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新幹線弁当ぜんぶ見せます! 子ども向け駅弁おすすめ10選

駅弁こんしぇるじゅマルワ

更新日: 2023年12月6日

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新幹線弁当ぜんぶ見せます! 子ども向け駅弁おすすめ10選

うきうき、ワクワク、鉄道の旅に「駅弁」が欠かせないのは、大人ばかりではありません。「駅弁」の売場で子どもたちが真っ先に手に取るのは、いつの時代も「乗りもの容器」のお弁当。陳列棚にずらりと並んだ新幹線型の容器を前にして、目をキラキラ輝かせる子どもたちの姿を見かけると、遠い昔の自分を重ねてしまいます。

今回は、旅のあいだ子どもたちが味わう非日常を楽しく演出してくれる “相棒” さがしをお手伝いできるよう、東京駅「駅弁屋 祭」、または通信販売で購入できるお子さま向けの駅弁を、一気にご紹介します。

新幹線弁当1 『E5系はやぶさ弁当』(吉田屋) 1,300円

新幹線弁当1 『E5系はやぶさ弁当』(吉田屋) 1,300円

グリーンのボディにピンクのラインが映える東北新幹線『E5系はやぶさ弁当』を販売するのは、1892年(明治25年)、八戸(はちのへ)駅開業とともに創業した老舗「吉田屋」。海鮮を豊富に使った駅弁が得意で、八戸近海産の鯖と紅鮭を丁寧に押し寿司にした『八戸小唄寿司』(1,200円)や、サーモンハラス焼きにイクラがたっぷり乗った『こぼれイクラと とろサーモンハラス焼き弁当』(1,380円)などが有名な駅弁調製元です。

『E5系はやぶさ弁当』の中身は、ケチャップごはんとハンバーグ、ウインナーソーセージ、しゅうまい、鶏からあげ、オムレツ。醤油とケチャップの小袋が添えられています。デザートの青森県産「みつりんご」が郷土色を感じさせ、小さめの先割れスプーンが郷愁をそそります。
容器のデザインはスマートで、色もかっこよく、再現度は高め。フタを開けるのに少々コツが必要なので、食べるときは大人がフタを開けてあげてください。車両の後方を片手で支えながら、鼻先を下から上に軽く押し上げるようにすると簡単に開きます。
特筆すべきは「内箱」。食べ終わったあと、紙製の内箱を外せば、容器を洗わずに持ち帰れることもできる点がとても良いと思いました。密閉はできませんが、軽くて、お子さまが安心して遊べる素材です。この駅弁は、東京駅「駅弁屋 祭」で購入できます。

「吉田屋」では、北海道新幹線『H5系はやぶさ弁当』(1,300円)も販売中。値段と中身は『E5系』とほぼ同じですが、外側の紙製スリーブや、運転席窓のデザインが異なります。ちなみに、東京~新函館北斗間を走る、JR東日本のE5系と、JR北海道のH5系。実車も、基本設計は同じですが、車体側面の帯の色やロゴマークをはじめ、内装にも細かな違いがあります。実際に乗るチャンスがあったら、お子さんと一緒に「違い」を探してみるのも楽しいのではないでしょうか。

▼「吉田屋」(現地購入は2日前までの要予約)
WEBサイトはこちら http://koutazushi.com/

新幹線弁当2 『JR東日本次世代新幹線E956 ALFA-X』(吉田屋) 1,380円

新幹線弁当2 『JR東日本次世代新幹線E956 ALFA-X』(吉田屋) 1,380円

「吉田屋」から、お子さま向けの駅弁をもう一つ。こちらは、とびきり長い鼻先(ロングノーズ)が特徴の『JR東日本次世代新幹線E956 ALFA-X』です。一般のお客さんは乗ることができない “働く車両” として、ちょっとレアな選択肢かもしれません。
2019年5月から試験走行を開始した新幹線の最新型試験車両、E956形の愛称「ALFA-X(アルファエックス)」は、「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」の略。日本語にすると「最先端の実験を行うための先進的な試験室(車)」という意味。「ALFA-X」で得られた検証結果は、2030年度に予定される北海道新幹線の札幌延伸時に投入される次期営業車両へ生かされる見込みです。

内容は、ご覧のとおり『E5系はやぶさ弁当』とまったく同じです。種類の異なる新幹線駅弁を買ったつもりが、開けてみたら中身は一緒……ということになりますので、お求めの際にはどうぞご注意を。逆に考えれば、兄弟姉妹で平等に同じものが食べられるメリットにも。
容器に高さがないので、食後に再利用するなら、お弁当箱より文房具収納の方がぴったりきそうです。密閉はできません。東京駅「駅弁屋 祭」では、土日祝日のみ入荷。

