【名古屋】旅のおすすめエリア&基本情報をチェック!
名古屋の3大エリアは名古屋駅、栄、大須。各エリアの楽しみ方をアドバイス! そのほかの注目タウンの特徴も掴んで、旅のプランニングに役立てよう。...
更新日: 2023年1月15日
大須観音をはじめ、神社仏閣や歴史ある老舗から、最新のサブカルチャーやご当地アイドルまで多彩な見どころが詰まった大須(おおす)エリア。ここは江戸時代から『観音さん』と呼ばれて親しまれてきた「大須観音」の門前町です。
その門前に延びる大須商店街にはアーケードが縦横に延び、古着店や雑貨店、パソコンショップ、ディスカウントショップなどに加え、メイド喫茶やアニメショップなどのサブカルチャーの店もあり、独特の雰囲気。
観音さんと雑多な雰囲気が魅力の商店街を訪ねて、大須の街でやりたいことをご紹介します!
まずは大須のあふれる魅力を45秒でご紹介。
大須エリアへのアクセスは地下鉄が便利。商店街西側の「大須観音」駅、南東側の「上前津」(かみまえづ)駅の2駅が利用可能です。大須のシンボルである大須観音に行くには、大須観音駅が最寄りです。2駅間の距離は1kmほどで、商店街を通り抜けて行き来できます。
大須観音駅
名古屋駅より地下鉄東山線藤が丘行で伏見駅乗り換え、地下鉄鶴舞線赤池行または豊田行で計12分(210円)
上前津駅
名古屋駅より地下鉄東山線藤が丘行で栄駅乗り換え、地下鉄名城線左回りで計12分(240円)
名古屋の中心部に位置する大須商店街は、東西約700メートル、南北約500メートルのエリアの中に、何本もの個性ある通りが交差しています。デパートやセレクトショップが建ち並ぶ栄に近く、アクセスも良好で、ランチや買い物だけでも気軽に立ち寄れるのがポイントです。
さらに商店街の大部分がアーケードになっているため、雨の日や猛暑の日でも快適に散策できるのが魅力。昼間は車両通行止めになるので、ゆったりとお店を見て回れます。道路に面した席を用意している飲食店も多く、古きよき商店街の雰囲気が色濃く残っています。
懐かしさあふれる老舗から話題のお店までが立ち並ぶ
大須商店街は、東西に延びる通りを中心に楽しむのがおすすめです。
一番南側の「仁王門通」「東仁王門通」は個性いっぱいの飲食店が建ち並ぶ通り。異国料理のお店も多く、大須らしい「ごった煮感」満載です!大須グルメを堪能したいならこの通りは外せません。
通りの名前を目印にして散策しよう
中央の「大須観音通」「万松寺通」は大須商店街のメインストリートともいえる存在で、名物店がずらりと並んでいます。
北側の「赤門通」はホビーショップが軒を連ねる通りです。毎月28日は15時から歩行者天国となり、「赤門28まつり」が開かれています。
大須のシンボルとして知られる寺院です。江戸時代初期に徳川家康の命によってこの地に移されて以来、市民に親しまれてきました。
鮮やかな朱色の本堂は、戦時の空襲で焼けた後に再建されたもの。美しい景観ゆえに、国内外から訪れる観光客の記念撮影スポットにもなっています。お線香の香りがただよい、人通りの多い商店街のほど近くでありながら心穏やかに過ごせる場所です。
普段は静けさに包まれていますが、2月の節分会などの行事には大勢の人でにぎわいます。毎月18日・28日の縁日には骨董市も開催され、いつもとは違う活気のある雰囲気に。
また、境内に足を踏み入れると歓迎してくれるたくさんのハトは、大須観音の知る人ぞ知る名物です。ハトのエサの無人販売所があり、エサやりを楽しむこともできます。
織田信長の父・織田信秀が建立したお寺です。
信秀の葬式で信長が位牌に抹香を投げつけたという有名なエピソードの舞台となりました。また、織田家の人質だった徳川家康が幼少期を過ごしたお寺でもあり、戦国武将との縁が深いことで知られています。
歴史ファンなら、今も境内にある信秀公の墓碑や信長のからくり人形は要チェック。にぎやかな商店街の中心部のビルにあるお寺というインパクトもあって、大須観音と並ぶ大須の名所となっています。
赤いちょうちんが連なるゲートが特徴的な「仁王門通」の東端にある名店です。丹精込めて手焼きする昔ながらの団子を求めて、週末には行列ができるほど。
団子の味はみたらしときな粉の2種から選べます。1本買ってその場で食べるもよし、まとめて買っておみやげにするもよし、みたらしときな粉の両方を食べ比べてみるもよし!
