静岡【清水港】日本一まぐろが集まる港の漁港めし!
富士山を間近に望むことができる「日本三大美港」のひとつでもある清水港。 冷凍まぐろの水揚げ量日本一を誇り、おいしいまぐろをリーズナブルに食べられる、まぐろの町としても有名です。 今回は、惜しみなく...
更新日:2021年8月31日
東西に広く、海あり、山あり、街あり、自然ありと、さまざまな魅力にあふれる静岡県。
世界遺産に登録された三保の松原や日本平をはじめ、富士山の雄姿を望める多くの観光スポットが点在しています。
その楽しみ方はエリアによって千差万別。
漁業の街・清水や焼津で楽しむ海の幸、登呂遺跡や久能山東照宮などの歴史観光スポット、茶畑の中を大井川に沿ってSLが走る大井川鐵道、天竜川流域に広がる浜松エリアなど。
静岡旅行に出かける前に、各エリアの位置関係を把握して楽しい観光プランを立てましょう!
また、静岡おでんや浜松餃子などのご当地グルメも外せないお楽しみ。ぜひ食べてみてくださいね。
さっそく静岡の魅力を動画でみていきましょう!
世界に誇る富士の山をこんなに間近で見られるのは、静岡県ならではの特権ではないでしょうか。
静岡の魅力を余すことなく堪能するために、旅のプランニングのコツをしっかりチェックしてみてくださいね!
静岡を訪れる前に知っておくと、さらに旅が楽しくなる基本情報や地元ネタをご紹介します。
静岡は、東京と名古屋の間の太平洋側にあります。東海道新幹線だと、静岡駅までは東京駅からでも名古屋駅からでも「ひかり」でちょうど1時間です。ちなみに「のぞみ」は止まりません。新幹線以外の交通網では、在来線の東海道本線、クルマだと東名高速道路、新東名高速道路が東西をつないでいます。空港は、富士山静岡空港が茶畑の真ん中にあります。
日本最大のサファリゾーンを持つ「富士サファリパーク」は、富士の麓にあり年間通して親子連れに人気です。また、島田市の新金谷駅を起点としてほぼ毎日SL運行をしている「大井川鐵道」も、近年は「きかんしゃトーマス号」が走ることもあり根強い人気です。浜松市にある「エアーパーク」は、航空自衛隊による日本唯一のテーマパークで無料ということもあり賑わっています。また「うなぎパイファクトリー」も無料の工場見学施設として人気が高いです。
大井川鐵道を走るSL
富士サファリパーク名物、泳ぐゾウ
静岡おでんは、繁華街に点在している「おでん横丁」などで食べられます。横丁には、お母さんが一人できりもりするカウンターだけのお店が多くあり、地元のご常連と並んで静岡おでん片手に静岡割り(お茶割り、つまり焼酎のお茶割り)を飲めば、もう立派な静岡人です。また、大井川鐵道以外にもローカル鉄道が多数あり、「岳南電車」や「天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)」などでは、のんびりとした静岡の風景を味わえます。
岳南電車
静岡おでん
何はなくとも、駿河湾で獲れる新鮮な海産物です。各漁港周辺には、リーズナブルかつボリューム満点の魚料理を提供するお店が多数あり、まぐろやかつお、桜えびにしらすなどなど、静岡ならではの味覚を味わえます。また、静岡には「静岡おでん」、浜松には「浜松餃子」、富士宮には「富士宮やきそば」と、地元に根付いたローカルフードが多数あります。最近では、静岡県内だけでチェーン展開する、牛肉100%のハンバーグが食べられる「炭焼きレストランさわやか」が大人気。そして何より、どんなお店に行っても、食のレベルが全体的に高いのが静岡県のすごいところです。
浜松餃子
清水港のまぐろ丼
富士宮やきそば
炭焼きレストランさわやかの、げんこつハンバーグ
人口300万人の静岡県には、NHKのほか民放4局のテレビ局があることも手伝い、全国発売前の商品をテストマーケティングすることがあります。また平日夕方の情報番組は4局揃い踏みでしのぎを削っていることもあり、テレビ番組発信のローカルネタが充実しているのも特徴。静岡県民に愛されるローカルタレント&アナウンサーも多くいます。