▼「吉田屋」(現地購入は2日前までの要予約)
WEBサイトはこちら http://koutazushi.com/

新幹線弁当3 『E6系秋田新幹線こまちランチ』(関根屋) 1,300円

新幹線弁当3 『E6系秋田新幹線こまちランチ』(関根屋) 1,300円

次は、『E6系 秋田新幹線こまちランチ』。鮮やかな赤い容器がとってもクール、数ある “新幹線弁当” の中でもひときわ目立つ存在感です。販売するのは、1902年(明治35年)創業の秋田駅「関根屋」。創業当時から売られている『特製牛めし』(1,100円)や、醤油と味噌の二段仕込みで仕上げた比内地鶏をたっぷり使った『秋田比内地鶏いいとこどり弁当』(1,100円)が人気の調製元です。

容器の素材は、先述の『E5系はやぶさ弁当』と似ています。こちらも密封はできません。フタを開けてみると、和洋折衷なラインナップ。鶏そぼろごはん、チキンナゲット、焼きそば、エビフライ、ハンバーグ、オムレツ、ウインナーソーセージ、ゼリー。
食べ終わったあとは、紙製の「内箱」だけ処分して、洗わずに持ち帰ることができます。ゼリーのフタを勢いよく開けると汁が飛びますので、小さなお子さまは大人が手伝ってあげてください。この商品は、東京駅「駅弁屋 祭」で購入できます。

▼「関根屋」
WEBサイトはこちら https://sekineya.jp/

新幹線弁当4 『山形新幹線つばさ弁当 NEW』(松川弁当店) 1,380円

新幹線弁当4 『山形新幹線つばさ弁当 NEW』(松川弁当店) 1,380円

メタリックなボディカラーと平たい顔、ちょっぴり “にやけた” 目つきがキャラ立ちしているE3系『山形新幹線つばさ弁当 NEW』を販売するのは、1899年(明治32年)、米沢駅開業の年に駅構内立売業を開始した「松川弁当店」。JR東日本の「駅弁味の陣2014」で第3代駅弁大将軍に選ばれた『米澤牛 焼肉重 松川辨當』(1,600円)をはじめ、牛肉を使った駅弁が人気の調製元です。

内容は、山形県産米を使ったチキンライス、ハンバーグ、スクランブルエッグ、フライドポテト、エビフライ、赤いウインナーソーセージ。定番のお子さまランチ仕様ながら、しっとり柔らかい玉子を絡めて食べるチキンライスや、ジューシーなハンバーグ、見た目が松ぼっくりに似たポテトなど、「洋食」としてのこだわりが感じられます。デザートの種類が豊富な点もgood。山形といえば “さくらんぼ”、さらにチーズとゼリーが入っています。
東京駅「駅弁屋 祭」では、土日祝日のみ入荷。

現地では、2016年10月まで運行していたシルバーのE3系・旧塗装バージョン、『山形新幹線つばさ弁当』(1,350円)も扱いがあります。お弁当の中身はまったく同じ。新旧デザインを並べて楽しみたい方は、ぜひお届けの2日前までにご予約ください。

▼松川弁当店 (要予約 お届け日の2日前まで)
WEBサイトはこちら https://yonezawaekiben.jp/

新幹線弁当5 『新幹線E7系弁当』(日本ばし大増) 1,300円

新幹線弁当5 『新幹線E7系弁当』(日本ばし大増) 1,300円

JR東日本所有の北陸新幹線E7系をモチーフにした『新幹線E7系弁当』の調製元は、東京の「日本ばし大増」。先述のE5系・E6系新幹線と比べると、実車同様に鼻先が短く、すっきりとシンプルなデザインが特徴です。東京駅限定販売の幕の内駅弁『東京弁当』(1,650円)や『深川めし』(950円)をはじめ、「東京の味」を今に伝える老舗の調製元が提供する駅弁に期待が高まります。

軽くて丈夫なプラスチック容器。フタを開けて、まず目に入るのが、海苔を巻いた小ぶりなおにぎり。中身は鮭とツナの2種類です。手に持って食べられるので、スプーンやフォークがうまく使いこなせない小さなお子さまでも安心。
おかずの種類も豊富です。鶏からあげ、海老フリッター、ポークウインナー、肉団子、ポテトフライ、玉子入りマカロニサラダ、グリーンピース、飾り人参、パプリカ、大根漬け、プチケーキ。少量とはいえ、野菜が入っているのが嬉しいですね。「内箱」を外せば、容器を洗わずに持ち帰れます。この商品は、東京駅「駅弁屋 祭」で購入できます。

