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奈良でお参りしたい神社7選~神話や地域を守る神さまにご挨拶~

ユニオンシナプス

更新日:2021年10月14日

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奈良でお参りしたい神社7選~神話や地域を守る神さまにご挨拶~

かつては都が置かれ、歴史の舞台となってきた奈良。
日本神話に登場する神々や、歴史上の人物とゆかりのある神社が、奈良には数多くあります。

今回は、国の最高の社とされた一宮と、奈良のあちこちに点在する歴史ある神社をご紹介。
観光の定番スポットになっているような神社や、足を伸ばして訪れてみたい、秘境の趣を感じる神社など、魅力たっぷりです。

また、神社の創建や歴史、祀られている神様のことなどを知っておくと、お参りがさらに豊かなものになりそうです。
悠久の歴史と心地よい自然を感じて、パワーをいただいてみましょう。

奈良でお参りしたい神社:一宮

一宮ってどんな神社?

一宮ができたのは延喜式(えんぎしき)と同じころ、あるいは少しあとだといわれています。延喜式とは平安時代の法令集。その中に延喜式神名帳があり、国家が定めた神社が記載されています。
延喜式神名帳に記載された神社は国家が定めた重要な神社でしたが、そのなかでも一宮は、当時の国割で、その国で人々にもっとも崇敬された神社という位置づけでした。国司(今でいう知事にあたる)は赴任後、最初に一宮に参拝し、五穀豊穣を祈願するのが習わしでした。

平安時代以降の国割は、今の47都道府県とずいぶん違います。たとえば、大阪府なら、摂津国、河内国、和泉国の3つの国があり、その国の中で一宮、二宮、三宮がありました。いまでも愛知県の一宮市、神戸の三ノ宮などにその名残を見ることができます。

国割は、平安時代から江戸時代まで66や68などでしたが、さらに細かく分かれて一宮と称された神社があり、国の数は多くなっています。

それでは、奈良の一宮を訪ねてみましょう。

大神神社 ~奈良県・大和国の一宮~〈桜井市〉

大神神社 ~奈良県・大和国の一宮~〈桜井市〉
徳川家綱によって再建された拝殿は、重要文化財に指定されている

日本最古の神社といわれる「大神神社(おおみわじんじゃ)」。「古事記」や「日本書紀」には、創祀に関わる伝承が記されており、歴史を感じます。

大神神社のご祭神は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。「古事記」によると、国づくりを行っていた大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に大物主大神が現れ、国づくりのために三輪山に祀られることを望んだといわれています。

高さ32.2メートルもの大鳥居。後ろには三輪山が

大物主大神が三輪山に鎮まっているので、大神神社には本殿がありません。そのため、拝殿と山を区切るように位置する「三ツ鳥居」を通して、三輪山を参拝します。自然を信仰するという古代の神祀りが受け継がれており、現在でも、人々の暮らし全般の守り神として信仰されています。

ほかにも、緑に包まれた境内では、良縁を願う「夫婦岩」や、病気平癒の神様として信仰される「狭井神社」など、さまざまなご利益のあるスポットも親しまれています。

大神神社

住所
奈良県桜井市三輪1422
交通
JR桜井線三輪駅から徒歩5分
料金
情報なし

奈良でお参りしたい神社:歴史を今に伝える神社

国にひとつずつ設けられた一宮に加えて、奈良県内の各地にはさまざまな神様が祀られています。

ここからは、奈良に訪れたらぜひお参りしたい神社をご紹介。
奈良には、飛鳥京や平城京などの都が置かれていたこともあり、深い歴史を感じられる神社が多くありますよ。

春日大社 ~御蓋山のふもとにある世界遺産の神社~〈奈良市〉

春日大社 ~御蓋山のふもとにある世界遺産の神社~〈奈良市〉
約10メートルの高さがある中門と御廊

全国に約3000社ある春日神社の総本社として知られる「春日大社」。奈良時代、平城京の守り神として、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山に迎えたのが創建の始まりとされています。

境内には、鮮やかな朱塗りの門や社殿が建ち並びます。また、参道や本社などにたくさんの燈籠が並んでいるのも特徴。石燈籠や釣燈籠を合わせて、3000基ほどの燈籠があります。中には、有名な歴史上の人物が寄進したものもあるのだとか。

縁結びなどのご利益がある「夫婦大国社」。「若宮十五社めぐり」の受付場所でもある

広大な敷地には、本社以外にも62もの摂社や末社があります。中でもおすすめは、15のお社をお参りする「若宮十五社めぐり」。それぞれのお社で長寿、金運、良縁など、さまざまなご利益をいただけそうです。また、たくさんの神様が祀られているので、願いに合わせて参拝するのもいいかもしれません。