ほどよい焦げ目が食欲をそそります。お店が開くのは13時ごろですので、お昼のおやつにおすすめです。
唐揚げ激戦区の先駆け店
唐揚げ激戦区の大須の中でも、火付け役となったお店です。
数々の飲食店が立ち並ぶ東仁王門通沿いにあり、平日の昼間でもこの味を求めて並ぶ人が後を絶ちません。テレビでもひんぱんに取り上げられている話題の店ですので、唐揚げ好きはぜひ一度足を運んでみてください。
人気の秘訣はサクサク食感とスパイシーな味付け!ドリンク類も充実しています。
毎月28日には、大須観音の縁日と骨董市、赤門通の赤門28祭り、大光院のみょうおんさん縁日が一斉開催!大須が一番にぎやかな日です。
万松寺では、信長が鉄砲で撃たれたときに万松寺の住職からもらい受けた干し餅のおかげで命を救われたという由来から「身代わり餅」がふるまわれます(18時より)。縁日限定の御朱印も要チェック。そのほかにも納屋橋まんじゅうでは縁日限定のどらやきが販売されるなど、お楽しみが盛りだくさんの1日です。
大須は、個性的なスイーツ店が集結していることでも知られています。おいしいうえに目で見て楽しめる可愛いスイーツがいっぱい!写真映えで話題の店が続々と誕生しているので、味と見た目の両方を楽しんでみてください。
おすすめは大須観音のすぐ南側にある「アニーのアイスクリーム屋さん」。徳島県で20年以上愛される「ナチューラ」から引き継いだジェラート風アイスがベースのアイスクリーム店です。
基本はアイス+トッピング3種類で600円(右下/シフォンケーキ、北欧ベリー、マンゴー)。左上のように追加トッピングもできる
自家製にこだわった約30種類のトッピングから好みのものをチョイスできるのがうれしいポイント。
季節のフルーツやチョコレート、クリームやナッツなど、好きなものを盛りつけてぜいたくに味わいましょう。お店があるのは大須観音のすぐ南側ですので、お参りのついでに立ち寄るのもおすすめです。
大須商店街には長きにわたり地元民に愛される「老舗」と、トレンドを押さえた「新グルメ」の店が点在しています。老舗と新グルメ、あなたはどっち派?
昔ながらの味にホッとする昭和風情が漂う洋食店
1960(昭和35)年に創業して以来、大須商店街で地元の人から愛されてきた洋食店。
2019年に店舗がリニューアルされ、シンプルだけれどアットホームで過ごしやすい雰囲気に生まれ変わりました。自家製のデミグラスソースでいただくハンバーグなど、ご飯に合うメニューが豊富にそろっています。しっかり食べて元気をつけたいときにおすすめです。
1年中かき氷が楽しめる専門店
1年を通して口どけの良いふわふわ食感のかき氷を味わえるお店です。季節や天候に応じて4種類の氷を使い分けるこだわりも。特に好評なのは生クリームがのったメニューで、甘いもの好きにはたまりません。口の中でとろけるひんやり感を楽しみましょう。
2020年4月にリニューアルオープンし、大津通沿いの「赤門」交差点の東側にあるビルの2階に場所を移転しました。
大須散策の新ブレイクスポット
2020年7月に仁王門通に移転しリニューアルオープン。ますます利用しやすくなりました。開放的な店内や店舗前のテラス席に座れば、商店街のにぎやかな雰囲気を楽しめます。行き交う人たちを眺めつつ、おいしいコーヒーでひと息つきましょう。
香り豊かなブレンド(400円〜)をはじめ、オーダーごとにドリップするコーヒーが自慢。月替わりのシングルオリジンブレンド(420円)はいずれも飲みやすく、いろいろ味わってみたくなります。店内で焼き上げるクッキーも、コーヒーと相性ぴったり!
