【青森】早わかり!人気エリアの見どころをチェック!
本州の最北端に位置する青森県。各エリアの位置と特徴をおさえよう!...
荒涼とした地獄の風景のなかを歩けば、やがて極楽浄土を思わせる美しい湖畔へ…。今も多くの人が亡き人との交信を求めて訪れる。
慈覚大師が開山した恐山は、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場のひとつ。宇曽利山湖を望む丘陵には、火山性による独特の荒涼とした風景が広がっている。7月と10月に行なわれる大祭は、「イタコの口寄せ」でも有名。
火山岩に覆われた地獄のような風景が広がる
恐山に入ると、まず渡るのが赤い太鼓橋。この世とあの世を分ける三途の川を越えるのだ。いよいよこの先が霊場になる。
三途の川から入山受付所までは7分ほど歩く
⇩ 徒歩7分
入山受付所
⇩ 徒歩すぐ
入山受付を済ませたら、門をくぐって、いよいよ境内へ。いちばん奥にある地蔵殿まで白い石畳の参道が延びていて、両側には灯籠が並んでいる。
入山受付所の隣にある総門をくぐり参道へ
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荘厳なたたずまいの門は、左右に仁王像が立ち、2階には五百羅漢が納められている。山門の横には本堂が建っている。
総門をくぐり参道を歩くとほどなく山門に
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参道の突き当たりに、本尊の地蔵菩薩が祀られた地蔵殿がある。生きる人を導く空間として、恐山の中心をなしている。
本尊の地蔵菩薩は慈覚大師が彫ったという
⇩ 徒歩すぐ
地蔵殿をお参りしたら地獄めぐりへ。その入口は、硫黄の臭いが漂う無間地獄。むき出しの岩場はどこかおどろおどろしい風景だ。
あちこちから硫黄が噴き出す音も聞こえる
⇩ 徒歩5分
八角円堂の脇にある池。そばには賽の河原が広がっている。境内にはほかに、塩屋地獄、金堀地獄、賭博地獄などの地獄が点在する。
地獄をめぐり、参拝者は死者の成仏を願う
⇩ 徒歩すぐ
地獄めぐりの行き着く先は、神秘の静けさをたたえた宇曽利山湖。地元では宇曽利湖として親しまれている。奥に見えるのは大尽山。
湖岸から見る湖面はまるで鏡のような美しさ
神秘的な色と静寂に包まれている
⇩ 徒歩5分
小高い丘のような五智山には展望台があり、宇曽利山湖や今歩いてきた恐山の全景が一望できる。五智如来も祀られている。
お参りしてきた道のりを振り返ってみよう
⇩ 徒歩3分
GOAL 総門
7月20〜24日
亡き人の霊魂を弔う
「この日に地蔵に祈ると、亡くなった人の苦難を救う」と伝えられ、多くの参詣者が訪れる。境内では「イタコの口寄せ」が行なわれる。
※イタコは来ない場合もあります。
10月には3日間の秋の大祭が開かれる
死者の魂を自身に乗り移らせ、その言葉を伝える東北地方の巫職。恐山大祭のときにその姿を見ることができ、口寄せを行なう。
霊場で入ってみたい4つの温泉
境内には効能が異なる4つの温泉が湧いていて、参拝者なら誰でも無料で入れる。温泉の湯が熱いので、入浴時は注意しよう。
5〜10月、6:00〜17:00
期間中無休
参拝者は無料
薬師の湯、古滝の湯など4つの湯がある
清潔で広々とした霊場の宿坊
大浴場も完備された宿泊施設。朝のお勤めには必ず参加。テレビや冷蔵庫はなく宿の消灯は22時。心静かに一夜を過ごそう。
ホテル並みの清潔さと快適さが評判だ
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