参道にいる愛らしい鹿も人気。武甕槌命が御蓋山に来た際に、白い鹿に乗っていたことから、鹿は神様の使いとして大切にされているのだそうです。

春日大社

住所
奈良県奈良市春日野町160
交通
近鉄奈良線近鉄奈良駅から奈良交通春日大社本殿行きバスで10分、終点下車すぐ
料金
本社参拝=無料/本殿特別参拝=500円/

石上神宮 ~「日本書紀」や「古事記」にも登場する神宮~〈天理市〉

石上神宮 ~「日本書紀」や「古事記」にも登場する神宮~〈天理市〉
入母屋造の拝殿

飛鳥時代に活躍した豪族・物部氏の総氏神とされる石上神宮(いそのかみじんぐう)。神武天皇にゆかりがある剣「韴霊(ふつのみたま)」に宿る神様をはじめとした神々が祀られています。また、古くから健康長寿や病気平癒、除災招福、百事成就の守護神として信仰されてきました。

境内は木々がうっそうと茂っており、厳かな雰囲気が漂います。国宝に指定されている拝殿は、平安時代の後期に白河天皇が寄進したもの。現存する拝殿としては最古のものといわれています。

人懐っこい鶏に癒される

石上神宮で特に神聖な場所といわれるのは、拝殿の後方にある「禁足地」。ご神体が鎮まっているとされてきた場所で、通常は足を踏み入れることができません。明治時代には「禁足地」の発掘が行われており、剣や勾玉などが出土されています。

また、境内では放し飼いにされた鶏たちの姿も楽しめます。「古事記」や「日本書紀」にも登場する鶏は、神様の使いともいわれる神聖な存在なのだそう。鶏の絵馬やおみくじも人気ですよ。

石上神宮

住所
奈良県天理市布留町384
交通
近鉄天理線天理駅からタクシーで5分
料金
無料

橿原神宮 ~第一代天皇と皇后を祀る神宮~〈橿原市〉

橿原神宮 ~第一代天皇と皇后を祀る神宮~〈橿原市〉
入母屋造の外拝殿

「日本書紀」において、第一代天皇である神武天皇が畝傍山東南のふもとで即位したことから、日本建国の地と記されている橿原。明治時代になると、民間有志からの請願によって、かつて橿原宮があったといわれる地に橿原神宮が創建されました。

橿原神宮のご祭神は、神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)。開運招福や健康延寿などのご利益があるといわれています。

外拝殿の奥に建つ内拝殿

境内は、玉砂利と青々とした木々が印象的。本殿は京都御所の元内侍所を移築したもので、手前に内拝殿と外拝殿があります。通常の参拝では外拝殿までしか入れませんが、1月1日から15日までは、内拝殿前まで参拝することが可能。外拝殿に飾られる畳14枚分の大きさの絵馬も有名で、初詣に多くの人が訪れます。

境内には桜の名所としても知られる深田池や、約7万本の樹木が植えられた森林遊苑などもあります。参拝の後は、心地よい自然を感じながら散策してみるのもいいですね。

橿原神宮

住所
奈良県橿原市久米町934
交通
近鉄橿原線橿原神宮前駅から徒歩10分
料金
拝観料=無料/宝物館=大人300円、中・高・大学生200円/(20名以上の団体は割引あり)

談山神社 ~藤原氏にゆかりの深い神社~〈桜井市〉

談山神社 ~藤原氏にゆかりの深い神社~〈桜井市〉
藤原鎌足が祀られている本殿

のちの天武天皇である中大兄皇子と、中臣(藤原)鎌足が大化の改新の談合を行った地にある「談山神社」。この談合から「談い山(かたらいやま)」と呼ばれるようになり、「談山神社」の名の由来にもなったといわれています。

境内には美しい朱塗りの社殿が建ち並び、静かな山中に美しく映えます。
十三重塔は藤原鎌足の供養のため創建され、室町時代に再建されたもの。現存する木造の十三重塔としては、世界唯一といわれています。

藤原鎌足の子・定慧和尚が創建した十三重塔

「談山神社」は、紅葉のスポットとしても人気。約3000本ものカエデやイチョウが色づきます。ほかにも、春の桜や夏の新緑、冬の雪景色など、四季を通して美しい景色が広がるのも魅力です。

