【吉野】で人気!おすすめの観光スポット
山全体が世界遺産になっている吉野山には、修験道の寺をはじめ、歴史ある神社仏閣が数多く残っている。四季折々の美しい山の風景に見事に溶けこむ荘厳な建物は一見の価値あるものばかり。...
桜は古代から続く吉野山のシンボル。
日本一の桜の名所として名高い吉野山に桜観賞に行く際に、おさえておきたい観光のポイントを解説します!
ふもとの下千本から山奥へと開花し、長期間にわたって花見が楽しめますよ。
混雑や気候、気になる点もこちらの記事でチェックして、圧倒的なスケールの花景色を見に行きましょう。
また下千本、中千本、上千本、奥千本それぞれのエリアでお立ち寄りできる観光スポットも合わせてご紹介します。
お花見が終わったら、ぜひ桜グルメをご堪能ください。
1.春は道路が大混雑!電車利用がベスト
2.スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ
3.山は肌寒いので、羽織るものがあると安心
4.宿泊する場合、宿の予約は早めにしよう
●交通規制に注意!
桜の時季は渋滞が激しいため、土・日曜を中心に交通規制が実施される。詳細は吉野山桜情報のサイト(www.sakura.yoshino.jp)で確認を
●CHECK
桜のシーズンは近鉄吉野駅~吉野中千本公園間を臨時バスが運行(片道400円)※要確認
「日本一の桜の名所」と呼ばれるのは、奈良時代に役行者が、金峯山寺を開くとき感得した蔵王権現を桜の木に刻み描いた故事から。吉野山の桜は、現在約3万本。その多くはシロヤマザクラで、花は白もしくは淡いピンク色。開花と同時に赤茶色の若葉が出てくるのが特徴。
●下千本:4月上旬〜中旬
●中千本:4月上旬〜中旬
●上千本:4月中旬〜下旬
●奥千本:4月中旬〜下旬
吉野山の玄関口にあたる、近鉄吉野駅周辺から金峯山寺あたりまで。曲がりくねった道が続く七曲り坂が人気のスポットで、ロープウェイ吉野山駅近くの昭憲皇太后立碑からの眺望も見事。
坂を上れば桜が迎える
ヘアピンカーブが連続する名所。道を曲がるたびに新しい桜の花に出会うことができる。
ロープウェイ吉野山駅の近くに坂の入り口がある
幻想的で美しい光景が広がる
吉野山の七曲り坂や下千本が見渡せる。朝霧の景色はひときわ美しい。
早朝ならば、比較的観光客も少ないのでおすすめ
威容を誇る修験道の一大拠点
修験道の根本道場で、吉野山の中心的存在。7世紀末に役小角(=役行者)が開いた金峯山に、蔵王権現の姿を山桜に刻み、堂を建てて祀ったのが蔵王堂だと伝わる。参道には銅の鳥居や仁王門がそびえ立ち、見る者を圧倒する。寺の手前にある銅の鳥居(発心門)は大峯奥駈道の入口
天正20(1592)年に建てられた国宝の蔵王堂は、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇る
金峯山寺から竹林院 群芳園あたりまで、店や宿が建ち並ぶ一帯。谷の斜面を歩けば、桜の海にいるよう。𠮷水神社の一目千本や五郎兵衛茶屋などが有名なポイント。
谷を埋め尽くす桜を見渡す
谷に面した神社は「一目千本」と称される絶景ポイント。谷を見晴らす展望台からは中千本と上千本の桜を同時に見渡せる。
観光のポイント
桜のシーズンは近鉄吉野駅~吉野山中千本公園間を臨時バスが運行する(片道450円、最新の運賃は要確認)
豊臣秀吉がここを花見の本陣として宿泊したといわれている
南朝の歴史を秘めた古社
修験宗の格式高い僧坊のひとつ。明治初期の神仏分離令で神社となった。源義経と静御前が身を隠したというエピソードが残る。「後醍醐天皇玉座の間」「義経潜居の間」「豊臣秀吉花見の本陣」などがあり、幾度も歴史の舞台となってきた。
主祭神は後醍醐天皇で、併せて天皇の忠臣だった楠木正成、𠮷水院宗信を祀る
