4月・5月に行きたい！三重県の花絶景スポット5選

三重県・伊賀市にある「メナード青山リゾート ハーブガーデン」は、標高600mの高原に広がる、香り豊かな花の見どころ。メナード青山リゾートの中にある施設で、約300種類以上のハーブが季節ごとに咲き誇り、訪れる人を癒やしてくれます。

春から初夏にかけては、白く可憐なカモミール（5月頃）が見頃を迎え、続いて6月中旬頃にはラベンダーが一面に咲き広がります。園内には散策路が整備され、風に乗って届くハーブのやさしい香りに包まれながら、ゆったりと歩く時間が楽しめます。

秋にはセージが見頃となり、季節ごとに異なる彩りと香りが楽しめるのも、このガーデンならではの魅力。併設のショップではハーブを使ったオリジナル商品も購入でき、旅の思い出にもぴったりです。

三重県・伊勢市にある「太江寺（たいこうじ）」は、奈良時代に僧・行基によって創建されたと伝えられる歴史ある古刹。春になると境内の藤が見頃を迎え、花の見どころとして多くの人が訪れます。毎年ゴールデンウィークの頃には「藤まつり」も開催され、華やかな雰囲気に包まれます。

中でも目を引くのが、藤棚から1メートル近くも垂れ下がるサンジャクフジ。その房の長さと優雅な姿は圧巻で、古寺の静かな境内を紫に染め上げます。さらに、房の短いピンクや白のダルマフジも咲き、三色の藤が織りなす華やかなグラデーションが楽しめるのも魅力です。

静かな空気に包まれた境内では、ゆったりと花を愛でながらの散策が可能。歴史と自然が織りなす景色の中で、春のひとときをゆっくりと過ごすことができます。

三重県・松阪市にある「荒滝不動尊」は、香肌峡県立自然公園の中にたたずむ静かな寺院。春になると、境内周辺に咲く数千本のツツジが見頃を迎え、山全体を真紅に染め上げる花の見どころとして知られています。

見頃は4月中旬から下旬にかけて。山の斜面一帯に広がるツツジの群生が、自然の緑と鮮やかな赤との美しいコントラストを描き出します。この時期には「つつじまつり」も開催され、地元の人々や観光客で賑わいを見せる春の風物詩となっています。

自然に囲まれた境内には散策路も整備されており、花を眺めながらのんびり歩くことができます。不動尊の厳かな雰囲気と、華やかなツツジの景色が調和した、心安らぐひとときが味わえます。

三重県・津市美杉町の山間部に広がる「川上のシャクナゲ」は、原生林に咲く希少な花の見どころ。この地域では昔からシャクナゲが自生しており、美杉町を代表する春の花として親しまれてきました。

見頃は春先。広大な445ヘクタールにおよぶ原生林の中に、ピンク色のシャクナゲが群生し、木々の間からのぞく可憐な花々が、訪れる人の目を楽しませてくれます。人工的に整備された観光花壇ではなく、自然のままに咲く花が織りなす風景は、まさに山の恵みそのもの。

静かな山道を歩きながら、原生林に息づくシャクナゲの花を観賞する体験は、都会ではなかなか味わえない贅沢なひととき。花好きはもちろん、自然散策が好きな方にもおすすめです。

三重県・大紀町にある「大平つつじ山」は、自然豊かな紀勢地区に位置するツツジの名所。山の斜面にはおよそ1万株以上の野生のツツジが自生しており、春になると山肌一面を華やかなピンク色に染め上げます。

花の見頃はゴールデンウィーク前後。自然のままに咲く野生のツツジは、園芸種とは違った素朴な美しさがあり、訪れる人々をやさしく迎えてくれます。地元では毎年多くの花見客でにぎわい、ハイキングを楽しみながら気軽に花を楽しめるスポットとして人気です。

遊歩道や展望スポットも整備されており、山の上からは紀勢の自然を一望できる開放感も魅力。春の陽気の中、身体を動かしながら花に親しむひとときが過ごせます。

三重県の春は、花とともに歴史や自然を感じられる季節です。寺院の境内に咲くボタンやフジ、山間に自生するシャクナゲの群生、そして山全体を真紅に染めるツツジなど、訪れる場所ごとに異なる彩りが楽しめます。

今回ご紹介したスポットは、見頃の時期や過ごし方もさまざま。文化にふれながら花を楽しめる寺社から、ハーブの香りに包まれる高原リゾート、登山道の途中で出会う群生地まで、三重県らしい多彩な魅力がそろっています。

春から初夏にかけて、自然とともにある三重県の花景色に出会いに出かけてみませんか？