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東かがわ市引田で全国シェアNo.1の手袋製作に触れる旅 レトロかわいい醤油や和三盆、もちろんさぬきうどんも!

エディターズ

更新日: 2023年3月1日

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東かがわ市引田で全国シェアNo.1の手袋製作に触れる旅 レトロかわいい醤油や和三盆、もちろんさぬきうどんも!

香川県の東端に位置する東かがわ市は、国内生産のシェア1位を誇る手袋をはじめ、香川の伝統菓子和三盆や、独特の製法で醸造する醤油など、香川自慢の特産品がそろっています。

東かがわの伝統に触れながら、レトロでかわいい香川みやげを探しに出かけてみませんか。

東かがわ市って、どんなところ?

東かがわ市って、どんなところ?
市内にある白鳥神社のかざぐるま回廊は人気のフォトスポット

東かがわ市は、江戸時代に讃岐三白(塩・砂糖・綿)で栄えた港町の名残を感じる引田をはじめ、白鳥、大内の3町が2003年に合併して誕生した市。香川県の東端に位置し、徳島県鳴門市と接しています。

市の地場産業である手袋製造は、1888年に当時の白鳥村出身の両児舜礼(ふたご しゅんれい)が、メリヤス手袋を製造したことが始まりといわれています。現在も市内に40を超える手袋のメーカーがあり、熟練した職人たちの手技によって手袋の生産量は全国一を誇ります。また、ハマチ養殖の発祥地としても知られています。

白鳥神社の北側にはかつて栄えた手袋会社の門柱が残る

東かがわ市への行き方

車で移動の場合、まず高松中央ICから高松自動車道引田ICへ向かい、国道11号を経由して、引田の観光拠点、讃州井筒屋敷まで約1時間。JRの場合は、JR高松駅から高徳線特急うずしおでJR引田駅まで向かい、駅から徒歩約7分で讃州井筒屋敷に到着。所要時間は約50分です。

まずは東かがわの観光拠点 「讃州井筒屋敷」へ

まずは東かがわの観光拠点 「讃州井筒屋敷」へ
酒や醤油醸造で栄えた屋敷を再生した施設

JR引田駅から徒歩10分のところにあり、醤油や酒の醸造で栄華を極めた旧佐野家(井筒屋)の屋敷を利用した観光施設です。母屋は見学が可能で、併設する複数の蔵は売店やカフェになっています。和三盆の型抜き体験もできます。

「手ぶくろを買いに」と書かれたポストの窓をのぞいてみよう

ポスト窓から絵本に出てくるような世界が垣間見える

旧佐野家の所蔵品を展示する母屋

母屋は靴を脱いで、1階から2階まですべて見学できる

和三盆の型抜き体験は750円~

讃州井筒屋敷
住所/東かがわ市引田2163
電話/0879-23-8550
営業時間/10:00~16:00(施設により異なる)
定休日/水曜(祝日の場合は営業、施設により異なる)
料金/入場無料、母屋入館料300円~(展示内容により変更の場合あり)

「東かがわ手袋ギャラリー」で 手袋産業の歴史を見てみよう

「東かがわ手袋ギャラリー」で 手袋産業の歴史を見てみよう
手袋製造に使われたミシンや道具などを展示

讃州井筒屋敷のすぐ近くにあり、1998年頃まで手袋工場として使われていた建物を利用しています。館内には地場産業を支えてきたミシンや手袋を使ったアートが展示されていて、一角では昭和の手袋工場も再現されています。土・日曜、祝日のみ見学が可能です。

庭や森をイメージした手袋アート

東かがわ手袋ギャラリー
住所/東かがわ市引田2161-2
電話/0879-33-5055
営業時間/10:00~16:00
定休日/月~金曜(祝日の場合は営業)
料金/入場無料

引田にある「佩」で卓越した職人技を間近で見て感動!愛情こもった手仕事の手袋がほしくなる

引田にある「佩」で卓越した職人技を間近で見て感動!愛情こもった手仕事の手袋がほしくなる
手袋の工房に併設したファクトリーショップ「佩」

手袋産業を支える老舗メーカー・江本手袋が手がける手袋のブランド「佩(はく)」。使う人のことを思いながら、一人一人の手にフィットするよう作られた手袋は、使いごこちの良さが格別です。工房では手袋の金型やミシンなどの道具を修理しながら何十年にもわたって大事に使い続け、昔と変わらない製法で東かがわ産の手袋の品質を守っています。