全国的には知られていませんが、静岡県民ならみんな知っている飲食店といえば、「スマル亭」「五味八珍」「どんどん」。いずれも個性的なテレビCMを流していることもあり、長年地元で愛され続けています。また、静岡市の繁華街で深夜3時まで営業している「静岡弁当」のあみ焼き弁当、朝が早いお茶屋さんのために早朝から開いているという「藤枝朝ラーメン(通称:朝ラー)」など、その土地ならではの文化に根付いたローカルフードも見逃せません。
静岡弁当のあみやき弁当
静岡を旅するときに押さえておきたいポイントは、主に【交通機関をどうするか】【宿泊はどうするか】【訪れる時期はいつが良いのか】の3つです。
東西に長い静岡県。新幹線の駅が6つもあるので、駅を拠点に行きたいエリアへバスやレンタカーで移動しやすいです。また、海を感じたいなら「伊豆急行」、素朴な山あいの風景を楽しみたいなら「大井川鐵道」、夜景を売りにしている「岳南鉄道」など、魅力的なローカル鉄道も多くあるので、併せて楽しみたいですね。
静岡県の東西を、東名高速道路、新東名高速道路の2本の高速道路が結んでいるので、効率よく静岡県を回りたいなら、それぞれのICをうまく活用するのが便利です。新東名は山間を通りトンネルが多く快適な道路。景色を楽しむなら、海沿いや茶畑の中を走る東名高速がおすすめです!
温泉宿に泊まりたいなら、「舘山寺温泉」や「伊豆」の温泉宿を目指しましょう。それら以外のエリアは、ビジネスホテルが比較的多くなりますが、最近は、静岡の景色や食を生かした個性的な宿泊施設も多く誕生しています。静岡タウンにもゲストハウスができるなど、旅の目的に合わせた宿の選択肢が増えています。
「大道芸ワールドカップ in 静岡」や「浜松まつり」、「河津桜まつり」などのイベントが有名ですが、それら以外にも、旬の味覚や四季折々の花などの旬を目指して旅をすると楽しいのが静岡県の魅力です!
静岡に来たら、いつでも富士山が目の前に見える!わけではありません。季節や時間帯によっては、晴れているのに見えないということもあります。富士山のふもとにある富士市の調査では、平成29年度に富士山が見えた日は、年間で214日。特に、11〜2月頃が比較的よく見えるので、プランニングの参考にしてくださいね。
静岡の基本情報をチェックしたら、次はエリアの位置関係や特徴を押さえておきましょう。各エリアのおすすめ観光スポット、人気のグルメスポットもあわせて紹介するので、行き先に迷っている方は要チェックです!
ご存知、世界遺産の富士山の麓に広がるエリア。朝霧高原を中心に、動物たちと触れ合える施設が数多くある。澄んだ空気と水にはぐくまれた素材を生かしたグルメも楽しめる。
静岡を代表する富士山と茶畑(富士市)
お酒も飲めるお好み焼き店として開店し40余年。豚肉とイカを麺やキャベツと一緒に炒めて、トロトロの半熟玉子焼きをのせた「ミックスそば」が看板メニュー。
富士山をご神体としてまつる、全国約1300の浅間神社の総本宮と称えられる。かつては、富士山登頂前の浄めの場として知られていた。徳川家康公が寄進した豪華な社殿、特別天然記念物の湧玉池など見どころが多い。また、富士山頂には奥宮がある。
富士山本宮浅間大社のほど近くに開設。富士山の価値を守り、発信していくための拠点となる。建物は木の格子を円錐形に組むことで「逆さ富士」を表現。館内では、最新の映像等を使って富士山の歴史や文化を紹介する。
四季折々の花と緑に彩られた複合リゾート・時之栖。グルメにアート、温泉、宿泊施設など「旅」におけるあらゆる要素がそろっている。なんといっても冬の風物詩・イルミネーションは見逃せない。