(左手前から時計回りに)チョコレートスコーン、オレンジチョコ〜柑橘添え〜、玄米茶と豆乳とクリームチーズ、シナモンとバナナ(各300円〜)。カフェラテ470円
感度が高く、クリエイティブな人たちが集まる大須には、独自のカルチャーを発信する個性派ショップが目白押し。
異国グルメをはじめ、カルチャーやファッションや雑貨など、「なんでもあり」なカオスタウン大須ならではの個性が光る店が並んでいます。通りを歩きながらインスピレーションを感じるお店を探してみてください。
のびるトルコアイスのパフォーマンスに仰天!
巨大なお肉をグリルで回しながらローストするケバブのサンドが名物。注文を受けてから肉を削ぎ落し、パンや野菜、ピリ辛の特製ソースとともに提供してもらえます。
メニューには、イスラム教徒でも食べられるハラール食材のみを使用。豚肉やアルコール、ノーハラールのものはいっさい使われていません。なが~く伸ばすパフォーマンスで有名になったトルコアイス「ドンドルマ」も人気です。
日本ではめずらしい南米の楽器や民芸品を取り扱っているお店です。本物のベビーアルパカの毛でつくられた人形や帽子、手袋は、ふわふわの手触りが気持ちいい一品。
そのほかアンデス地方の福の神様であるエケコ人形や、「ケーナ」をはじめ優しい音色を奏でる南米民族楽器など、ペルーの薫りが漂うアイテムがそろっています。
エケコ人形1944円〜。火・水曜にタバコをくわえさせて願い事をすると叶うと言い伝えられている
アルパカのぬいぐるみ(ミニ)1296円。毎年9月頃に入荷し、なくなり次第終了となる
大須は、ディープなカルチャースポットもめじろ押し!独自カルチャーの発信地として、サブカル好きには外せないショップぞろいです。
マンガ喫茶といえばマンガを読む場所ですが、ひと味もふた味も違う「マンガが描ける新スタイルのマンガ喫茶」が、ここ大須にはあるのです!
人気作からマイナーなものまで、蔵書は1万冊も!
仁王門通の「漫画空間 名古屋本店」の店内では、趣味でマンガを描いている人や出版社への持ち込みを目指す人たちが日々創作に取り組んでいます。
執筆に必要な道具をレンタルできるのに加え、初心者向けの教室も開催されているので、「マンガを描いてみたい」という人はぜひ立ち寄ってみてください。店長のコレクションの中には、絶版本やレア本などの珍しいマンガもあり、じっくり読みたい人にもおすすめです。
マンガの執筆講座など、イベントも開催している
新旧の魅力が混在するにぎやかな下町、大須にはまだまだおすすめのお店がたくさんあります!
アットホームな大衆食堂
名古屋市出身のフィギュアスケーター、浅田真央さんも立ち寄っていたという食堂です。本日のランチ(850円)やチャーハン(750円)が人気を集めています。
大須観音から南下した西大須交差点付近に建つお店で、昔懐かしい食堂の雰囲気がたっぷりと残っています。
店舗の向かい側には、浅田真央さんら名古屋出身のスケーターと縁の深い「大須スケートリンク」が建ち、ファンにとっては聖地そのもの。商店街の中心部からは少し離れているので、のんびりランチを楽しみたいときにおすすめです。
メルヘンの国に迷い込んだ気分に♪
児童小説「不思議の国のアリス」をテーマにしたコンセプトショップです。雑多な雰囲気の大須商店街の中で、メルヘンチックな外観がひときわ目立ちます。
アリスの世界観を感じさせてくれる小さな扉をくぐり、店の入り口に立った瞬間から、子どもはもちろん大人も夢中になれる仕掛けが満載!店内にある扉の鍵穴を覗いてみれば、不思議の国に迷い込んだアリスの気持ちになれるかもしれません。
アクセサリーやファッション雑貨が並ぶ「赤の女王の間」
ショーケースにはアリスをモチーフにしたアクセサリーやお菓子、雑貨が並び、お店全体がまさにワンダーランド。かわいいもの好きにはたまらないショップです。
札幌発のスープカレー発祥店が名古屋に上陸!
札幌に本店がある、元祖スープカレーのお店です。1〜7段階の辛さに調節できるカレーは、40種類あるトッピングを組み合わせて楽しみたい一品。真っ赤な店構えや、インドを感じさせる異国情緒あふれる店内のインテリアも名物です。
名古屋で本格的なスープカレーを食べられるお店は実は少なく、貴重な存在。夏の暑い日に汗をかくもよし、冬の寒い日に体の芯から温めてもらうもよし。スパイスでパワーをチャージしたいときはぜひ訪れてみてください。
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