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【佐渡島】世界遺産を満喫!家族で楽しむ1泊2日“黄金”モデルコース

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2025年10月1日 [PR]

【佐渡島】世界遺産を満喫!家族で楽しむ1泊2日“黄金”モデルコース

新潟市の西およそ50km沖に浮かぶ佐渡島は、沖縄本島に次ぐ大きさを誇る島です。
2024年に「佐渡島(さど)の金山」が世界遺産に登録され、今まさに注目度が高まっています!

豊かな自然や数々の史跡をはじめ、トキとの出会いや砂金採り体験など、家族旅行にぴったりの魅力が満載。
事前に金山のことを知って現地を訪れれば、子どもの知的好奇心が高まること間違いなし!

この記事では、世界遺産「佐渡島の金山」の歴史に触れながら、子どもも大人も夢中になれる1泊2日のモデルコースを、現地ガイドの解説付きでご紹介します。

子連れ旅行になぜ佐渡島?家族で楽しめる世界遺産の魅力

SNS映えすると話題のスポットも人気の佐渡島

子連れファミリーに佐渡島をおすすめする理由は、単なる観光地ではない点にあります。

もちろん、見どころやご当地グルメなど、旅の楽しみはいっぱいそろっていますが、その楽しみの多くが、世界遺産に登録された金山と深いつながりがあることがいちばんのポイント!

野生に放つほどに数を増やしたトキにも、金山と興味深いつながりが…!

見るもの・体験するもの・食べるものの多くが世界遺産の金山につながっていることを知れば、まるで「総合的な学習の時間」や謎解きのような、充実した時間を楽しめます。

やっぱりわが子が、旅という楽しみを通じて、何かを学んでくれたらうれしいですよね。そのためには、事前に少し知識をもって現地を訪れるのがおすすめです。この記事でも、予習しておきたい佐渡旅のポイントをたくさんお教えします!

首都圏から佐渡島へのアクセスは?

佐渡島が気になってきたところで、アクセス方法をご紹介します。首都圏発なら、まずは上越新幹線に乗って最短1時間30分ほどの新潟駅へ。そこから路線バスで20分ほどの新潟港へ向かいましょう。

新潟港から、佐渡汽船が運航するスピードの速い旅客用の水中翼船ジェットフォイルに乗れば、1時間ほどで島の玄関口・両津に到着します。

新潟~両津を結ぶ佐渡汽船のジェットフォイル

首都圏から遠く感じる佐渡島ですが、朝早く出発すれば昼前には島に到着できます。思ったよりも近く感じませんか?
ちなみに、島内の移動は路線バスも運航していますが、広範囲をめぐるなら両津でレンタカーを借りるのがおすすめです。

■佐渡汽船
⇒詳細はこちら

【1日目】金山の町「相川エリア」で歴史と絶景を巡る

大いににぎわった往時を感じさせる相川の中心地

ここからは、事前に知っておきたいポイントを交えながら、おすすめのモデルコースを紹介します。1日目は、金山の中心地だった相川エリアをめぐってみましょう!

1日目①佐渡島に着いたら、まずは相川エリアの「きらりうむ佐渡」へ

金山が島にもたらして根付いた文化の展示も

最初の目的地は、両津港から車で50~55分ほど、佐渡島の西海岸に面した相川エリア。この地は江戸時代に奉行所が置かれ、金山の中心地だった場所です。

数々の史跡をめぐる前に、まずは世界遺産「佐渡島の金山」の全容を分かりやすく紹介している、メインガイダンス施設の「きらりうむ佐渡」を訪ねましょう。

西三川エリアで行われた砂金を採る独自の技法も紹介

鉱山開発が進んだ歴史を紹介するシアター

「きらりうむ佐渡」では、4つのシアターや数々の資料を使って、「佐渡島の金山」を構成する3つの鉱山の歴史や内容を紹介。鉱山の特徴によって異なる採掘の様子が再現された映像は、誰でもわかりやすい内容だと好評です。

町歩き情報の提供やレンタサイクルの貸し出しを行っている、観光案内所も併設されているので、初めに訪れるのがおすすめです。

■きらりうむ佐渡
電話/0259-74-2215
営業時間/8:30〜16:30(閉館は17:00)
休業日/無休(年末年始休)
入館料/300円
住所/佐渡市相川三町目浜町18-1
アクセス/両津港から相川行きバスで55分、きらりうむ佐渡下車すぐ

「世界的にも佐渡島の金山はすごいんです!」と語るのは、佐渡市役所・世界遺産課のガイド・石川さん。ここからは、現地を訪れる前に知っておきたいポイントについて、石川さんと共にお届けします。

ガイド・石川さん
ガイド・石川さん
【豆知識①「佐渡島の金山」は何がすごいの?】
古くは平安時代の『今昔物語集』にも登場する佐渡島の金山。
江戸時代の17~19世紀半ばに鉱山開発が本格的に進められました。手作業による高度な採掘と製錬技術の高さや生産体制について世界遺産としての価値が認められ、2024年に世界遺産に登録されたんです!

