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駅弁こんしぇるじゅマルワ

更新日: 2022年3月30日

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お花見にも駅弁を! 春のおすすめ駅弁10選

桜の開花が待ち遠しい季節。重いコートを脱ぎすてて、野や山へ花を愛でに出かけたくなりますね。3月に入ると、駅弁も待ちかねたように “春の装い” に変わります。掛け紙には桜があしらわれ、フタを開けると、タケノコやこごみ、いかなごのくぎ煮、菜の花、桜餅……春を感じさせる味が満載。どれも期間限定のお楽しみ、今回は、お花見にぴったりな春の駅弁をご紹介します。

※掲載は順不同です
※時期によっては販売していない駅弁もあります

1 『北の春 鰆とサーモンのポン酢めし』 吉田屋(八戸駅ほか)1,380円

1 『北の春 鰆とサーモンのポン酢めし』 吉田屋(八戸駅ほか)1,380円

1892年(明治25年)創業、八戸(はちのへ)駅「吉田屋」は、八戸港で水揚げされる新鮮な魚介類を豊富に使った駅弁が得意です。春限定の『北の春 鰆とサーモンのポン酢めし』は、爽やかな青空を背景に満開の桜が映えるスリーブで、まさに春爛漫! 「春」の「魚」と書く鰆(さわら)やサーモン以外にも、いろいろな種類のおかずが乗って、色鮮やか。

黒い格子柄の折箱が高級感を演出。フタを開けると、わぁ!と一瞬で気持ちが上がる美しい盛り付けは、春を描いた絵画のようです。そこここに散らした型抜きの桜で、春っぽさ全開。ちょっと珍しい “ポン酢” の味付けごはんの上には、練り梅をトッピングした鰆の白醤油漬け炙りと、漬けサーモンの炙りがたっぷり。それを覆い隠すように、菜の花、味付け姫竹煮、野沢菜辛子漬け、白ガリ、しば漬け、練り梅、菊の酢和え、スクランブルエッグ、いくら醤油漬け。これでもか!もっといけ!とばかり、色とりどりの美味しいおかずが乗った、贅沢な一品です。

▼「吉田屋」
WEBサイトはこちら http://koutazushi.com/

2 『春のごっつぉ弁当』 もりべん(山形駅)1,150円

2 『春のごっつぉ弁当』 もりべん(山形駅)1,150円

次は、1945年(昭和20年)創業「もりべん」から、『春のごっつぉ弁当』をご紹介。“ごっつぉ” とは、庄内の方言で“ごちそう”の意味。地産地消をモットーに、山形の味を色鮮やかに盛り付けてあり、季節を感じる食材で目にも楽しく、春らしさ満開の駅弁になっています。

山形県産米の炊き込みごはんの上には、錦糸玉子とカニの身がたっぷり。鰆の幽庵(ゆうあん)焼き、味付けしたカニ爪肉を中心に、旬のタケノコ煮と、渦巻きが可愛い山菜 “こごみ” のごま和えが春を感じさせます。脇をかためる自慢の玉子焼き、笹かまぼこ、椎茸煮。紅大根酢漬けのピンク色と花形人参のオレンジ色が彩りを添え、締めには小さな桜餅。

筆者一番のお気に入りは、「ふき味噌」。これだけでお酒が1合は進んでしまう、最高の春の味です。

▼もりべん
WEBサイトはこちら https://www.moriben.com/

3 『たけのこごはん弁当』 日本ばし大増(東京駅)1,500円

3 『たけのこごはん弁当』 日本ばし大増(東京駅)1,500円

“東京の味” を今に伝える老舗「日本ばし大増(だいます)」が手がけるのは、季節限定の『たけのこごはん弁当』。たけのこごはんと鰆、菜の花、桜海老などの料理を、彩り豊かに盛り込んだ駅弁です。外観に描かれた梅、菜の花、桜の花が、明るい春の移ろいを感じさせます。

この駅弁の主役は、国産米の「たけのこごはん」。グリーンピースと、型抜きされた人参の蝶を配して、可愛らしく、パッ!と華やかな装いに。そして、ぎっしり詰まったおかずが豪華。鰆の柚香(ゆこう)焼、玉ねぎ入りさつま揚、玉子焼、ふき煮、菜の花のお浸し、焼き桜海老、鯛の磯辺揚、じゃが芋もち、鶏肉黒胡椒焼、パプリカ揚、煮物(ごぼう信田巻・かぼちゃ・人参・こんにゃく)、そら豆。種類の多さは、もう、どこからお箸を付けたらいいか迷ってしまうほど。締めのデザートには、桜の香りが嬉しい小さな桜餅が入っています。

▼日本ばし大増
WEBサイトはこちら https://nihonbashidaimasu.co.jp/

4 『おべんとう 春』 崎陽軒(横浜駅ほか)730円

4 『おべんとう 春』 崎陽軒(横浜駅ほか)730円

『シウマイ弁当』で有名な横浜「崎陽軒(きようけん)」からご紹介するのは、四季折々でメニューの構成が変わる「季節限定シリーズ」。小ぶりなサイズと手ごろな値段が人気の秘訣です。2月1日~4月15日(予定)の期間限定で販売されるのは、『おべんとう春』。鰆、たけのこ、ふき、菜の花など、この季節ならではの食材を少しずつ詰め合わせ、コストパフォーマンスに優れた可愛らしいお弁当です。

