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京都・上賀茂神社と下鴨神社の関係は?1日で両方回るコースをご紹介

京都・上賀茂神社と下鴨神社の関係は?1日で両方回るコースをご紹介

Ayako

更新日:2020年3月13日

京都を南北に流れる鴨川の合流地点に建つ「下鴨神社」と、そこからさらに北へ進むと見えてくる「上賀茂神社」は、どちらも京都最古といわれるほどの歴史を誇る神社です。

名前が似ていることから、「関係や違いを知りたい」と思う人もいるのではないでしょうか。

両神社を実際に訪れた筆者がその魅力をご紹介しつつ、1日で両方を回りたいという人のために効率的なルートをガイドします。

1.上賀茂神社と下鴨神社の関係とは?

1.上賀茂神社と下鴨神社の関係とは?
上賀茂神社にある「賀茂大社」と記された碑

両神社の神様の関係

上賀茂神社の神様は「賀茂別雷大神」(かもわけいかづちのおおかみ)、下鴨神社の神様は「賀茂建角身命」(かもたけつぬみのみこと)と「玉依媛命」(たまよりひめのみこと)です。

賀茂別雷大神からみると、賀茂建角身命は祖父、玉依媛命は母であり、合わせると親子三代の神様、ということですね。

いずれの神様も古代の京都で強大な権力を持っていた賀茂氏の氏神であり、両神社の創建は神代の時代にまでさかのぼります。

元は「賀茂社」とも称されたひとつの神社でした。

葵祭は両神社の例祭

葵祭は両神社の例祭

祇園祭、時代祭とあわせて「京都三大祭」といわれる京都最古の祭「葵祭」は、両神社の例祭です。

毎年5月15日に斎行される葵祭は、正式には「賀茂祭」といいます。

葵祭

住所
京都府京都市左京区下鴨神社、北区上賀茂神社ほか
交通
JR京都駅から市バス205系統四条河原町北大路バスターミナル行きで30分、下鴨神社前下車すぐ(下鴨神社)
営業期間
5月15日
営業時間
斎王代行列10:30~
休業日
情報なし
料金
有料観覧席=2050円(要問合せ)/

どちらもユネスコの世界文化遺産

平成6(1994)年にはどちらも「古都京都の文化財」のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録されており、国内のみならず海外からも観光客が訪れる、京都を代表するスポットとして知られています。

「上賀茂神社」と「下鴨神社」は通称名

上賀茂神社は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」、下鴨神社は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」が正式名称です。

どちらも正式名称には「賀茂」の字が使われていることがわかりますね。

通称の漢字の違いは、一説では両神社を混同しないためだともいわれています。

 