“金山”の名が広く知られている佐渡島ですが、実は膨大な量の「銀」も採掘していたんです。そのいずれもが、世界有数の産出量を誇っていました。

1日目②佐渡鉱山長宅だった歴史的な建物のカフェでランチ

鉱山長宅の面影を残した喫茶コーナー

相川エリアにはさまざまな食事処がありますが、金山をテーマにめぐる旅なら、おすすめは「ガシマシネマ」です。

昭和10年代に佐渡鉱山の鉱山長宅(鉱山の責任者の邸宅)として建てられた建物を利用しており、現在はオーナーがセレクトした映画を楽しむことができるカフェとして親しまれています。

映画は新作や昔の名作などを上映

レトロな空間には本も数多く並んでいて、上映中はブックカフェとして利用できます。

フードメニューは、スパイスを独自にブレンドしたカレーが人気。ちょっぴりスパイシーなので、辛いものが得意なお子さんにおすすめです。

スパイスがきいた人気のオリジナルカレー850円~

■ガシマシネマ
電話/0259-67-7644
営業時間/9:30開店(上映は通常1日2〜3作品)
休業日/月・火曜
住所/佐渡市相川上京町11
アクセス/両津港から相川行きバスで1時間、佐渡版画村から徒歩6分

1日目③かつての繁栄ぶりを探して「京町通り」をおさんぽ

古風な雰囲気のなかのんびりとおさんぽしたい「京町通り」

ガシマシネマのある「京町通り」は、金山の中心地として栄えたかつてのメインストリート。海側から金山のあった山側へほぼ真っすぐに伸びていて、板塀に囲まれた歴史を感じる建物がずらりと並んでいます。

かつての奉行所の南西に広がる町並みは、江戸時代から時刻を告げてきた時鐘楼(じしょうろう)がある名所のひとつ。その前の広場からは、相川エリアの町並みと日本海を一望することができます。

今でも相川エリアに時を知らせている時鐘楼(写真右)

道沿いの石垣には、金銀の製錬で使われた石磨(いしうす)が組み込まれている場所も。町並みの随所に残る金山との結びつきを探しながら、散策を楽しみましょう。

ガイド・石川さん
ガイド・石川さん
【豆知識②金山に全国から人々が集まった!】相川エリアの「京町通り」は、京都や大坂の商人が店を連ねていたことから呼ばれた地名なんです。金山が栄えた時代は、まるでゴールドラッシュのように全国からたくさんの人が集まりました。同じ出身地の人々が集まって暮らしたり、職業別に町がつくられたりして、それぞれの地域の文化が島内各地に根付き、現在まで続いているんですよ。

1日目④「史跡 佐渡金山」の坑内を探検!相川観光のハイライトを観光

山の山頂に大きな切れ込みの入った「道遊の割戸」

いよいよ、佐渡島観光のハイライト「史跡 佐渡金山」へと向かいます。

相川エリアの中心部から山道を上っていくと、山頂に切れ目のある「道遊の割戸」が見えてきます。この切れ込みは、金山の採掘で大きく山を掘り割った跡。金を求めた人々の熱意を痛感する風景として、佐渡島の観光ポスターなどでもよく目にするシンボル的な存在です。

江戸時代に手掘りで掘られた宗太夫坑

「史跡 佐渡金山」は、17世紀初頭から平成元(1989)年までの約400年間にわたり、金銀の採掘が行われた金山の中心地です。世界遺産「佐渡島の金山」の主要鉱山である相川金銀山を見学してみましょう。

鉱脈は東西3000m、南北600m、深さ800mにも及んでいて、金78トン銀2330トンを産出していました。なんと、佐渡島~東京間に匹敵する総延長およそ400kmにおよぶ坑道が掘られ、一部を観光に利用しています。

坑道内は人形で当時の採掘作業が再現されており、往時の様子を想像しながら見学できます。

実物の金塊に触れる展示室も併設

金箔で模様を描く金箔貼り体験も実施

割戸の直下から見た大迫力の風景

メインの坑道内部を探検気分でめぐったら、屋外に出て改めて「道遊の割戸」を見学してみましょう。遠くから眺めることもできますが、おすすめは「割戸の直下」。明治時代以降に火薬で大きく掘られた大迫力の様子を間近で見られます。