絶壁から絹糸を垂らしたように流れ落ちる優雅な様からその名が付いた。富士山の雪解け水が地層の境から流れ落ちたもので、高さ20m、幅150mに及ぶ日本屈指の名瀑。
標高850mに位置する富士山麓の自然林を生かした、国内初の森林型自然動物公園。マイカーやバスで園内をまわり、野生動物に急接近。小動物とふれあえるゾーンもあり、楽しみ方はいろいろ。
乗馬や牛の乳搾り体験など楽しみながら動物と触れ合える。家族みんなでバター作りやチーズ作りにチャレンジしてみたい。陶芸体験や自然素材を使った手作り体験も、思い出作りに最適だ。
富士山を間近に望む、国内最大級のメガアウトレット。ハイブランドから生活雑貨まで、多彩な飲食施設を含む約210のショップが並び、毎日のお得な価格とアクセスの良さで男女問わず幅広い世代に人気だ。
熱海や修善寺など、数多くの温泉地を有する伊豆半島。海を望む開放的な絶景露天風呂も多く、非日常のリゾート感を味わえる。新鮮な海の幸も豊富で、心もお腹も大満足。
三島と箱根をつなぐ街道近くに架かる。歩行者専用のものとしては日本最長の全長400mで、橋の揺れやスリルを感じながら、富士山や駿河湾の絶景が楽しめる。展望台や特産品の販売コーナーも併設。
22万平方メートルの敷地内にはスケールの大きいアスレチックコース、往復400mのワイヤーロープアトラクション、船型立体迷路、ウォーターバルーンなど遊具やアトラクションが盛りだくさん。ファミリーもカップルも友達同士でも、子どもから大人まで楽しく健康的なレジャーを満喫できる。
実際の海を活用し、「伊豆の海を再現」をテーマに50種、5000点の魚の生態を観察することができる。イルカやアシカと触れ合えたり、餌づけショーなどイベントも目白押し。身近に海の生き物を感じられる数少ない水族館だ。
標高580m、なめらかな山肌が特徴的な伊豆高原のシンボル的な山。リフトで山頂まで上り、噴火口の淵を一周する「お鉢めぐり」では、富士山や伊豆諸島など、360度の絶景が楽しめる。山頂に浅間神社もあり、パワースポットとしても人気沸騰中。
ロープウェイで結ばれた、葛城山の山頂に広がるレジャースポット。富士山をも望む360度の大パノラマを楽しめる展望台のほか、足湯やアスレチックなどもあり大人から子どもまで楽しめる。
石廊崎と中木の境にある海岸「ヒリゾ浜」は、中木港から船で渡る秘境の浜。全国でも1、2を争うその海水の透明度は、およそ7mの海底まではっきりと見えるほど。手つかずの自然が残され、その光景はまるで芸術そのものだ。黒潮の通り道でもあるため、サンゴやイソギンチャク、季節回遊魚も多く見られる。
「三保松原」や「日本平」などの定番観光地が集まるエリア。それぞれの施設の改修が進み、観光地としての魅力を再発見できるようになってきた。清水港の鮮魚も見逃せない。
動物たちをたちを間近で見るための工夫がいっぱい。大人も子どもも楽しめて、訪れるたびに新しい発見がある。ホッキョクグマやライオンに会える「猛獣館299」は必見。
約7kmの海岸線に3万本以上の松が連なる景勝地。日本三大松原のひとつに数えられ、波打ち際から望む富士山は印象的なたたずまいを見せる。万葉集にも詠まれ、天女が羽衣を掛けたという「羽衣の松」の伝承が残っている。
久能山東照宮は、日光に先駆けて造られた、徳川家康公を祀る神社。平成22(2010)年には社殿の本殿・拝殿・石の間が、静岡県としては初めて国宝建造物に指定された。建築美を楽しみながら、そこに込められた家康公の思いに触れてみよう。
全国屈指のまぐろ水揚げ高を誇り、近隣の飲食店では新鮮なまぐろが通年味わえる。まずは多くの仲卸業者がのれんを掲げる施設「清水魚市場河岸の市」へ行こう。「いちば館」では市場ならではのおみやげもゲットできる。
清水ならではのグルメやショップが集まり、観光客にも地元客にも人気のエスパルスドリームプラザ、通称「ドリプラ」。海鮮グルメ、港を望むカフェ、ちびまる子ちゃんランドで、ここならではの充実の時間を過ごそう。
