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神社へお参りしませんか?~一宮巡りのすすめ~ 大阪 摂津国の一宮「住吉大社」

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年9月14日

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神社へお参りしませんか?~一宮巡りのすすめ~

全国に神社の数は8万を数えます。コンビニより多いから驚きですね。
太古の日本人は、岩や滝や大木などに大いなる力をもつ神が宿ると信じ、榊などで依代を立てて神に降臨していただき、祈願が終わるとまた帰っていただくという祭祀をおこなっていました。「神の社」としての神社ができるのはずいぶんあとのこと。

神社の歴史をひもとくと、平安時代に延喜式神名帳がつくられ、全国の神社一覧が定められました。この神社一覧に載っているものを式内社(しきないしゃ)といいます。
いろいろな神社にお参りすると、式内社という文字をよく目にします。歴史が長く格式も高かったのだなあと分かるので、覚えておくと便利ですよ。

神社へお参り:一宮ってどんな神社?

神社へお参り:一宮ってどんな神社?
大阪 河内国の一宮「枚岡神社」

一宮ができたのは延喜式(えんぎしき)と同じころ、あるいは少しあとだといわれています。延喜式とは平安時代の法令集。その中に延喜式神名帳があり、国家が定めた神社が記載されています。
延喜式神名帳に記載された神社は国家が定めた重要な神社でしたが、一宮は、当時の国割で、その国で人々にもっとも崇敬された神社という位置づけでした。国司(今でいう知事にあたる)は赴任後、最初に一宮に参拝し、五穀豊穣を祈願するのが習わしでした。

平安時代以降の国割は、今の47都道府県とずいぶん違います。たとえば、大阪府なら、摂津国、河内国、和泉国の3つの国があり、その国の中で一宮、二宮、三宮がありました。いまでも愛知県の一宮市、神戸の三ノ宮などにその名残を見ることができます。

国割は、平安時代から江戸時代まで66や68などでしたが、さらに細かく分かれて一宮と称された神社があり、国の数は多くなっています。

神社へお参り:一宮巡りってどんなもの?

神社へお参り:一宮巡りってどんなもの?
千葉 下総国の一宮「香取神宮」

過去に一宮と称された神社は「全国一の宮会」を結成し、「全国一の宮巡拝会」や「一の宮巡拝会」では御朱印帳を発行しています。
江戸時代には橘三喜(たちばなのみつよし)という神道家が、23年間かけて『諸国一宮巡拝詣記』を著し、大ブームになったといいます。車も電車もない時代ですので、23年もかかりますが、現代では、仕事の合間に出かけても、そんなにはかからないでしょう。何といっても日本全国くまなく訪れることができるので、日本を知る、には絶好のチャンスです。

その土地の神さまの神話を知れば、その国の人の性格が分かるようになります。せっかち、おっとり、派手好み、滋味好み、商売上手、強い、奥ゆかしい、激しい、美しい、真面目、シャイ、勤勉、おしゃべり、寡黙、楽しい、静かなどなど。まったく人間と一緒です。

神社へお参り:一宮巡りってどんなもの?

一宮巡りの御朱印帳

神社へお参り:一宮巡りの楽しみ

神社へお参り:一宮巡りの楽しみ
岡山 備中国の一宮で桃太郎伝説でも有名な「吉備津神社」

一宮のラインナップは千差万別。有名どころの大きな神社もありますが、集落の中にあるこぢんまりとした神社も一宮です。

一宮にお参りした際に、御朱印をお願いするとよもやま話に花が咲き、接待の牛乳などをふるまってくださるところもあります。言葉も違う、食べ物も違う、空気感も違うのが、すこぶる新鮮です。その土地の名物を食べるとさらに楽しい気持ちに。

このように、一宮巡りは、日本という国を知るには素晴らしいツールです。全国のニュースを見ても、ここ行ったことがある、と思ったら親近感がわいてきます。

私たちは、子供が生まれたら、お宮参りに出かけて産土の神さまに挨拶をし、成長とともに七五三参りなどで守護をお願いし、また生活する場所の土地神さまにも無事に過ごせてありがとうございます、と挨拶します。

一宮巡りは、こんなにたくさんの神さまがおられる日本に住んでいることが本当にラッキーだとさらに思わせてくれるのです。

神社にお参りするときのアドバイス

神社にお参りするときのアドバイス
静岡 駿河国の一宮「静岡浅間神社」

神社にお参りに行く目的は何ですか?多くの人は、願いを叶えてもらうため、パワーをもらうために神社にお参りに行く人がほとんどではないでしょうか。
これは、神社全般にいえることですが、神さまには得意分野があります
厄除けが得意な神さまに、金運を願っても叶いません。金運を願うには、金運を得るのが得意な神さまのところにいきましょう。そして、金運を得るには、どうしたら良いか知恵をくださいと、お願いしてみましょう。
そして、これはとっても大切なことですが、願いが叶ったら、必ずお礼にいくこと。精一杯の謝意を示すことによって、運は好転していきます。京都の伏見稲荷大社に奉納された赤い鳥居群は、祈願のためのものではなく、願いが叶ったお礼の鳥居なのです。

神社にお参りする前には、自分自身の心の整理をしましょう。やりたいことは何か、成すべきことは何か、どんな人生を歩みたいのかを考えてみます。すぐに答えが出なくでも大丈夫。常に考えているといつしか道が見えてきます。道を教えてください、とお願いするのがいいですね。

まずは、自分の住んでいる地域の一宮にあたる神社にお参りに行ってみてはいかがですか?

執筆者のプロフィール

粟津杳子(あわづようこ)

昭文社の三重県と和歌山県の旅行ガイドを長年に亘って編集。伊勢神宮の式年遷宮を取材し、「お木曳」「お白石持行事」も参加、千年以上の歴史の奥深さを体感しました。日本人としてのアイデンティティを獲得しようという仲間たちとともに、日本全国の神社仏閣霊場めぐりを続け、平成16年から22年にかけて全国の一宮を巡りました。
また、出雲国神仏霊場、西国三十三観音霊場、近畿三十六不動、四国三十六不動巡りや、日本三霊山といわれる富士山、立山、白山、修験道の聖地、大峰山(山上ケ岳を除く)にも参拝しました。

執筆者のプロフィール

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