■史跡 佐渡金山
電話/0259-74-2389(ゴールデン佐渡)
営業時間/8:00〜16:00(閉館は17:30)、11〜3月は8:30〜15:30(閉館は17:00)
休業日/無休
料金/コースにより異なる
住所/佐渡市下相川1305
アクセス/両津港から相川行きバスで1時間、佐渡金山前下車
ガイド・石川さん
ガイド・石川さん
【豆知識③世界遺産はいくつの鉱山で構成されているの?】
世界遺産「佐渡島の金山」は、相川、鶴子、西三川の3つで構成されています。

“史跡 佐渡金山”がある「相川金銀山」から1kmほど南の山中にある「鶴子銀山」は、16世紀半ばから昭和21(1946)年まで続いた銀採掘跡や集落跡の遺跡です。こちらは山中にあるため、もし現地を訪れる際は事前にしっかりと下調べをして、ガイドさんをお願いした方がよいでしょう。

もう一つの「西三川砂金山」は、佐渡最古の砂金山と考えられている場所。山の地層などに交じった砂金を効率的に採取するため、「大流し」と呼ばれる独特の技法が用いられました。

1日目⑤役所&金銀の選鉱場を兼ねた「奉行所」を見学

御役所を復元したメインの建物

金山跡を見学したら、江戸幕府が天領(直轄地)として佐渡を治めるためにこの地に置いた「佐渡奉行所跡」へ行ってみましょう。史料をもとに復元された建物などを見ることができます。

大広間(写真)など内部も忠実に復元された役所(御役所)

裁判が行われる御白洲(おしらす)や大広間が屋内にある役所(御役所)のほか、寄勝場(よせせりば)と呼ばれる金銀を選鉱した工場があるのが特徴です。

金銀を選鉱する工程を再現した寄勝場(よせせりば)

■佐渡奉行所跡
電話/0259-74-2201
開館時間/8:30〜17:00(最終入館は~16:30)
休業日/年末年始
入館料/大人500円、小・中学生200円
住所/佐渡市相川広間町1-1
アクセス/両津港から相川行きバスで1時間、佐渡版画村下車すぐ

1日目⑥フォトジェニックで話題!近代鉱山の史跡を見ながらカフェでひと休み

観光シーズンには夜のライトアップも実施

相川エリアの北沢地区は、鉱山の近代化に貢献した発電所やシックナー(沈殿濃縮装置)などの施設群が残されている場所。なかでも「北沢浮遊選鉱場跡」は、コンクリートの建物基礎がツタなどの植物で覆われた姿が、まるでジブリ映画の世界のようと話題のスポットです。

⼯場の⽤⽔を確保するために使われたシックナー

銅の製造過程で用いられてきた浮遊選鉱法を、日本で初めて金銀の採取に応用した施設だったのがこの遺跡。1ヵ月で5万トン以上の鉱石を処理できたことから、東洋一とうたわれました。

■北沢浮遊選鉱場跡
電話/0259-74-2389(ゴールデン佐渡)
営業時間/見学自由
住所/佐渡市相川北沢町3-1
アクセス/両津港から相川行きバスで1時間、相川博物館前下車すぐ

パフェなどのスイーツやドリンクで休憩を

散策を楽しんだあとは、北沢浮遊選鉱場跡の目の前にあるカフェ「北沢Terrace」で写真映えする風景を眺めながらひと休み。
屋内席のほか、屋外のテラス席もあり、絶景をじっくりと眺めることができます。

地元産のフルーツを使ったパフェや自社養豚の佐渡島黒豚を使った洋食メニューがそろっています。

金箔が盛られたご飯で金山の割戸をイメージしたカレー

■北沢Terrace
電話/0259-58-7085
営業時間/11:00〜16:00
休業日/水曜
住所/佐渡市相川北沢町2
アクセス/両津港から相川行きバスで1時間、相川博物館前下車すぐ

1日目⑦好みや旅のスタイルで選べる宿に滞在

佐渡島には主要エリアを中心に、温泉旅館や民宿、ゲストハウスなど多彩な宿がそろっています。

とくに宿が多いのは、相川、佐和田や八幡地区のある国中、新潟とのフェリーが発着する両津エリア。今回のモデルコースなら、相川か国中エリアの宿が便利です。

【2日目】砂金採り&トキ観察!佐渡島の自然と文化に触れる

広大な田園風景が続く佐渡島中央の国中エリア

2日目は相川エリアを離れて、島南側から北上してフェリーが発着する両津をめざすコースをおすすめします。金山が佐渡島にもたらした様々な文化の影響をたどってみましょう!

