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城下町 臼杵の趣ある町並みとグルメを楽しむ旅

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2025年1月17日

城下町 臼杵の趣ある町並みとグルメを楽しむ旅

大分県の南部、古くから城下町として栄えた臼杵市は、のんびりと歴史さんぽが楽しめるすてきな町。
老舗のグルメや、豊後水道に面した町ならではの味覚も楽しみです。
二王座歴史の道など歴史スポットをめぐった後は、臼杵名物ふぐを堪能しましょう。

臼杵はこんなところ

臼杵はこんなところ

16世紀なかばにキリシタン大名の大友宗麟が、臼杵湾に浮かぶ丹生島城を築いてのち、約450年にわたって城下町として栄えた臼杵。今も当時のままの町割りと道幅が残り、とくに二王座歴史の道はその面影が色濃く残っています。
東部は豊後水道に面し、北は臼杵湾に沿って地形が広がることから、臼杵は魚介料理がおいしいことで有名。とりわけ豊後水道でとれるふぐは、ご当地グルメの代表格です。老舗の醤油味噌醸造所が手がける商店の「みそ汁御膳」も臼杵ならではの味。

臼杵市のめぐり方

大分県の東海岸に位置する臼杵市。大分市方面からの公共機関でのアプローチは、JR大分駅から日豊本線の特急を利用すれば30分ほどで臼杵駅に着く。ただし、時間帯によっては特急の運行がない場合がある。事前に時刻表を確認しておこう。車利用の場合の最寄りのICは東九州自動車道臼杵IC。臼杵駅からほとんどのスポットへは歩いてまわることができる。

車で臼杵に行く
臼杵IC
↓約5km
JR臼杵駅

鉄道で臼杵に行く
JR大分駅
↓日豊本線特急30分2040円(自由席は1510円)
JR臼杵駅

武家屋敷と寺院が混在する景観が広がる「二王座歴史の道」

二王座は、約9万年前の阿蘇噴火で形成された阿蘇溶結凝灰岩の丘。街道筋を確保するため、あちこちに凝灰岩を切り割って造られた「切通し」の道がある。武家屋敷と寺院が混在する臼杵を代表する景観の一つで、国の都市景観100選に選ばれている。

武家屋敷と寺院が混在する景観が広がる「二王座歴史の道」

二王座歴史の道

住所
大分県臼杵市二王座
交通
JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分
営業期間
通年
営業時間
情報なし
休業日
情報なし
料金
情報なし

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

創業文久元(1861)年の「フンドーキン」の初代が、ここで味噌や醤油造りをはじめたとされる商店。現在は郷土料理の提供や、フンドーキンの味噌、醤油、調味料などを販売している。看板料理の「みそ汁御膳」は、きらすまめし、黄飯、かやくなど臼杵の郷土料理が並ぶ。食後は店頭で味噌や醤油をみやげに選ぼう。

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

築160年を超える由緒ある建物

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

臼杵藩に広まった「質素倹約」の精神がルーツのみそ汁御膳。5種類あり、「花野」コースは前日午前中までの予約制

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

手に入りにくかった小豆のかわりにクチナシの実で黄色く色をつけ、赤飯がわりにお祝いのご飯にしたといわれる「黄飯」

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

フンドーキンが製造する味噌のなかでも極上品の麦味噌「昔がたり」

江戸時代創業の臼杵の老舗フンドーキンの商店「小手川商店」

店頭でも販売している「みそソフト」

小手川商店

住所
大分県臼杵市臼杵501(浜町1組)
交通
JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分

臼杵出身の文学者の記念館「野上弥生子文学記念館」

明治18(1885)年に臼杵市の酒造業の代屋(現在の小手川酒造)の二代目の長女として生まれた野上弥生子。21歳で同郷の野上豊一郎と結婚し、夏目漱石を師とする夫の文学的環境のなかで小説を書きはじる。以後、99歳まで現役作家として多数の作品を発表した郷土の名士。

臼杵出身の文学者の記念館「野上弥生子文学記念館」

弥生子をしのび、遺徳を顕彰するために公開している

臼杵出身の文学者の記念館「野上弥生子文学記念館」

生家である小手川酒造の一部を改修した記念館

野上弥生子文学記念館

住所
大分県臼杵市臼杵浜町538
交通
JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分
営業期間
通年
営業時間
9:30~17:00(閉館)
休業日
無休
料金
入館料=大人300円、小・中学生150円/稲葉家下屋敷・吉丸一昌記念館・臼杵石仏との共通券=大人1100円、小・中学生540円/(各種障がい者手帳持参で半額)