手袋製造の要である金型

生地をピタリと合わせ、熟練の職人技で巧みに縫い上げる

佩の手袋はカラーバリエ25色!合わせやすいデザインで洗濯もOK

佩の手袋は工房に併設したファクトリーショップで購入できるほか、オーダーメイドも受け付けています。手袋と同じ素材で作られたリフトマフラーや、ウール100%のネックウォーマー、コンビマフラーなども人気です。また、予約制で工房見学(1000円)やリフトマフラーなどの製作体験(5000円~)もできます。

佩の手袋は流行にとらわれないシンプルなデザインで長く使える

手首を温めるリフトマフラー(左)とセットで使うのもおすすめ


住所/東かがわ市引田2124
電話/0879-33-3165
営業時間/9:00~17:00
定休日/土・日曜、祝日

むしろ麹で造る唯一無二の醤油を 求めて引田の「かめびし屋」へ

むしろ麹で造る唯一無二の醤油を 求めて引田の「かめびし屋」へ
朱塗りのなまこ壁がひときわ目をひく

1753年創業のかめびし屋は、創業当初より変わらぬ製法で醤油の醸造を行っています。それは、むしろに麹を敷き詰め、寝かせて仕込む「むしろ麹製法」。むしろ麹の仕込みは、三日三晩つきっきりで、1時間おきに温度を測るという、とても手間がかかる方法です。

歴史ある建物を彫刻家・流政之氏のプロデュースにより再生

麹をむしろに敷き詰め、温度管理を徹底した蔵で寝かせる

現在、この製法で醤油を造っているのは、日本でここだけ。独自の製法から生まれる醤油は、深いコクがありながらまろやかで、奥深い味わいです。

かめびし屋では、伝統醤油の進化系 新感覚シーズニング「ソイソルト」にも注目

かめびし屋自慢の醤油は、敷地の一角にある直売所で購入できます。さまざまなタイプの醤油があり、どれもおすすめですが、なかでも注目株は「ソイソルト」。醤油をフリーズドライにした新感覚のシーズニングで、肉や魚はもちろん、炒め物やパスタ、サラダなどにそのまま振りかけて味わえます。

にがり入りの醤油や三年醸造ものなど、ラインナップが充実

ソイソルト(25g)各972円

ほかにも、醤油を使ったお菓子や、屋号にちなんで亀をかたどった「もろみアイスもなか(250円)」なども楽しめます。

かめびし屋
住所/東かがわ市引田2174
電話/0879-33-2555
営業時間/10:00~17:00
定休日/水・土曜

引田のステキカフェ「風の港館 カフェ ヌーベルポスト」で ひと休み

引田のステキカフェ「風の港館 カフェ ヌーベルポスト」で ひと休み
郵便局だった頃の名残があるレトロな雰囲気

風の港館 カフェ ヌーベルポストは、昭和初期から45年間開局した旧引田郵便局をリノベ―トしたカフェ。建物は国の登録有形文化財に指定されています。土・日曜、祝日のみの営業で、店内ではケーキセットや軽食などが楽しめます。

ケーキセット700円~

風の港館 カフェ ヌーベルポスト
住所/東かがわ市引田2253
電話/0879-33-3202(カフェ・ド・カンパーニュ)
営業時間/11:00~16:00
定休日/月~金曜(祝日の場合は営業)

優しい口どけがお気に入り 「ばいこう堂 本店」の和三盆を引田みやげに

優しい口どけがお気に入り 「ばいこう堂 本店」の和三盆を引田みやげに
国道11号沿いに建つ

ばいこう堂 本店は、道路を走っている車からもよく見える、かのこ柄の大きな看板が目印です。看板商品の「和三盆」は、香川を代表する干菓子。県産サトウキビを使って、職人が手作業でていねいに作っています。季節の花や動物などを型どった、色とりどりの一口干菓子はお茶請けにぴったり。ほかにも、オリジナルキャラクターのパッケージがかわいい「かのこちゃん」や、和三盆糖入りの「さぬき和糖どら焼」なども人気があります。

上品な雰囲気の店内には、和三盆をはじめ自慢の商品が並ぶ

銘菓 霰糖(100g)1080円、さぬき和糖どら焼160円、かのこちゃん550円
(2023年3月24日以降は銘菓 霰糖1134円、さぬき和糖どら焼180円、かのこちゃん594円)

ばいこう堂 本店
住所/東かがわ市引田大川140-4
電話/0120-33-6218
営業時間/9:00~18:00
定休日/1月1・2日(2023年は5月17・20日、10月4日も休)
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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
旅好きな全スタッフがさまざまなアンテナを張りめぐらして情報を収集・編集し、「思わず旅に出たくなる」記事をお届けしていきます。