▼JR東日本クロスステーション(製造:日本ばし大増)
WEBサイトはこちら https://foods.jr-cross.co.jp/ekiben/detail/628

新幹線弁当6 『0系新幹線弁当』(淡路屋) 1,300円

新幹線弁当6 『0系新幹線弁当』(淡路屋) 1,300円

東海道新幹線開業時の新幹線電車の姿を今に伝える、『夢の超特急 0系新幹線弁当』。先頭車両の団子鼻、その丸っこいフォルムは、昭和生まれの世代に今も絶大な人気を誇ります。駅弁容器はかつて陶製でしたが、2016年7月のリニューアル時に現行のプラスチック製へ変更されました。
屋根上に静電アンテナのツノが付いているあたり、なかなかの再現度で侮れません。紙製スリーブの印刷だけでなく、容器の下部側面にも、きちんと台車が表現されています。運転席の窓には編成番号「R68」の文字も入り、2008年12月に営業運転を終了した0系最後の勇姿が思い出されます。
調製元は、ロングセラー駅弁『肉めし』(1,200円)や『ひっぱりだこ飯』(1,150円)を販売する神戸の「淡路屋」。『0系』は、郷愁にかられて大人が自分のために購入するケースも多いのでしょうか、この駅弁には先割れスプーンでなく、標準サイズの割箸がスリーブの上部に挿しこまれていました。

献立は、きのこピラフ、ハンバーグ、鶏のからあげ、ポテトフライ、エビフライ、スパゲティにミックスベジタブル、日の丸かまぼこ。いかにも「お子さまランチ」然とした華やかな見た目で、テンションが上がります。ハンバーグの格子の焼き目や、定番のチキンライスでなく「きのこピラフ」にした点に個性があり、美味しさが秀逸でした。そういえば、「淡路屋」のお子さま駅弁には、一貫してデザートが付いていません。
「淡路屋」のお子さま駅弁には、このほかに『ハローキティ新幹線弁当』もあります。いずれも、現在「駅弁屋 祭」での取り扱いはありません。お求めは通販をご利用ください。

▼淡路屋
WEBサイトはこちら https://all.awajiya.co.jp/

新幹線弁当7 『新幹線N700S のぞみ弁当』(三好野本店) 1,200円

新幹線弁当7 『新幹線N700S のぞみ弁当』(三好野本店) 1,200円

2020年(令和3年)、東海道・山陽新幹線電車が13年ぶりにモデルチェンジ。安全性・安定性・快適性・環境性能のすべてにおいて最高の技術を結集、満を持して運行を開始した「N700S」は、お子さま垂涎の新型車両。鼻先が広く安定感があり、どこか白うさぎに似た顔つきがキュートな『新幹線N700S のぞみ弁当』を提供するのは、桃の形の器に入った『桃太郎の祭ずし』(1,000円)で有名な、岡山「三好野本店」です。

3ブロックに区切られた器に、「日の丸」をイメージした国産しらすと明太のごはん、名古屋ふう味噌ロースカツ、大阪タコ焼きふう肉だんご、厚焼き玉子、ポークウインナー、ゼリー(みかん味、りんご味、もも味、ぶどう味のどれか一つ)。歴代新幹線車両の特製シールが1枚付いています。
新幹線沿線のグルメを集めた献立が凝っていますが、成分表示ラベル以外の解説がないので、気づかずにパクパク食べてしまいそうなのが惜しいところ。この駅弁は「駅弁屋 祭」で購入できます。

▼三好野本店
WEBサイトはこちら https://miyoshino.com/

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

駅弁大好き歴25年。平成の”Windows95”時代から某IT企業のインストラクターとして全国の官公庁・小中学校へのパソコン導入に携わりながら、各地の駅弁や名産品を食べ続けるうち「うまいもの」「みやげもの」で日本地図が描けるようになりました。これまで全国を旅して食した駅弁は2,000個以上、「駅弁大会」と聞けば連日通って“大人買い”、休日は朝昼夕と駅弁が食卓に並ぶような家庭です。時々ちょっと苦手な食材もありますが、そこはすべて「実食」してのルポがモットー。食味の感想には個人差がありますので、その点はご容赦ください。

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