みごとな日本庭園が見ものの武家屋敷「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」

廃藩置県にともなって東京へ移住した旧臼杵藩主稲葉家の臼杵滞在所として明治35(1902)年に建築された屋敷。端整な日本庭園を眺めるように大書院、御居間などを設けた下屋敷本棟が建つ。国の重要文化財に指定されている。

みごとな日本庭園が見ものの武家屋敷「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」

稲葉氏5万石の実力を感じさせる広々とした日本庭園

みごとな日本庭園が見ものの武家屋敷「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」

武家屋敷の風格が漂う門構え

みごとな日本庭園が見ものの武家屋敷「旧臼杵藩主稲葉家下屋敷」

最初に客を迎え入れる「表」空間だった大書院

旧臼杵藩主稲葉家下屋敷・旧平井家住宅

住所
大分県臼杵市祇園洲6-6
交通
JR日豊本線臼杵駅から徒歩15分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉館17:00)
休業日
無休
料金
入場料(旧平井家住宅見学料含む)=大人320円、小・中学生160円/野上弥生子文学記念館・吉丸一昌記念館・臼杵石仏との共通券=大人1100円、小・中学生540円/(障がい者は大人160円、小人80円)

臼杵の伝統銘菓うすきせんべいを製造販売「後藤製菓 本店「石仏会館」

江戸時代の参勤交代の携行食が起源とされる「臼杵煎餅(うすきせんべい)」は、小麦粉を主原料に、しょうが風味が特徴。創業105年を数える後藤製菓では、臼杵産のしょうがを使い、昔ながらの製法で職人の手によって一枚一枚ていねいにつくられる。

臼杵の伝統銘菓うすきせんべいを製造販売「後藤製菓 本店「石仏会館」

大正8(1919)年の創業以来、伝統の製法を受け継ぐ

臼杵の伝統銘菓うすきせんべいを製造販売「後藤製菓 本店「石仏会館」
臼杵の伝統銘菓うすきせんべいを製造販売「後藤製菓 本店「石仏会館」

手塗りで仕上げる「生姜の幸 うすきせんべい」。薄焼きの曲型と黒糖、厚焼きの平型がある。写真は平型

後藤製菓 本店「石仏会館」
電話番号:0972-65-3555
営業時間:9:00~16:30
定休日:無休
住所:臼杵市深田118
アクセス:臼杵駅から大分交通バス県庁前・三重町駅前行きで19分、臼杵石仏前下車すぐ
駐車場:無料

臼杵名物ふぐを味わうならオススメの2軒

臼杵名物ふぐを会席料理で「割烹みつご」

ふぐは客の来店時間に合わせてさばく。一番人気の「活ふぐ会席」は、ふぐ刺し、白子、唐揚げ、鍋、雑炊という内容で、ふぐのおいしさを堪能することができる。ふぐの一品料理や予約制の関さばや関あじの造りのほか、ランチメニューもそろう。

臼杵名物ふぐを会席料理で「割烹みつご」

活ふぐ会席

臼杵名物ふぐを会席料理で「割烹みつご」

和の趣があり、旅館のような入り口

割烹みつご

住所
大分県臼杵市臼杵524-1
交通
JR日豊本線臼杵駅からタクシーで5分
営業期間
通年
営業時間
11:00~14:00(閉店)、17:00~21:30(閉店)
休業日
不定休
料金
ふぐ会席=5400円~/ふぐコース料理=8640円/

臼杵ふぐ寿司発祥の店「ふぐ料理・鮨 光」

臼杵でふぐ料理といえば、この店の名があがる名店。臼杵ふぐ寿司発祥の店でもあり、遠方からふぐ寿司をめあてに訪れる人も少なくない。ふぐのコース料理なども味わえる。ふぐ寿司、コースともに予約が望ましい。

臼杵ふぐ寿司発祥の店「ふぐ料理・鮨 光」

元祖ふぐ寿司。ふぐ刺しと海苔をいっしょに巻いている

臼杵ふぐ寿司発祥の店「ふぐ料理・鮨 光」

細い路地に面して入り口がある

ふぐ料理・鮨 光
電話番号:0972-63-7707
営業時間:12:00~21:00(要予約)
定休日:不定休
住所:臼杵市唐人町3組
アクセス:臼杵駅から徒歩15分
駐車場:無料

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