駿河湾を見下ろす標高307mの丘陵地で、富士山の展望も素晴らしい。久能山東照宮までをロープウェイで結び、山頂には梅園、周辺には日本平動物園や日本平スタジアムなどがある。
「きかんしゃトーマス」で人気の大井川鐵道で、静岡県の山懐の奥へ向かうと世界が注目する絶景・寸又峡が待っている。カツオの水揚げ量日本一を誇る焼津港も見逃せない。
コバルトブルーが美しい、寸又峡の夢の吊橋(川根本町)
今も現役でSL(蒸気機関車)が運行する大井川鐵道。茶畑や川の流れが広がる風景の中、煙を吐きながら走るSLの姿はどこか懐かしく、そして勇壮。乗ってよし見てよし、SLに会いに行こう。
寸又峡観光のハイライトともいえるのがこの吊橋。コバルトブルーの湖上に架けられた吊橋は、長さ約90m、高さ8m、幅は人ひとり分。橋の中央で女性が祈ると、恋が成就するとか。
約70専門店があり、市内に3つある日本屈指の漁港、焼津港や小川港、大井川港から水揚げされた新鮮な海の幸や地場産品の販売の他、大食堂にて本場ならではの海の幸を食べることができる。
うなぎや浜松餃子、フルーツなど、食のバリエーションが豊富なエリア。浜名湖ではマリンレジャーが盛んで、湖畔の舘山寺温泉の宿を拠点に観光を楽しみたい。
日本一長い湖の周囲の長さを持つ浜名湖(浜松市)
慶長元(1596)年に山内一豊が築いた掛川城天守閣。当時の図面などに基づき、平成6(1994)年に本格木造天守閣として復元された。3層4階の天守閣の最上階は地上約50mにもなる。忍者ガイドについては事前に問い合わせを。
浜松市街に建つ城で、徳川家康が17年間過ごしたことなどから「出世城」と呼ばれている浜松のシンボル。天守閣の最上階は展望台で、冬の晴れた日には浜名湖や富士山までを見渡すことができる。家康の生い立ちや浜松の歴史を紹介するコーナーもある。平成26(2014)年には天守門が復元された。
浜松みやげの代名詞、春華堂の「うなぎパイ」。ガイドツアーに参加するもよし、自由に見て回るもよし。うなぎパイのカフェやおみやげ直売店もある、浜松の一大観光スポットだ。
浜松グルメの中でも、先代が営んでいた屋台時代の繁盛ぶりが語り継がれるほどの有名店。キャベツの甘みと肉汁がマッチし、もっちりとした食感にファンが多く、浜北区に構える本店は地元客に、JR浜松駅の店はアクセス至便で旅行客に人気が高い
雑貨店やケーキショップ、フレンチレストラン(ディナーは要予約)、ギャラリーなどが点在する緑豊かな複合施設。曲線を描く建物の壁、土色の瓦が可愛らしい屋根など、園内はまるで絵本の世界に迷い込んだよう。
本店のほか、新幹線駅前の南店もある。人気の「お櫃うなぎ茶漬」は、海苔の香りとわさび、ダシの入った茶がうなぎのうまみを引き立てている。
鮮やかな花が咲き乱れるなか、さまざまな鳥たちとじかにふれあえる施設。全天候型だから、一年中いつでも快適に遊べる。効率よく楽しめるよう、オススメポイントを一挙に紹介。
やなせたかしデザインのかわいいキャラクターがお出迎え。浜名湖パルパルは、30種類以上の多彩なアトラクションがそろい、小さな子ども連れのファミリーにぴったりのリゾート型遊園地だ。夏はプールや花火、週末はキャラクターショーも開催され、家族みんなで一日たっぷり楽しめる。
家康公が将軍の職を譲り、大御所として過ごした駿府城下町・静岡タウン。お茶スイーツや静岡おでんなど、静岡ならではの食材を使った飲食店が、コンパクトな街なかに集結。
駿府城公園に立つ家康公の像
約100年の歴史がある焼き芋店で、2~3代にわたって通う常連客も多い。昭和中期の面影を色濃く残す店内は、気軽に入りやすくて、誰もが和める雰囲気。商品はすべて持ち帰りできる。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!