【天浜線】ローカル線めぐり♪おすすめスポット!
掛川駅と新所原駅を結ぶ、全長67.7kmの天竜浜名湖鉄道。昭和初期の駅舎が現存し、のどかな風景の中を一両列車が走る。駅舎内ショップや観光地を巡りながら、懐かしい魅力に触れよう。...
静岡県掛川市の奥地にある茶文字の里・東山。
このエリアにある、東山いっぷく処をはじめ、旅の舎、茶草場テラス、阿波々神社をご紹介します。
新東名高速道路を西へ向かって走ると目に入ってくる「茶」の文字。
「あれって何だろう?」と思う方も多いはず。
そこは、150年以上も「茶草場農法」を守り続け、かつてと変わらぬ姿をずっと保っている知る人ぞ知る掛川市の奥地。
失われつつある日本の原風景を山頂から眺めてみませんか。
茶草場農法とは茶畑の畝間に、ススキやササなどを刈敷く伝統農法のこと。世界中で22か国62地域でしか認定されていない世界農業遺産の一つで、東山地区一帯がこの農法を守っている。茶草を敷くことで土壌が育まれ、味や香りのよいお茶ができると言われている。
東山地区MAP
茶草を乾燥させた茶草の塔「かっぽし」
刈った茶草は茶畑の畝間に敷かれる
茶草場は生物の宝庫で、珍しい昆虫や植物が豊富
茶畑の間にある半自然草地が、茶園に敷く草を刈り取るための「茶草場」だ
ハイキング客にも人気の粟ヶ岳。その山頂にある休憩施設で、1階にカフェレストランと茶草場農法の映像シアター、2階に展望テラスとギャラリースペースを備えている。夏季限定で日光のかき氷も用意。
かっぽしランチ 1200円
11:00〜14:00の1日20食限定の名物ランチ
あわんたけビーフカレー 1100円
クチナシを使った色鮮やかなご飯が食欲をそそる
掛川産の材木を使っていて、通り抜ける風が心地よい
秋〜冬の茶畑に並ぶ茶草の「かっぽし」をイメージした建物
茶草場テラスから東山地域全体を眺められる
天気がよければ、富士山や伊豆半島などが一望できる
東山の深蒸し茶をはじめ、地元で採れた新鮮な野菜や手作りのお惣菜など魅力のあるものばかり。陽気な店員さんが試飲させてくれるほか、 地元情報などもたっぷり教えてくれる。いっぷくどころか、満腹になるほどの大満足をお約束。
まぼろしの茶まんじゅう100円
つぶあんとこしあんの2種類
一口羊羹は登山客やおみやげに人気。店で食べてもOK
外にイスも用意されている
736年に創建されたと言われている由緒ある神社。桜の名所としても有名で、子授け・安産の神様である阿波比賣命が御祭神だ。境内奥には遊歩道が整備されていて、厳かな自然の中を散策できる。
遠州七不思議「無間の鐘」を埋めた井戸の跡も残る
巨石群には圧倒されるはず
体験型古民家宿。宿泊だけではなく、地元お茶農家さんとの茶摘みやタケノコ掘り、里山ランチなど、春夏秋冬を通して里山体験ができる。お茶の生育方法や様子などもていねいに教えてくれる。まるでこの場所に住んでいるかのような体験は貴重な思い出になるはず。
季節により縁側カフェもオープン
静岡や伊豆、日光、栃木、岐阜エリアの旅行ガイドブックの編集から取材執筆、撮影などに携わっている、静岡を拠点とする編集プロダクションです。
代表の志水は、静岡のローカル情報番組のコメンテーターを歴任するなど、20年以上にわたり旅と暮らしに関わり続けています。乗り鉄&呑み鉄旅が好き。日本各地の手ぬぐい収集癖がある一方、引っ込み思案。
その他にも多彩で個性的なライター陣により、現場の空気感を拾い上げたレポートをお伝えしていきます。