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山全体が世界遺産になっている吉野山には、修験道の寺をはじめ、歴史ある神社仏閣が数多く残っている。四季折々の美しい山の風景に見事に溶けこむ荘厳な建物は一見の価値あるものばかり。
世界遺産
威容を誇る修験道の一大拠点
修験道の根本道場で、吉野山の中心的存在。7世紀末に役小角(=役行者)が開いた金峯山に、蔵王権現の姿を山桜に刻み、堂を建てて祀ったのが蔵王堂だと伝わる。参道には銅の鳥居や仁王門がそびえ立ち、見る者を圧倒する。寺の手前にある銅の鳥居(発心門)は大峯奥駈道の入口。
金剛蔵王権現像
青黒色が印象的な日本最大秘仏とされる三体。向かって右から千手観音菩薩、釈迦如来、弥勒菩薩が変化して現れた姿とされ、それぞれ現在、過去、未来を救う。1年に1か月程度、御開帳の時期に拝むことができる。
天正20(1592)年に建てられた国宝の蔵王堂は、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇る
金剛力士像が迎える境内
国宝の仁王門は室町時代の建築
世界遺産
南朝の歴史を秘めた古社
修験宗の格式高い僧坊のひとつ。明治初期の神仏分離令で神社となった。源義経と静御前が身を隠したというエピソードが残る。「後醍醐天皇玉座の間」「義経潜居の間」「豊臣秀吉花見の本陣」などがあり、幾度も歴史の舞台となってきた。
主祭神は後醍醐天皇で、併せて天皇の忠臣だった楠木正成、𠮷水院宗信を祀る
役行者によって約1300年前に創建されたと伝わる
世界遺産
子授けや安産にご利益がある
水の分配を司る天之水分大神を主祭神とし、以下7柱を祀る神社。現存する社殿は、秀吉が祈願して授かった子・秀頼がお礼として、慶長9(1604)年に再建されたもので、桃山様式の本殿、幣殿、拝殿、楼門など見どころも多い。また子守宮の別名があり、子宝に霊験あらたかといわれる。
本殿は三殿一棟の造りでおごそかな雰囲気
名庭を眺める格式高い宿坊
聖徳太子創建の椿山寺を前身とし、古くから修験者の宿坊として利用されてきた。本堂には聖徳太子坐像や役行者を祀る。秀吉の吉野観桜大宴は、大和三名園のひとつ群芳園庭園の頂上で行なわれた。
吉野の山々や蔵王堂を望む1万坪の庭園
吉野を愛した放浪の歌人の幽居
平安時代末期に西行法師が侘び住まいをした、吉野山奥深くの小さな庵。庵のそばには、今も水が湧く苔清水がある。
西行の木像が安置されている
かつて南朝の皇居が置かれた
南北朝時代、後醍醐天皇が皇居とした金輪王寺があった場所。現在は皇居跡公園として整備されており、南朝妙法殿や皇居跡の碑などが立つ。
後醍醐天皇が悲運の生涯を閉じた場所
貴重な文化財が多く残る
延喜年間(901~923)の創建と伝えられ、のちに後醍醐天皇の勅願寺となった。鎌倉時代源慶作の金剛蔵王権現木像は傑作。ほかに後醍醐天皇の高杯や楠木正成の兜割りの刀など、貴重な宝物が残る。桜の季節には、中千本の名所として多くの人が訪れる。
大正15(1926)年に建てられた多宝塔
本堂に祀られている本尊の如意輪観世音菩薩像は、毎年4月7〜9日のみ拝観できる
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