2日目①佐渡島ならではの「たらい舟」体験で海に繰り出そう

女性船頭さんが巧みに操ってくれます

入り組んだ岩場が続く海岸線で漁を行うため小回りがきくよう、江戸時代から明治時代に考案されたと伝わるたらい舟。その起源は諸説ありますが、一説には金山で多く用いる桶を製作する技術が向上し、この舟が生まれたとも考えられています。

島南端の小木海岸では、力屋観光汽船などの観光客が体験できる場所がいくつか点在。佐渡島でしかできない体験に挑戦してみましょう。

■力屋観光汽船
電話/0259-86-3153
営業時間/8:30〜17:00(時期により異なる、体験約10分を含め所要約20分)
休業日/無休
料金/たらい舟700円
住所/佐渡市小木町1935
アクセス/小木港からすぐ
ガイド・石川さん
ガイド・石川さん
【豆知識④島特有の文化は金山によってもたらされた!?】「たらい舟」のほかにも、金山をきっかけとして誕生した文化がたくさんある佐渡島。
その中でも注目なのが、「能舞台」の多さ。島内には約30の能舞台があり、なんと日本全国の3分の1を占めているといわれています。

これは能役者の息子であった初代佐渡代官頭・大久保長安が囃子方や狂言方一行を招いたことで、広まったと考えられているんですよ。

2日目②「佐渡西三川ゴールドパーク」で本物の砂金採りを体験!

砂金は比重が重く、砂と分離して沈殿していくのが特徴

世界遺産「佐渡島の金山」の構成資産のひとつである、砂金を採取した西三川砂金山。この地で行われていた砂金採りを体験できる「佐渡西三川ゴールドパーク」は、金山をテーマにめぐる佐渡島の旅では欠かせないスポットです。

砂金を含んだ砂を水槽から専用の皿ですくい、揺すって砂金だけを取り出します。簡単な作業なので、子どもでも気軽にチャレンジできますよ。金の歴史を紹介する展示室や土産物コーナーも併設しているので、立ち寄ってみましょう。

採れた砂金はストラップやペンダントなどに加工も可能(有料)

西三川特産のりんごを使ったどら焼きなど西三川土産が充実

■佐渡西三川ゴールドパーク
電話/0259-58-2021
営業時間/8:30〜17:00(閉館は17:30、時期により異なる)
休業日/無休(12〜2月は休館日あり)
入館料/1500円(入館+砂金採り体験料)
住所/佐渡市西三川835-1
アクセス/小木港から小木線バスで29分、ゴールドパーク下車すぐ

2日目③佐渡のおいしいお米や魚介をランチに!

新潟名物の南蛮エビなど多彩なネタも楽しみ

2日目のランチは、好みでお店を探してみましょう。佐渡で人気のご当地グルメといえば、沖合いで獲れた魚介を使った寿司海鮮丼そばが代表格です。

なかでも、特産のぶりを使ったブリカツ丼はイチオシ! 佐渡市の認証米・朱鷺と暮らす郷(コシヒカリ)、カツの衣にもおなじ認証米の米粉、タレは特製あごだし醤油ダレを使うことなど、佐渡島らしさにこだわった丼です。

ほくほくとしたぶりのフライがおいしいブリカツ丼

ガイド・石川さん
ガイド・石川さん
【豆知識⑤おいしいお米もトキも金山のおかげ!?】おいしいことで全国的に知られる佐渡島のお米。今では国中エリアに広大な田んぼが広がっていますが、金山の繁栄で人口が増えて食料が足りなくなったことをきっかけに、棚田も開発されました。
こうして増えていった田んぼに住むようになったのが、佐渡島のシンボル「トキ」。佐渡島では、農薬を減らすなど“トキにやさしい”米作りが行われており、現在は羽数が増えて放鳥も行われているんですよ。

金山が無ければ、佐渡の美味しいお米やトキの住む風景は誕生しなかったかもしれませんね。

ちなみに、金山開発のために招いた石見(島根県西部)の人々が延縄漁法をもたらしたことで、漁業も盛んに。現在でも相川エリアの漁村には、石見の姓をもつ人々が多く暮らしているんですよ。

2日目④「トキの森公園」で佐渡を象徴する鳥・トキを間近に観察!

