が広がっています。一人で出歩くことはおすすめできません。

【韓国の治安】観光客が被害にあいやすい犯罪


ここでは現在韓国で頻発している犯罪やトラブルの具体例をご紹介します。被害を防ぐためにも、それらの内容を事前に把握しておきましょう。

【韓国】気をつけたい犯罪①:スリ、置き引き


韓国でもっとも注意してほしいのはスリや置き引き。主にソウルや釜山などの大都市や人気の観光地、満員電車などで起こりやすい犯罪です。

中でも一番気をつけたいのは繁華街や市場の人混み。まったく気づかないうちに、荷物の中から財布だけが消えていたなんていう話も。韓国では人と人との距離感が日本よりも近く、ぶつかったり横にくっついてきたりするため、人が多く集まる場所では常に注意しておきましょう。

【韓国】気をつけたい犯罪②:タクシー料金の不当請求


明洞をはじめ大勢の観光客が集まる繁華街や市場では、タクシーの不当請求による被害に注意してください。メーターを使わない、乗車前から高い料金を請求してくるタクシーには乗らないようにしましょう。

韓国ではUberやカカオタクシーなどの配車アプリで料金や道順、運転手の評価などが確認できるため、車を呼ぶ前にタクシー情報をチェックしておくと安全です。

【韓国】気をつけたい犯罪③:盗撮などによる性被害


韓国では地下鉄の車内やトイレなどでの盗撮被害が多発しています。

利用者の多い駅や路線での盗撮発見件数が多いため、混雑するプラットホームや車内では特に注意が必要です。また、人が少なく目の届きにくい、離れた場所に位置するトイレでも被害が報告されています。

地下鉄を利用する際には、混み合う場所や極端に人の少ない場所を避ける、一人で地下鉄駅のトイレに行かないなどの対策をしましょう。

盗撮以外にも、チムジルバン(韓国式サウナ)で胸や体を触られる、SNS上で知り合った男性と飲酒して性被害に合うなどの事件も起きています。自分の身を守るために十分な注意が必要です。

【韓国】気をつけたい犯罪④:ソウル市庁、日本大使館周辺でのデモ


韓国での労働争議や政権への抗議などを目的としたデモは、主にソウル市庁から光化門広場一帯で行われます。また、日韓の政治的な問題が発生した場合のデモ活動の場は、主に日本大使館周辺となります。

デモを行う際には事前に警察に届け出る必要があるため、当日の現場では警官隊が見守っている状態。混乱や衝突はめったにありませんが、事前にデモの情報をチェックし、デモがある際はソウル市庁や日本大使館の周辺には近寄らないようにしましょう。
※もし、韓国を訪れる際に日韓問題が発生していても、基本的には日本人観光客に危害が加えられることはありません。

【韓国の治安】韓国で被害にあわないための防犯対策5つ


旅先で犯罪やトラブルに巻き込まれてしまうと、その後の観光を楽しむことができなくなってしまいます。以下の5つの防犯対策をして、安全・快適な韓国旅行にしましょう!

【韓国】防犯対策①:危険な場所を避ける


韓国旅行中は、危険な場所を避ける、長時間滞在しない(用事を済ませたらすぐに移動する)などの対策を行えば、被害を最小限に抑えることができます。人気の観光地は犯罪に巻き込まれる可能性が高いため、とくに注意しましょう。

また、宿泊先の従業員さんに「近くにある危険なスポット」を聞いておくのもおすすめ。最新の治安情報を教えてもらえます。

【韓国】防犯対策②:夜間の一人歩きを控える


夜間は犯罪やトラブルに巻き込まれたときに頼れる人やお店が少なくなるので、たとえホテルから近い場所であっても、気軽に散歩に出るのは危険です。

街灯のない暗い道や路地などでの一人歩きは控え、タクシーを呼ぶなどの対策をしましょう。

【韓国】防犯対策③:現金を大量に持ち歩かない


韓国ではデビットカードやクレジットカードでの支払いが主流。屋台やローカルマーケットなどの一部の場所を除き、たいていのお店でカードが使えるため、現金は多めに持ち歩かないようにしましょう。

お財布の中の現金は1万円まで、といったふうに、最初から少なめにしておくのがおすすめ。万が一スリにあっても最小限の被害額で済みます。

【韓国】防犯対策④:日本語での客引きやナンパは無視する


人気の観光地やお店では、日本人観光客に慣れていることから日本語で話しかける韓国人がたくさんいます。母国語の安心感からつい反応してしまいますが、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるため、日本語での強引な客引きやナンパは無視しましょう。

しつこく迫られたらすぐ近くのお店に入るなどの対策をしてください。

【韓国】防犯対策⑤:派手な服装や露出を控える


盗撮などの性被害にあわないため、派手な服装やブランドものを身につけて出歩くことは控えましょう。夜間に露出の多い服装でいるとしつこいナンパなどにあう可能性も高くなってしまいます。

韓国旅行中は、おしゃれを楽しみつつ、肌の露出を控えたファッションで観光を楽しみましょう。

【韓国の治安】韓国で被害にあってしまった場合の対処法


万が一韓国旅行中に犯罪や事故、トラブルに巻き込まれた際は、韓国の警察や救急車へつながる緊急連絡先へ助けを求めましょう。

旅行前に、在韓国日本国大使館で発行している安全マニュアルを確認しておくことがおすすめです。

>> 安全マニュアル – 在大韓民国日本国大使館

事前に緊急連絡先や対処法を把握し、トラブルにも慌てずに対処できるようにしておきましょう。

【韓国】緊急連絡先①:警察「112」

警察の緊急連絡先「112」では、オペレーターに「ジャパニーズプリーズ」と伝えると、電話をかけている本人・通訳者・警察官との3者通話ができます。緊急時なので慌てないように、韓国語でも最低限の状況を伝えられるように常にメモの準備をしておきましょう。

【韓国】緊急連絡先②:救急・消防「119」

韓国で健康被害にあった場合は、救急・消防の緊急連絡先「119」に電話すると日本語通訳者を介して病院や薬局の紹介、医療相談などが受けられます。
※救急・消防も、警察と同じく同時通訳サービスの利用ができます。

もし自分で助けを呼ぶことが難しい状況の場合は、韓国語で近くの人に「119(イルイルグ ブルロジュセヨ)」と伝え、救急・消防へ連絡を取ってもらうようにお願いしましょう。

【韓国】緊急連絡先③:在大韓民国日本国大使館「(02)2170-5200」

【韓国】緊急連絡先④:在釜山日本国総領事館「(051)465-5101~3 」

事件や事故に遭った場合には、警察のほかに、在韓国日本国大使館や総領事館にも連絡しましょう。大使館等では可能な範囲での助言や支援などを行ってくれます。

>> 在大韓民国日本国大使館の公式HP

>> 在釜山日本国総領事館の公式HP

最新の治安情報をチェックして安全に韓国旅行を楽しもう


比較的治安がよく安全な観光地として人気の高い韓国ですが、訪れる際には窃盗や詐欺、性犯罪などにあわないよう注意が必要です。

一人歩きを控える、SNSの利用に注意するなど、しっかりと対策して自分自身で身を守ることが大切。万が一に備えて、複数人での行動を心がけたり、事前に緊急連絡先を確認しておくと安心ですね。

最新の治安情報をチェックしたら、現地では細心の注意を払って韓国旅行を楽しみましょう!

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