唐津のボタン
浮世絵や家紋に描かれることもある花
「座れば牡丹」でおなじみの美人の代名詞。原産地の中国では「花王」と賞される。日本へは平安朝期に渡来した。花は直径20cmにもなる大輪で、一重から千重、万重まであり、紫、桃、白など色も豊富。4月~5月の春牡丹、10月下旬~1月の寒牡丹のほか、春牡丹を1月~2月に咲かせる冬牡丹がある。佐賀県の天然記念物「切木(きりご)ボタン」は、唐津市の個人宅に約400年前から伝わる名木。
ぼたんと緑の丘(ボタントミドリノオカ)
世界中のボタンがそろう
4月1日から6月30日に開園するぼたんと緑の丘には、日本、アメリカ、中国など世界のボタンが観賞できるぼたん園、芍薬園、子供の森、村の広場などがある。毎年4月中旬から5月中旬には「ぼたんと芍薬まつり」を開催。
ぼたんと緑の丘
- 住所
- 佐賀県唐津市肥前町万賀里川373-39
- 交通
- JR筑肥線唐津駅から徒歩5分の唐津バスセンターから昭和バス入野(切木)行きで22分、切木郵便局前下車、徒歩7分
- 料金
- ぼたん園・芍薬園=高校生以上500円、小・中学生300円/ぼたん園・芍薬園(開花シーズン外)=高校生以上300円、小・中学生100円/
切木ぼたん(キリゴボタン)
代々大切に育てられた薄紅色の鮮やかさ
約400年前、秀吉によって滅ぼされた当地の領主・波多三河守の妻が愛した明国渡来のボタン。現在も春になると500以上の美しい大輪を咲かせる。