静岡県・牧之原市にある「東光寺」は、藤の名所として知られる静かな寺院。境内には樹齢約100年の藤の大木があり、春になると見事な花房をつける花の見どころです。

藤棚は約20m四方に広がり、見頃を迎える4月下旬から5月上旬には、薄紫の花房が1m近くにも伸びて垂れ下がり、その姿は思わずため息が出るほどの豪華さ。歴史ある寺のたたずまいと相まって、幻想的な風景が広がります。

開花の時期には多くの観光客でにぎわい、境内は華やかな雰囲気に。ゆったりと藤を眺めながら、春の陽気を感じられる散策スポットとしてもおすすめです。

静岡県の春と初夏は、多様な花とともに地域の個性を感じられる季節です。山あいに咲くシャクナゲや里山を彩る花畑、海沿いの公園に広がるチューリップ、江戸期の屋敷に咲く花菖蒲など、花と風景が織りなす豊かな表情が各地に広がります。

今回ご紹介したスポットは、見頃や雰囲気もそれぞれ異なり、散策を楽しむ場所から、展示やフェスティバルなどイベント性のある場所まで多彩にそろっています。足湯や体験型の温室など、花と一緒に季節を感じられる工夫があるのも静岡ならではの楽しみ方。

色彩と香りに包まれて、静岡県ならではの春の花景色に出会いに出かけてみませんか？