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道南【江差】北前船の交易港として栄えた町の見どころ!

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年2月20日

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道南【江差】北前船の交易港として栄えた町の見どころ!

渡島半島の西岸、日本海に面する江差は、江戸時代にニシン漁で栄えた町。当時、街なかには回船問屋や網元、商家の土蔵が軒を連ねていたという。また、箱館戦争の際、旧幕府軍の戦艦「開陽丸」が沖に沈没したことでも有名だ。

幕末と明治の古風な町並みを行く

江差には、繁栄した江戸時代に建てられた民家や寺などが今も残されている。町ぐるみでつくり上げたレトロな雰囲気をのんびり歩こう。

いにしえ街道を歩こう

いにしえ街道とは、歴史ある建物が数多く並ぶ約1.1kmの旧国道沿いを指す。夜には、道沿いに店を構える斉藤籠店製の笠「炭ころりん」に照明を組み合わせた明かりが並ぶ。

いにしえ街道を歩こう

情緒たっぷり
横山家や旧中村家住宅もこの通り沿いにある

いにしえ街道

住所
北海道檜山郡江差町中歌町
交通
JR函館本線函館駅から函館バス江差ターミナル行きで2時間、中歌町下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
情報なし
休業日
情報なし
料金
情報なし

奇岩・瓶子岩

開陽丸の近くにある不思議な形の岩。神水を海に注いでニシンの大群が押し寄せたという伝説が残り、神水の入った瓶が瓶子岩になったといわれている。

奇岩・瓶子岩

伝説が残る岩
丸い瓶を逆さにしたような形の瓶子岩

瓶子岩

住所
北海道檜山郡江差町姥神町

幕末の軍艦 開陽丸(えさし海の駅)

榎本武揚もほれ込んだ巨大軍艦を再現!
幕末にオランダで建造された江戸幕府の軍艦「開陽丸」。戊辰戦争時に榎本武揚らを乗せて活躍したが、暴風雪のため座礁し、沈没した。沈没から約120年後の1990年、オランダに残っていた設計図をもとに、当時の歴史を伝える記念館として復元された。大砲や生活用具など約3000点を展示。

開陽丸とは?
戊辰戦争の阿波沖(兵庫県)海戦で新政府軍を破るなど活躍したが、旧幕府軍を江差沖で援護していた明治元(1868)年冬、急変した風と波に押されて沈没してしまう。沈没から約100年後の昭和49(1974)年、遺物の発掘調査が本格的に開始され、3万点以上もの遺物が発掘された。

幕末の軍艦 開陽丸(えさし海の駅)

開陽丸データ
●最大長:72.8m 
●最大幅:13.04m
●排水量:2590t
●メインマスト高さ:45m
●乗組員規模:350~500人
●出土遺物点数:32905点

船の内部はこうなっている!

船内では、引き揚げられた大砲・砲弾などの展示やパネルなどを使い、開陽丸の歴史を解説。また、ゲーム感覚で楽しめる操船シミュレーションや、ハンモックに乗って当時の船員がどのように寝ていたか体験できる。

船の内部はこうなっている!

人体レプリカが大砲発射の様子を音で再現

船の内部はこうなっている!

砲弾の重量を体感できるコーナー。実際に持ち上げて重さを当ててみよう

船の内部はこうなっている!

にしんそばやうどん、時期によってイカ刺しも味わえる飲食コーナー

売店・飲食コーナーも注目!

「えさし海の駅開陽丸」内のぷらっと江差には、産地直送の野菜や海産物などを販売する売店のほか、飲食コーナーもある。入場無料。

売店・飲食コーナーも注目!
売店・飲食コーナーも注目!

海の駅限定販売の江差開陽丸バタークッキー(18枚入り)650円

幕末の軍艦 開陽丸記念館

住所
北海道檜山郡江差町姥神町1-10
交通
JR函館本線函館駅から函館バス江差ターミナル行きで1時間50分、姥神町フェリー前下車、徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉館17:00)
休業日
無休、11~翌3月は月曜、祝日の翌日、祝日が月曜の場合は翌日と翌々日休(12月31日~翌1月5日休)
料金
開陽丸記念館入館料=大人500円、小・中・高校生250円、幼児無料/(障がい者手帳持参で開陽丸資料館入館料1割引、15名以上の団体は入館料1割引)

横山家

網元の暮らしがしのばれる総檜造りの建物
漁業や廻船問屋を営む横山家の初代が、江戸時代に建てた京風建築の建物。220年以上経った現在も8代目が暮らしている。内部には貴重な生活用品が多数残されており、北海道の有形民俗文化財に指定されている。由緒ある建物の中で江差にゆかりあるニシンそばを味わうことができる。

横山家
横山家

名物ニシンそば
ニシンの甘露煮がのったニシンそば1000円。昭和30年代に横山家の当時のおかみが考案した伝統の味だ

内部はこうなっている!