ちなみに近くを流れる鴨川も、上流は「賀茂川」、高野川との合流地点から南側は「鴨川」と表記されます。

2.上賀茂神社(賀茂別雷神社)の魅力

2.上賀茂神社(賀茂別雷神社)の魅力
バスを降りてすぐの一の鳥居

北側に位置する上賀茂神社は、市街地に近い下鴨神社よりものどかな雰囲気があります。

鳥居を抜けた先の広々とした境内には、参道を歩く参拝者のほか、木陰でくつろぐ人や遊び回る子どもたちの姿も。市民の憩いの場といった雰囲気を感じさせます。

2.上賀茂神社(賀茂別雷神社)の魅力

遠くには神山を望むことができる

白い神馬に会える日も

白い神馬に会える日も

上賀茂神社では、白い神馬ににんじんをあげることができます。

その美しい姿は神々しく、会えただけでもご利益がありそう。

ただし神馬の出社日は日曜・祭日などに限られているため、いつでも会えるわけではありません。

国宝に指定されている本殿・権殿

国宝に指定されている本殿・権殿
本殿・権殿へと続く中門

上賀茂神社の本殿と権殿(社殿の造営や修復のときにご神体を一時的に遷座する仮殿)は国宝です。上賀茂神社の式年遷宮は21年ごとに行われます。

第42回式年遷宮は平成27(2015)年に行われました。

清めの砂の起源ともなっている立砂

清めの砂の起源ともなっている立砂
上賀茂神社といえば立砂

細殿の前にある三角錐の形をした「立砂」は、ご神体山である神山をかたどったもの。

玄関先に置く「盛り塩」や土地などのお祓いに用いる「清めの砂」は、こちらが起源だといわれています。

川の流れる境内

川の流れる境内
暑い日でも涼しさを感じさせてくれる

京都の夏は暑いことで知られていますが、緑が多く境内に川が流れる上賀茂神社では自然がもたらす清涼感を味わうことができます。

川のほとりを歩けば、清浄な雰囲気の中で身も心も洗われるような感覚に。いつまでもここで過ごしていたいと思わせてくれる心地よさに包まれます。

上賀茂神社

住所
京都府京都市北区上賀茂本山339
交通
JR京都駅から市バス9系統西賀茂車庫前行きで40分、上賀茂御薗橋下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
境内自由(二の鳥居内は5:30~17:00)
休業日
無休
料金
特別参拝=500円/縁結び絵馬=500円/結びの矢=300円/馬みくじ=500円/

3.下鴨神社(賀茂御祖神社)の魅力

3.下鴨神社(賀茂御祖神社)の魅力
夏は鳥居の朱色と緑のコントラストが美しい(西参道)

鴨川の合流地点、Y字になっている三角の部分にたたずむ下鴨神社は、京都の市街地に近く境内周辺はにぎやかな雰囲気。

アクセスのよさもあってさまざまな人が訪れます。最寄りのバス停は西参道の近くにあります。

あざやかな朱色が美しい楼門

あざやかな朱色が美しい楼門
下鴨神社の楼門

見上げるほど大きな楼門は下鴨神社の象徴的な建物です。国宝に指定されている本殿に参拝するためにはこちらをくぐります。

自分の干支の神様に参拝

自分の干支の神様に参拝
自分の干支を探そう

本殿の手前にある「言社」には7つのお社があり、それぞれに十二支を守護する神様が祀られています。思わず自分の干支を探してしまいますよね。本殿とあわせてこちらにもお参りしましょう。

水に浮かべる「水みくじ」

水に浮かべる「水みくじ」
この時点では何も見えない

下鴨神社では、水に浮かべると言葉が浮かび上がる「水みくじ」を引くことができます。

水みくじは自分で1枚選び、境内を流れる御手洗川に浮かべて結果をみます。清流にひたすと、じわじわと文字が浮かび上がってきます。

水に浮かべる「水みくじ」

結果は中吉

水に浮かべる「水みくじ」

水みくじを浮かべる御手洗川

表参道を散策

表参道を散策
市街地から一歩足を踏み入れれば別世界のよう

下鴨神社の正参道は南側に伸びています。

背の高い木々に囲まれた参道は、道に沿う形で小川が流れ、京都の市街地とは思えない静けさ。

古代から大切にされてきた人々の祈りの場であることが肌で感じられます。

正参道を通って南側から参拝したいときは、京阪電車「出町柳」駅から徒歩で向かうのがおすすめです。

下鴨神社

住所
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
交通
JR京都駅から市バス205系統四条河原町北大路バスターミナル行きで30分、下鴨神社前下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
6:30~17:00(閉門、時期により異なる)
休業日
無休
料金
大炊殿=500円/葵守=800円/媛守・彦守=800円/宝物殿=500円/(15名以上の団体は大人450円)

4.両神社を1日で回るならバス&地下鉄がおすすめ

4.両神社を1日で回るならバス&地下鉄がおすすめ
写真:123RF

上賀茂神社と下鴨神社は、どちらも京都市内を南北に流れる鴨川のほとりに鎮座しています。

上流(北側)にあるのが上賀茂神社、下流(南側)にあるのが下鴨神社で、両神社の間の距離は4キロほど。

京都駅からみて近いのは南側の下鴨神社です。参拝順などは定められていないため、旅行の予定に合わせて好きなほうから足を運びましょう。

市バスだけで回れるが、混雑を避けるなら地下鉄の併用がおすすめ

京都駅からは、どちらの神社も京都駅前と上賀茂神社を結ぶ「4号系統」の市バスで行くことができます。

ただし京都駅前のバスターミナル付近は道が混雑することが多いため、混雑を避けるには地下鉄で市内北部の「北大路駅」まで行き、北大路駅→上賀茂神社→下鴨神社と順に南下するコースがおすすめです。

