更新日: 2023年11月9日
風光明媚な揖斐川町で絶景めぐりと華厳寺詣での旅
町域の90%以上が森林という風光明媚な岐阜県の揖斐川町で、まず訪れたいのは「天空の茶畑」です。
標高約300mの高地に広がる茶畑は“岐阜のマチュピチュ”とも言われ、近年は写真映えする美しさからSNSでも話題となっています。
もちろん、1200年以上の歴史を誇る「谷汲山 華厳寺」も外せないスポット。
春や秋は、桜や紅葉が重厚な雰囲気の建築を彩り、心に残る景観を見せてくれます。
このほか、日本一の総貯水量を誇る「徳山ダム」や、大自然を満喫できる「夫婦滝」なども。
華厳寺詣でと共に絶景めぐりを楽しみましょう。
揖斐川町ってこんなところ
岐阜県の西北部に位置する揖斐川町。町の南西部から北西部にかけては、伊吹山や金糞岳、冠山といった標高1100~1300m級の山々がそびえ、その山間を縫うように揖斐川や坂内川、日坂川などの川が流れています。そのため、揖斐峡や小津渓谷、不動滝、夜叉ケ池といった景勝地がいっぱい。魚釣りや水遊び、キャンプをはじめとするアウトドアも盛んに行われています。
また、798(延暦17)年創建の「谷汲山 華厳寺」や801(延暦20)年創建の「両界山 横蔵寺」など歴史を感じさせるスポットも多いのも特徴。大変豊かな自然と歴史、伝統に恵まれた町なのです。
揖斐川町への行き方
名古屋駅から揖斐駅までは、JR東海道本線と養老鉄道養老線で約80分。車なら、名古屋の市街地から大野神戸ICまで約60分。広大な町内の移動は車が便利ですが、「天空の茶畑」直前の3kmほどは曲がりくねった細い坂道を上るため注意が必要です。
揖斐川町の名物グルメ
揖斐川町の名物といえば、清流が育むイワナやアマゴ、アユなどの川魚。このほか、古くから生産が行われている「いび茶」、シカやイノシシなどのジビエ、シイタケ、コンニャク、蕎麦なども有名です。
揖斐川町で華厳寺詣でをしよう
谷汲山 華厳寺は、日本遺産に認定された「西国三十三所観音巡礼」の岐阜県唯一かつ最終の33番目の寺(結願・満願の霊場)。広い境内には本堂や満願堂のほか、満願を果たした巡礼者が笈摺を納める笈摺堂など貴重な建築物が数多く建っています。本堂では、向拝の左右の柱にかかる青銅の鯉に触れて精進落としをする習わしもあるんですよ。
798(延暦17)年に豊然上人が開創した谷汲山 華厳寺の山門
春は門前町に約300本のソメイヨシノが咲き、桜のトンネルを形成
荘厳な建物と紅葉のコラボが見事。例年見頃の時期に「谷汲もみじまつり」を開催
住所/岐阜県揖斐川町谷汲徳積23
電話/0585-55-2020(揖斐川町観光プラザ)
営業期間/通年
営業時間/8:00〜16:30
休業日/無休
料金/拝観無料
駐車場/無料(日曜・祝日、桜や紅葉の繁忙期などは有料)
華厳寺門前町の立ち寄りスポット①えのきや
1921(大正10)年創業の日本料理店です。九州産の活うなぎを注文後に捌いて、継ぎ足しのタレで皮は香ばしく身はふっくら焼き上げるうなぎ丼やうなぎ定食が名物。上質な脂の旨味が後を引く美味しさです。
名物のうなぎ丼(時価)は、吸い物・香物付き
焼だんご(350円)。エゴマ&クルミ入りの味噌ダレが美味
店の場所は山門の手前。純和風の店内は居心地がいい
住所/岐阜県揖斐川町谷汲徳積302
電話/0585-55-2421
営業期間/通年
営業時間/9:00~17:00(時期により異なる)
休業日/不定休
駐車場/なし
華厳寺門前町の立ち寄りスポット②松屋
揖斐川町産のコンニャクを使ったおでん(400円)やみたらしだんご(5本500円)など、門前町らしいグルメがそろいます。人気の木の芽でんがくは、女将特製の味噌ダレが味の決め手。注文後に焼いているので、風味の良さが際立ちます。
木の芽でんがく(5本500円)。注文後に焼いてくれる
山菜そば(800円)。香り高いキノコや山菜がたっぷり
店先で焼く木の芽でんがくの香りが食欲を誘う
住所/岐阜県揖斐川町谷汲徳積288
電話/0585-55-2415
営業期間/通年
営業時間/9:00〜17:00(時期により異なる)
休業日/不定休
駐車場/無料
揖斐川町でお茶スイーツ&地元のグルメを堪能しよう
古くからお茶の生産が行われ、味の評価も高い揖斐川町産「いび茶」の専門店や、川魚やジビエの料理が味わえる料理旅館で、揖斐川町ならではの味を堪能しましょう。