内部はこうなっている!

金屏風
居間にある金屏風。居間や帳場には華やかな調度品が置かれている

内部はこうなっている!

ハネダシ
建物裏手はかつて海とつながっていた。ここが船の積荷を出し入れしていたハネダシと呼ばれる部分

旧中村家住宅

江戸の賑わいを今に伝える江差商家の代表的建造物
江戸時代に、近江商人の大橋家が建てた商家。大正時代に中村家へ譲られた。別々の4棟が一列に連なっている。主屋は越前石の土台にヒバを主材料とした切妻造りの2階建て。国の重要文化財。

旧中村家住宅

内部はこうなっている!

内部はこうなっている!

旧中村家住宅

住所
北海道檜山郡江差町中歌町22
交通
JR函館本線函館駅から函館バス江差ターミナル行きで2時間、中歌町下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館)
休業日
無休、11~翌3月は月曜、祝日の翌日(年末年始休)
料金
大人300円、小・中・高校生100円(団体割引・郡役所との共通券あり、70歳以上入場料無料、障がい者手帳持参で入場料無料)

旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)

明治時代に建築された江差を代表する建造物
明治20(1887)年、当時の郡役所と警察署を兼ねた建物として建築。北海道内でただひとつ現存する郡役所として有形文化財の指定も受けている。現在では資料館として郡役所制度の変遷などをパネルで解説。各室内を飾る美しい布クロスの数々も必見だ。入館には旧中村家住宅との共通入館券500円がお得。

旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)
旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)

入口前にある「嘆きの松」。開陽丸が沈没するさまを見て、土方と榎本が涙を流しながら、この松の木を拳で叩いたという逸話が残っている

旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)

住所
北海道檜山郡江差町中歌町112
交通
JR函館本線函館駅から函館バス江差ターミナル行きで2時間、中歌町下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館)
休業日
無休、11~翌3月は月曜、祝日の翌日(年末年始休)
料金
旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)入館料=大人300円、高校生以下100円/旧中村家住宅との共通入館券=大人500円、小・中・高校生150円/(70歳以上入場料無料、障がい者手帳持参で入場料無料)

江差追分会館・江差山車会館

江差追分と姥神大神宮渡御祭を堪能
北海道遺産に指定されている「江差追分」と「姥神大神宮渡御祭」を学べる施設。4月下旬から10月末までは本場の江差追分を1日3回実演。

江差追分会館・江差山車会館

生の江差追分を聴く体験ができる

江差追分会館・江差山車会館

姥神大神宮渡御祭の山車も展示

江差追分会館・江差山車会館

住所
北海道檜山郡江差町中歌町193-3
交通
JR北海道新幹線新函館北斗駅から函館バス江差ターミナル行きで1時間15分、中歌町下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館)
休業日
無休、11~翌3月は月曜、祝日の翌日休(年末年始休)
料金
大人500円、小・中・高校生250円(団体15名以上は入館料1割引、入館者の半数以上が障がい者の団体は入館料5割引、車いすを利用者(介護者含む)の入館料1割引、障がい者手帳持参で入館料1割引)

茶房せき川

江差いにしえ街道沿いのオアシス
大正中期に建てられた酒店を利用した喫茶店。店内では抹茶や、サイフォンで1杯ずつていねいに淹れる香り豊かなコーヒーが楽しめる。

茶房せき川

白玉ぜんざい(抹茶付き)600円

茶房せき川

軒下に酒の銘柄を彫り込んだ看板も

茶房せき川

住所
北海道檜山郡江差町中歌町23
交通
JR函館本線函館駅から函館バス江差行きで2時間、中歌町下車、徒歩3分
営業期間
4月中旬~10月末
営業時間
10:00~18:00(閉店、客がいれば18:00でもオーダー可能)
休業日
期間中火曜、祝日の場合は翌日休
料金
白玉ぜんざい(抹茶付)=600円/
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