1日乗車券を活用すればお得

1日で両神社を回りたいときは、京都市交通局が発行している1日乗車券を活用するとお得です。京都タワーなどの観光スポットでは、提示することで入館料の割引などが受けられます。

 

京都市営地下鉄・バス1日乗車券

地下鉄・バス/大人900円、子ども450円

バスのみ/大人600円、子ども300円

 

<下鴨神社から参拝するコース>

京都駅―(市バス4号系統もしくは205系統:約30分)―下鴨神社(「下鴨神社前」下車)―(市バス4号系統:約25分)―上賀茂神社(「上賀茂神社前(御薗口町)」下車)

 

<上賀茂神社から参拝するコース>

京都駅―(地下鉄烏丸線:約13分)―北大路駅―(市バス37号系統もしくは北3系統:約10分)―上賀茂神社(37号系統は上賀茂御薗橋下車、北3系統は「上賀茂神社前(御薗口町)」下車)―(市バス4号系統:約25分)―下鴨神社(「下鴨神社前」下車)

 

※2020年3月20日より、上賀茂神社の最寄りバス停は「上賀茂神社前(御薗口町)」に変更となりました。

5.周囲の観光スポットをご紹介

両神社の参拝時間はどちらも1時間から2時間程度で、間の移動には待ち時間を含め30分から50分ほどかかります。余った時間で立ち寄れるスポットをご紹介します。

京都府立植物園

京都府立植物園

上賀茂神社と下鴨神社の間に位置する植物園で、開園は1924年と100年近い歴史を誇ります。桜林や温室、クスノキの並木などがあり、日本の四季と癒しを感じられるスポットです。

市バス4号系統で行くときは「北山駅前」で下車すると徒歩圏内です。

京都府立植物園

住所
京都府京都市左京区下鴨半木町
交通
地下鉄北山駅からすぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:00(閉園17:00)、温室は10:00~15:30(閉室16:00)
休業日
無休(12月28日~翌1月4日休)
料金
入園料=200円/温室=200円/年間パスポート=大人1000円、高校生750円/(団体割引あり、70歳以上、障がい者は証明書の持参で無料)

京都御所

京都御所

明治時代まで天皇が居住した場所です。以前は限られた機会にしか見ることができませんでしたが、平成28(2016)年から一般公開が始まり、いつでも見学可能になりました。下鴨神社から徒歩圏内です。

京都御所

住所
京都府京都市上京区京都御苑3 宮内庁京都事務所
交通
地下鉄今出川駅から徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:20(閉門17:00、時期により変動あり)
休業日
月曜、祝日の場合は翌日休(12月28日~翌1月4日休、行事等による臨時休あり)
料金
無料

鴨川

鴨川

京都の代表的な河川で、牛若丸と弁慶が出会ったという五条大橋もこの川にかかっています。古代から変わらない流れをたたえる河原を散策してみましょう。

 

まとめ:古都の風情を感じたいときは上賀茂神社と下鴨神社を巡ろう

いにしえの時代より信仰を集めてきた上賀茂神社と下鴨神社は、どちらも京都の歴史の原点ともいえる存在です。

魅力的なスポットが多い京都では、観光するにもどこに行こうか迷ってしまうことが多いもの。

そんなときは、古くから変わることなく鎮座する両神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

ここでご紹介したルートを、京都観光を楽しむ足がかりにしてみてください。

 

取材・文・撮影 Ayako

 

筆者:Ayako

のんびり気ままな一人旅が大好きなライターです。コンサート遠征のついでにプチ観光を楽しむうちに旅が好きになりました。お寺や史跡めぐりを中心に、気の向くままに出かけています。旅先での楽しみは、写真撮影、温泉、知らない道をドライブすること。ローカル電車の旅にも憧れています。

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