貴重な文化財が多く残る
延喜年間(901~923)の創建と伝えられ、のちに後醍醐天皇の勅願寺となった。鎌倉時代源慶作の金剛蔵王権現木像は傑作。ほかに後醍醐天皇の高杯や楠木正成の兜割りの刀など、貴重な宝物が残る。桜の季節には、中千本の名所として多くの人が訪れる。
本堂に祀られている本尊の如意輪観世音菩薩像は、毎年指定日のみ拝観できる
名庭を眺める格式高い宿坊
聖徳太子創建の椿山寺を前身とし、古くから修験者の宿坊として利用されてきた。本堂には聖徳太子坐像や役行者を祀る。秀吉の吉野観桜大宴は、大和三名園のひとつ群芳園庭園の頂上で行なわれた。
吉野の山々や蔵王堂を望む1万坪の庭園
竹林院 群芳園あたりから上、金峯神社のあたりまで。道の両側に多数の桜が植えられており、満開時の眺めは圧巻。花矢倉展望台からは金峯山寺の蔵王堂が望める。
圧倒的なスケールの花景色
金峯山寺から徒歩約50分程度。上千本、中千本、蔵王堂など吉野山全体が見渡せる。
目の前にすると言葉も出ないほど。ぜひ満開の季節を狙って訪れたい
子授けや安産にご利益がある
水の分配を司る天之水分大神を主祭神とし、以下7柱を祀る神社。現存する社殿は、秀吉が祈願して授かった子・秀頼がお礼として、慶長9(1604)年に再建されたもので、重要文化財指定の桃山様式の本殿、幣殿、拝殿、楼門など見どころも多い。
本殿は三殿一棟の造りでおごそかな雰囲気
金峯神社あたりから上の、大峯山へと続く山道に入った奥山。下千本とは約500mもの標高差があり、訪れる人もやや少なく、独特の趣がある。
西行が愛した満開の桜
「死ぬときは満開の桜の下で」と詠んだ西行。春になると彼を懐かしむように、山中にひっそりとたたずむ庵は桜に包まれる。
西行は吉野の桜についてたくさんの歌を詠んでいる
奥千本に建つ修験道の修行場
吉野山の地主神を祀り、奥千本に建つ。中世以降は修験道の修行の場となった。境内左手の坂道を下ると、源義経が弁慶らとともに追手から身を隠した「義経隠れ塔」がある。
吉野を愛した放浪の歌人の幽居
平安時代末期に西行法師が侘び住まいをした、吉野山奥深くの小さな庵。庵のそばには、今も水が湧く苔清水がある。
西行の木像が安置されている
創業100年を超える和菓子店。塩漬けの桜がアクセントのさくら羊羹は、見目麗しい一品。
さくら羊羹 (大)980円(小)550円
水面に浮かぶ花びらのよう
ログハウスの喫茶店。名物の桜アイスクリームのほか、吉野名物の葛を使ったくず餅も。
桜アイスクリーム 400円
桜の香りが春気分を高める
柿の葉で包んで押した 一口大の寿司は、 そもそも、鯖寿司のみ。言い伝えには、 和歌山の熊野灘で獲れた夏鯖を塩でしめ、 漁師が峠越えして売りに出たところ 吉野川沿いの村々の 夏祭りと重なり、寿司ネタに。以来、祭りのごちそうとして 各家庭で振る舞われてきたという。殺菌効果がある柿の葉を使ったのも吉野地方ならでは。物語がある庶民の味を楽しみたい。
錦秋に染まる吉野の秋。桜とは逆に紅葉は山上から山麓へ。ライトアップが行なわれる下千本エリアはとくに注目。
●奥千本:10月下旬〜11月上旬
●上千本:11月上旬〜下旬
●中千本:11月中旬〜下旬
●下千本:11月下旬
※気候等により見ごろの時期は異なる
法師となった西行が侘び住まいをした小さな庵。静かに紅葉と向き合える。【奥千本】
世界遺産・吉野水分神社や展望台へ向かう坂道が紅葉のトンネルに。【上千本】
紅く染め上げられた山肌に浮かぶロープウェイ。窓からの眺望が見逃せない。【下千本】
(片道450円、往復800円)
※ロープウェイは金~月曜、祝日のみ、火~木曜からケーブル代行バスを利用、季節によって変動あり、HP要確認
まっぷるの奈良、山陰地方を担当。担当エリア以外にもオモシロネタを発信します!