活発に動くトキを目の前で見られるふれあいプラザ

佐渡島の旅の締めくくりは、両津のほど近くにある「トキの森公園」。トキの生態や日本での歴史を学べる資料展示館と、ふれあいプラザがあります。

自然に近い環境でトキを飼育するふれあいプラザは、ガラス窓越しに間近に観察できる貴重なスポット。餌のドジョウを放つ水たまりは、厚さ2cmの窓で遮られているだけ。「トキまで2cm!」というキャッチフレーズがあるほどの近さです。

生きものに優しい佐渡の米作りなどを紹介する資料展示館

最後の野生個体となったキンの剥製も展示

飼育羽数が増えたことで、最近になって自然に返す放鳥も行われています。両津までのドライブ途中も、目を凝らしてトキを探してみるのも楽しいですよ。

■トキの森公園
電話/0259-22-4123
営業時間/8:30~16:30(閉園は17:00)
休業日/無休(12~2月は月曜休、祝日の場合は翌日休)
入館料/500円
住所/佐渡市新穂長畝383-2
アクセス/両津港から佐和田BS行きバスで15分、トキの森公園下車すぐ

【+α】もっと佐渡島を満喫!2泊3日旅ならこちらもおすすめ

ここまで1泊2日のモデルコースを紹介してきましたが、もう1泊してさらに佐渡島の奥深い魅力を満喫するのもおすすめです。3日目にめぐりたい代表的なスポットを紹介しましょう。

佐渡島+αスポット①北前船の寄港地近くの古風な港町「宿根木」さんぽ

民家が密集する様子が分かる高台から見た宿根木

たらい舟が体験できる島南端にある「宿根木」(しゅくねぎ)は、金山が栄えた江戸時代から明治初期にかけて北前船の寄港地だった小木港に隣接し、廻船業の基地として栄えたところ。

船板を板塀に使った建物およそ100棟が密集していて、まるで迷路のような小道を散策することができます。

民家のなかでもユニークな形状の三角家

■宿根木
電話/0259-86-3200(佐渡観光交流機構 南佐渡観光案内所)
営業時間/見学自由
住所/佐渡市宿根木
アクセス/小木港から宿根木行きバスで15分、宿根木下車すぐ

佐渡島+αスポット②「佐渡歴史伝説館」で島内に残る伝説を知る

世阿弥の雨乞いの舞を再現

等身大のリアルなロボット人形を使い、佐渡島のさまざまな伝説を紹介する「佐渡歴史伝説館」も立ち寄りたいスポット。佐渡に流された順徳上皇や日蓮聖人、世阿弥などの有名なシーンを再現しています。

蠟型鋳金の人間国宝・佐々木象堂の記念館も併設。鯉が泳ぐ中庭も見ごたえがあります。中庭に面して佐渡土産がそろう売店や、幻の黒毛和牛・佐渡牛の陶板焼きが人気の食事処も。

池を配した中庭

■佐渡歴史伝説館
電話/0259-55-2525
営業時間/本館9:00~16:30(閉館17:00、食事処は11:00~L.O.14:30、閉店15:00)
休業日/無休(12~3月は要問合せ)
入館料/900円
住所/佐渡市真野655
アクセス/両津港から佐和田BS行きバスで40分、真野新町で小木行きに乗り換えて3分、真野御陵入口下車、徒歩10分(両津港・小木港から車で各40分)

佐渡島+αスポット③北欧のフィヨルドを思わせる「尖閣湾」の絶景

映画のロケ地にもなった橋や島などの見どころが多数

佐渡島の西側にある姫津から北狄までのおよそ3kmにわたって、入り組んだ海岸美が続く「尖閣湾」。ノルウェーのハルダンゲル・フィヨルドに勝るとも劣らない、佐渡島を代表する景勝地です。

展望台から一望したり、海中透視船で澄んだ海中を堪能したり、さまざまな自然の造形美を楽しむことができます。

■尖閣湾
電話/0259-75-2311
営業時間/8:30~17:30(時期により異なる)
休業日/無休(12~2月は不定休)
入園料/大人500円、小人300円。入園乗船セット大人1600円、小人1000円
住所/佐渡市北狄1561
アクセス/両津港から車で1時間、またはバスで1時間20分(乗り換え1回、尖閣湾揚島遊園下車すぐ)

歴史を知ればもっと楽しい!学びと感動の佐渡島へ

世界遺産の「佐渡島の金山」をテーマにめぐる、1泊2日の佐渡島の旅はいかがでしたか?
佐渡島では、金銀山の歴史が島の文化や食、豊かな自然と深く結びついていることを実感できます。砂金採り体験やトキとの出会いは、子どもにとって忘れられない思い出になるはずです。

この記事で紹介したポイントを参考にすれば、旅がより一層深く、楽しいものになること間違いなし!
次の休日は、家族みんなで学びと感動に満ちた佐渡島へ出かけてみませんか?

佐渡汽船のフェリーから見た佐渡島

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。