豪華な旅館が建ち並ぶ福井県内随一の温泉地。明治16（1883）年に水田のかんがい用井戸から温泉が噴き出したことが始まりで、加賀温泉郷とともに北陸観光の拠点として発展してきました。それぞれの宿が源泉を持ち、個性的で、設備充実型の人気宿が多いのも魅力です。

源泉データ

• 源泉数：74
• 泉質/泉温：ナトリウム・カルシウム-塩化物泉ほか／33.5～77.5℃
• 湯の特徴：無色透明、ほのかな塩味、無臭
• pH値：不詳（中性～弱アルカリ性）
• 効能：リウマチ、慢性皮膚炎、神経痛、アトピー性皮膚炎など
• 飲用：一部可

島崎藤村や志賀直哉、司馬遼太郎はじめ多くの文人墨客に愛された、文学の香り高い伝統の温泉街。大谿川の両岸に旅館やお土産店が軒を連ね、存分に温泉情緒を味わえます。浴衣姿で下駄を鳴らして外湯めぐりを楽しむのがここでの風流。名物の松葉ガニを求めて、冬には多くの観光客が押し寄せます。

源泉データ

• 源泉数：4
• 泉質/泉温：ナトリウム･カルシウム-塩化物泉／40～85℃
• 湯の特徴：無色透明、ほのかな塩味、無臭
• pH値：7.0（中性）
• 効能：神経痛、末梢循環障害、冷え性、消化器病、皮膚乾燥症など
• 飲用：可

夕日ヶ浦温泉は浜詰地区に湧出する華やかな海浜の湯処。近年湧出した浅茂川浦島温泉や八丁浜小浜温泉、鳴き砂温泉など、離湖や琴引浜周辺の温泉も人気で今、注目の温泉地です。

源泉データ

• 源泉数：約13（京丹後温泉、鳴き砂温泉、丹後琴引温泉など含む）
• 泉質/泉温：アルカリ性単純温泉、ナトリウム･カルシウム-塩化物泉／28.6～42℃ほか
• 湯の特徴：無色透明、無味、無臭
• pH値：6.46～9.85（中性～アルカリ性）
• 効能：アルカリ性単純温泉>自律神経不安定症、不眠など＜ナトリウム・カルシウム-塩化物泉＞きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
• 飲用：不可

温泉の歴史は古く、約1200年前に比叡山延暦寺の開祖である最澄（さいちょう）が開いたと伝えられています。琵琶湖に臨んで建つ温泉旅館は大型タイプが多く、また京阪神からアクセスしやすいこともあって夏はとくに湖畔遊びをする観光客の姿が目立ちます。名物の湖国料理も楽しみのひとつです。

源泉データ

• 源泉数：3
• 泉質/泉温：アルカリ性単純温泉／30.1℃、44.2℃
• 湯の特徴：無色透明、無味、無臭
• pH値：9.2（アルカリ性）
• 効能：自律神経不安定症、不眠、うつ状態など
• 飲用：不可

牟婁の湯として『日本書紀』にも登場している歴史ある温泉地です。有馬、伊予（道後）と並び、日本三古湯と称されており、昭和7年に紀勢本線が開通して以来、入浴客が増しています。壮大な太平洋に面した温泉街はリゾートムードにあふれ、国内有数のレジャー温泉地として人気です。

源泉データ

• 源泉数：約95
• 泉質/泉温：ナトリウム-塩化物･炭酸水素塩泉／28.7～89℃ほか
• 湯の特徴：無色透明、ほのかな塩味、ほのかな硫黄臭
• pH値：6.7～7.0（中性）
• 効能：きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
• 飲用：可（不可の施設あり）

源義朝の家来が白狼に導かれて発見したと伝わる歴史ある温泉地。三朝の名は三晩泊まって三回朝を迎えると、どんな難病も治るというところから名づけられました。ラドンを多量に含む湯は肌ざわりが良く幅広い効能が特長です。

源泉データ

• 源泉数：約90
• 泉質/泉温：含放射能‐ナトリウム‐塩化物泉、単純放射能線ほか／36.5～86.1度
• 湯の特徴：無色透明、無味、無臭
• pH値：7.2（中性）
• 効能：高尿酸血症（痛風）、関節リウマチ、強直性脊髄炎など
• 飲用：可

大寧寺の住職が発見して以来、寺湯として500年以上の伝統をもつ温泉地。共同浴場「恩湯」も、それにちなんで名付けられました。比較的大規模な旅館が多い湯処ですが、所々にひなびた雰囲気が残っており、レトロな情緒が逆に新鮮な温泉街です。

源泉データ

• 源泉数：7
• 泉質/泉温：アルカリ性単純温泉／34～39度
• 湯の特徴：無色透明、無味、無臭
• pH値：9.0～9.9（アルカリ性）
• 効能：神経痛、筋肉痛、関節痛など
• 飲用：不可