【知床半島クルーズ】世界遺産の秘境の地に船で接近!
【知床半島クルーズ】世界遺産の秘境の地に船で接近!...
知床最大の湖である羅臼湖は湿原や高山植物など、知床ならではの貴重な自然が見られる場所。本格的な登山の準備をして行こう。
知床国立公園最大の湖・羅臼湖。羅臼湖までは行く先々で高山植物や湿原の花々、湿原、残雪が観賞できる歩道になっており、知床の豊かな自然が間近で楽しめる。また、ヒグマの生息地帯となっているため、非常食以外の食べ物を持ち歩くのは厳禁。往復約6㎞、アップダウンも多い道なので、万全の対策をしておこう。
所要時間3~4時間
雨の場合 視界が悪くなるのでNG
体力度☆☆☆
登山に慣れている人向け
難易度☆☆☆
ガイド事業所のツアー参加がおすすめ
服装
上下レインウエア、長靴、防寒の準備を
本州の標高2500m級の亜高山環境を歩く!
6~10月中旬(知床横断道路開通期間)の散策自由
阿寒バス羅臼営業所からウトロ行きで15分、羅臼湖入口下車、歩道入口まですぐ(便数が少ないため要確認)
知床峠駐車場利用(歩道入口付近は駐車禁止)
歩道は高山植物保護のため、ぬかるみを避けて道をはずれて歩くのはNG。必ず長靴の用意が必要。写真のようにかなり足元が汚れる覚悟を
歩道入口から、一の沼へは行けず、そのまま二の沼へ向かう。
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木道から間近に雪田群落が観察できる貴重な二の沼周辺。5月から7月下旬まで見ることができる。
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歩道の大きな見どころのひとつである三の沼へ。天気がよければ、沼の向こうに羅臼岳が望める。
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歩道で見られるいちばん大きな湿原に到着。周辺では絶滅危惧種であるオオジシギという野鳥が見られることもある。
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クマイザサとハイマツが茂るササ原を抜け、五の沼へ。5つの沼で最も大きい沼。周辺にはミズゴケ類が多い。
羅臼湖に到着!
歩いて行くと、木道の向こうに羅臼湖が出現。ここが歩道の終点になり、帰りは来た道を戻る。
木道の終点の展望スペースで羅臼湖をバックに記念撮影できる。
一の沼は現在は見ることができない
登山道のなかで最も標高が高い場所にある四の沼
山道は迷いやすく、ヒグマ生息地帯にある。また4~7月上旬は残雪によりルートが完全でないため、地元ガイド同行によるツアーが安心。長靴(無料)やレインウエア(1000円)の貸し出しをしているのも魅力。今回編集部がお世話になったのは知床ネイチャーオフィスの「羅臼湖トレッキング(7000円)」。ツアーはウトロや羅臼の各アウトドアオフィスで実施している。
行く前に事務所で簡単なレクチャーもある
三の沼のアカエゾマツ。冬期間強い季節風にさらされるため北西側の枝がなくなっている
雪の重みで曲がったダケカンバ。地を這うように倒覆したり、多様な形に姿を変える
6月中旬~7月上旬に見られるハイマツの雌花。開花するのは6月中旬~8月上旬
6月中旬〜7月頃、白い綿毛をつけるワタスゲ
谷などの斜面で遅くまで雪が残る雪渓。場所によっては雪と花が同時に見られることも
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