主役は、やっぱり「たけのこごはん」。春らしく、塩漬けした桜の花と山せりをトッピングしています。小ぶりでもおかずは豪華。素材の旨みを楽しめる鰆の幽庵焼き、彩りつくねの旨煮、煮物(ふき煮、桜形こんにゃく煮、人参煮、蓮根煮)、たけのこ姫皮と菜の花と玉子そぼろの辛子和え、玉子焼き、桜漬け。もちろん、崎陽軒自慢のシウマイも2個、しっかりと入っています。
デザートには、桜あんを包んだ一口サイズの「小粒大福」。見た目も味わいにも春爛漫、満足感の高い駅弁です。

▼崎陽軒
WEBサイトはこちら https://kiyoken.com/

5 『湯どき花どき食べどき弁当』 大船軒(大船駅ほか)1,200円

5 『湯どき花どき食べどき弁当』 大船軒(大船駅ほか)1,200円

2022年1月1日~3月末日まで、JR東日本が実施している「伊豆・箱根・湯河原 湯どき花どきキャンペーン」にあわせ、地元神奈川の「大船軒」が、春や花をイメージした明るく楽しいお弁当を開発しました。時季により掛け紙が変更されるお楽しみも。

春といえば“たけのこごはん”優勢の中で、「菜飯ごはん」はちょっと珍しいかもしれません。青菜のみどり色と、桜の花の塩漬け、そこにたけのこ煮を配して春の彩りと味わいを演出。四角いお弁当箱に、たくさんのおかずがぎゅっと隙間なく詰まっているのも魅力です。
玉子焼き、牛肉の甘辛煮、さわら西京焼き、明太子入りポテトサラダ、キャベツと竹輪のわさびマヨネーズ和え、紅白かまぼこ、鯵(あじ)マリネ、きんぴらごぼう、大根煮、大根漬け、煮物(人参、黒はんぺん、いんげん)、ピーマン素揚げ。デザートは、ひと口サイズの大福です。大船軒らしい個性的な味わいが楽しめる、ボリュームたっぷりな駅弁です。

▼大船軒
WEBサイトはこちら https://www.ofunaken.co.jp/

6 『桜満開 花見べんとう』 東華軒(小田原駅)1,100円

6 『桜満開 花見べんとう』 東華軒(小田原駅)1,100円

桜の名所として有名な「小田原城址公園」でお花見を楽しむなら、ぜひとも買いたい駅弁がこちら。1888年(明治21年)創業の小田原・東華軒から、『桜満開 花見べんとう』をご紹介します。
2月からゴールデンウイークまで、お花見の季節限定。小田原城と桜を配したピンクの掛け紙と、ストレートで分かりやすい商品名に好感が持てます。たけのこごはんと多品目の食材をバランスよく詰め合わせ、彩り豊かに仕上げた一品。

縁起のいい、八角形のお弁当箱。たけのこごはんには、錦糸玉子、桜海老、グリーンピースを配して華やかに。特に目を引くのは、センター位置にいる鰆の山椒焼きと、有頭海老の塩焼き。有頭海老は殻を取るのが少し面倒だけれど、この存在感はほかにありません。花見にふさわしい「ハレの日」感を盛り上げてくれます。
“花より団子”の筆者は、“三色ミニ串天”に、目も舌も喜びました。一見、“三色団子(甘味)?” とも思いましたが、食べてみると、美味しいかまぼこ。かまぼこは小田原のご当地グルメで、ほかにも、竹輪磯辺揚げ、いんげんちぎり揚げと、練り物がたっぷり入ります。たけのこ鳥そぼろ、みぶ菜とわさびの醤油漬、酢ハス、枝豆、煮物(高野豆腐、椎茸、人参、たけのこ穂先煮、ふき)、つぼ桜と、おかずも豪華。デザートは可愛い桜餅でした。

▼東華軒
WEBサイトはこちら http://www.toukaken.co.jp/

7 『春の二段牛膳』 南洋軒(草津駅)1,340円

7 『春の二段牛膳』 南洋軒(草津駅)1,340円

1889年(明治22年)7月、官設鉄道(現JR東海道本線)開通に伴い草津駅で開業した「南洋軒」は、“近江の味” を今に伝える駅弁調製元。自慢の “近江牛” を中心に、お肉の駅弁が得意です。
今回ご紹介するのは、京料理の名店「三千院の里」が監修した『春の二段牛膳』。華やかな紅白の二段重入り、特製の割下で炊き上げた国産牛すきと京都の春らしさが楽しめる駅弁です。

一段目の赤いお重は、おかずの詰め合わせ。だし巻玉子、焼鮭、昆布巻きに、蓮根煮、結びこんにゃく煮、たけのこ煮、がんもどき煮、椎茸煮、人参煮、焼豆腐煮、合鴨スモーク、ゆば、実山椒。ふっくらジューシーな焼鮭と、味の濃い鴨肉は、日本酒にもぴったりです。上品な味わいの煮物の美味しさも光っています。
二段目はごはん。味付けごはんの上に、柔らかな牛肉煮、いんげん煮、ごぼう煮が乗っていて、噛みしめるごとに旨味が感じられる味わい。食材や見た目というより、内容の豪華さで花見の「ハレの日」感に寄せた一品です。

▼南洋軒
WEBサイトはこちら https://www.nanyouken.co.jp/

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

駅弁大好き歴25年。平成の”Windows95”時代から某IT企業のインストラクターとして全国の官公庁・小中学校へのパソコン導入に携わりながら、各地の駅弁や名産品を食べ続けるうち「うまいもの」「みやげもの」で日本地図が描けるようになりました。これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上、「駅弁大会」と聞けば連日通って“大人買い”、休日は朝昼夕と駅弁が食卓に並ぶような家庭です。時々ちょっと苦手な食材もありますが、そこはすべて「実食」してのルポがモットー。食味の感想には個人差がありますので、その点はご容赦ください。

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