埼玉のフジ
紫や白の房状の花が藤棚を美しく彩る
垂れ下がる花穂が美しいフジの花期は4月~6月。花色は薄紫、薄紅紫、白、桃などがある。日本固有種は、花房が長く蔓が右巻きのノダフジと、花房が短く蔓が左巻きのヤマフジに分けられる。春日部市が誇る樹齢1200年以上の「牛島の藤」はノダフジで、花房は2mになるものも。
牛島の藤(ウシジマノフジ)
満開の花は迫力がある。樹齢1200年の老木で特別天然記念物
700平方メートルの藤棚が広がる牛島の藤は、特別天然記念物。樹齢1200年以上の老木で、満開の花の迫力は思わず息をのむ。桜とはまた違った花見を堪能できる。
玉敷神社のふじ(タマシキジンジャノフジ)
市の天然記念物指定の樹齢400年と推定されるノダフジ
樹齢400年と推定されるノダフジは、幹回り約4.8メートル、枝張りは約700平方メートル。市の天然記念物に指定されている。4月下旬~5月上旬が見頃で、藤まつりも開催される。
久伊豆神社のふじ(ヒサイズジンジャノフジ)
樹齢250年の天然記念物指定の藤。開花時期は藤祭りが行われる
神池のほとりの樹齢250年の天然記念物指定の藤は株回りが7.3メートル、高さ2.7メートルの見事な大木。満開になると1mの花房が垂れるものもある。毎年開花時期には藤祭りが行われる。