揖斐川町でお茶スイーツ&地元のグルメを堪能① いび茶の里
揖斐川町産「いび茶」の専門販売店&日本茶カフェ。急須で淹れる最高級のいび茶のほか、あんみつや抹茶アイス、抹茶ラテなど、香り豊かで濃厚な味のお茶スイーツ&ドリンクを存分に楽しめます。
2種類の抹茶アイスが主役の、抹茶あんみつ(700円)。お茶付き
ショップには、いび茶のさまざまな商品が並ぶ
いび茶の上級深蒸し煎茶は、新芽を長く蒸すことでまろやかな味に
住所/岐阜県揖斐川町桂201-2
電話/0585-23-1611
営業期間/通年
営業時間/10:00〜17:00(カフェは〜16:00)、11〜3月は〜16:00(カフェは〜15:30)
休業日/水曜
駐車場/無料
揖斐川町でお茶スイーツ&地元のグルメを堪能② 揖斐川丘苑
清らかに流れる揖斐川沿いに佇む純和風料理旅館。食事のみの利用も可能で、風情ある囲炉裏の部屋で5月から10月末はアユ会席料理を、11月から3月末はぼたん鍋を、11月から4月はアマゴ会席料理を堪能できます。
食事は1人6050円〜(別途サービス料)。炭火で焼く川魚は格別の味
食事は、せせらぎの聞こえる囲炉裏の部屋で
住所/岐阜県揖斐川町北方2300
電話/0585-22-1181
営業期間/通年
営業時間/11:30〜14:00、16:30〜19:00
休業日/月曜(祝日の場合は変更あり)
駐車場/無料
揖斐川町の絶景スポット3選
山や川、渓谷、滝、池など、豊かな自然環境に恵まれている揖斐川町。ほかでは出会うことのできない絶景スポットも多いので、訪れてみてはいかがでしょう。
揖斐川町の絶景スポット3選① 天空の茶畑
標高約300mに広がる絶景スポット。緑色に輝く茶畑の背景に雄大な山々がそびえ、“岐阜のマチュピチュ”と称えられています。駐車場から展望台まで急坂を含む道を20分ほど歩くため、スニーカーや登山靴は必須ですよ。
時間が経つのを忘れてしまうほどの美しさ。まずはスタート地点で、無料の散策マップをゲット
住所/岐阜県揖斐川町春日六合
電話/0585-22-2111(揖斐川町役場)
営業期間/通年
営業時間/9:00〜16:30(時期により異なる)
休業日/悪天候時
料金/入場無料
駐車場/無料
天空の茶畑に佇む「ハートkoyaカフェ」も注目の絶景スポット♡
天空の茶畑に佇む「ハートkoyaカフェ」にはハート形の窓が!茶畑を間近に、お茶スイーツを味わえる
住所/岐阜県揖斐川町春日六合1620ー1
電話/090-7313-0471
営業期間/通年
営業時間/9:30~16:30、11〜2月は10:00〜16:00
休業日/火曜
駐車場/無料
揖斐川町の絶景スポット3選② 夫婦滝
揖斐川の支流である日坂川にある滝。寄り添うように2つ並んでいることから「夫婦滝」と命名されました。生い茂る緑と荒々しい岩肌、清らかな水のコラボレーションは、絶景のひと言。紅葉や雪の時期の風景もおすすめです。
2つの滝が並んで豪快に流れ落ちる様が美しい
住所/岐阜県揖斐川町西津汲
電話/0585-55-2020(揖斐川町観光プラザ)
営業期間/通年
営業時間/見学自由
休業日/無休
料金/入場無料
駐車場/無料
揖斐川町の絶景スポット3選③ 徳山ダム
揖斐川の最上流部に、石や岩などを積み上げて作られたロックフィルダムです。6億6000万㎥と日本一の総貯水量を誇り、ダム堤頂の長さは427m。展望台からは、堤高161mのダム全景を見下ろすことができます。
澄んだ青色が美しいダム湖。紅葉に彩られる景観も素晴らしい
住所/岐阜県揖斐川町開田448
電話/0585-52-2910
営業期間/通年
営業時間/9:00〜17:00
休業日/無休
料金/見学無料
駐車場/無料
揖斐川町の豊かな自然が育んだ絶景やグルメ、歴史を堪能
揖斐川町は、どこに行っても美しい山や川があるので、ドライブを楽しみながらのんびりめぐるのがおすすめ。西国三十三所観音巡礼の結願・満願の霊場である「谷汲山 華厳寺」を詣でたり、ハイキングがてら「天空の茶畑」を訪ねたりと、歴史と自然を思い切り体感できる旅になること請け合いです。門前町グルメやお茶スイーツ、川魚やジビエといった揖斐川町の名物料理もぜひ!
岐阜・飛騨の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】エディマート
SNS
名古屋発信で、愛知岐阜三重の情報を中心に広く、深く取り扱います。