また、「談山神社」は良縁にもご利益がある神社。摂社の東殿は「恋神社」とも呼ばれ、縁結びの神様として信仰されています。また、恋神社のそばにある「むすびの岩座」は、神が鎮まると伝わる岩。願いを込めて岩をなでるとかなえてくれるといわれています。

談山神社

住所
奈良県桜井市多武峰319
交通
近鉄大阪線桜井駅から桜井市コミュニティバス談山神社行きで25分、終点下車、徒歩3分
料金
拝観料=大人600円、小学生300円/(障がい者手帳持参で本人と同伴者1名半額)

奈良でお参りしたい神社:特別感たっぷりな秘境の神社

雄大な自然や澄んだ空気が魅力の奈良県南部にも、素敵な神社があります。

ここからは、少し足をのばして訪れたい神社をご紹介。
社殿はもちろん、山々や川の美しい自然も長い歴史を物語っており、心身ともにリフレッシュできそうです。

玉置神社 ~巨樹に囲まれた神秘的な神社~〈吉野郡十津川村〉

玉置神社 ~巨樹に囲まれた神秘的な神社~〈吉野郡十津川村〉
木々に囲まれた本殿

標高1076mの玉置山の頂上近くに鎮座する「玉置神社」。かつては修験道の霊場として栄えたといわれています。

「玉置神社」は紀元前37年、第十代天皇である崇神天皇の御代に、王城火防鎮護と悪魔退散のために創建されたと伝えられています。ご祭神は、國常立尊(くにとこたちのみこと)をはじめ、日本神話に登場する神々。そして、現在でも悪魔祓いの護符をいただくことができます。

社務所の各室は襖絵の題材の名がついているのだそう

「玉置神社」には、巨大な木々がどっしりと構えています。境内の伐採が長らく禁止されていたため、樹齢3000年といわれる神代杉をはじめ、手つかずの自然が歴史を物語ります。これらの巨樹群は、奈良県の天然記念物に指定。また、玉置神社を含む一帯は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されています。

社務所は江戸時代の建立とされ、重要文化財に指定されています。社務所内に60枚以上ある襖絵は、樹齢600年の杉板の上に、狩野派の絵師によって描かれたのだそうです。お参りと一緒に、豪華で美しい花鳥図を楽しんでみてはいかがでしょうか。

玉置神社

住所
奈良県吉野郡十津川村玉置川1
交通
JR和歌山線五条駅から奈良交通新宮駅行きバスで3時間、十津川温泉下車、タクシーで30分、駐車場から徒歩15分
料金
社務所内、重要文化財(襖絵)拝観=大人500円、中・高校生100円、小学生以下無料/

丹生川上神社 ~水神様を祀る神社~〈吉野郡東吉野村〉

丹生川上神社 ~水神様を祀る神社~〈吉野郡東吉野村〉
緑に包まれ神秘的な雰囲気

丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の創祀は675年、天武天皇の時代。1300年以上の歴史を有する日本最古の水の神様をまつる神社です。
御祭神の罔象女神(みづはのめのかみ)は、水に関する一切をつかさどり、祈雨・止雨の神様として朝廷や人々により篤い崇敬を受けてきました。

また朝廷の奉幣にあたり、雨がほしいときには黒馬を、晴れてほしいときには白馬を献上することが現在の絵馬の起源ともなりました。

四季によって表情を変える夢渕

境内には水に浸す「恋うらない」や、罔象女神の恩恵を受けた御神水がいただける「丹生の真名井」など、水にまつわるところが多くあります。
そして、神社の神域には「夢淵」もあります。碧く美しい高見川・四郷川・日裏川の3つの川が合流したこの場所は遥か昔、神武天皇が東征の折に戦勝祈願をされた場所と伝えられています。

さらに、日裏川が夢淵に流下する場所には龍神が棲むといわれる「東の瀧」があり、近年は「龍神の瀧」としてその神秘に触れようとたくさんの参拝者が訪れるパワースポットとなっています。

丹生川上神社

住所
奈良県吉野郡東吉野村小968
交通
近鉄大阪線榛原駅から奈良交通東吉野村役場行きバスで40分、終点で東吉野村コミュニティバス「ふるさと号」大又行きに乗り換えて7分、蟻通下車すぐ
料金
情報なし

奈良でお参りしたい神社:まとめ

一宮と奈良の神社は、いかがでしたか?

日本のはじまりの地ともいわれる奈良では、悠久の歴史が息づいています。

厳かな社殿はもちろん、境内や周辺にあふれる美しい自然も魅力。
四季の彩りと織りなす風景も楽しみに訪れてみてくださいね。

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